起業したいけどアイデアがない?成功への第一歩を踏み出す方法

起業したいけどアイデアがない?成功への第一歩を踏み出す方法
起業してみたいけど何をしたらいいかわからない、失敗のリスクが怖いという方は多いです。一人でできてリスクを抑えられる起業のアイデア、ネタ探しの方法、起業前にやっておきたい準備や注意点などをコンパクトにまとめているので、ぜひ参考にしてみてください。

自分で新しく事業を起こすことを「起業」といいます。

起業をすると自分がやりたい仕事だけに専念でき、働き方が自由になります。また、自分が頑張れば頑張るだけ収入を増やせるチャンスも生まれるのです。

そのため、脱サラして「起業したい」「独立開業したい」と思っている方は多くいますが、同時に次のような声もよく聞こえてきます。

「起業したいけど、何で起業すればよいのかアイデアがない……」

そんな悩みを持つ方も多いですが、実は起業に独創的なアイデアは必要ありません。他の方の起業例を参考にして自分に合ったものにチャレンジすればよいのです。

この記事は以下の内容を知りたい方におすすめします。

  • 起業に役立つおすすめのアイデア
  • 起業したいけどアイデアがない時に実践したいネタを生み出す方法
  • 起業で成功させるポイント
  • 起業する一歩を踏み出せない人へのアドバイス
  • 起業する上で準備しておきたいこと

おすすめのアイデアだけでなく、起業前に知っておきたい内容もまとめてありますので、起業に興味がある方はぜひ参考にしてみてください。

目次 open

起業したいけどアイデアがない時におすすめのアイデア9選

起業したいけどアイデアがない時におすすめのアイデア9選

起業したいけどなかなか実行に移せていないという人は多いですが、「何で起業すればいいのかわからない・アイデアがない」という理由が大きいのではないでしょうか。

実際、日本政策金融公庫総合研究所が「起業に関心がある層」に行ったアンケート調査でも、多くの人が以下のような理由で起業に踏み切れないと考えていました。

起業を考えているものの、実際にできていない理由
・自己資金不足:46.8%
・ビジネスのアイデアが思いつかない:35.7%
・リスクが大きい:34.4%

また、何を商材にするのかの「アイデアが思いつかない」だけでなく、「自己資金不足」や「リスクの大きさ」も起業できない理由のようです。

そこで、まず資金不足でも少ないリスクで起業できる9つのアイデアを紹介していきます。

参考:日本政策金融公庫総合研究所「2020年度起業と起業意識に関する調査」(2023-07-24)

  • 自分一人かつ低リスクで始められるビジネスを厳選しました。それぞれのメリット・デメリットも解説しますよ!

【アイデア1】Webライター・Webライティング

一つめのおすすめ起業アイデアが、Webライター・Webライティングです。Webライターは、Web上に載せる文章を書く仕事で、主にWebメディアの記事テキストを執筆します。

パソコンで文章を書ける人なら誰でも挑戦しやすく、すでにパソコンを持っているなら初期費用もかかりません。

執筆する記事のジャンルはさまざまで、自分の興味関心や経験を活かした分野で文章を書くことが可能です。まずは副業で始めてみて、個人事業主やフリーランスで起業する人もたくさんいます。

ただし、ただ文章を書けばいいというわけではありません。WebライターはWeb上でより多くの人に読んでもらえるような文章を書かなければなりません。そのため、文章力はもちろん、検索エンジン対策(SEO対策)やSNS経由の集客などを意識するのも大切です。

また、クライアントの指示通りに文章を書き、期日までに納品するスケジュール管理力も求められます。

Webライターのメリット・デメリットは以下のとおりです。

メリット
・ネット環境やパソコンがあれば場所を選ばず仕事ができる
・案件のジャンルが幅広い
・スキマ時間を活用できる
デメリット
低単価案件では効率的に稼げない
最低限のパソコンスキルが必要
低スキルの場合、将来AIに仕事を奪われる可能性がある
  • Webライティングは文字単価で収入が決まることも多く、ある程度実績を積むまでは文字単価も低いです。文字単価が上がって稼げるようになるまで時間はかかりますが、始めやすさは抜群といえます!

