あまり知られていない珍しい職業41選！高収入&特殊な仕事一覧

このように、あまり知られていない特殊な仕事に興味があるものの、実際はどういった仕事が存在するのかわからない人も多いと思います。

本記事では、世間ではあまり知られていない珍しい職業について、高収入な仕事や面白い仕事などさまざまな切り口から41種類紹介します！

さらに、あまり知られていない職業に就くメリットやデメリット、知名度の低い仕事に向いている人の特徴も併せて解説しているので、仕事選びに迷っている人はぜひ参考にしてくださいね。
　　

あまり知られていない職業12選

それでは早速、あまり知られていない職業を解説します。
まずは、あまり知られていない職業の中でも、とくに珍しい仕事について12個紹介します。
　

1.ひよこ鑑定士

ひよこ鑑定士とは、鶏（にわとり）のヒナであるひよこの性別を判断する仕事です。
ひよこ鑑定士になるには、日本にひとつしかない「初生雛鑑別師養成所（しょせいひなかんべつし）」で5か月の講習を受けた後、鑑別研修生として実務経験を積みます。その後、高等考査に合格して資格を取得する必要があります。
「初生雛鑑別師養成所」は、以下の2つの基準を満たしている方が入所試験を受験できます。

ひよこ鑑定士は一人前になるまで道のりが険しいものの、日本に限らず海外からの需要も高い仕事なので、スキルさえ身に付ければたくさん稼げる仕事と言えます。

　

2.ゴルフボールダイバー

ゴルフボールダイバーとは、ゴルフボールを回収するゴルフ場や買取業者からの依頼を受けて、「池ポチャ」と呼ばれるゴルフ場の池に落ちたゴルフボールを拾う仕事です。
ゴルフボールダイバーになるには、国家資格にあたる潜水士の資格取得が必須です。また、実技試験がない潜水士は、今まで潜ったことがない人でも合格できるため、事前に練習してダイビングスキルも身につけておかなければいけません。
季節や気温を問わず潜り続けられる体力が必要な仕事ですが、1日約2〜3時間の勤務で平均以上の年収を得やすいのが魅力と言えます。

　

3.ナイト系ドライバー

ナイト系ドライバーとは、女性キャストをお客さんが待つ場所やお店の待機所まで送り届ける仕事です。普通自動車免許を持ち安全運転を心がける方であれば就職可能で、未経験からスタートする人がほとんどのためナイト系の経験や知識がなくても働けます。

ナイト系ドライバーは、アルバイトの募集が多いものの、正社員の募集も一定数あります。そのため、空いた時間に副業として働きたい方から本業としてしっかり稼ぎたい方まで、一人ひとりの希望に見合った働き方ができる仕事と言えます。

　

4.酪農ヘルパー

酪農ヘルパーとは、酪農家が休む際に、搾乳・餌やり・牛舎の掃除などを代行する仕事を指します。
酪農業は、畜産業界のなかでもとくに休みがとりづらい職業として知られています。酪農家が定期的に休める環境を作る意味でも、酪農ヘルパーの存在は欠かせません。
酪農ヘルパーになるための資格はとくにないものの、牧場まで自家用車で通勤する場合がほとんどなので、普通自動車免許の取得は必須と言えるでしょう。
また、大型トラクターを使った畑作業をおこなう牧場もあり、活躍の幅を広げたいのであれば大型特殊免許の取得も視野に入れておくと良いです。

　

5.臭気判定士

臭気判定士とは、自分の嗅覚を頼りに、機器分析では調査しきれない悪臭を測定する仕事です。
主に、工場や事業所から出る排気ガスのにおいを数値化する業務をおこないます。さまざまなにおいをかぎ分ける能力はもちろん、危険な臭気を取り扱った際の高い注意力も求められます。
臭気判定士になるためには、筆記試験と嗅覚検査の両方に合格し、国家資格を取得する必要があります。取得後に交付される臭気判定士免状は、5年ごとの更新が義務付けられており、更新時は再び聴覚検査を受けなければいけません。
臭気判定士試験の合格率は約20%と狭き門ではありますが、資格取得者が少ない分各分野からの需要が高い仕事と言えます。

