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人の役に立つ仕事がしたい
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自分は縁の下の力持ちになれる仕事が向いてそう
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頑張っている人をサポートする仕事に就きたい
人をサポートする仕事に就きたいと考えている方の中には、どの職種を選べば良いか分からないという方もいるでしょう。
そこで本記事では、人をサポートする仕事をタイプ別に合計50職種ご紹介します!
人をサポートする仕事に向いている人の特徴や、人をサポートする仕事に就くメリット・デメリット、仕事を選ぶポイント、仕事に就く際の注意点についても解説するので、これから仕事を探す方はぜひ参考にしてみてください。
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自分に合う仕事を探したいとお考えの人は、ぜひ参考にしてくださいね
人をサポートする仕事は主に4つに分類される
人をサポートする仕事は、大きく分けて以下の4つに分類できます。
- 人の生活をサポートする仕事
- 人の頑張りをサポートする仕事
- 人を笑顔にする仕事
- 医療面で支える仕事
また、上記の4つの分類から、さらに「人の生活を直接的にサポートする仕事」と「間接的にサポートする仕事」に細かく分けることもできます。
自分に合う仕事を選ぶ意味でも、まずはそれぞれの仕事の特徴をチェックしていきましょう。
人の生活をサポートする仕事
人の生活をサポートする仕事には、事故や自然災害といった回避が困難なトラブルに対処して人々の悩み事を解決することで生活を守る仕事や、日常生活そのものをサポートする仕事が当てはまります。
人々が快適な生活を送るためには、人の生活をサポートする仕事の存在が欠かせません。
直接的に人の生活をサポートする仕事は、介護士や飲食業など、利用者やお客さんと対面してその人の日常生活を支える役割を果たします。
対面で感謝されやすく、やりがいを感じやすい仕事が多いのが特徴です。
一方で、間接的に人の生活をサポートする仕事は、ITエンジニアや運送業者といった、利用者と直接会う場面は少ないものの仕事を通じて人の生活を支援する仕事です。
高収入を目指せるものから未経験でも始められるものまで幅広く存在します。
人の頑張りをサポートする仕事
人の頑張りをサポートする仕事とは、スキルアップを支援したり、人々が頑張る中で抱えるさまざまな問題や悩みを解決したりする仕事です。
直接的に人の頑張りをサポートする仕事は、頑張っている人と対面して支援する教師やコンサルタントなどが当てはまります。対象者のスキルアップを後押しする業務が多い点も特徴として挙げられます。
そのため、人に何かを教えることが好きな人に向いている職種がほとんどです。
間接的に人の頑張りをサポートする仕事には、顧客が頑張って作った商品やサービスを代わりに営業する営業職といった仕事が挙げられます。また、利用者が頑張り続けられるように、代わりに家事をする家事代行といった仕事も、間接的に頑張りをサポートする仕事の1つといえるでしょう。
陰の立役者であることを自覚したうえで地道にコツコツと努力し続けられる人に向いている職種が多いです。
人を笑顔にする仕事
人を笑顔にする仕事とは、誰かを笑顔にする、または感動を届けることで、人をサポートする仕事です。
直接的な仕事だとお客さんの前に立つようなお笑い芸人や演奏家といった仕事が当てはまります。このような直接的に笑顔にする仕事は、お客さんや利用者が喜ぶ姿を直接見ることができるため、やりがいを感じやすいです。
パフォーマンススキルが必要なものから、アルバイトとしても行えるものまで多数存在します。
一方、各種クリエイターをはじめとした間接的に笑顔にする仕事は、喜ぶ姿を生で見る場面は少ないものの、作品を通して仕事を通して喜びを届けることが可能です。また、お客さんと相対する機会が少ないため、コミュニケーションが苦手な人にも向いている仕事といえます。
特定の分野のスキルが必要なものばかりですが、どの仕事も高収入を得られる可能性があるため「人を幸せにしながら稼ぎたい」と考えている人にもおすすめです。
医療面で支える仕事
医療面で人を支える仕事は、人が心身ともに健康的な生活を送る上で必要不可欠な仕事です。
医療面で人を支える仕事は、一般的にイメージしやすい医師や看護師だけでなく、理学療法士、作業療法士といった精神面のサポートをする職種もあてはまります。いずれの職種も仕事に就くには専門の資格が必要なものの、やりがいを感じながら働くことが可能です。
患者さんや利用者から直接感謝の言葉を伝えられることも多く、自分の仕事が社会に貢献できたと実感しやすい仕事ともいえるでしょう。
人の生活をサポートする仕事18選
上記で、人をサポートする仕事の分類を解説しましたが、具体的にはそれぞれのカテゴリーでどのような仕事があるのでしょうか。
直接的に人をサポートする仕事を12種類、間接的に人をサポートする仕事を6種類ピックアップし、それぞれの特徴をご紹介していきます。
直接的に生活をサポートする仕事①介護士
介護士とは、高齢者や障がい者、病気を抱えている人などの日常生活を支援する仕事です。入浴や食事の介助、身体の動作補助、医療処置のサポートなどを行い、介護が必要な人々の生活全般を支えます。
超高齢社会となった日本では、今後も介護士の需要が非常に高い傾向にあります。そのため、資格を持っていない未経験者でも始めやすい仕事といえるでしょう。
さらに、介護士が働く現場は、老人ホームやデイサービスなどの施設内、利用者の自宅、病院など多岐にわたります。なおかつ求人件数も多いため、選択肢が多く就職がしやすいです。
介護系の資格を持っていたり新たに取得したりすると、資格手当が支給される職場もあるため、介護士として働きながら収入を上げることも可能です。
直接的に生活をサポートする仕事②手話通訳者
手話通訳者とは、手話を使ってのコミュニケーションを支援する仕事です。手話を通じて、聴覚障がい者が情報や意思を伝えたり、理解したりするための手助けを行います。
手話通訳者になるには、社会福祉法人聴力障害者情報文化センターが実施する「手話通訳技能認定試験」に合格することが必要です。加えて、行政機関や福祉施設、裁判や政見放送などで活躍するためには、手話以外にも行政や裁判などで用いられる専門用語を覚える必要があります。
ただし、ニーズが高いので、スキルを身に着ければ比較的職場を探しやすいです。
直接的に生活をサポートする仕事③セラピスト
セラピストとは、心理療法、身体療法、リハビリテーションなどを提供して、利用者の健康と心のバランスを保つサポートをする仕事です。
セラピストには、心理カウンセラーやアロマセラピストといった、資格がなくても活動できる職種と、理学療法士や作業療法士、公認心理士などの国家資格が必要な職種に分かれます。
資格がなくても活動できる職種は、働きながらスキルを磨き、資格取得の勉強を行うことも可能です。資格を取ると手当がもらえる職場もあり、収入アップを目指したい人にもうってつけでしょう。
国家資格が必要なセラピストになるには、大学や専門学校に通って専門的な知識と技術を学ぶことが必要です。大学や専門学校に通う費用・時間がかかるものの、国家資格を取得できれば就職に役立ったり、社会的信頼を得られたりするメリットがあります。
直接的に生活をサポートする仕事④飲食業
飲食業の仕事とは、レストランやカフェ、居酒屋などで料理やドリンクを提供し、お客さんが食事を楽しめるようサポートする仕事です。生活において切り離せない食事に関する仕事であり、お客さんの食事体験を快適にして満足度を高めることが大切なので、とても重要な役割を担っています。
飲食業は、大きく分けてホールスタッフとキッチンスタッフに分けられます。ホールスタッフの業務内容は、お客さんの接客や注文の確認、配膳、テーブルの片付け、会計などです。簡単な調理や掃除を行う場合もあります。
一方、キッチンスタッフは、厨房で食事やドリンクを作ったり、食器洗いをしたりします。食材の発注や管理などを任されるパターンも珍しくありません。
日本において飲食店の数は非常に多く、飲食業スタッフの求人件数は豊富に存在します。経験やスキルがなくても働ける職場が多いこともメリットです。
直接的に生活をサポートする仕事⑤整体師
整体師とは、薬や器具などを使わずに手だけで施術を行う「手技療法」を用いて、身体のバランスや緊張などを調整して、お客さんの身体の不調・痛みの緩和をサポートする仕事です。具体的には、筋肉のほぐしや関節の調整など、身体に対するケアを提供します。