【アイデア2】アフィリエイト

アフィリエイトとは「成果報酬型広告」と呼ばれるインターネット広告の手法の一つです。

サイトやブログを運営しながら企業や商品の広告を掲載し、掲載した広告経由で売上が発生すると、その売上の一部を成果報酬として受け取れます。

サーバー代やドメイン代を月に1,000円程度支払うだけで始められ、初期費用があまりかかりません。無料ブログサービスを利用すれば初期費用は0円です。

サイトやブログのテーマ次第では自分の趣味や本業を活かして稼げるため、初心者でも始められます。軌道に乗れば年収1,000万円も夢ではありません。

ただし、最初はアクセスが集まらず、収入も得られません。成果が出る前にあきらめてしまう人も多く、アフィリエイトマーケティング協会によると月に1万円以上の収入がある人は全体の3割程度とのことです。

アフィリエイトを成功させるためには情報収集や、継続的なサイト・ブログの更新も必要になってきます。

アフィリエイトのメリット・デメリットは以下のとおりです。

メリット
・ネット環境やパソコンがあれば手軽に始められる
・軌道に乗れば自分が寝ている間にも報酬が発生する
・失敗しても損失が小さい
デメリット
報酬を得られるまでには時間がかかる
モチベーションの維持が大変
継続的な勉強やブログ・サイトの更新が必要

【アイデア3】動画編集・映像編集

動画編集・映像編集は、動画素材をパソコン上でつなぎ合わせたり加工したりしながら、適切な映像ファイルに編集する仕事です。テロップ(字幕)やBGMなども入れながら動画を完成させます。

動画編集のスキルは独学で学ぶこともできますが、スクールで学習すれば未経験でも短期間で身につけられます。

動画市場は年々拡大し続けている一方で、動画編集者の数は足りていません。スキルさえ身につければ起業しても軌道に乗りやすいでしょう。

動画編集を本業にしている上級者の中には月収100万円以上を得ている方もいます。ただし、スキルを覚えたばかりの初心者層は、月1万〜5万円の水準にとどまる場合も少なくないので、常にスキルを磨いて仕事を受注する必要があります。

メリット
・自分のペースで仕事がしやすい
・ネット環境・パソコンさえあれば在宅ですぐに始められる
・将来性があるスキルを身につけられる
デメリット
・初心者のうちは収入が安定しづらい
・スクール代や編集ソフト代などの初期費用が必要
・未経験の場合はスキルの習得が必要

【アイデア4】ライブ配信・ライバー

ライブ配信とはインターネット回線を経由し、ライブ配信アプリなどで映像や音声をリアルタイムで視聴者に配信することです。ちなみにライブ配信者を「ライバー」と呼びます。

世界のモバイルライブ配信アプリの収益が20億ドルを突破するなど、ライブ配信市場はどんどん拡大しています。今後も成長が期待されるジャンルといえるでしょう。

ライバーデビューは「Pococha(ポコチャ)」や「17LIVE(イチナナ)」などのライブ配信アプリを使えば誰でも可能です。

再生回数に応じて収入が得られるYouTubeと違い、これらのアプリのライバーは配信中にリスナーから「投げ銭」をもらうことで収入を得る仕組みです。

投げ銭による収入はファンやリスナーの人数、ライバーの魅力、トーク力によって大きく変わります。収入はライバーによってかなり差があり、月に100万円以上稼いでいるライバーもいる一方、月収0円〜数万円のライバーも多くいます。

軌道に乗るまでは試行錯誤が必須となり、企画力も重要となってくる仕事です。

メリット
・ライブ配信の市場規模が拡大中なので稼げるチャンスをつかみやすい
・スマートフォンやパソコンがあればすぐに始められる
・リアルタイムで配信していく性質上、動画編集は不要で制作のハードルが低い
デメリット
・毎日配信したり企画を考えたりする必要がある
・ライブで不適切な発言をすると炎上する可能性もある
・機材などのトラブルの際にはリカバリーが難しいことがある
  • ライバーには若い女性が多いイメージもありますが、稼いでいる男性もたくさんいますよ!