　

6.切手デザイナー

切手デザイナーとは、宣伝やキャンペーンなどで用いられる記念切手の企画やデザインをする仕事です。
切手デザイナーになるには、美術系の専門学校や大学を卒業後、コンピューターを使用したデザインの専門知識と、3年以上の実務経験が求められます。切手デザイナーとして働いている人は日本で数人しかいないほど珍しい仕事で、募集も毎年実施しているわけではありません。

　

7.アウトドアガイド

アウトドアガイドとは、「ラフティング」「スノーシュー」「キャニオニング」「シャワークライミング」といったアウトドアアクティビティの参加者に対して、安全に楽しめるようにガイドをおこなう仕事です。
アウトドアガイドになるために必須資格はないものの、地域によっては資格制度を設けている場合もあります。
自信を持ってガイドができるようになるまでには、多くの経験や体力が必要です。また、自然を相手にする職業のため、参加者の安全を守る判断力も求められます。

　

8.フォーチュンクッキーライター

フォーチュンクッキーライターとは、フォーチュンクッキー（中におみくじの紙片が入っているクッキー）に入っているおみくじの文章を書く仕事です。フォーチュンクッキーライターになるための必須資格はありません。
フォーチュンクッキーの文化が根強い海外が活動拠点ということもあり、英語が得意な人に向いている職業と言えます。

　

9.レゴマスタービルダー

レゴマスタービルダーとは、レゴのテーマパークであるレゴランドにて、装飾や作品制作、ワークショップの講師などをする仕事です。
レゴマスタービルダーになるには、欠員が出た段階で開催されるコンテストに勝ち続けなければいけません。2023年時点で日本人は3人のみ、世界でも20人前後しかいないと言われており、非常に難関な仕事です。

　

10.スキルシェア

スキルシェアとは、自分が持つスキルを提供する仕事を指します。スキルシェアサービスを介して自分の特技を販売して、クライアントから依頼があれば提供するという流れが一般的です。
スキルシェアサービスでよく見受けられる仕事内容は以下の通りです。

特定のスキルが必要なものから気軽にチャレンジできるようなものまで、幅広く存在します。趣味や特技を仕事にできるので、副業にもなります。

　

11.アノテーション

アノテーションとは、膨大なデータ（画像やテキスト）に対して注釈やタグをつける仕事を指し、AI開発やデータ管理に欠かせない作業のひとつと言われています。
たとえば、膨大な記事が掲載されているニュースサイトの記事を「経済」「スポーツ」「エンタメ」といったカデコリ別に表示したいときにアノテーションをしておけば、スムーズに必要な情報を分類・検索することができるようになります。
アノテーションの仕事は、ITの知識がなくてもパソコンの基本的な操作さえできれば働ける場合がほとんどです。また、パソコンとネット環境さえあればどこでも作業できるため、場所を問わず空いた時間に働きたい方にもぴったりです。

　

12.オンラインアシスタント

オンラインアシスタントは、企業の事務や経理、人事など幅広い業務をオンラインでサポートする仕事です。また、企画やSNS運用など、自身のセンスを活かす業務を担当することもあります。
企業側が納得できるレベルの仕事量をこなせるようになるためには、業務に関する知識や経験が必要です。
オンラインアシスタントは、基本的に在宅ワークが可能なため、さまざまな事情でなかなか家を空けられない方を中心に人気の仕事となっています。

　

あまり知られていない高収入な職業6選

珍しい職業のなかには、高収入が期待できる仕事も存在します。
ここからは、あまり知られていない職業のうち、とくに高収入を狙える仕事を6つ紹介します。

　

1.治験

治験とは、新薬・化粧品などの効果や安全性、適切な量などを確認するための臨床試験のことです。治験の被験者は、負担軽減費という名目で謝礼がもらえるだけではなく、手厚い検査や診察を無料で受けられるメリットもあります。
被験者として参加するためには、性別や年齢、病歴などのさまざまな条件をクリアすることが必須です。ちなみに、治験終了後は最大6ヶ月の休薬期間が設けられており、この期間は参加できないので注意しましょう。