整体師は医療行為を行わないため、無資格でも始められます。経験を積めば独立開業ができる点は、高収入を目指したい人にとっては嬉しいポイントでしょう。
さらに、整形外科やスポーツジム、介護施設といった幅広い場所で働けるので、理想の職場を見つけやすいことも特徴的です。
直接的に生活をサポートする仕事⑥警察官
警察官は、犯罪の防止や治安維持を担う仕事です。社会の秩序を維持して市民の安全を守るために、日夜勤務しています。職業柄体力や筋力が必要であるため、女性よりも男性のほうが多い傾向にあります。
警察官は危険性が伴う仕事である半面、公務員なので雇用に安定性があり、年収も高めです。福利厚生が充実しているのもメリットです。
警察官には、警察庁で働く国家公務員と、都道府県警察に所属する地方公務員とに分けられます。
国家公務員の警察官になるには、国家公務員採用試験を受験して合格することが必要です。また、地方公務員の警察になるには、各都道府県警察本部が行っている警察官採用試験を受験・合格する過程が必須になります。
さらに、国家公務員・地方公務員に限らず、実際に業務に携わる前に、警察学校に入って基本的な知識や技術、体力を身に付けるという過程も入ります。
直接的に生活をサポートする仕事⑦消防士
消防士とは、火災現場での消火や、交通事故・災害の現場で救助活動などを行い、人々の生命と財産を守る仕事です。火災防止の講習や、建物の耐火性を検査する仕事もあります。
消防士は、警察官と同じく体力や筋力が必要な仕事です。また、火災時には重量のある装備を身に付ける必要もあります。そのため、女性よりも男性が圧倒的に多く、男性向けの仕事に当てはまるでしょう。
消防士になるには、各自治体が行う消防士採用試験を受けて合格する必要があります。肉体的に負荷が大きい仕事であり、消防士採用試験には18〜30歳前後の年齢制限を設けている自治体が少なくありません。また、消防士採用試験に合格後は、消防学校に入学して知識や技術を習得します。
消防士は地方公務員であり、なおかつ危険性が高い仕事なので、一般の行政職よりも給与は高いです。さらに、消防業務手当や緊急出勤手当など、消防士特有の手当もつくことから、収入が高い傾向にあります。
直接的に生活をサポートする仕事⑧自衛隊
自衛隊とは、国土や国民を守るために、国の防衛や、大規模災害時の緊急救助などを担う仕事です。人々の生命や生活はもちろん、国自体の平和や安全を支えられるため、やりがいや誇りを持って働けます。
自衛隊は国を守るためにも、体力を付けることが必要不可欠です。日々のトレーニングも大変であるため、女性よりも男性のほうが多い職業です。
ちなみに、自衛隊は職種が幅広く、自衛隊を目指すルートもいくつかあります。たとえば、18歳以上33歳未満の年齢制限のみが設けられている「一般曹候補生」「自衛官候補生」、年齢制限のほか大卒以上の学歴が必要な「幹部候補生」などがあります。中卒や高卒でなれる職種もあるため、幅広い人が自衛隊を目指せるでしょう。
さらに、自衛隊は国家公務員なので、安定して高収入を得られるというのも魅力です。階級に応じて年収や退職金も増えるため、稼ぎたい人にもおすすめできる仕事といえます。
直接的に生活をサポートする仕事⑨弁護士
弁護士とは、法律の専門家であり、クライアントの法的な問題を解決したり、権利を守ったりするサポートを行う仕事です。クライアントに対して、法的なアドバイスや代理人としての支援を提供します。
日本弁護士連合会によると、2022年時点での弁護士の男女比は約8:2で、男性が大半を占めている状況です。
男性が多い理由としては、まず子育てと、司法試験の勉強や弁護士の仕事との両立が難しいことが挙げられます。また、独立開業して自由業として働く弁護士が多く、育児休業制度などを利用できる会社員と違い、出産や育児などのライフイベントに対応しづらい点も理由の1つです。
そのため弁護士は、現状の日本においてどちらかといえば男性向けの人をサポートする仕事といえます。
弁護士になるには、資格取得が日本で最も難しいとされる「司法試験」に合格する必要があります。しかし、資格取得の難易度が高くなおかつ専門性が高い仕事でもあるため、高額収入を得られる弁護士が珍しくありません。
また、年齢を重ねても活躍し続ける弁護士も多く、生涯にわたって稼げる仕事の1つです。
参考:日本弁護士連合会「第四次日本弁護士連合会男女共同参画推進基本計画」(参照 2023-8-25)
直接的に生活をサポートする仕事⑩調理師
調理師とは、主にレストラン・カフェなどの飲食店やホテル・旅館といった宿泊施設、病院・介護福祉施設、給食センターといった場所で調理を行い、料理を提供する仕事です。自分が作った料理によって、お客さんに喜んでもらえることにやりがいを感じられるのが魅力です。
調理師になるためには、調理師の養成施設を卒業するか、2年以上の実務経験を経てから「調理師試験」に合格する必要があります。受験資格を得られるのは中卒以上なので、学歴を問わず目指しやすい職種といえます。
ただし、名称独占資格にあたる調理師は、調理師免許を取得しないと名乗れない職業なので注意してください。
調理師として活躍できる場所は幅広く、ニーズが高い職業です。そのため、知識やスキルさえ身につければ、職場を探しやすいのが特徴です。
また、海外でキャリアを積んだり、オーナーシェフになったり、料理人としての評価を上げることで、高収入も期待できます。
直接的に生活をサポートする仕事⑪美容師
美容師とは、カットやカラーリングをはじめ、お客さんの髪の毛の手入れを行い、お客さんの好みのヘアスタイルを実現できるようにサポートする仕事です。髪型はお客さんの見た目や第一印象に大きく関わるため、とても重要な役割を担う仕事でもあります。
美容師になるためには、厚生労働省が指定する美容学校を卒業したうえで「美容師試験」に合格しなければなりません。
美容師は、お客さんにヒアリングをしながら思い描く理想のヘアスタイルを汲み取り、一人ひとりに合ったヘアスタイルを提案する力も必要です。また、職場によってはネイルやメイクを行う場合もあり、美容全般の専門的なスキルが求められる傾向にあります。
美容師のキャリアプランとして、「店長への昇格」「独立して自分のお店を持つ」などが挙げられます。自分のスキル次第でどんどんキャリアアップが目指せる職業です。
直接的に生活をサポートする仕事⑫愚痴聞き屋
愚痴聞き屋とは、お客さんの愚痴や悩み、恋愛話などを聞いて、リフレッシュしてもらうのが主な役割です。ストレス社会の現代において、自分の愚痴を聞いてくれる存在がいるかいないかは心身の健康をかなり左右するので、まさに人の役に立っていると実感できる仕事といえます。
愚痴聞き屋になるための特別な資格は必要ありません。アルバイトや副業として簡単に始められるので、経験やスキルがなくてもすぐにスタートできます。
ただし、愚痴聞き屋の働き方はスキルを売り買いできるプラットフォームを活用して個人で行う形が基本で、一般企業に雇われて働く事例はほとんどありません。
個人で愚痴聞き屋を行う場合、月に数人もお客さんが来ないケースも珍しくないため、いかに集客できるかどうかが稼ぐうえで月に数人もお客さんが来ないケースも珍しくありません。重要なポイントです。
職場・恋愛・不倫・家族といった愚痴を聞くジャンルを絞り、専門性を高めていくことで、ただ愚痴を聞くだけではなく解決策を提示できるようになります。
他の愚痴聞き屋と差別化できるスキルを身に付けられれば、お客さんから指名を受けたりリピーターが増えたりする可能性が高まります。
間接的に生活をサポートする仕事①ITエンジニア
ITエンジニアとは、情報技術を活用して、システムやアプリケーションを開発・維持・管理する仕事です。ITエンジニアの仕事により、人々がスムーズに情報にアクセスしたり、便利なサービスを利用したりできる環境を提供できます。
ITエンジニアには、システムの構築・設計を行うシステムエンジニアや、システムエンジニアが作成した設計書を基にプログラムを作るプログラマーなどの職種があります。
システムやアプリケーションの利用者の生活を支えられるので、間接的に人々の生活をサポートできます。さらに、開発や維持、管理などを通じて、仕事を依頼するクライアントの悩みや課題を解決できるため、直接的にクライアントをサポートできる仕事ともいえるでしょう。
ITエンジニアに必須の資格はないものの、情報技術の知識や、プログラミングスキルが必要です。逆に言い換えると、知識やスキルがあれば未経験でもITエンジニアになれるということです。
また、IT業界では技術が日々進歩しているため、ITエンジニアの需要は高く、未経験でも職場を見つけやすい状況にあります。
間接的に生活をサポートする仕事②イベントプランナー
イベントプランナーとは、会議や展示会、ウエディング、フェス、コンサートといった、さまざまなイベントの企画・運営を行う仕事です。