【アイデア5】Webデザイナー・Webデザイン

WebデザイナーはWebサイトのデザインを行う仕事です。「Illustrator(イラストレーター」や「Photoshop(フォトショップ)」などのグラフィックソフトを使って、カラーやレイアウトの調整、写真素材の加工などをして魅力的なビジュアルを制作します。

Webデザインはネットで仕事が完結する場合も多いため、在宅でも起業可能です。

ただし、未経験から起業するには、グラフィックソフトの操作スキルのほか、HTML(エイチティーエムエル)、CSS(シーエスエス)などの、文書構造や役割を示したり色やサイズなどの装飾を指定したりする言語の知識を学ぶ必要があります。

独学でもスキルを身につけることは可能ですが、自信がない場合はスクールに通ったほうが確実に身につけられるでしょう。 

メリット
・手に職がつく
・ネット環境とパソコンがあればどこでも仕事ができる
・Webやデザインの幅広い知識が身につく
デメリット
・覚えなければいけないスキル・知識が多い
・グラフィックソフトの用意が必要
・常に最新情報のアップデートが必要

【アイデア6】Webマーケター・Webマーケティング

Webマーケターはオンラインチャネルを活用して行うマーケティング全般に関わる職業です。顧客の行動に沿ってさまざまな戦略を立て、自社サイトやブログ、SNS、メールマガジンといった媒体を通してより多くの商材が売れるように広告宣伝や市場調査などを行います。

Webマーケターとして起業するには、対象領域の知識や、SEOをはじめとしたWebの専門スキルなどの知識が必要です。また、仕事を受注できるまでには幅広いスキル・知識が必要なので、未経験の場合は収益化までに時間がかかります。

スキル・知識の習得は完全独学だとハードルが高いため、デザインスクールやプログラミングスクールに通ってスキルを身につけるか、実際に現場で働きながらスキルを身につけてから独立開業するのがおすすめです。

メリット
・ネット環境とパソコンがあればどこでも仕事ができる
・幅広い業界で必要とされているので汎用性が高い
・手に職をつけられる
デメリット
・幅広い知識が必要
・常に最新のトレンドを把握し、施策として実行する必要がある
・スキル・知識を習得して成果が出るまでに時間がかかる

【アイデア7】プログラマー・プログラミング

プログラミングとは、プログラミング言語を用いて、 作業指示書通りにコンピューターを動かすために必要な指示をする作業です。プログラマーはシステムエンジニアが作成した仕様書をもとに、プログラムを組んでいきます。

成長を遂げているIT業界の中でもプログラマーの人材不足は続いているため、実力さえあればすぐに独立してやっていけるでしょう。

ただし、プログラマーとして起業するには、高いプログラミングスキルが不可欠です。スクールやオンライン学習などでプログラム言語を習得した後、まずは副業としてやってみてから独立するとよいでしょう。

メリット
・人材不足なので受注できる案件数が多い
・ネット環境とパソコンがあればどこでも仕事ができる
デメリット
・常に最新の知識やプログラミング言語の勉強をし続ける必要がある
・スキルが低いとAIに仕事を奪われる可能性がある

【アイデア8】フランチャイズ

フランチャイズとは、企業のチェーン本部と契約を結んだ加盟店が、チェーン本部が持つ商標や経営ノウハウをもらう代わりにその対価をロイヤリティとして本部に支払う仕組みのことです。

自分で一から店舗を構えて商品開発をするより少ない資金で始められます。経営ノウハウも用意されているため、リスクを抑えて独立開業したい人に向いています。 

フランチャイズで開業できるのは以下のような業種です。

  • コンビニエンスストア
  • 飲食店
  • ハウスクリーニング
  • マッサージ
  • ネットショップ
  • 結婚相談所

出店場所や世の中の需要でも稼げるかどうかは変わってくるので、常にトレンドを見極める必要があります。

メリット
・店舗経営の経験がなくても始められる
・本部のブランド力を利用できる
・商品開発をする必要がなく店舗運営に専念できる
デメリット
・初期投資がかかる
・ロイヤリティの支払いが必要
・本部のマニュアル通りに運営するという制約がある