　

2.ボイスオーバーアーティスト

ボイスオーバーアーティストとは、海外で制作されたニュースやドキュメンタリーなどの外国語音声に被せるための日本語音声を収録する仕事です。
原稿は収録当日に渡され、なおかつ映像を見ずに収録するケースが多いため、発声・発音のスキルはもちろん高い柔軟性が求められます。
ボイスオーバーアーティストとして活躍するためには、収録日以外でも普段から発声練習に取り組みつつ、収録中のプレッシャーに負けない精神力を鍛えることが重要です。

　

3.占い師

占い師とは、占いを用いて相談者の悩みに対してアドバイスをし、問題解決に向けて手助けする仕事を指します。
占い師になるには、すでに活躍する占い師に弟子入りしたり専門スクールに通ったりして、誰かから教えてもらうパターンが多いです。なかには、独学で知識や技術を身につける人もいます。
働き方は、直接お客さんと対面して占うパターンから、電話やチャットといった非対面で占うパターンまでさまざまです。そのため、自分に合った働き方が見つかりやすいのも魅力と言えます。

　

4.潜水艦の料理人

潜水艦の料理人とは、潜水艦隊に所属する海上自衛隊員に対して料理を作る仕事です。（「給養員」とも呼ばれます。）
潜水艦の料理人になるには、自衛隊に入隊後、京都府舞鶴市にある海上自衛隊第4術科学校にて、調理に関する教育を受けることが必須です。ただし、定員が決まっているため、潜水艦の料理人を志望しても、違う職種に配属される可能性があることに注意してください。
制限された環境下で生活する潜水艦の乗組員にとって、食事が唯一のストレス発散の場です。料理が得意な方はもちろん、「多くの海上自衛隊員を支えている」というやりがいを感じたい方にも向いています。

　

5.データサイエンティスト

データサイエンティストとは、経営や戦略立案、商品の開発や改良などに役立てるためのデータを分析する仕事です。
データサイエンティストになるための必須資格はないものの、データベースエンジニアや、プログラミングの経験が求められる場合がほとんどです。また、経営に大きく関わるので、コンサルティング能力が高い人も重宝されます。
膨大なデータと根気強く向き合いながら学びの姿勢も忘れないことが、データサイエンティストとして活躍できる大きなポイントと言えるでしょう。

　

6.ARクリエイター

ARクリエイターとは、現実世界を立体的に読み取りバーチャル化して拡張するAR（Augmented Reality）技術を用いて、ARコンテンツを開発する作り手を指します。
ARクリエイターになるには、ARに関する知識やスキルが必要です。また、新技術の情報を得るための英語スキルや、立体映像を作るための立体造形スキルを持っている人も重宝されます。
ARも含めVR業界は今後も普及する可能性が高いので、将来性の高い職業を探している方はぜひチェックしてみてください。

　

あまり知られていない面白い職業4選

知名度が高くない特殊な仕事のなかには、独特な魅力を持つものもあります。「飽きずに続けられそうなちょっと珍しい仕事で働きたい」という方は、面白みのある職業を選んでみてはいかがでしょうか。

ここでは、あまり知られていない職業のうち、面白い仕事を4つ紹介します。
　

1.催事用バルーンの施工スタッフ

催事用バルーンの施工スタッフとは、イベントやお祭りで飾るバルーンを作って設置する仕事です。さまざまな形のバルーンを作る技術はもちろん、依頼者の希望に合った演出ができるように高いコミュニケーションスキルも求められます。
依頼者の反応が直接見られる現場が多いので、やりがいが感じられる仕事と言えます。

　

2.埋蔵文化財の発掘作業員

埋蔵文化財の発掘作業員は、遺跡を調査するための発掘作業、遺物の洗浄や整理などをおこないます。
埋蔵文化財の発掘作業員は、「貴重な文化財の第一発見者になれるかもしれない」というワクワク感が味わえる仕事です。発掘業務のなかには掘った土を一輪車で運ぶ作業もあるため、体力が必要です。
また、遺物を壊さないように丁寧に作業できる人が重宝されます。
正社員になれば、発掘作業以外にも現場の責任者や報告書の作成など、業務内容が多岐にわたります。