イベントを通じて人々が楽しい時間を過ごしたり、有益な情報を得たりできるようにサポートします。参加者と直接接するのは現場のイベントスタッフの方が多いため、イベントプランナーは間接的に人の生活をサポートする仕事といえます。
イベントプランナーは、企画力だけでなく、トレンドを分析するスキルやイベントの収益を算定するための会計・経営のスキルも必要です。未経験者でも働けますが、求人数が少ない傾向にあるため、経験がない場合はアルバイトから始めるケースも少なくありません。
しかし経験を積むと、大手のイベント会社への就職や独立も可能なので、高収入を得られるチャンスも出てきます。
間接的に生活をサポートする仕事③運送業者
運送業者とは、物流や輸送業務を担当する仕事です。物流センターや物流倉庫から商品や物資を配送し、人々の生活に必要なものを提供します。
スーパーマーケットや百貨店などのお店に商品が並んでいるのは、荷物を運ぶ運送業者の存在のおかげです。また、ネットショッピングで注文した商品が自宅に届くのも、運送業者の存在があるからです。直接物作りに携わっているわけではありませんが、人々の生活を間接的に支えてくれています。
車やバイクの免許があれば、未経験でも運送業者になれます。トラックを運転できる大型免許があれば、さらに仕事の幅は広がるでしょう。運送業界は人手不足の職種でもあるため、経験がなくても採用してもらえる職場が多い傾向にあります。
間接的に生活をサポートする仕事④研究者
研究者とは、科学や医学、社会学などの分野で研究を行い、新しい技術や知識を生み出す仕事です。研究者の仕事は技術の進歩や問題解決に貢献していて、人々の生活を間接的に支えています。
研究者になるには、大卒以上の学歴を求められる場合がほとんどです。その分年収が高い傾向にあるところも特徴です。
研究者が活躍する場所は、食品メーカーや製薬メーカーなどの民間企業だけではありません。
厚生労働省や気象庁などで働く国家公務員の研究者や、地方自治体で働く地方公務員の研究者もいます。また、大学で教授・准教授をしながら研究を行っている人も少なくありません。研究者は就職先が幅広いので、自分に合う分野や環境の職場を見つけると活躍のチャンスも広がります。
間接的に生活をサポートする仕事⑤国際協力NGO職員
国際協力NGO職員とは、主に発展途上国、大災害が起きた地域の人々に対して、支援や開発プロジェクトを実施する仕事です。教育、健康、食料、水資源などの分野で、人々の生活を向上させるための支援を行います。
現地の人と直接かかわる場面は少ないですが、現地の人々を間接的にサポートできるので、充実感を得ることが可能です。
国際協力NGO職員には、海外の仕事と国内の仕事があります。海外の仕事では、現地でプロジェクトの打ち合わせや、スタッフの雇用等などを行います。国内の仕事では、プロジェクトの宣伝や寄付金を集めるためのPR活動や、寄付金の管理などを行うことが一般的です。
国際協力NGO職員には、語学力がある人が求められています。また、非営利団体に所属するため、研修や教育の費用を捻出することが難しいといった側面もあるため、ボランティア精神を求められる仕事です。
間接的に生活をサポートする仕事⑥大工
大工とは、建築資材を使って建物の建築や修繕、リフォームを行う仕事です。仕事を通じて、人々の住環境をサポートします。
重い建築資材を運んだり直射日光の下で働いたりするので体力や筋力がいるほか、刃物を用いる場面も多くあり危険が伴う仕事なので、男性の割合が高いです。
大工になるためのルートは決まっておらず、学歴や経歴なども関係ありません。ただし、知識やスキルを磨く必要があるため、一人前になるまで工務店の親方の下で働くケースがほとんどです。その後、一人前になって高い技術や多くの経験を積んだり、工務店を経営できたりすると、高額な収入を得られます。
人の頑張りをサポートする仕事13選
続いて、人の頑張りをサポートする仕事を13職種ご紹介します。
直接的に人をサポートする仕事6種類、間接的に人をサポートする仕事7種類の特徴を解説していきます。
直接的に人の頑張りをサポートする仕事①教師
教師は、学校をはじめとした教育機関で、学生に対して教育を施す仕事です。
知識やスキルを教えて学生の学習をサポートすることで、彼らの学びに対する興味を促進して頑張りや成長を支援します。また、集団生活におけるサポートをする機会も多いです。
教師になるには、大学や短期大学などで必要な単位を修得・卒業して教員免許状を取るか、教員資格認定試験を受ける必要があります。
ちなみに、文部科学省の調査によると、令和3年5月時点での公立の小学校・中学校・高校・特別支援学校における教師不足人数は、合計2,065人です。そのため需要が高く、働く場所を見つけやすい仕事になりつつあります。
参考:文部科学省「「教師不足」に関する実態調査 令和4年1月」(参照 2023-8-25)
直接的に人の頑張りをサポートする仕事②塾講師
塾講師とは、学校教育の補完として、生徒に対して学習指導を行う仕事です。個別指導や集団指導を通じて、生徒の学力向上と学習意欲を引き出す役割を担います。
さらに、人間関係や家庭環境、成績の伸び悩みなど、学校の教師や保護者に話しづらい悩みの相談相手になり、生徒を精神面でサポートすることもあります。
塾講師には指導スキルや責任感が必要ですが、必須資格はありません。時給が高い傾向にあるため、稼ぎたい大学生のアルバイト先としても人気があります。
直接的に人の頑張りをサポートする仕事③インストラクター
インストラクターとは、特定の分野でトレーニングや指導を行う仕事です。フィットネスインストラクター、語学インストラクター、ダンスインストラクターなど、さまざまな分野で、人々のスキル向上や興味喚起をサポートします。
特定の分野のスキルを持っていたり、利用者の成長を粘り強く促す力があったりすれば、インストラクターとして活躍できる可能性が高いです。
また、スクールに雇用されるのではなく、技術や知名度を上げてフリーのインストラクターになると、努力した分だけ収入につなげられます。
直接的に人の頑張りをサポートする仕事④キャリアアドバイザー
キャリアアドバイザーとは、学生や社会人に対して、キャリア選択や職業計画のサポートを行う仕事です。個々の能力や興味を理解し、適切な進路や就職先のアドバイスを行います。
キャリアアドバイザーは成果につながれば報酬が得られるインセンティブ制度があるため、頑張り次第では多くの収入を稼ぐことが可能です。
さらに、国家資格であるキャリアコンサルタント試験に合格すると、資格手当をもらえる職場も少なくありません。学校のキャリアセンターや人材紹介会社、ハローワークなど、多数の職場で活躍できるところもメリットです。
直接的に人の頑張りをサポートする仕事⑤コンサルタント
コンサルタントとは、専門分野において、企業や個人に対してアドバイスや解決策を提供する仕事です。経営コンサルタント、ITコンサルタント、教育コンサルタントなど、多岐にわたる分野で人々の成長と業務の改善をサポートします。
コンサルタント業界は、学歴を重視する職場が多かったり、評価制度が厳しかったりする企業もあります。
しかし、コンサルタント自体は実力主義・成果主義の仕事であり、努力次第では驚くほどの高収入を得ることが可能です。成果を上げるとより待遇の良い他社から引き抜いてもらったり、独立開業をしたりするチャンスもできるため、さらに大きな収入を得るのも夢ではありません。
直接的に人の頑張りをサポートする仕事⑥職業訓練指導員(テクノインストラクター)
職業訓練指導員は、公共職業訓練や認定職業訓練などで、主に就職に必要な知識や技能の指導や職業支援を行います。近年では、テクノインストラクターとも呼ばれており、就職やスキルアップを目指す人をサポートする仕事です。
職業訓練指導員になるためには、職業訓練指導員免許を取得しなければなりません。免許取得の方法は、「職業能力開発総合大学校の卒業をはじめ、指定された学歴や資格をクリアする」「職業訓練指導員講習(48時間講習)を受ける」「職業訓練指導員試験に合格する」の3つがあります。
その後、都道府県や認定職業訓練施設などの採用試験に合格すれば、晴れて職業訓練指導員になれます。
目指す難易度は高いですが、公的な施設で働けるので安定した収入を得られるのが魅力です。さらに訓練生の就職実績を積んで管理職への昇進を目指したり、専門性の高い資格を取得してキャリアコンサルタントへ転職したり、キャリアの選択肢も広いというメリットもあります。
間接的に人の頑張りをサポートする仕事①営業職
営業とは、自社が作った商品やサービスを顧客に売り込む仕事です。自社の売上アップを図りながら、顧客のニーズを満たしてビジネスや生活をサポートする役割を果たしています。営業担当者は顧客との信頼関係を構築し、問題解決や効果的な提案を行うことで、顧客の成果を支援します。