【アイデア9】ナイト系

ナイト系業界で働きながらノウハウを身につけ、独立を目指すのもおすすめです。ナイト系には「独立支援制度」を設けている店舗が多くあります。

独立支援制度とは多店舗展開しているグループ店でよく見られる制度で、店舗スタッフとして働きながら会社にノウハウを提供してもらい、自分の店舗として新規店を開業させる制度です。

開業資金や運転資金を援助してくれる場合もあるため、短期間で起業して一国一城の主を目指す人におすすめです。

メリット
・スタッフとして働きながら資金とノウハウを貯められる
・業界全体で独立支援制度がある店舗が多い
・起業資金の援助があるケースもある
・成功すれば大金を稼げる

ナイト系では独立を視野に入れて働けるスタッフ求人も多くあります。たとえばナイト系の男性求人サイトで「独立支援あり」や「店長・幹部候補」の条件で求人を調べると、起業に結びつくナイト系の求人を手っ取り早く探せます。

起業で失敗したくない!成功させるポイントを紹介

起業で失敗したくない!成功させるポイントを紹介

せっかく起業をしても、当然ながら失敗してしまえば廃業せざるを得ません。

中小企業庁がまとめた「開業率・廃業率の推移」グラフに注目してください。

廃業率は1996年以降増加傾向で推移していましたが、2010年に減少傾向に転じ、直近の2018年度だと3.5%となっています。

起業するならこの3.5%に入らないようにしましょう。

  • ここでは、起業を成功に導くコツを当ブログの管理人シュウジの体験も交えながら紹介していきます

【ポイント1】起業したい理由や目的を明確にする

起業を成功させたいなら、起業する理由や目的を明確にしましょう。なぜ起業するのか、何を実現するための起業なのかをしっかり考えるのです。

起業自体が目的の人もいますが、それだけが目的になってしまうとモチベーションの維持が難しくなってしまいます。

起業の理由と目的を明確にして、夢を実現するための手段として起業すれば、困難にぶつかっても強い気持ちで乗り越えられるでしょう。

また、起業をする目的を決めたら、次に事業計画を立てます。事業計画では以下の点を明確にしてください。

  • どの業種で起業するか
  • ターゲットとする顧客は誰か
  • どのような商品・サービスを提供するか
  • どのようなルートで販売・案件の受注をしていくか

ちなみに、創業資金の融資を受ける際には、金融機関に事業計画書の提出が必要です。融資の審査は事業計画書の内容で可否が決まるため、あらかじめ事業計画書をしっかりと作成しておくことが重要です。

【ポイント2】廃業率が高い業種を避ける

廃業率が高い業種で起業すると、失敗する可能性が高まります。次のグラフをご覧ください。

データを見ると「宿泊業・飲食サービス業」は開業率が高いのですが、同時に廃業率も高い業界です。それだけ新規参入が多く、入れ替わりが活発な業界といえるでしょう。

開業率・廃業率の高い業界では、なるべく初期費用を抑えたスモールビジネスでスタートするのがおすすめです。スモールビジネスとは小さな規模で始めるビジネスのことで、個人事業主やフリーランスなども含まれます。

スモールビジネスは事業規模も小さく少額の投資でスタート可能なので、失敗したときのリスクも抑えられます。

出産には「小さく産んで、大きく育てる」という言葉があります。ビジネスも同じ。まずは失敗が許容できる程度の小規模で始め、じっくり大きく育てていくのがおすすめです。

  • 私も人生を変えるためにさまざまな副業をやりましたが、どれもスモールビジネスからでした!

【ポイント3】自己資金だけで起業できる業種から始める

自己資金だけで起業できる業種から始めることもリスクを抑える手段になります。金融機関からの融資を受けずに自己資金のみで起業できれば、失敗しても借金が残りません。

日本政策金融公庫のデータでも 100%自己資金だけで起業した人が、起業家(75.2%)、パートタイム起業家(70.4%)ともに7割を超えています。

日本政策金融公庫のデータでも 100%自己資金だけで起業した人が、起業家(75.2%)、パートタイム起業家(70.4%)ともに7割を超えています。

パートタイム起業家とは
事業に充てる時間が週あたり35時間未満の起業家のことです。

成功するかどうかわからないのに多額の借金までして起業するのは、リスクが大きすぎます。初期費用はなるべく抑えることが成功のポイントです。

もし起業資金が不足する場合は、中小企業庁や厚生労働省などの国や地方自治体が給付している創業者向けの補助金や助成金の活用も検討してみましょう。補助金・助成金は原則として返済は不要です。

ただし、いずれも受給するためには、審査を通る必要があります。

  • 助成金・補助金の具体例は後半で紹介しますよ!

