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自分は会社員に向いていないかもしれない
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サラリーマン以外の仕事で生きていきたいけど上手くいくか不安
このような悩みを抱えている会社員は少なくありません。
組織の一員として働くことには、多くのメリットとデメリットがあり、人によって向き・不向きが分かれます。
最近は働き方も多様化しているため、会社員に向いていない人は会社員以外の手段で働く方法を視野に入れることも可能です。
本記事では会社員以外の生き方について徹底解説していきます。
自分は会社員に向いていないと感じている人におすすめの職業や、サラリーマンに向いている人・向いていない人の特徴もご紹介します。
そもそも「会社」とは?
会社員・サラリーマンとは「会社」という組織で働く人を指しますが、そもそも「会社」とはどのような組織なのでしょうか。
会社とは「共通の目的に向かって社員や経営者が協力して活動する組織」です。「会社法」に基づいて法人登録を行っている営利法人を指し、共通目的は主に「利益を生み出すこと」が挙げられます。
会社が持続的に成長し続けるには、業績を上げることが必要不可欠です。そのためには顧客満足度や自社の商品・サービスの質などを向上させて、自社の価値を高めていかなければなりません。
会社員は、所属する会社の目的達成に向けて「労働」という形でサポートをする協力者であり、目的達成のために協力した対価を「給料」としてもらうという契約を結びます。
まずは自分が本当に会社員に向いていないのかを確認しよう
会社員は会社が目的を達成するために労働力を提供し、協力する対価として会社から給料が支払われます。
会社で決められたルールや方針に従い与えられた役割を果たす必要があり、好きに仕事内容を選んだり自分のペースで作業を進めたりすることはできません。そのため自分の思うように仕事を進められない点に対してストレスを感じる人もいます。
また、職場の人間関係に悩んだり社風になじめなかったりと、ストレスを感じる要因は人それぞれです。
しかし、強いストレスを感じているからといって、「自分は会社員に向いていない」とすぐに判断するのはおすすめできません。
その職場の社風や仕事内容が自分に合っていないだけの可能性もあるので、まずは会社員やサラリーマンに向いている人・向いていない人の特徴を理解して、自分が本当に会社員に向いていないのかを確認しましょう。
会社員やサラリーマンに向いていない人の特徴8選!
会社員やサラリーマンに向いていない人の特徴をご紹介します。
「自分は会社員に向いていないかも」と感じている人は、自分に当てはまるものがないかチェックしてみてください。
- 社内政治が苦手
- 成果に影響しない仕事をしたくない
- 集団行動よりも個人行動を好む
- 会社のルールに縛られたくない
- 仕事ができない人を見てイライラしてしまう
- 会社では遂げられない目標や夢がある
- 朝起きるのが苦手
- HSP気質である
上記の8つの特徴について、それぞれ詳しく見ていきましょう。
社内政治が苦手
会社員として組織で働いている以上、出世や目的達成のために行われる社内政治はついて回ります。また、派閥争いに巻き込まれる場合もあるでしょう。
- 【社内政治とは】
- 組織内での権力や影響力を行使し、自分や自分の部門の利益を最大化させようとする行動を指します。
社内政治に巻き込まれてしまうと、上司が成果を出したいがために理不尽な業務指示や叱責を受けたり、部署や業務内容を突然変更させられたりするといったケースがあります。
業務指示に応じない場合は、自身の評価に悪い影響が出る可能性も捨てきれません。
会社員として働いていると社内政治の影響を少なからず受ける可能性があります。会社員として長く働き続けるには、時として上司や取引先などのご機嫌を取りながら、社内政治にも上手に対応していかなければなりません。