営業職のおかげで会社の売上や利益を上げられますが、商品やサービスの開発などに直接かかわっているわけではありません。そのため、営業職は間接的に人の頑張りをサポートする仕事といえます。
営業職の求人件数は豊富にあるため、職場選びに困ることはないでしょう。業界も、金融系、人材系、IT系、メーカー系、不動産系など多岐にわたるので、興味のある分野や得意な分野の仕事を探しやすい状況です。
給料についても歩合制を採用している会社が多く、成果次第で多額の報酬を得られます。
間接的に人をサポートする仕事②家事代行
家事代行とは、忙しい人々や高齢者をサポートするために、料理や掃除、買い物、ペットの世話などの家事を代行する仕事です。家事代行サービスにより家庭内の負担を軽減し、人々が快適に過ごせるよう支援します。
家事を代わりに行うことで利用者は時間を有効活用でき、仕事や子育てなどの本来の目的に取り組めます。そのため、家事代行は間接的に人の頑張りをサポートする仕事といえるのです。
日本は超高齢社会であり、そして共働きの家庭や一人暮らしの家庭が多いので、家事代行のニーズは高まっています。
学歴や資格は不要で、家事のスキルや気遣いスキルがあるなら未経験でも始められます。年齢上限もなく、定年を迎えた人が活躍している事例も少なくありません。
間接的に人をサポートする仕事③事務職
事務職とは、書類整理や書類作成、スケジュール管理、電話対応などの事務作業を行う仕事です。事務作業を担当することで会社の業務を円滑に運営し、他の従業員が仕事に集中できる環境を整えます。
事務職の中には、一般的な事務作業を行う「一般事務」、お金の記録や管理を行う「経理事務」、営業職のサポートをする「営業事務」など多数の職種があります。どの職種も、売上に直接かかわる機会はないものの、縁の下の力持ちとして企業や従業員を間接的にサポートしているのです。
事務職は、学歴や経験が不問の求人も多い状況にあります。専門性が高くないことから、他業種からでもチャレンジしやすい仕事です。
間接的に人をサポートする仕事④秘書
秘書は、企業の社長や役員といった経営陣の業務をサポートする役割があります。スケジュール管理や来客対応、電話・メール対応、資料作成など、事務作業が主な仕事内容であり、多忙を極める経営者がスムーズに仕事をこなすうえで、秘書のサポートが必要不可欠といえます。
秘書になるために必要な資格はありませんが、「秘書検定」を取得していれば就職や転職の際に有利です。また、外資系企業や海外と取引がある企業で秘書として働く場合、高い語学力も求められるため、「国際秘書検定(CBS)」を取得しておくのもおすすめです。
秘書は、経験の積み重ねやスキルアップをすれば、年収の高い企業へ転職できる可能性が高まり、キャリアアップを目指せます。大企業の役員秘書や国会議員の公設秘書になれれば、年収1,000万円も夢ではありません。
間接的に人をサポートする仕事⑤総務
総務とは、会社の組織が円滑に業務を行えるように支える仕事です。来客対応、備品・機器の管理、書類作成、会議・社内行事の企画、郵送物の発送など、業務内容は多岐にわたります。
総務の仕事は、さまざまな業務に対して臨機応変に取り組める対応力が必要です。また、各部署と関わる機会が多い立場なので、コミュニケーションスキルに長けた人は総務として長く活躍できる可能性があります。
総務として年収アップを狙うなら、資格を取得して資格手当を得るのが1番手っ取り早い方法です。支給対象となる資格は企業や業界によって大きく異なりますが、総務の業務に特化した資格であれば「日商簿記」「衛生管理者」などが挙げられます。その他にも、管理職への昇進や規模の大きい企業へ転職する方法があります。
どの業界においてもニーズの高い職種なので、経験やスキルに関係なく職場を探しやすいのがメリットです。
間接的に人をサポートする仕事⑥民間企業のCSR担当者
CSRとは「企業の社会的責任」ともいわれ、企業活動が社会に与える影響を考慮して社会の発展・持続に貢献することを求める考え方です。
そしてCSR担当者とは、企業が持つ社会的な影響力を活用して、環境保護、社会貢献、地域支援などの活動を実施し、社会全体への貢献を間接的に支援する仕事を担当します。
CSR担当者の求人件数は、それほど多くはありません。しかし、CSRの考え方は徐々に社会に浸透しつつあり、今後求人件数が増えることが考えられます。
CSRに取り組んでいる大手企業も多数あるため、CSR活動の企画、実行、広報などのスキルを持つ人は、大手企業で働ける機会も得られます。
間接的に人の頑張りをサポートする仕事⑦ホワイトハッカー
ホワイトハッカーとは、システムやネットワークの脆弱性を発見し、改善する仕事を行う仕事です。悪意のある攻撃を防ぐことで、個人や企業のセキュリティを間接的に支援しています。
ハッカーと聞くと、セキュリティの脆弱性を突いて悪意のある攻撃を行うというイメージがある人も中にはいるでしょう。しかし、ホワイトハッカーはセキュリティの知識や技術を善意に活用する仕事です。
悪意のある攻撃を行うハッカーは、ブラックハッカーやクラッカーなどと呼ばれて、ホワイトハッカーと区別されています
サイバー攻撃のリスクが高まる中、セキュリティの知識や技術を持つホワイトハッカーの活躍が求められています。需要も年収も高い傾向にあり、好待遇で働ける職場が多数あるため、ホワイトハッカーは稼ぎたい人にもおすすめの仕事です。
人を笑顔にできる仕事10選
続いて、人を笑顔にできる職種を10種解説します。
直接的に人をサポートする仕事5種類、間接的に人をサポートする仕事5種類をピックアップしています。
人を喜ばせることが好きな人や、人が幸せになることにやりがいを感じる人は参考にしてみてはいかがでしょうか。
直接的に人を笑顔にできる仕事①テーマパークスタッフ
テーマパークスタッフとは、テーマパークの来場者に楽しい体験を提供したり、笑顔を引き出したりするために、さまざまな業務を行う仕事です。
アトラクションの案内や乗り降り時のサポート、イベントの企画・運営を行うスタッフの他、清掃員やグッズ販売員、レストランのスタッフなども含まれます。
テーマパークスタッフは、特別なスキルや経験を持っていなくても始められる仕事の1つです。さらに、正社員だけではなくアルバイトとしても働けるため、気軽に挑戦できるのもメリットです。職種も幅広く、自分に合う仕事を探しやすい傾向にあります。
直接的に人を笑顔にできる仕事②ホテルスタッフ
ホテルスタッフとは、宿泊者が快適に滞在できるように、多種多様なサービスを提供する仕事です。具体的な職種には、フロントスタッフ、レストランスタッフ、清掃スタッフなどが挙げられます。どの仕事も親切な接客や心遣いを通じて、宿泊者に笑顔や喜びをもたらすことが可能です。
ホテルスタッフは、正社員はもちろんアルバイトとしても働ける職場が多数存在します。くわえて、接客スキルや語学スキルなどを身に付けられたり、掃除スキルを活かしたりできるため、学生から高齢者まで、幅広い人がホテルスタッフとして携わっています。
直接的に人を笑顔にできる仕事③キャビンアテンダント
キャビンアテンダントとは飛行機の乗務員であり、乗客に対して安全で快適なサービスを提供する仕事です。笑顔での接客や親切な対応を通じて、乗客の笑顔も引き出します。CA(シーエー)と呼ばれることも多いです。
日本の航空会社には男性キャビンアテンダントが少ないですが、外国の航空会社では女性キャビンアテンダントと同程度に採用されているケースも珍しくありません。
また、日本の航空会社は専門学校卒以上の学歴を求めているところが多いです。ただし、一部の日本の航空会社や海外の航空会社では、高卒以上であれば応募できるところがあります。キャビンアテンダント自体の年収も高い傾向にあるため、語学力がある人は挑戦してみるのも手です。
直接的に人を笑顔にできる仕事④お笑い芸人
お笑い芸人とは、漫才やモノマネ、ギャグなどのネタを通じて観客を笑わせる仕事です。お笑い芸人が提供するパフォーマンスにより、観客の笑顔を直接引き出すことが可能です。
お笑い芸人は、人を笑わせるネタを考えられるスキルや、自分を売り込むための営業力がある人に向いています。売れると年収が数千万円や数億円になるパターンもあるため、稼ぎたい人にとって非常に夢のある仕事です。
直接的に人を笑顔にできる仕事⑤大道芸人
大道芸人とは、観客を楽しませるために、路上や広場などの公共の場でパフォーマンスを行う仕事です。パフォーマンスの内容としては、ジャグリングや曲芸、マジックなどが挙げられます。
大道芸人は多くの場合、個人事業主として働いており、収入源は投げ銭とイベント出演料です。収入・仕事量ともに不安定ではありますが、人気のある大道芸人になると高額な収入を期待できます。
間接的に人を笑顔にできる仕事①スポーツ選手