　

3.錠前技師（じょうまえぎし）

錠前技師（じょうまえぎし）とは、家や車、金庫などの鍵を失くした人の元へ駆けつけ、鍵を開けたり交換したりする技術者のことです。
錠前技師になる方法は、主に「鍵の専門学校に通う」「鍵屋に就職する」と2種類あります。
人材を募集する鍵屋の多くは未経験でも積極的に採用しており、イチからスキルを学べるカリキュラムが充実している企業ばかりなのが特徴です。そのため、事前に勉強しなくても働かせてもらいやすい場合が多いです。

　

4.結婚式出席代行

　

あまり知られていないかっこいい職業6選

珍しい職業のなかには、一度はやってみたいかっこいい職業も含まれています。
ここでは、あまり知られていない職業のうち、かっこいい仕事を6つピックアップしてみました。
　

1.スタントマン

スタントマンとは、「映画」「ドラマ」「ヒーローショーイベント」「交通安全教室」などにおいて、俳優に代わってアクションシーンを撮影する仕事です。
駆け出しであれば、オーディションを通じて養成所やスタント事務所と契約して働くのが一般的です。企業から指名されるほどスキルや知名度がついてくると、フリーランスとして活動するパターンも見受けられます。
スタントマンは、身体的に負担がかかりやすいので、身体能力やアクションの知識が必須です。常に危険と隣り合わせの仕事ではあるものの、派手で華麗なアクションをこなす姿に多くの人が憧れていることでしょう。

　

2.執事

執事とは、主人やその家族に給仕をしたり、使用人をまとめたりする仕事です。主に富裕層に仕えるので、幅広いジャンルの常識を網羅したうえでマナーを身につけることが必須です。日本には執事の求人が少ないため、海外で働けるように語学力を身につけておくと、より活動の幅が広がるでしょう。
高いクオリティのマナーや礼儀、語学力が求められ、誰にでもできる仕事ではないからこそ、執事はかっこいい仕事にあたります。

　

3.探偵

探偵とは、依頼者の相談を受けて、浮気やストーカーの調査、人探し、盗聴器発見、信用調査などのあらゆる調査をおこなう仕事です。
探偵には、写真・動画撮影のスキル、張り込みや尾行のスキルなど、探偵業務に役立つスキルが求められます。また、張り込みや尾行において車を使う場合もあるので、車やバイクなどの運転免許を持っていることも重視されます。
張り込みや尾行など、一般的な仕事では経験できないような業務をこなしながら依頼者の悩みを解決するため、「依頼者を救いたい」という正義感が強い方に向いている仕事と言えます。

　

4.グロースハッカー

グロースハッカーとは、「成長という意味のグロース（Growth）」と「技術的知識を利用して課題を解決する人という意味のハッカー（Hacker）」を組み合わせた言葉です。
具体的には、企業の成長を促進するために、革新的かつ創造的な手法を用いてマーケティングの課題を解決する仕事を指します。経営や商品、サービスの課題を解決する仕事なので、専門的な知識と高い分析力・計画力を持っている人が重宝されるでしょう。
経営の中核に携わる重要なポジションであるグロースハッカーは、幅広い知識や能力が求められます。さらに、企業が成長するためにはどうすれば良いのか明確に提示できるかどうかも重要なポイントです。

　

5.ドローンパイロット

ドローンパイロットとは、ドローンを遠隔操縦する仕事で、主な業務には空撮や測量、農薬散布などがあります。
ドローンパイロットになるために必要な資格や免許はありませんが、ドローンを飛行させる際のルールを知ったうえで操縦技術を磨くことが重要です。
ドローンパイロットは、新しい技術に精通していて多くの場面で必要とされているため、かっこいい仕事として注目を集めています。

　