このような社内政治とそれに伴う理不尽さに対して抵抗感が強く我慢ができない人は、会社員に向いていないかもしれません。
成果に影響しない仕事をしたくない
部署や職種によっても異なりますが、会社員の仕事には利益や評価といった成果に直結しない「無駄」な業務もたくさんあります。
たとえば、成果に影響しない仕事としては、以下のようなものが挙げられます。
- 何も問題が解決しない長時間の会議に参加させられる
- チャットやメールで済む内容なのに時間がかかる電話対応を求められる
- パソコンを使って短時間で作成できる資料を紙面で作成するように求められる
会社員として働く以上、会社の方針に従ってこのような無駄と感じる業務に対応しなければならない場面は多々あります。効率を重視する人の場合、無駄な業務は強いストレスの原因になる可能性が高いです。
しかも、役職に就いていない影響力がない社員だと業務改善を申し出るのも難しく、柔軟に業務改善できないケースも多いです。
このような業務に伴うストレスに耐えられない場合、会社員として長く働き続けることは難しいといえます。
集団行動よりも個人行動を好む
会社という組織に所属している以上、共通の目的を達成するためにチームで協力して仕事をすることが求められます。
部署ごとに役割分担がされていて、部署内のメンバーはもちろん、部署の垣根を越えての連携が求められるケースも珍しくありません。さらには取引先をはじめとした社外の相手との協力が必要となる場合もあります。
また、後輩や部下の教育をしたり、他部署の業務のヘルプに入るように指示されたりと、自分の作業だけに集中できない場合も珍しくはないです。
会社員として働いている以上、周りと足並みを揃えて仕事に取り組むことが重視され、意思決定やアイデアの表現、仕事の進め方のペースなどを自分一人で勝手に決められません。
「自分のアイデアを表現したい」「自分に合った仕事の進め方がしたい」「自分のペースを乱されたくない」「周りの意見に惑われたくない」というように、個人のこだわりが譲れない人は会社員に向いていないといえます。
会社のルールに縛られたくない
どこの会社にも独自のルールがありますが、会社に所属する会社員は原則としてそのルールに従わなければなりません。
特に長い歴史がある会社には、古い習慣や暗黙のルールも多く存在しています。
たとえば、悪しき習慣や謎のルールの例として、以下のようなものが挙げられます。
- 上司よりも早く出社し、退社は上司が帰ってからでないといけない
- 有給休暇を取得する際は理由を伝えるとともに上司の許可を得なければならない
- 仕事に関する連絡は休日や夜間であっても確認・返信しなければならない
- 会社の飲み会や行事には必ず参加しなければならない
- 自社の製品・サービスの購入や加入が必須
- 朝礼や清掃を業務時間外にしなければならない
- 女性のみが制服を着用しなければならない
このようなルールの必要性に疑問を抱いても、習慣化されてしまっている会社では「これが会社のルールだから」と、納得がいく理由を説明してもらえない場合も多いです。
「納得いかない習慣やルールに縛られたくない」と感じる人は、会社員にはあまり向いていないかもしれません。
仕事ができない人を見てイライラしてしまう
会社には、さまざまな経験やスキルを持つ人が集まります。能力の程度や得意・不得意は人によって異なるため、効率が悪くミスが多い人に対して「仕事ができない」と感じてしまう場合もあるでしょう。
しかし、社外の人と協力し合って仕事を進める必要がある以上、会社員は「仕事ができない」と感じてしまう人との関係を断つことはできません。
そして、仕事に対する考え方は人それぞれです。自分の中で仕事ができないと判断している人でも、他の人から見れば評価される場合もあるため、自分の基準だけで「仕事ができない人」と断言できないケースもあります。
会社員として働く以上、お互いの個性や仕事の進め方を尊重することが求められるため、もし相手に足りない部分があれば、自分がフォローをして協力して仕事を進めようという気持ちや姿勢が必要です。