スポーツ選手は、スポーツ競技を行って収入を得る仕事です。スポーツ選手がファンや観客と直接接する機会は少ないですが、試合・大会で活躍したり勝利したりすることにより、間接的に喜びや感動を与えています。
スポーツ選手の収入は、種目やその人の戦績によって大きく差が出るものの、活躍によっては高額な収入を得ることが可能です。また、ほとんどのスポーツ選手は子どものころから競技に打ち込んできた人たちですが、20代から競技を始めてスポーツ選手になった例もあります。
間接的に人を笑顔にできる仕事②画家・イラストレーター
画家・イラストレーターとは、絵画やイラストを制作して収入を得る仕事です。美しい絵画や表現豊かなイラストは、観る人々の心に響くことがあります。鑑賞者と直に接する場面は限られるものの、作品を通じて間接的に喜びや感動を提供するため、間接的に人を笑顔にできる仕事といえます。
画家・イラストレーターは、働く日や時間は自由ですが、会社員として企業に属していない限り収入が不安定です。絵を描く仕事以外にも、副業としてデザイナーや講師をしている人も少なくありません。
しかし、人気になると青天井で収入を上げることができ、夢のある仕事といえます。
間接的に人を笑顔にできる仕事③歌手
歌手は、歌うことで収入を得る仕事です。コンサートや音楽活動で歌声を披露し、聴く人々の心を癒して楽しませます。
歌手を目指すには、歌唱力や表現力などを上げることが重要です。歌唱力や表現力を上げるために、音楽系の大学や専門学校、ボイストレーニング教室で学ぶ人が多いです。ただし、独学で練習している人もいます。
さらに、ライブ活動やオーディションへの参加、SNSや動画投稿サイトの活用など、多様な方法を駆使して自分自身をアピールするのも大切です。
歌手の仕事だけで生計を立てられるのはほんの一握りですが、人気歌手になると高収入を得られます。
間接的に人を笑顔にできる仕事④作曲家
作曲家とは、楽曲を作り、演奏家や歌手、企業に提供する仕事です。音楽作品を通じて、たくさんの人々に幸せを届けます。
作曲家になるには、音楽系の大学や専門学校、作曲教室などで音楽の知識や技術を習得する人が多いです。加えて、近年はパソコンを使っての作曲を求められるケースが多く、パソコン上での作曲の仕方を学ぶことも重要といえます。
作曲家は、事務所やプロダクション、企業に就職する方法と、フリーランスとして働く方法があります。
事務所やプロダクション、企業に就職すると、一般的な会社員と同じように安定した収入や仕事量をもらえるのがメリットです。一方、フリーランスとして働くと、仕事を受注して売れなければ収入が発生しませんが、ヒットする曲を作ると高額な作曲料をもらえる機会が多いです。
間接的に人を笑顔にできる仕事⑤小説家
小説家とは、物語を創作して、読者の想像力や感情を刺激する仕事です。素晴らしいストーリーやキャラクター、文章を通じて、多くの人々の心を間接的にとらえます。
小説がヒットしてベストセラーになれば高額収入をもらえます。小説家になるには学歴や経歴、年齢などは関係ありません。
実際に年齢を重ねてから小説家デビューした人もいるため、小説を読んだり文章を書いたりすることが好きな人は、チャレンジしてみるのも1つの方法です。
他の仕事をしながら趣味・副業として始めやすいのもメリットです。
医療関連で人をサポートする仕事9選
続いて、医療面で人をサポートする職種を9つご紹介します。
「人に寄り添える仕事がしたい」「高収入を目指したい」という人は要チェックです。
医療関連で人をサポートする仕事①医師
医師とは、患者の健康状態を診断して治療する仕事です。患者の症状や状態に基づいて適切な治療を提供し、健康をサポートします。
医師になるには、医科大学、または大学の医学部に合格して6年間学び、医師国家試験に合格する過程が必須です。そして、 医師免許を取得した後は、2年間の臨床研修を受ける必要があります。
医師になるための道は険しい傾向にあります。しかし、人の生命や健康を守ることができ、なおかつあらゆる職業の中でもトップクラスに年収が高い仕事であるため、モチベーションを維持しながら働けるでしょう。
医療関連で人をサポートする仕事②看護師
看護師とは、医師の診療や治療の補助を行いながら、患者が快適に日常生活を送れるよう支援する仕事です。医師と患者の両方をサポートできる仕事であるため、人助けが好きな人にとって、非常にやりがいのある職業でしょう。
現在の日本では女性看護師と比べて男性看護師は少ない状態にありますが、女性看護師よりも力仕事を活かせるといったケースが多いです。
さらに、患者が女性看護師には話しづらい悩みを、男性看護師になら相談しやすいというメリットもあり、男性看護師を求めている職場は少なくありません。
また、看護師は女性が多い職種であることから、結婚や出産などで退職・休職する人が多いです。その点、男性看護師は結婚やパートナーの出産などで退職・休職するケースは比較的少ないため、女性看護師よりもキャリアアップしやすい状況にあります。
特定の大学や専門学校を卒業する必要と、看護師国家試験に合格する必要はありますが、高みを目指したい人におすすめの仕事です。
医療関連で人をサポートする仕事③薬剤師
薬剤師とは、医薬品全般について高度な知識を持ち、人々の健康をサポートする仕事です。
薬剤師の業務内容は、職場によって変わります。薬局、ドラッグストア、病院に勤務する薬剤師は、患者に薬の服用方法や保管方法、副作用のアドバイスをする業務や薬の管理業務を行うことが基本です。
そして、製薬会社の薬剤師は医薬品の研究・開発を行い、情報を医師や看護師、その他薬剤師に提供します。行政や学校で働き、医薬品だけではなく環境などの研究、検査を行う薬剤師もいます。
薬剤師は、薬科大学や大学の薬学部で6年学び、薬剤師国家試験に合格することが必須です。薬剤師になる難易度が高い分、高収入を期待できるところがメリットともいえます。
医療関連で人をサポートする仕事④理学療法士
理学療法士とは、高齢者や身体障がい者などの身体が不自由な人が、立つ・座るなどの基本的な動作を行えるようにサポートする仕事です。リハビリテーションを通じて、運動機能や身体機能の回復を支援します。
理学療法士になるには、理学療法士の養成学校で3年以上学ぶことが必要です。その後、国家試験に合格して、晴れて理学療法士になれるのです。
理学療法士は、病院や介護施設で働きます。超高齢社会の日本では、介護施設で働く理学療法士が特に重宝されており、求人件数も増えつつあります。さらに、経験を積むと年収アップが期待できるので、働きながら昇給のチャンスを高めることができるでしょう。
医療関連で人をサポートする仕事⑤作業療法士
作業療法士とは、日常生活の動作や作業能力の回復・向上をサポートする仕事です。
基本的な動作を回復させる理学療法士とは違って、作業療法士は、基本的な動作ができるようになった後の、食事や入浴、仕事などの応用的な動作の機能を回復させます。応用的な動作の機能の回復によって、日常生活や社会生活への復帰をサポートする仕事です。
作業療法士になるには、作業療法を学べる大学や専門学校、養成学校で学び、国家試験に合格する必要があります。
また、作業療法士は、病院や介護施設、障がい者施設などで働くことが一般的です。高齢化が進んでいる日本では、介護施設における求人が特に多い傾向にあるといえるでしょう。
医療関連で人をサポートする仕事⑥社会福祉士
社会福祉士とは、高齢者や障害者などの日常生活を支援する仕事です。福祉に関する専門的な知識を活かして、対象者からの相談に応じたり、利用できるサービスを紹介したりします。
社会福祉士は、「社会福祉士試験」に合格できればなれる仕事です。社会福祉士試験の受験資格を得るためには、「4年制大学の卒業」「短期大学・専門学校の卒業+相談援助業務1~2年」「相談援助業務4年以上」のどれかをクリアした後、社会福祉士の養成施設に6カ月~1年以上通う必要があります。
資格取得までには時間や費用がかかるものの、社会福祉士は医療機関や福祉施設、教育施設などさまざまな場所で活躍できる職業なので、職探しに困りにくいのが魅力です。
なお、社会福祉士は「名称独占」の資格で、医師や弁護士のように「業務独占」の資格ではありません。つまり、資格を取得しないと「社会福祉士」の肩書を名乗ることはできませんが、社会福祉士としての業務は担当可能です。
また、一定の実務経験を積んだ人材であれば、資格を持たなくても介護福祉施設での手続きを行ったり、利用者やその家族からの相談に対応できたりする「生活相談員」になることもできます。
ちなみに、社会福祉士として収入を増やす方法として、認知症や知的障害など判断能力がないと判断された人の財産管理や身上監護を担当する「成年後見人」になったり、行政書士やケアマネージャーの資格を取得して独立開業したりするやり方が挙げられます。
医療関連で人をサポートする仕事⑦メンタルトレーナー