6.VRアーティスト・VR作家

VRアーティストの仕事内容は、主に仮想空間に立体的なイラストや動画などを作ることです。一方でVR作家は、仮想空間を作り出す業務がメインになります。
どちらにおいても、空間表現の知識やプログラミングスキル、3DCGスキルなど、VR技術に役立つ知識やスキルを身につけていることが求められます。
VRアーティスト・VR作家は、仮想現実の世界を創造することによって多くの人々に新しい世界を提供できるので、やりがいもありつつかっこいい仕事と言えるでしょう。

　

あまり知られていない日本の伝統的な職業5選

伝統的な仕事は、知名度がそこまで高くないため珍しい職業といわれるものが多く含まれます。
ここでは、あまり知られていない職業のうち、日本ならではの伝統的な仕事を5つ紹介します。

　

1.花火師

花火師とは、花火の企画や製造、打ち上げ、後片づけなどをする仕事を指します。職場によっては、「花火の製造・販売」「打ち上げ業務」など、業務が限定されるケースもあります。
花火を製造できるようになるためには「火薬類製造保安責任者」の資格が、花火の打ち上げには「煙火消費保安手帳」の取得がそれぞれ必要です。
「火薬類取扱保安責任者」の資格を持っている人も重宝されており、花火師として幅広い業務に携わるためには、複数の資格取得が求められる傾向があります。

　

2.鵜匠（うしょう）

鵜匠（うしょう）とは、伝統的な漁業を行う仕事で、水鳥である「鵜（う）」を使って魚を捕獲する鵜使いを指します。現在は、漁業ではなく観光業として把握されており、漁よりもパフォーマンスをして生計を立てるパターンが一般的です。
鵜匠になるには、鵜や漁業についての知識、舟を動かすスキルが求められます。観光客とコミュニケーションを取ることも多いので、コミュニケーション能力がある人も鵜匠に向いていると言えるでしょう。
ちなみに、岐阜県・長良川で活動する鵜匠は「宮内庁式部職鵜匠（くないちょうしきぶしょく）」と呼ばれており、宮内庁の職員である国家公務員にあたります。全国で活動している鵜匠は、宮内庁式部職鵜匠を含めても10名前後と言われており、希少価値の高い職業と言えるでしょう。

　

3.鷹匠（たかじょう）

鷹匠（たかじょう）の仕事内容は、鷹の飼育や訓練をおこなったうえで、害鳥の駆除や技術・文化を広めるためのイベント出演などが挙げられます。
鷹匠になるためには、民間団体の研修会に参加して認定試験に合格するのが条件です。ちなみに、アメリカでは国家資格を受験する必要があります。

　

4.車夫（しゃふ）

車夫（しゃふ）とは、人力車を引いて乗客をガイドする職人を指します。和風のかっこいいユニフォームを身にまとった男性が人力車を引く姿に憧れる人も多いのではないでしょうか。
人力車を引くための資格や免許は必要ありませんが、事前に交通ルールを理解しておかなければいけません。さらに、人力車を引くための体力や乗客に楽しんでもらうためのサービス精神が求められます。

　

5.仏師（ぶっし）

仏師（ぶっし）とは、お寺にある仏像や仏画（仏教に関する絵画）を制作する職人のことです。
仏師になるために必要な資格や特別なスキルなどはありません。ただし、仏教や仏像の知識と技術は必須なので、美術・工芸系の大学や専門学校に通う人もいます。

　

あまり知られていない正社員として働ける職業3選

「せっかく珍しい職業に就けるなら正社員がいい！」という方のために、ここでは、あまり知られていない職業のうち、正社員として働ける特殊な仕事を3つ紹介します。

　

1.特殊清掃員

特殊清掃員は、遺体があった住居や居室を掃除する人を指します。依頼されたアパートやマンション、一軒家に出向き、「害虫駆除」「消臭・消毒」「遺品の整理」などをおこない、きれいな状態に戻すのが主な役目です。
経歴不問の求人が多いものの、車で移動する機会が多いため、普通自動車免許の取得が必須です。また、職場によっては、準中型免許・中型免許が求められるケースもあります。
さらに、部屋に血痕や死臭が染みついていたり、大量の虫が発生していたりする事例が多いので、精神力が強い人が向いています。