【ポイント4】現在の仕事と関連する業種から選ぶ

一般的に未経験業種での起業は難しいといわれます。起業するときに選ぶ業種は、自身の経験が全くない業種よりも、今までの経験を活かせる業種を選ぶ方が失敗はしにくいでしょう。

実際に起業した人の約8割は経験のある業種、または関連のある業種で起業しています。

ただし、未経験の業種でも、部外者だからこそ見えたアイデアを生かせば、事業展開できる可能性もあります。また、未経験分野ではフランチャイズシステムを活用する方法もあるので、どうしても携わりたい業界がある場合は検討してみてください。 

【ポイント5】仲が良い友人や複数人での起業は失敗するケースが多い

起業に失敗するパターンで多いのは「友人知人などの複数人で起業する」パターンです。友人知人と起業すると以下のようなトラブルが起きやすいのです。

  • 言いたいことを言いにくい
  • 責任が曖昧になりやすい
  • 相手が不要になったときも切り捨てにくい
  • 言いたいことを言いにくい
  • 責任が曖昧になりやすい
  • 相手が不要になったときも切り捨てにくい

友人が相手だとビジネスライクな対応がはばかられると思います。友人と一緒で安心できるのは、あくまでプライベートだけです。ビジネスとは分けて考えましょう。

  • 私の知り合いも友人と起業したのですが、ふとしたことで言い争いに発展してケンカ別れしたケースがありました 

起業したいけどアイデアがない時に使うネタを生み出す方法

「起業したいけど、アイデアがない」。そうしたときにネタを生み出す方法もあります。アイデアの発想にはさまざまな方法がありますが、ここでは一人でできる簡単な手法を紹介していきます。

【方法1】マンダラート

マンダラートとは、正方形のマス目の中に、目標やテーマを書き込んでアイデアや思考を発展させていく思考ツールです。

マンダラートでは、9(3×3)マスの中心にメインテーマを記し、それを取り囲むように配置されたマスに中心となるテーマから思い浮かぶ言葉を書き出していきます。

連想によってアイデアを引き出していき、思いついた言葉に対して新たなマンダラートを作成していくため、徐々にアイデアが広がっていくのが特徴です。

マンダラートを使うとマスを埋めるだけで、80のアイデアを強制的に生み出せます。全てが使えるとは限りませんが、起業のヒントとなるアイデアも浮かぶかもしれません。

【方法2】オズボーンのチェックリスト

オズボーンとはアメリカの実業家で、ブレインストーミング(自由奔放にアイデアを出し合う会議の一種)の考案者です。

オズボーンは以下の9つのチェックリストによってアイデアが発想できるとしています。

  • 転用(Other uses):改変・改良すれば他に用途はないか
  • 適合・応用(Adapt):他に応用できないか
  • 変更(Modify):色・形・音・匂い・意味・動きなどを変更できないか
  • 拡大(Magnify):大きさ・時間・高さ・長さ・頻度など拡大できるか
  • 縮小(Minify):より小さく、短く、軽くできないか
  • 代用(Substitute):他の何かに代用できないか
  • 再配置(Rearrange):要素・成分・パターンなどを変えられないか
  • 逆転(Reverse):逆(正反対)にできないか
  • 結合(Combine):組み合わせたり、統合したりできないか

アイデアとは既存の要素の組み合わせです。9つのチェックリストで既存ビジネスの何かを変えると新しい起業アイデアが浮かぶかもしれません。

  • たとえば、異性と出会える「相席屋」などは、婚活と居酒屋を「結合」させたものですよね

【方法3】SCAMPER法(スキャンパー法)