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自分の規準で「仕事ができない人」を見ると我慢できないほどにイライラしてしまうのであれば、会社員として長く働くことは難しい可能性が高いです。
会社では遂げられない目標や夢がある
会社員と両立が難しい目標や夢を成し遂げたいと強く思っている人は、会社員に向いていない可能性が高いです。
会社員は、会社に所属する一員として利益を追求するために働く必要がありますが、その目的が自分の目標や夢と一致しない場合は多いです。
勤務時間や作業場所が決められていたり、企業によっては社内ルールで副業ができなかったりといった制約があり、決められた役割を果たすことが求められます。
目標や夢の内容によっては、会社員として働いている限り実現できなかったり、達成のために遠回りするはめになってしまったりする可能性もあります。
どうしても成し遂げたい目標や夢があるのであれば、自分の目標や夢を実現できそうな会社への転職を検討するのも選択肢です。しかし、転職したとしても、会社員である以上は自分の目標や夢よりも会社の利益を優先させる覚悟が必要な点は変わらないことには注意しましょう。
会社員では実現できない目標や夢の場合は、思い切って起業するという選択肢も視野に入ります。
規則正しい生活が苦手
決められた時間での規則正しい勤務が苦手な人も、会社員にはあまり向いていません。
会社員の多くは午前中に始業時間を迎えるので、特に朝早く起きるのが苦手な人は会社員生活がつらいと感じる可能性が高いです。
朝起きるのが苦手にも関わらず無理をして合わない勤務時間で働き続けていると、次第にストレスが蓄積していきます。ストレスが蓄積すれば疲労が溜まり、かえって朝起きられなくなって遅刻する可能性も高まります。
十分な睡眠をとらなければ、仕事で能力を発揮することも難しくなるでしょう。
とはいえ、早起きが苦手という体質をすぐに改善するのは簡単ではありません。
早起きがつらい場合は自分で業務時間を調整できるフリーランス・起業家に転向するか、自分で出社時間を決められるフレックスタイム制が導入されている会社、午後から出勤する遅番や夜勤ができる会社への転職を検討するのが選択肢です。
たとえば、ナイト系なら午後からの出勤や深夜帯の出勤が可能な会社も多く、自分のライフスタイルに合わせてシフトを出せる場合が多いです。朝起きるのが苦手な人におすすめの業界の一つといえます。
HSP気質がある
HSP気質がある人も、会社員に向いていない可能性があります。
HSPとは繊細で感受性が強い性質を持った人のことを指し、全人口の15~20%、約5人に1人がHSPだといわれています。
HSPの特徴的な4つの性質は、以下の通りです。
- 簡単に結論の出るような物事であっても、深くさまざまな思考をめぐらせる
- 刺激に対する反応が強く表れやすく、疲れやすい
- 他人との心の境界線が薄く、相手の感情の影響を受けやすい
- 他の人が気づかないような音や光、匂いなど、些細な刺激にすぐ気づく
引用:サワイ健康推進課「心が疲れやすくて生きづらい…それは『HSP』かもしれません」(参照 2024-11-06)
HSPの人は刺激に敏感で、相手の気持ちを察知して行動する傾向にあります。周囲の空気を読むことが得意なので、他人に対して気を遣える人です。
しかし、気を遣いすぎてストレスが蓄積されやすく精神的に不安定になりやすい面もあるため、常に集団行動が求められ、環境に振り回される可能性が高い会社員はつらいと感じる人も多いようです。
HSPは病気ではなく生まれ持った気質なので、治療して完治させることはできません。よって、自分の行動や環境を変えながらHSPと上手く付き合っていく必要があります。
周りに振り回される職場環境が厳しいと感じる場合は、自分で仕事量を調整できるフリーランス・起業家になったり、仕事環境を調整できる在宅勤務の仕事をしたりするのも手です。
会社員やサラリーマンに向いている人の特徴5選!