メンタルトレーナーとは、精神的な問題を抱える人をサポートする仕事です。お客さんの悩みに対してカウンセリングをして原因を追求し、メンタルケアやストレス軽減を行います。主に、スポーツ業界や教育業界において需要が高い職業として認識されています。
メンタルトレーナーになるうえで必須資格は存在しませんが、高い専門知識とスキルを習得していることを証明する意味で民間資格を取る場合が多いです。
メンタルトレーナーの民間資格は、「メンタルトレーニング検定」や「スポーツメンタルトレーニング指導士」などがあります。
メンタルトレーナーとして働ける場所は、実業団をはじめとしたスポーツ関連施設、カウンセリング・医療機関などさまざまです。実績を積んだ後にフリーランスとして働く人も珍しくなく、有名アスリートの専属メンタルトレーナーになったり、企業研修・セミナー・講演活動を行ったりすれば、収入は大幅に上がります。
医療関連で人をサポートする仕事⑧スクールカウンセラー
スクールカウンセラーは、教育施設で生徒や教師へのカウンセリングやアドバイスを行うことで、精神的負担を軽減するのが主な仕事です。さらに、教師や保護者を対象とした研修の実施、医師や保健師と連携して行うカンファレンス(大規模な会議)なども、スクールカウンセラーの仕事に含まれます。
スクールカウンセラーになるためには、臨床心理士もしくは精神科医であるか、児童生徒の臨床心理に関する専門的な知識や経験を持つ大学の学長・教授といった職歴があることが条件です。
また、心理臨床業務もしくは児童生徒を対象とした相談業務を1~5年以上経験した大学院・大学卒業者もしくは医師も、スクールカウンセラーと同等の立場で業務を行えます。
スクールカウンセラーは、日頃は精神科医や心理カウンセラーとして働きつつ、決められた曜日に学校に出向いて働くのが一般的です。また、複数の学校を掛け持ちして専業として活動しているパターンもあります。
生徒や教師から信頼され結果を出せるスクールカウンセラーになれれば、講演会や書籍執筆の依頼が来たり、子どもの心理に関わるコンサルティング事業を立ち上げたりと、収入アップの可能性が広がります。
カウンセラーの経験を活かして、カウンセリングルームや放課後デイサービスなどへ転職するケースも少なくありません。
医療関連で人をサポートする仕事⑨電話相談員
電話相談員は、匿名でかかってくる電話に応対し、通話越しに悩みを聞いて心の支えとなる仕事です。相談者の立場を汲み取り、理解を示しながら話を聞く傾聴力が重要で、さらには相手が安心して相談できるような雰囲気作りも欠かせません。
電話相談員になるうえで特別な資格は必要ありませんが、心理学の専門的な知識や技術を身につけて仕事に活かしたいという目的で、「臨床心理士」や「学校心理士」といった資格を取得する人もいます。
電話相談員として働く手段の一つに、電話団体が実施する養成講座を1年半~2年間受講して、認定を受ける方法があります。養成講座の内容は、最初の10カ月程度は座学が中心で、最後の数ヶ月間は支援指導員の指導を受けながら実際に電話を担当する実習を行います。
ただし、電話団体のほとんどは、あくまでボランティアとして募集する形なので、報酬が発生しません。収入を得たい場合、求人サイトから電話相談員を募集する求人に応募するのがおすすめです。
基本的に時給制の求人が多いですが、正社員の求人も存在します。正社員の求人は、相談内容のジャンルにもよるものの、相談業務の経験や心理関連の資格の取得を採用条件に設ける傾向があるため、就職する難易度はやや高めといえます。
人をサポートする仕事に向いている人の特徴
自分に合う仕事を探すためにも、人をサポートする仕事に向いている人の特徴を理解しておきましょう。
人をサポートする仕事に向いている人の特徴は、下記の通りです。
人をサポートする仕事に向いている人の特徴
- 人の世話をするのが好きな人
- 裏方として支えることに喜びを感じる人
- 共感性が高い人
- 社会的責任を強く感じる人
- 利他的な行動が多い人
人の世話をするのが好きな人
私生活においても人の世話をすることで満足感や達成感を得られる人は、無理をせずに人を助けられるため、人をサポートする仕事に向いているでしょう。
人々の役に立ち支えられる仕事には、人の世話をするのが好きな人や得意な人が多く集まっています。
自分自身の成長と他人の幸福を同時に実現できるというメリットがあるほか、充実感や達成感を得やすいのでストレスやプレッシャーなどにも強く、高いレベルで仕事をこなすことが期待できます。
裏方として支えることに喜びを感じる人
裏方や、縁の下の力持ちになって人々を支えることに喜びを感じる人は、人をサポートする仕事向きです。
自分が目立つよりも、他人を支えることに喜びを見出す人こそが、相手の立場に立った支援ができるといっても過言ではありません。また、「目立つのは苦手だけど重要な役割を果たしたい」と考えている人も裏方としての素質があるため、人をサポートする仕事にぴったりです。
共感性が高い人
人をサポートする仕事では、相手の立場に立って物事を考えて、その人の気持ちに共感することが大事です。
共感性が高い人は、他人の感情や困難を理解し、適切なサポートを提供できます。また、相手の言葉だけではなく、表情や仕草などからも気持ちを読み取ることが得意なので、相手が本当に必要とするサポートを察して行える可能性が高いです。
社会的責任を強く感じる人
人をサポートする仕事は、社会的責任を担い、他人の健康や安全、幸福に影響を与える重要な役割を果たしています。日頃から社会的責任を強く感じている人は、人々を支えることによって社会に貢献したいと考えているため、人をサポートする仕事は適職です。
反対に、社会的責任を感じたくない人は、サポートを途中で投げ出してしまう可能性があります。サポートを投げ出すと、サポートされる側が適切な援助を受けられず困ったり、かえって状況が悪化したりしかねません。
人々を本当に支援する意味でも、人をサポートする仕事では社会的責任を感じられる責任感が強い人が求められています。
利他的な行動が多い人
人をサポートする仕事に向いている人は、自己の利益よりも他人の利益や幸福を優先する傾向です。利他的な行動が多い人は、他人のために尽くすことに喜びを感じるため、人をサポートする仕事に適しています。
また、他人に尽くすために、チームの人とも協力し合える人が多い傾向にあります。チームワークは、複数の人々が協力して目標に向かって進むために欠かせないものであり、人をサポートする仕事における重要なスキルの1つです。
人をサポートする仕事に就くメリット
人をサポートする仕事は、体力的にも精神的にも苦労する部分がありますが、その分たくさんのメリットを得られるのも特徴です。
人をサポートする仕事に就くメリットは、以下の通りです。
- 人や社会に貢献している実感を得やすい
- 人が成長していく姿を間近で見られる
- 需要が減ったりAIに代替されたりする心配が少ない
人や社会に貢献している実感を得やすい
人をサポートする仕事は、人の役に立つ仕事でもあります。人から感謝される機会が多いので、やりがいを感じやすいのがメリットです。自分が携わった仕事に対して「ありがとう」「助かりました」と言ってもらえれば、大きな自信を持つことができます。
また、仕事を通じて誰かから必要とされる存在になれれば、社会に貢献している実感を得られ、仕事へのモチベーションアップにもつながりやすいです。仕事へのモチベーションを維持できるかどうかは、長く働き続けるうえで重要なポイントです。
人をサポートする仕事は大変な面もありますが、その分やりがいを感じられる場面も多いことから、自分に合っている仕事であれば長く働き続けやすいのがメリットといえます。
人が成長していく姿を間近で見られる
人のサポートをする仕事の中には、教師、塾講師、インストラクターといった人が成長していく姿を直接見届けられる仕事もあります。対象者が抱える悩みや問題を解決して良い方向に進歩していく姿を見られたときの感情は、お金では決して得られないものです。
また、人をサポートする仕事は人と深く関わる機会が多いのも特徴です。仕事を通じて相手の反応を直接確認できるので、仕事へのモチベーションにもつながります。相手からの評価はそのまま自分の評価にもつながるため、相手から良い反応を得られれば、キャリアアップも期待できます。
対象者と一緒に自分も成長していける点も、人をサポートする仕事をするメリットです。
需要が減ったりAIに代替されたりする心配が少ない
人をサポートする仕事のほとんどは、今後需要が減ったりAIに代替されたりする可能性が低いです。
相手の気持ちに寄り添ったりコミュニケーションをとったりするのが大前提の仕事ばかりなので、現状の技術ではAIで賄える部分は少ないです。ストレス社会の現代において人とのコミュニケーションに重きを置いている仕事は今後さらに需要が高まっていくと予想されています。