SCAMPER法は、アメリカの創造性開発の研究家ボブ・エバールがオズボーンのチェックリストを参考にして開発したフレームワークを指します。

SCAMPERは以下の質問7つの頭文字を組み合わせたものです。

  • Substitute:置き換えられないか
  • Combine:組み合わせられないか
  • Adapt:適応させられないか
  • Modify:修正できないか
  • Put to other uses:転用できないか
  • Eliminate:取り除けないか
  • Reverse or Rearrange:逆転・再構成できないか

SCAMPER法もオズボーンのチェックリストと同じく、質問によって起業のアイデアを導き出す方法です。

【方法4】起業家が集まるイベント・セミナーへの参加

起業家の集まるコミュニティ・イベント・セミナーに参加すると、刺激を受けてアイデアが生まれやすくなります。

中小企業庁のデータを見ても、実際に起業を目指している人の44.6%が、起業家コミュニティに参加しています。特に高成長型を目指している起業希望者は、約6割が参加しているようです。

起業を目指す人が起業家コミュニティに参加する理由は、一人で考えるだけでなく、複数人の人に相談に乗ってもらったり、アイデアを聞き出せたりするからです。

また、東京商工会議所では「資金調達の最新情報」「起業に必要なマーケティングと数字のつくりかた」「会社員でもうまくいく起業の秘訣」などのセミナーを実施しています。そうしたセミナーへの参加も有効です。

東京商工会議所では創業支援も無料で実施しています。「創業・起業するための手続きが分からない」「創業時に使える公的融資制度を知りたい」など、さまざまな創業・起業時の課題を相談できます。

一人で考えが行き詰まってしまったり、相談相手がいなくて不安だったりするなら、参加してみるとよいでしょう。

【方法5】信頼できる身近な人への相談

一緒に起業するのはおすすめできませんが、友人や家族に相談してみると思わぬアイデアを得られるかもしれません。

ビジネスとは課題の解決、いわば「不の解消」です。

友人や家族の「不安」「不満」「不便」などを聞いて、どうしたらそれを解消できるかを考えると、ビジネスのアイデアを思いつくことがあります。

起業する一歩を踏み出せない人へのアドバイス

起業する一歩を踏み出せない人へのアドバイス

起業したいと考えていても、実際に行動に移すことをためらう人が多くいます。「事業として成り立つかわからない」「アイデアが漠然としていて成功できるか自信がない」「所得や収入が不安定になりそうで不安」など、理由はさまざまです。

そこで起業に向けて、あと一歩が踏み出せない人へのアドバイスをまとめました。

【アドバイス1】起業する前に副業からスタートする

現在会社員の人が起業を考えているなら、「起業するために今の会社を辞める」のではなく、副業からスタートしてある程度稼げるようになってから独立するほうが安全です。

下の表にもあるように、自社の社員が社外で副業・兼業するのを「認めている」(53.1%)または「認める予定」(17.5%)の企業が約7割に達しています。まずは副業から始めてみましょう。

  • 私もこれまでさまざまな副業をしてきましたが、会社に所属していると焦らずスキルアップができるので、アイデアを出すことに集中できました

【アドバイス2】助成金・補助金の制度を利用する

自己資金が不足していて起業に踏み出せないなら、国や自治体の助成金・補助金制度の利用も検討しましょう。

助成金や補助金は金融機関からの融資と違って返済の必要がないため、受給できれば起業する上で大きなメリットになります。

起業家が利用できる助成金・補助金には主に以下のようなものがあります。

  • 創業助成事業(東京都)
  • ものづくり補助金
  • IT導入補助金
  • 小規模事業者持続化補助金

なお、先にも書きましたが、助成金・補助金は申請すれば必ず受給できるものではありません。受給のためには受給要件を満たした上で、審査を通過する必要があります。

【アドバイス3】ベンチャーキャピタルから資金調達する

ベンチャーキャピタルとは、成功が見込まれる起業家に対して出資を行うことです。

主に投資会社や金融機関がベンチャーキャピタルとして出資をしています。起業資金が不足している起業家にとっては強い味方です。

ベンチャーキャピタルからの資金調達は難易度が高いものの、よいアイデアがあれば出資してもらえます。返済義務もないため、アイデアをプレゼンしてみる価値はあるでしょう。