続いて、会社員・サラリーマンに向いている人の特徴をご紹介します。
自分が会社員に向いていないと感じている人は、会社員としての適性を判断するためにチェックしてみてください。
- 与えられた仕事をこなすほうが楽だと感じる
- 他者の評価でやりがいを感じる
- 経済的・精神的に安定がほしい
- チームで仕事をするのが好き
- 出世欲がある
当てはまるものが多い場合は、会社員を辞める以外の方法で問題が解決する可能性もあります。
それぞれ詳しく確認していきましょう。
与えられた仕事をこなすほうが楽だと感じる
自力で仕事を受注するよりも、与えられた仕事をこなすほうが楽だと感じる人は、会社員に向いています。
会社に所属しないフリーランスや起業家の場合は、何事も自分で考えて行動を起こさなければ仕事を得られません。当然ですが、仕事がなければ収入も発生せず、生活は苦しくなります。
会社に所属している会社員なら必ず何かしらの役割が与えられるので、自分から行動を起こさなくても指示された業務に取り組めば最低限の給与はもらえます。
営業活動や各種契約・手続きといった事務作業をすべて一人だけでするわけではないため、基本的に自分の業務に集中して安定した収入を得られるのもメリットです。
受け身で仕事をしたい指示待ちタイプの人は、会社員を辞めてしまうと安定して仕事を得ることが難しくなります。
会社員を辞めるとかえってストレスを抱えてしまう可能性が高くなるので、会社員を続けているほうが無難といえるでしょう。
他者の評価でやりがいを感じる
他人から評価されることで仕事のやりがいを感じる人は、会社員に向いている傾向が強いです。
会社員は、自分の仕事の成果に対して定期的に評価が行われます。評価基準は会社によって異なりますが、高く評価されれば昇給や昇進といった見返りを受けられます。
また、会社員は仕事ぶり次第で周りのメンバーから頼られたり新しい仕事をどんどん任せてもらえたりするチャンスも多く、自身のスキルアップになるといったメリットも得られます。
他者からの高い評価は自信にもつながり、仕事に対してさらなるやる気を生むきっかけになるので、周りからの評価で仕事のやりがいを見出す会社員は多いです。
フリーランスや起業家の場合は、会社員に比べて人から面と向かって評価される機会は多くありません。自分を客観的に評価し、「何が良くて何が悪かったのか」「これからどうすべきか」を自力で考える必要があります。
周りからの評価が強いモチベーションになっている人や自己評価だけでは不安になってしまうという人は、会社員を続けるほうが良いでしょう。
経済的・精神的に安定がほしい
仕事を選ぶ基準として経済的・精神的な安定を重視している人は、会社員が適しています。
会社員はリストラ・倒産のリスクはあるものの、一度会社員として雇用されると、たとえ仕事ができなくても解雇される可能性は低いです。
また、会社員は基本的に固定給なので、毎月一定額の給料をもらえます。経済的に安定すれば、最低限の生活を維持しやすく、精神的な余裕も生まれやすくなります。
一方、フリーランスや起業家は毎月安定した稼ぎを得られるとは限らず、仕事がなければ収入はゼロです。
体調を崩して仕事を受けられない場合はその月の収入が一気に減ったり、突然クライアントから契約を打ち切られてしまったりする可能性もあります。
フリーランスや起業家は仕事量や売上次第で会社員より高収入を得ることもできますが、長期的な安定を求めるのであれば、会社員を続けたほうが安心なケースが多いのです。
チームで仕事をするのが好き
個人で完結する仕事よりもチームで進める仕事をするのが好きな人は、会社員として働くほうが向いています。
会社員は組織の一員として他の社員と協力しながら目標達成を目指します。部署内外の社員、そして取引先の相手なども含めて多くの人と関わりながら協調性を持って仕事に取り組む必要があります。
時には社内政治の影響を受ける可能性はあるものの、組織の中で上手く立ち回ることが苦にならない人は、会社員として長くやっていけるでしょう。
一方、在宅勤務がメインのフリーランスになった場合は、基本的に個人プレーです。
自分の仕事をコントロールし、好きなように仕事を進めることができるというメリットはありますが、会社員に比べて他者と関わる機会はグッと減るので、チームワークを大切にしたい人は会社員のほうが適しています。
出世欲がある
出世欲があり、社内での昇格を目指して頑張っている人は会社員に向いています。
大企業になればなるほど経営層や役職者は高学歴者であるケースが目立ちますが、そもそもその会社に入社したり出世コースに乗れたりする人は、一定以上の学歴を持つ人のみという企業もあります。
これまで出世のために勉強や仕事を頑張ってきたのであれば、簡単に可能性を捨てるのはもったいないともいえるでしょう。
そして、会社内で出世をすると、大幅に年収が上がったり、企業の上層部にいる人にしかできない仕事ができたりといったメリットを得られる点も忘れてはいけません。中には誰よりも早く出世して自己肯定感を高めたいという人もいます。
フリーランスや起業家の場合は会社員のような昇進や降格はないので、会社員として出世することで得られるこのようなメリットを本当に捨てて良いのかをよく考える必要があります。
会社員やサラリーマンに向いていない人が自分らしく生きていくには?