「長く活躍できる業界で働きたい」「安定した生活を送れる仕事に就きたい」という方は、人をサポートする仕事がおすすめです。
人をサポートする仕事に就くデメリット
人をサポートする仕事は、お金には代えられない達成感が得られたり安定した職業が多かったりメリットがたくさんある一方で、少なからずデメリットも存在します。
そのため、メリットとデメリットを比較しながら自分に合った仕事を選ぶことが大切です。
人をサポートする仕事に就くデメリットは、以下の通りです。
- 生活リズムが乱れやすい仕事もある
- ストレスが溜まりやすい仕事もある
- 体力を必要とする仕事もある
生活リズムが乱れやすい仕事もある
人をサポートする仕事は、職種によって生活リズムが乱れやすくなるというデメリットがあります。
たとえば、介護士や医師、看護師といった人々の生活や健康に密接に関わる職種は、夜勤ありのシフト制を採用する施設も珍しくなく、患者の体調が優先の体制を整えています。
教師、警察官、消防士、自衛隊といった公務員も、市民の状況を優先して業務にあたることが求められる仕事です。
また、画家やイラストレーター、作曲家、小説家は、決められた納期に間に合わせるために、場合によっては徹夜をすることも少なくありません。
このように、人をサポートする仕事はプライベートよりも仕事を優先しなければならず、健全なワークライフバランスを保ちにくい仕事が多いです。ワークライフバランスを重視した働き方を求めているなら、なるべく残業が発生しにくい仕事や自分の裁量で勤務時間を調整できる仕事に就くのがおすすめです。
【ワークライフバランスを保ちやすい仕事】
- 事務職
- ITエンジニア
- ホテルスタッフ
- 家事代行
ストレスが溜まりやすい仕事もある
人をサポートする仕事は相手を常に尊重する仕事であるため、ストレスが溜まりやすいのもデメリットです。
たとえば、セラピスト、整体師、美容師といったサービス業は、お客さんの無理難題にも丁寧に応じなければいけない場合もあります。また、お笑い芸人、大道芸人、スポーツ選手は、他人から評価されたり良い成績を残したりすることで収入や知名度を上げていく職業なので、常に精神的に大きなストレスを抱えながら活動しているのも特徴です。
とはいえ、お客さんの要望や期待に応える仕事は、高評価を受ければ受けるほどキャリアアップにつながりやすいことから、定期的にストレスを発散できれば十分活躍できます。
日常生活で取り入れやすいストレス解消法は、以下の通りです。
- 適度に何もしない時間を設ける
- 趣味を楽しむ
- 日光を浴びる
- 体を動かす
プライベートではなるべく仕事のことは考えず、リフレッシュできると感じる行動をするのがポイントです。
体力を必要とする仕事もある
人と関わる仕事の中には、体力を必要とする仕事もあります。体力が求められる仕事例として、以下のような職種が挙げられます。
- 消防士
- 自衛隊
- 警察官
- 看護師
- 介護士
上記の職種は人を介助する機会が多く、人の命や安全を守るために特に体力が求められます。適切に対処しなければケガを負ったり思わぬ事故に巻き込まれたりするおそれもあるので、勤務時間中に集中力を維持できるだけの体力が必要不可欠です。
また、教師、飲食業、調理師といった長時間労働が発生しやすい職業は、必要以上に体力が奪われる傾向にあります。
人をサポートする仕事の中には、事務職、総務、小説家、電話相談員など、デスクワーク中心の仕事も存在します。体力に自信がない方は、デスクワークメインの仕事から探してみるのがおすすめです。
人をサポートする仕事を選ぶポイント
人をサポートする仕事といってもさまざまな職種があるため、どの仕事を選べば良いか分からないという方もいます。
ここでは、人をサポートする仕事を選ぶ際のポイントについて3つ解説します。ぜひ仕事選びの参考にしてみてください。
- 自己分析をして興味のある仕事を選ぶ
- 自分のスキルを活かせる仕事を選ぶ
- 業界や職種・企業の特徴を分析する
自己分析をして興味のある仕事を選ぶ
人をサポートする仕事はやりがいを感じられる一方で、ストレスが溜まりやすく、体力を必要とする仕事も多いです。自分にとって興味のない分野の仕事を選んでも、苦痛を感じてしまい、長続きしないでしょう。
そのため、興味のある分野の仕事を選ぶのがおすすめです。
興味を持てる仕事を選ぶコツは、自分にとって「楽しかったこと」「嫌だったこと」はどんなことなのか自己分析していくことです。自分の過去を振り返って、ポジティブな意味とネガティブな意味のそれぞれで心を動かされた出来事を紙に書き出してみましょう。
楽しかった出来事と嫌だった出来事を明確にしたうえで、なるべくわくわくできるような業務が多い仕事を選ぶと、自分に合った人をサポートする仕事が見つかりやすくなります。
たとえば、友人に料理を振る舞ったときにおいしそうに食べる友人の顔が印象に残っている場合、調理師の仕事が適している可能性があります。
「人を手助けする仕事がありすぎてどの職業に就けばいいのか分からない」という方は、ぜひ興味のある分野から探してみてください。
自分のスキルを活かせる仕事を選ぶ
自分に合った仕事を見つけるためには、スキルを活かせる仕事から選ぶことも大切です。自分の得意なスキルを活かせる職業に就ければ、効率よく仕事を進められるだけでなく、さらなるスキル向上によってキャリアアップも狙えます。
「自分の得意なことが分からない」という方は、以下の方法で探してみましょう。
- 周りから頼られたことや褒められたことを洗い出す
- 自分が長年継続して行っていることを洗い出す
- 自分がこだわりを感じていることを洗い出す
- 自分が夢中になって取り組めることを洗い出す
- 家族や友人に聞いてみる
- キャリアアドバイザーに相談する
自分の得意なスキルが分からないと感じる人は、既に特定のスキルを持っていることに気づいていないパターンがほとんどです。自己分析をするのはもちろん、家族や友人、キャリアアドバイザーに聞いて分析すれば、今まで気づけなかった自分の得意分野を知れる可能性があります。
業界や職種・企業の特徴を分析する
自己分析をするのと同時に、希望の仕事の業界・職種・企業のそれぞれの特徴を分析するのも、自分に合った仕事を見つける手段の一つです。
「業界の市場や職種の特徴が自分に合っているかどうか」「希望の働き方ができる職場環境かどうか」など、就職先を決めるうえで調べなければいけない要素はたくさんあります。
たとえば、介護職や医療職など、業界や職種によっては休日出勤や夜勤が発生するケースもあります。ワークライフバランスを重視した働き方を希望している場合、このような業界・職種は避けたほうが無難です。
また、早期から昇進を狙うのであれば、年功序列を重んじる企業よりも実力を重視する企業を選ぶのがおすすめです。
どんなに自分にとって興味のある業界・職種であっても、希望の働き方ができなければ、長続きしません。そのため、企業の公式ホームページや企業の口コミサイトなどを活用して、経営理念や目標、待遇、実際に働いている社員の声などを調査して、自分の希望とマッチする業界・職種・企業を選びましょう。
自己分析が苦手な人は転職エージェントの活用もおすすめ
「自己分析が難しい」「自分だけでは合っているか自信がない」と考えている方も多いでしょう。
その場合は、転職エージェントを活用すると、自己分析のサポートを受けられます。プロが作成した自己分析ツールを用意している転職エージェントも多いため、より客観的に自分自身を見つめ直せるでしょう。
また、転職エージェントには、下記のように、高収入の企業に特化したものもあります。
人をサポートしながらも収入アップも目指していきたいという方は、参考にしてみてくださいね。
パソナキャリア |
ハイクラス向けの転職エージェントです。年収800万円以上の求人が多いこと、パソナキャリアを使った転職者の67.1%が年収アップを叶えていることが特徴に挙げられます。 |
アサイン |
20〜30代に強く「若いうちから高収入を目指したい」と考えている人におすすめの転職エージェントです。転職者と丁寧に向き合って、長期的なキャリアを考える上でのサポートやアドバイスを提供してもらうことが可能です。 |
JACリクルートメント |
年収500〜2,000万円の求 人を豊富に用意している転職エージェントです。30〜50代に強く、年齢を重ねてからのキャリアアップを叶えやすい環境が整っているのが特徴です。 |
人をサポートする仕事に就く際の注意点
人をサポートする仕事は大きなやりがいや充実感を得られる反面、辛いことや大変なことが起きる可能性もある職業です。
ここでは、人をサポートする仕事に就く際の注意点について解説します。人をサポートする仕事で働きたい方は、ぜひチェックしておきましょう。