　

2.遺品整理士

遺品整理士は、亡くなった人の家に残された遺品の整理や部屋の掃除をおこないます。
必須ではありませんが「遺品整理士」の資格や、運転免許を持っていると有利です。また、体力仕事が多かったり、過酷な環境下で作業せざるを得なかったりするので、体力や精神力がある方にも向いています。

　

3.ドレスコーディネーター

ドレスコーディネーターとは、結婚式や披露宴で使われるブライダル衣装や小物選びをサポートする人のことです。
「ドレススタイリスト」「コスチュームアドバイザー」とも呼ばれており、最近は「ヘアスタイル」「メイク」「アクセサリー」など新婦のトータルコーディネートをおこなうケースも増えてきました。
必須資格はない仕事ではあるものの、衣装に関する専門知識を身につけたうえで、コミュニケーション能力や提案スキルがある人が重宝されます。

　

あまり知られていないグローバルな仕事5選

あまり知られていない職業のなかには、語学が得意な人が活躍しやすいグローバルな職業も存在します。
ここでは、グローバル性が高い珍しい職業を5つ紹介します。
　

1.国境なき記者団

国境なき記者団とは、言論・報道の自由を守るためにジャーナリストが立ち上げた非政府組織です。主な仕事内容としては、テレビや新聞、ラジオを利用して被害に遭ったジャーナリストの救出や保護、メディア規制の監視や警告をすることが挙げられます。
国境なき記者団は、海外派遣スタッフとして登録した後、さまざまな研修を受けている間に派遣先と派遣期間が決まる仕組みです。各国の情勢も考慮したうえで決定するため、登録から派遣まで数ヶ月〜1年程度かかると言われています。

　

2.JICA海外協力隊

JICA海外協力隊は、発展途上国にて現地の人々と生活し、人道支援・資金提供などをおこなう仕事です。派遣期間は原則2年間で、年に2回人材を募集しています。

JICA海外協力隊になるためには、書類審査と面接に合格する必要があります。また、190以上の職種があるので、応募したい職種の経験やスキルがあると重宝されるでしょう。
2年の任期が終了した後は、JICA海外協力の経験を活かして、帰国後の就職や復職に役立てることも可能です。採用に有利になるケースもあるため、ステップアップしたい人にもおすすめできる仕事でしょう。

　

3.ホテルレビュアー（トラベルライター）

ホテルレビュアーとは、世界各国のホテルに宿泊して、評価や感想を記事にする仕事です。
必須資格や経験はありませんが、旅行分野専門のライターになると、ホテルレビュアーとして活躍しやすい傾向にあります。
また、海外のホテルを訪問して取材するための語学スキルやリサーチ力、記事を執筆するためのライティングスキルなどが求められます。
有名になればホテルや掲載メディアなどからレビューの執筆の依頼が来るようになるため、収入も上がっていくでしょう。

　

4.ストリートビューフォトグラファー

ストリートビューフォトグラファーとは、世界各国のあらゆる土地に行き、道路沿いの風景や店内のパノラマ画像を撮影する仕事です。
Googleマップのストリートビュー認定フォトグラファーの場合は、360°カメラを使った写真をストリートビューに投稿して50枚以上認証されると、なることが可能です。
また、ストリートビューフォトグラファーを募集している求人もあります。アルバイトと正社員の両方の求人がありますが、どちらにしてもカメラマンの経験があることや、専用機材を持っていることが応募条件であるケースが少なくありません。
撮影のために車を運転することもあるので、自動車免許も持っていることをおすすめします。

　