自分が会社員・サラリーマンに向いていないと感じている人の中には、先ほどご紹介した「会社員に向いていない人の8つの特徴」が当てはまった人もいるのではないでしょうか。
周りができることが自分にはできなかったり、職場にいると苦しさを感じたりするといった悩みがある場合、今の環境で無理して働き続ける必要はありません。
ここでは、会社員・サラリーマンに向いていないと感じる人が自分らしく生きていくためのヒントをご紹介します。
現状の不満やストレスの原因を振り返る
自分が会社員に向いていないと感じている場合、相応の原因があるはずです。まずはなぜ自分が会社員に向いていないと思うのかを把握しましょう。
具体的には、現状抱いている不満やストレスの原因を紙に書き出すのがおすすめです。
頭の中だけで考えてしまうと考えがまとまらず、堂々巡りになってしまってより悩みが深刻になる恐れがあります。一度紙に書き出して客観的に自分の現状を把握することで、原因を整理しやすくなります。
不満やストレスの原因がわかったら、「どうすれば自分は満足できるのか」「どうすれば現状を改善できるか」といった対処法もおのずと見えてくるでしょう。
原因によっては会社に改善を進言して、問題が解決する場合もあります。
また、転職をして違う会社や職種に移れば悩みがなくなるケースもあるので、会社員を辞めるかどうか決断をする前にまずは自己分析をすることが大切です。
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自分の中の普通を捨てる
自分らしく生きていくためには、「普通はこうだから自分がおかしいのかも」「みんなができているから自分も頑張ってやらなきゃ」といった固定概念を捨てましょう。
固定概念に囚われていると、みんなができることが自分にはできなかった場合、自分は普通ではないと感じてしまい、生きづらさを感じてしまいます。
その結果として心身を病んでしまうと、その後の人生にも少なからず支障が出ます。
まずは自分の中の「普通」を捨てることを意識してみてください。
そして「普通かどうか」ではなく「自分はどうしたいか」を軸に、仕事や働き方のキャリアを考えていくのがおすすめです。
キャリアには正解も不正解も普通もありません。自分にとって働きやすい・生きやすいと感じる理想をイメージすると、自分がこれからどうすべきかが考えやすくなります。
会社員やサラリーマン以外の生き方を選ぶならフリーランスがおすすめ
会社員・サラリーマン以外の生き方を選ぶなら、フリーランスや起業家といった選択肢が有力です。
これらの働き方は組織に属さないため、雇われ会社員のように集団行動を強制されることはなく、周りを気にせずに自分のペースで仕事を進められます。
常に自分自身が成果を上げるにはどうすべきかを考えながら仕事ができるので、意味のない作業に時間をかけるストレスからも解放されます。
ただし、フリーランスや起業家として成功するには、自己管理を徹底しながら、仕事を安定して受けられるだけのスキルアップを図ることが必要不可欠です。
さらに、積極的に営業活動をしたり、スキルやアイデア面でライバルとの差別化を図ったりと、自分が積極的に行動しなければ成功しません。
自分が本当にフリーランス、起業家の生き方に向いているかどうかをしっかり見極めたうえで、進むべき道を決断してください。
ちなみに、フリーランスは実店舗や事務所を持つ必要がなく、基本的に企業から業務を請け負ってスキルを提供するという働き方になります。自分でサービスを開発して提供することで対価を得る起業よりもハードルが若干低めなので、まずはフリーランスとして働いてみるのも良いでしょう。
なお、業界や職種にもよりますが、フリーランスになるなら、まずは以下のようなクラウドソーシングサービスを活用して仕事を受注していくのがおすすめです。
- ランサーズ
- クラウドワークス
- ココナラ
上記のようなサイトでは、企業や個人から案件を依頼してもらえるほか、自分のスキルに合った案件の募集に応募することもできます。
上手に活用すれば、人脈が全くない状態からでも新規の仕事を獲得しやすいです。
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起業を考えている方は、下記の記事もあわせて参考にしてみてください!