- 自分のキャパシティを把握しておく
- 相手に気を使いすぎない
- 自己ケアを怠らない
- どのような形で人の役に立ちたいかを曖昧にしない
自分のキャパシティを把握しておく
人をサポートする仕事には、大きな責任が伴う場面が多いです。また、他人を考えすぎるがあまり、自分を犠牲にしがちな人が就くケースも多いため、自分の実力や業務時間以上の仕事を受けてしまってキャパシティをオーバーしてしまうおそれがないとはいえません。
無理な受け入れや対応は、支援の効果を損なってしまう可能性が高まります。自分がつぶれてしまうような過度な負担をかけないように、自分の限界や能力を理解することが大事です。
相手に気を使いすぎない
人をサポートする仕事では、相手の気持ちや立場を理解して共感することが大切です。しかし、過度に相手に気を使いすぎると、自分の意見や業務上で必要な判断が押しのけられてしまう場合があります。
お客さんや利用者ありきになりすぎると、かえってお客さんのためにならない行動をとってしまう事態にもなりかねません。仕事のためにも、そして自分や相手のためにも、配慮のバランスをしっかり保ちながらサポートを行うことが重要です。
自己ケアを怠らない
人をサポートする仕事は、感情的な負担や精神的な負担が大きい場合があります。自己ケアを怠るとストレスや疲労が溜まり、サポートを提供する側の健康やパフォーマンスに影響を及ぼすおそれがあります。
適度な休息を取ったり、ストレス解消の行動を取り入れたりして、肉体的にも精神的にも健康を保つことがポイントです。
どのような形で人の役に立ちたいかを曖昧にしない
あらかじめ、どのような形で人の役に立ちたいのかを明確にすることも大切です。
人をサポートする仕事といっても、「人々の生活を支える仕事」「人に教える仕事」「人を楽しませる仕事」「問題や悩みを解決する仕事」など、幅広く存在します。「人をサポートしたい」という漠然とした気持ちだけでは、就職した後に理想と現実とのギャップが生じる可能性が高いです。
仕事に対するギャップを払拭できないまま働き続けてもモチベーションは上がらず、そのうち働くこと自体が苦痛に感じるようになります。
また、就職や転職において、「人をサポートしたい」「人の役に立ちたい」という曖昧な志望動機は、面接官の印象に残りにくいです。応募者が殺到するような人気求人の場合、具体的な志望動機が言えない応募者は真っ先に落とされます。
就職・転職活動を成功させる意味でも、どんな形で人の役に立ちたいのか明確にしたうえで、他の応募者と差別化できるような志望動機を伝えられるようにしておきましょう。
【参考情報】人をサポートするはずが迷惑と思われてしまう行動もある
誰かをサポートしたとき、ありがたく受け止めてもらえる場合がほとんどだと思います。
しかし時には、人をサポートしたつもりの行動が、実は迷惑だと思われる場合もあります。特に、相手のことをしっかり考えずに行う過剰なサポートは、かえって状況を悪化させるため注意が必要です。
人をサポートするはずがかえって迷惑だと思われてしまう代表的な行動の例は、下記の通りです。
NGなサポート例
- 親が子どもに対して過保護になりすぎて、自立心が育つことを阻害する
- 上司が部下を守りすぎて、成長やスキルアップの機会を奪ってしまう
- 着替えや立ち上がりなど高齢者本人ができることまで介助してしまい、高齢者の筋力を低下させてしまう
- 他の家庭の問題に口を出し、人間関係を悪化させてしまう
- 被災地に支援に行ったものの、自力で食事や宿泊場所の確保ができず、被災者の世話になってしまう
こういった事態が仕事でも起こってしまう可能性はあります。自分の行動が本当に相手にとって有益なものなのかを常に考え、相手の意見にも耳を傾けましょう。
人をサポートする仕事に関するよくある質問
人をサポートする仕事に就きたいと考えている方の中には、働くための条件や収入面への疑問や不安がある方もいます。
そこで、人をサポートする仕事に関するよくある質問をまとめました。人をサポートする仕事で働き始める前に、些細な疑問や不安を払拭しましょう。
- 人をサポートする仕事に資格はいるの?
- 人をサポートする仕事で高収入を得るには?
Q1.人をサポートする仕事に資格はいるの?
-
必ずしも必要とは限りません。
資格不要で働ける人をサポートする仕事は、飲食業、愚痴聞き屋、大工、家事代行、テーマパークスタッフなどたくさんあります。
ただし、医師、看護師、美容師といった人の健康や安全などに関わる専門的な知識やスキルが必要な職種は、資格の取得が必須なケースが多いです。資格を取得するためには、試験に合格する必要がある場合がほとんどで、試験によっては受験資格に学歴や実務経験などを定めています。
興味のある仕事を見つけた際は、働くうえで必須資格があるかどうか必ず確認しておきましょう。
また、資格不要で働けるとしても、高度な知識やスキルの習得を証明する意味で、資格を取得しておいたほうがいい職種もあります。積極的に資格を取っておくことで、同業者と差別化できて早期のキャリアアップにつながります。
今回は、「ITエンジニア」「事務職」「メンタルトレーナー」を例に、キャリアアップが期待できる資格をまとめてみました。
職業名 |
資格名 |
ITエンジニア |
|
事務職 |
|
メンタルトレーナー |
|
人をサポートする仕事で長く活躍したいのであれば、資格がいるいらないにかかわらず、仕事に役立ちそうな資格は率先して取っていくのがおすすめです。
Q2.人をサポートする仕事で高収入を得るには?
A.専門的な資格の取得が必要な仕事に就くことで、より高い収入が期待できます。
資格取得を必須とする職種の多くは、高度な知識やスキルがないと活躍するのが難しいのが特徴です。目指すまでの難易度の高さも踏まえて、給与も高水準になる傾向にあります。
ここでは、先ほど「直接的に人の頑張りをサポートする仕事」でご紹介した職種の中から、資格の取得が必要な「教師(高等学校教員)」と、資格がなくても働ける「塾講師(学習塾講師)」「インストラクター(スポーツインストラクター)」「キャリアアドバイザー(キャリアカウンセラー)」の計4職種の平均年収を比較して、収入が高い順に表でまとめてみました。
順位 |
職種名 |
平均年収 |
1位 |
教師(高等学校教員) |
699.2万円 |
2位 |
キャリアアドバイザー(キャリアカウンセラー) |
551.4万円 |
3位 |
塾講師(学習塾講師) |
414.8万円 |
3位 |
インストラクター(スポーツインストラクター) |
414.8万円 |
参考:
職業情報提供サイト(日本版O-NET)jobtag「高等学校教員」(参照 2024-07-11)
職業情報提供サイト(日本版O-NET)jobtag「キャリアカウンセラー」(参照 2024-07-11)
職業情報提供サイト(日本版O-NET)jobtag「学習塾講師」(参照 2024-07-11)
職業情報提供サイト(日本版O-NET)jobtag「スポーツインストラクター」(参照 2024-07-11)
ご覧の通り、教員免許が必要な教師が最も平均年収が高くなっています。他の職種も決して低い数値ではありませんが、教師の平均年収と比べるとやや見劣りしてしまう印象です。
とはいえ、資格いらずの仕事で働いていたとしても、実績次第で高収入を得られる可能性も十分にあります。
最初から給与水準の高い仕事に就きたいと考えている方は、資格を取らないと働けない職種を選ぶのがおすすめです。
自分に適した「人をサポートする仕事」を見つけてみよう!
ここまで、人をサポートする仕事のタイプ別おすすめ職種や、人をサポートする仕事に就くメリット・デメリット、仕事選びの注意点などをご紹介してきました。改めて、今回解説した内容をおさらいしましょう。
- 人をサポートする仕事は、資格や学歴が必要な職種から、経験やスキル、学歴に自信がなくても始められる職種まで幅広くある
- 人をサポートする仕事に向いているのは「世話好きな人」「裏方として支えたい人」「共感力がある人」「責任感がある人」「他人を重視できる人」
- 人をサポートする仕事に就くメリットは「人や社会に貢献している実感を得やすい」「人が成長していく姿を間近で見られる」「需要が減ったりAIに代替されたりする心配が少ない」
- 人をサポートする仕事を選ぶポイントは「自己分析をして興味のある仕事を選ぶ」「自分のスキルを活かせる仕事を選ぶ」「業界・職種・企業の特徴を分析する」
人をサポートする仕事は、人々が快適な日常生活を送ったり、頑張り続けたりするために必要不可欠な職種ばかりです。もし1つでも向いていそうな仕事や、興味を持った仕事があれば、ぜひチャレンジしてみてくださいね!
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