5.キュレーター

キュレーターとは、外国の美術館や博物館にて、美術品や資料に関する展示や管理、研究などをする仕事で、日本で言う学芸員にあたります。
ただし、欧米のキュレーターの場合は、企画監督といった仕事も入ってくるため、日本の学芸員よりも業務が幅広いと言えるでしょう。職場には、美術館・博物館だけでなく、科学館・動物園・植物園・水族館・史料館などがあります。
キュレーターになるには、学芸員に関する資格を取得し大学を卒業する必要があります。また、実務経験も必須です。さらに、その分野の専門知識や語学力、企画展を実現するために専門家や作家などとの交渉スキルが求められることもあります。
求められるスキルが多いにもかかわらず求人数は少ないこともあいまって、就職するには難関の仕事とも言えるでしょう。

　

あまり知られていない職業に就くメリット・デメリット

珍しい職業に就いた場合のメリットとデメリットをご紹介します。どちらも理解したうえで、その職業に転職・就職するかどうかを決めましょう。
あまり知られていない職業に就くメリット・デメリットは下記の通りです。

あまり知られていない職業は、他では経験できないやりがいのある業務に従事できます。そのため、初対面の人と話す際の鉄板ネタとして振りやすく、相手に覚えてもらいやすいです。
また、決して規模が大きくなく競合が少ないからこそ、職を失うリスクが低かったり、職場の人同士のつながりが良い方向に深まったりしやすいのもメリットとして挙げられます。
　
その一方で、あまり知られていない職業は求人数が少ない傾向があり、同じ業界への転職先に困る事例も珍しくありません。また、世間に認知されにくい仕事をする人に対して不安に感じる親世代もいることは事実です。
他にも、イメージが湧きづらい職業に就いているが故に友人や家族に仕事の辛さを共感してもらえなかったりする点もデメリットと言えます。

　

あまり知られていない職業に向いている人の特徴

あまり知られていない職業に向いている人には、いくつか特徴があります。

自分に合った仕事を探す意味でも、どんな人が向いているのかといったポイントを知ることは大切です。ここでは3点に絞って紹介していくので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

　
好奇心旺盛な人

好奇心旺盛な人は、自分の知らない物事に対して強い興味を示して、どんどん自分で調べたり体験したりといったモチベーションが高いです。また、新しい物事に常に関わっていたいという特徴があります。
あまり知られていない職業は、普段の生活では得られないような知識や専門的なスキルの習得を求められる傾向があるため、常に学ぶ環境下にいても苦にならない好奇心旺盛な人にまさに向いていると言えます。

　
その道を切り拓いていきたい人

知名度が低めの仕事のなかには、携わる人がかなり少なく将来的に改革が必要になってくるケースが予想されます。また、あまり知られていない職業は、模範となる事例が少ない業界とも言えます。
そのため、業界を引っ張っていけるような、その道のパイオニアとして切り開いていきたい人に向いていると言えます。
その道を切り拓きたい人は、未知の領域に対してミスを恐れず挑戦できるのが特徴です。たとえ就いた仕事の参考情報や実績、成功事例が少なくても、「自分がその道のパイオニアになる！」という強い意志を持って業務に取り組めます。
自らが先陣を切って革命を起こせるような人材が重宝されやすい傾向にあります。
　

周囲の目や評価を気にしない人

周りからの目や評価に左右されない人は、たとえあまり知られていない知名度の低い仕事であろうとも、自分に合っている仕事だと判断すれば、楽しく働けます。
世の中には、知名度が低い仕事に対して好奇の目を向けたり、悪い印象を持ったりする人もいます。とくに親世代の人たちは、わが子の幸せを願うあまり「知名度がある職業に勤めてほしい」と望む声も少なくありません。
周囲の目や評価を気にしない人は、自分自身の価値観を大切にできるのが特徴です。万が一仕事に対してネガティブな意見を言われても、そのまま受け流して前向きな気持ちで仕事に取り組めます。
　

人とは違う仕事の中から適職を見つけてみよう！

ここまで、あまり知られていない仕事の職種やメリット・デメリット、向いている人の特徴などをご紹介しました。
改めて、ご紹介した内容をおさらいしましょう。

今回ご紹介した珍しい仕事の中で、自分に向いていそうな仕事や、興味のある仕事があったら、転職できる方法をよりくわしく調べてみてはいかがでしょうか。