会社員やサラリーマン以外の生き方にハードルを感じる場合の対処法
会社員・サラリーマン以外の生き方としてフリーランスや起業家をご紹介しましたが、やはり会社員を辞めていきなりフリーランスに転身したり起業したりするのはハードルが高いと感じる人も多いです。
ここでは、会社員以外の生き方を選ぶのにハードルを感じる場合の対処法や、転職を成功させるためのポイントについて解説します。
- 副業を始めて個人で稼ぐ力をつける
- 自分の理想に近い会社へ転職する
- 【将来的に起業する場合】経験を積める会社に転職する
「自分は会社員には向いていないと感じているけど、どの道に進むべきかわからない」という人は、ぜひ参考にしてみてください。
副業を始めて個人で稼ぐ力をつける
会社員を辞めていきなりフリーランスや起業家になる道は、安定して仕事を受注できる保証がなく、最初から成功させるのは難しいケースが多いです。
今の会社が副業OKであれば、まずは会社員を続けながら副業として別の仕事を始めてみるのがおすすめです。ある程度経験を積んで実績ができてからフリーランスへの転身や起業を検討しても遅くはありません。
会社員を続けていれば、万が一副業が上手くいかなくても安定した収入を得られますし、経済的・精神的に余裕を持った状態でフリーランスとしての生き方ができるか試すことができます。
「自分には今どれくらいのスキルがあるのか」「フリーランスや起業をするとしたらどれくらい稼げるのか」「仕事を継続的に受注できる見込みがあるか」といった点を確認するとともに、さらに稼ぐためにスキルアップを図っていきましょう。
副業を始めるのにおすすめの職業を5つご紹介しますので、仕事選びの参考にしてみてください。
- 翻訳家
- フードデリバリー
- Webライター
- データ入力
- ナイト系の送迎ドライバー
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副業に関しては詳しくまとめている記事もあるので、気になる方はあわせてチェックしてみてくださいね。
翻訳家
翻訳家は、ある言語で表現されている文章を、他の言語に移しかえる翻訳をする仕事です。
翻訳家の仕事は、主に以下の3つに分類されます。
- 実務翻訳:契約書やマニュアルなど、企業活動で必要なあらゆる文書の翻訳
- 出版翻訳:海外の雑誌や小説など、書籍の翻訳
- 映像翻訳:映画やテレビ番組など、映像コンテンツの翻訳
翻訳家の仕事でもっとも重要なのは高い言語スキルです。翻訳の正確性を保つためには、対象言語の文法や語彙に精通しているとともに、日本語の豊かな語彙や表現力も求められます。
くわえて、作成者の意図やニュアンス、文化の違いなどを汲み取って翻訳するスキルも必要なので、調査能力やコミュニケーション能力、慎重さも欠かせない職業といえます。
フードデリバリー
フードデリバリーは、自社のお弁当やデリバリーを委託された飲食店の料理などを購入者の自宅や勤務先などに配達する仕事です。
コロナ禍をきっかけに、近年はますますフードデリバリーサービスの需要が高まっており、求人も豊富に出ています。
業者によって自転車、バイク、車などの交通手段は異なりますが、運転スキル以外に特別なスキルは求められないので、未経験からでも始めやすいです。
また、働く時間や場所を自由に決められるケースが多いのも大きなメリットで、スキマ時間を有効活用してコツコツ稼げます。
副業として軌道に乗れば、フリーランスとしてデリバリー業務に従事することも可能です。
Webライター
Webライターは、クライアントから依頼を受けてWebサイトに掲載する記事を執筆するのが仕事です。
いずれのWebサイトも、サイトへの集客を目的としてコンテンツを作成するので、多くの人の目に止まる記事を執筆できるように、SEOの知識や読みやすい文章を書く文章力、リサーチスキルなどが求められます。くわえて、特定の専門分野に精通しているWebライターは初心者でも重宝される傾向にあります。
- 【SEOとは】
- Googleなどの検索エンジンにおいて、検索で上位表示されるように、ユーザーの流入を増やす施策を指します。
ちなみに、Webライターとして力をつければ報酬の文字単価が上がっていくだけでなく、ライティングだけでなく取材や構成の作成、校閲作業といった関連作業も任せてもらえるので、収入を大幅に上げられる可能性が高いです。
データ入力
データ入力は、クライアントが指定した形式通りにパソコンでデータを入力していく仕事です。
入力する内容は文字や数字などが一般的ですが、会議やセミナーの録音音声、インタビューの音声を文字起こしする仕事が募集されるケースもあります。