ただし、事業が予定どおりに成長しないと、株式買取を迫られたり、経営に介入されたりするリスクもあるので注意してください。

起業する上で準備しておきたいこと

起業する上で準備しておきたいこと

起業のアイデアが浮かんでも、すぐに事業を起こせるとは限りません。さまざまな準備も必要です。ここでは実際に起業する際に、準備しておきたいことを紹介します。

【準備1】必要なスキル習得や資格取得を目指す

まずは起業する業種に必要なスキルや資格を取得することが重要です。資格を取得すると以下のようなメリットがあります。

  • 適切な経営戦略を立てられるようになる
  • 社会的な信用を得られる
  • 専門資格を取得できれば未経験からでも始めやすい

資格を取得する際は、これから始めたい事業に資格が必要であるかどうかを吟味する必要があります。ちなみに、業種を問わず役立つのは「ファイナンシャルプランナー」「日商簿記検定」「中小企業診断士」などの資格です。

【準備2】家族やパートナーの理解を得る

独身で起業するならそれほど気にする必要ないかもしれませんが、既婚者の場合は家族やパートナーに理解を得ることも大切です。

以下の表で分かるように、起業準備者が起業の具体的な準備に踏み切った理由の第1位は、いずれの年代においても「起業について家族の理解・協力を得られた」の割合が最も高くなっています。

【準備3】現職を退職する手続きを行う

起業するために現職の会社を辞めようと考えている場合、すぐに退職はできません。

法律では退職の申し出から2週間程度での退職が可能となっていますが、業務の引き継ぎもあるため、一般的には退職の1〜2ヶ月前に申し出を行うのが一般的です。

会社を辞めるのであれば、余裕を持って退職手続きを進めていきましょう。特に勤めていた会社の関連事業を行うなら、今後も付き合いが発生する可能性もあるため、円満に退職してください。

  • スムーズに円満退職をする方法は、下記の記事で詳しく解説しています

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スムーズに退職する交渉ポイントは5つ!引き留められない退職理由で転職

【準備4】起業する上で必要な法的手続きを行う

起業するために必要な法的手続きには以下のようなものがあります。

  • 健康保険の手続き:個人事業主になるなら国民健康保険の加入手続き
  • 雇用保険の手続き:起業するまで失業状態なら雇用保険の適用対象
  • 年金の手続き:自営業者になるなら「第1号被保険者」への変更が必要
  • 開業届の提出:個人事業主の場合は必要
  • 法人設立の手続き:法人の場合は必要
  • 税務署への手続き:法人の場合は必要

手続きに必要な書類や提出期限は、自治体や税務署、年金事務所といった各機関によって異なります。各機関のホームページを確認して、書類や手続きの漏れがないように注意しましょう。

起業するアイデアを見つけて成功への一歩を踏み出そう!

一人でも起業できるアイデアやネタを生み出す方法、起業前に注意しておきたいこと、失敗しないコツなどを解説してきました。

起業を成功させるコツをまとめると以下です。

  • 最初は一人でできてリスクが少ない業界で起業する
  • 資金不足の場合は助成金・補助金の制度を利用する
  • まずは副業から始めたり、事業計画作成・スキルや資格の習得をしたりなど、準備をしっかりしておく

今は、以前に比べると起業のハードルはかなり低くなりました。会社員や学生、主婦など誰でも起業できる時代です。独創的なアイデアがなくても、他の成功事例を参考にして、起業はできます。

本記事のアイデアを生み出す方法を参考にすると、起業ネタのアイデアも湧いてくるでしょう。自分の持ち味を活かして、ぜひ社会に貢献できる事業を立ち上げてみてくださいね!

脱サラして起業したい方におすすめの仕事や失敗しないコツは、下記の記事で紹介しています。あわせてご一読ください。

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著者情報

シュウジ
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兵庫県生まれ。都内の私立大学卒業後、パチンコにハマって単位を落とすも、一浪して大学を卒業。派遣社員として工場で働きながら、副業としてナイト系ドライバーやせどりを始める。
本業に嫌気がさし、転職を決意し資格取得に励む。奇跡的に大手人材会社に入社し、給料が倍になり人生が変わる。人材業界でさまざまな職業や経歴を持つ人々との交流を通じて知識を蓄え、2023年にブログ「仕事図鑑」を開設。