データ入力で求められるのは、正確かつスピーディーにデータを入力するタイピングスキルです。また、データに誤りがないかどうかしっかりと確認できる慎重さも求められます。
単純なデータ入力作業だけではフリーランスとして生活していくのは至難の業です。
フリーランスとしてデータ入力で収入をまかなうためには、いくつもの案件を掛け持ちしながら
「データのチェックをして誤りがあれば修正する」「データの整理や更新する」「必要なデータの収集や分析する」といった作業もこなし、高単価の案件を常に受注する必要があります。
ナイト系の送迎ドライバー
ナイト系の送迎ドライバーは、キャストをお客さんのもとやキャストの自宅周辺などに車で送り届けるのが仕事です。
学歴や経験不問の求人ばかりなので、運転免許さえあれば未経験からでも挑戦しやすいのが特徴です。
また、希望シフト勤務制のところがほとんどで、本業やプライベートを優先しながら無理なく続けられるのもポイントといえます。
柔軟な働き方ができるうえ、基本的に待機中は車の近くに待機して、常に連絡に応じられるようにしておけば自由時間です。一人になる時間も多く、会社員の働き方が合わない人でも気軽に働き続けられる可能性が高いのも見逃せないメリットです。
さらに、ナイト系は実力主義の業界なので、能力次第ですぐに昇給のチャンスを掴むこともできます。
自分の理想に近い会社へ転職する
フリーランスや起業家への転身に不安があるなら、会社員として今抱えている悩みを解決できる、自分の理想に近い会社への転職も検討しましょう。
転職の成功率を高めるなら、自力で転職活動を行うよりも、転職エージェントを活用して転職先を探すのを手伝ってもらうのがおすすめです。
転職エージェントに登録すると、求人サイトに掲載されていない非公開求人を紹介してもらえたり、求人情報に載っていない企業の内部情報を教えてもらえたりするため、より理想に近い会社を見つけられる可能性が高くなります。
完全リモートワークの求人やフレックスタイム制ありの求人など、幅広い働き方ができる求人も探しやすいので、会社員の働き方が合わないと悩んでいる場合は相談してみてください。
また、求人紹介以外にも、応募書類の添削や面接対策、条件交渉といった転職活動のサポートも受けられるため、積極的に活用してみましょう。
ちなみに、会社員に向いていないと感じる人が転職をする場合、最適な職業がいくつかあります。気になるものがあれば、以下の職種の求人も視野に入れてみてください。
一人で業務を行える職業
集団行動が苦手な人は、主に一人で業務を完結できる職業がおすすめです。
一人で業務を行える職業は、以下のようなものが挙げられます。
職業名 | 仕事内容 |
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イラストレーター | ・依頼に沿ってイラストを描く ・本や商品パッケージ、webサイトなどさまざまな媒体のイラストを担当できる可能性がある |
動画クリエイター | ・動画素材の制作や動画の編集を行う ・YouTubeや映画、テレビ番組などのさまざまな動画や映像の編集に携われる可能性がある |
イラストレーターは、紙媒体やWeb媒体の製品やコンテンツを作成する企業だけでなく、ゲーム制作会社やアプリ開発会社などにも需要があるため、幅広く活躍できる機会があります。
動画クリエイターはスキル次第で大きな案件も獲得でき、経験や実績を積むことでフリーランスとしても活躍できる職業です。
いずれの職業も基本的に制作作業中は一人で黙々と進められるうえに、打ち合わせもオンラインで行われるケースが多いです。
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一人で業務を行える職業についてもっと知りたい方は、こちらも参考にしてみてください。
在宅でできる職業
在宅でできる職業であれば、毎朝オフィスに出勤する必要がなく、出勤時間を別のことに使えるというメリットがあります。
在宅でできる職業は、以下のようなものが挙げられます。
職業名 | 仕事内容 |
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Webライター | ・Webサイトに掲載する記事を執筆する ・セールスライティングやSEOライティング、取材ライティング、コピーライティングなどスキルに応じて幅広いテキスト作成に携われる可能性がある |
Webデザイナー | ・Webサイトの制作やデザインなどを行う ・デザインスキルやプログラミングスキル、クライアントへのヒアリングができると活躍の幅が広がる |
プログラマー | ・プログラミング言語を使用して、システムやソフトウェアの開発を行う ・Web系やオンライン系、組み込み系などさまざまな分野で活躍できる |
働き方は企業や職業によって異なりますが、完全に在宅で仕事を進められるものもあれば、月に何度か出勤を求められるだけの場合もあります。
また、これらの職業は専門的な知識・スキルを身につけて実績を積めば、フリーランスとして活動することも可能です。
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在宅でできる職業についてもっと知りたい方は、こちらも参考にしてみてください。
あまり人と話さない職業
人と話すのが苦手な人は、あまり人と話す必要がない職業を選ぶと良いでしょう。
あまり人と話さない職業は、以下のようなものが挙げられます。
職業名 | 仕事内容 |
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警備員 | ・施設や工事、駐車場などで巡回、入退室管理、監視といった警備を行う ・夜勤や24時間勤務などが発生する場合もある |
ドライバー、配送スタッフ | ・車やバイクを運転して荷物の運搬、人の送迎などを行う ・仕事内容によって走行距離が異なる |
上記の職業はいずれも業務中の会話が必要最低限なので、人とあまり話さずに業務を遂行できます。
未経験歓迎の求人も豊富に出ている職種が多く、異業種からでも気軽に挑戦しやすいのもメリットです。
ただし、ドライバーに関しては、タクシーやハイヤー、トラックの運転手を選ぶと接客の必要性が出てくる点には注意しましょう。
【番外編】転職時は福利厚生にも注目する
転職する際は、職種や仕事内容だけではなく、福利厚生にも注目しておくのがおすすめです。
会社によっては、自宅で仕事ができる「リモートワーク」や、勤務時間の調整が可能な「フレックスタイム制」といった福利厚生を導入しているところもあります。
特にリモートワークが盛んな会社なら、朝早く起きる必要はありませんし、出社のために満員電車に乗ることも避けられます。さらに、一人で集中しやすい空間で仕事ができるのもメリットです。
ライフスタイルや家庭の事情などに合わせて柔軟に仕事に取り組めれば、会社員としてネックに感じていた部分を解消できる可能性が高いです。
今の会社の働き方が合わないのであれば、いきなり会社員を辞めるのではなく、働きやすい環境の会社を探して転職するという選択肢も視野に入れてみてください。
【将来的に起業する場合】経験を積める会社に転職する
自分が成し遂げたい目標や夢を今の会社で実現できそうなら、このまま働き続けてもいいかもしれません。
将来的に起業することを想定して、経験を積める会社に転職するのも有効です。
仕事を通じて出会う職場の仲間やクライアントと良好な関係を構築しておけば、将来起業したときに仕事をもらえるきっかけを作れる可能性もあります。
スキルや人脈が乏しい中でいきなり起業を始めるよりは、目標や夢に合った業界・職種を選択して経験を積みながら必要な知識やスキルを習得したほうが、失敗するリスクは低くなります。
転職が難しい場合は、現職で働きながら副業を始め、一定の実績と経験を得るのもおすすめです。
いずれにしても、起業で成功するには経験やスキルが必要不可欠です。今のうちから、自分に合った方法で経験を積み、必要なスキルを身につけておきましょう。
会社員以外の生き方を検討してみよう!
自分が会社員に向いていないと感じる要因は人それぞれです。
転職をすることで解決する問題もあるので、まずは自分が本当に会社員に向いていないのかをよく考え、会社員を辞める以外の方法がないか模索してみるのがおすすめです。
そして、必要に応じて、転職や起業・フリーランスへの転身といった会社員以外の生き方を検討してみましょう。
「自分のペースで働ける仕事に就きたい」「将来的に独立を考えている」という方は、ナイト系も視野に入ります。
ナイト系は学歴・経験が不問なので、異業種からでもチャレンジできます。シフト制の会社が多く、ライフスタイルに合わせて働けるのも魅力です。
また、独立支援をしてくれる会社もたくさんあります。まずはスタッフとして働きながら独立に必要なノウハウを学べば、起業の成功率もグッと増すはずです。
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転職や起業を考えている方は、ぜひナイト系もチェックしてみてください。