人の話を聞く仕事おすすめ21選!必要スキル・向いている人・やりがい

人の話を聞く仕事おすすめ21選!必要スキル・向いている人・やりがい
人の話や悩みを聞くことが収入につながる仕事は数多くあります。在宅でできる仕事もあるため、聞き上手を仕事につなげたい人は参考にしてください。本記事では人の話を聞く仕事を具体的に21種紹介します。また、向いている人の特徴や仕事に就く方法も解説しています。

「自分は聞き上手なので、聞くことがメインの仕事をしたい」

「できれば在宅で人の話を聞いて収入を得たい」

とはいえ、具体的にどんな仕事が当てはまるのかわからないという方も多いです。

当記事は、人の話や悩みを聞くことがメインの仕事について徹底解説しています。

  • そもそも人の話を聞く仕事とは
  • 人の話を聞く仕事のおすすめ21選
  • 人の話を聞く仕事が向いている人・向いていない人の特徴
  • 人の話を聞く仕事に就く方法

本記事では人の話を聞く仕事を21種類紹介するだけでなく、そもそも人の話を聞くために必要なスキルや、人の話を聞く仕事に就く方法も紹介します。

人の話を聞くのが好きで、「聞き上手」を就職や転職につなげたい人は、ぜひ参考にしてみてください。

目次 open

人の話を聞く仕事とは?

人の話を聞く仕事とは?

人の話を聞く仕事とは、相手の話を聞いたり、悩みや相談に乗ったりすることが収入につながる仕事です。

一般的に仕事とは「生計を立てるために従事する職業」を指しますが、顧客の「問題を解決してあげること」が仕事につながるケースもあります。

ここでいう問題とは「自分がこうでありたいという状態と、現状とのギャップ」です。つまり、人の話を聞く仕事は、話を聞いて相手のありたい状態と現状のギャップを埋めてあげることがゴールとなります。

相手の問題を解決して収入を得られるだけでなく、問題を乗り越えた相手の笑顔や感謝の言葉も、仕事をする上でのモチベーションになるでしょう。

人の話を聞く仕事のおすすめ21選

人の話を聞く仕事の種類は、目的別に以下に分けられます。

  • 課題解決や提案を行う仕事
  • カウンセリングが伴う仕事
  • 傾聴メインの仕事

他にも人の話を聞く仕事はありますが、まずは上記を中心に具体的な仕事の種類を紹介します。

【課題解決や提案を行う】人の話を聞く仕事10選

まずは人の話を聞いて課題解決を提案する仕事です。おすすめの仕事は以下の10職種です。

  • コンサルタント業
  • 営業職
  • キャリアアドバイザー
  • キャリアコーチング
  • Webマーケター
  • Webリサーチャー
  • SE(システムエンジニア)
  • FP(ファイナンシャル・プランナー)
  • カスタマーサポート・窓口業務
  • 生活相談員(ソーシャルワーカー)

順番におすすめの理由と仕事の特徴や内容を解説していきます。

1.コンサルタント業

コンサルタント業はクライアントの相談・課題の解決策を提案し、企画の立案や実行を手伝う仕事です。

課題解決のためには、クライアントから詳しく現状を聞いて課題点・問題点をあぶり出すことが重要です。また、聞くだけではなく、クライアントに対して適切なタイミングで適切な質問をして、課題の本質を探る工程も出てきます。

アドバイスをするためには相手の業界・職種に関する勉強も必要ですが、適切な解決策を考えてアドバイスができる人には向いています。

2.営業職

営業職はクライアントに自社の商品やサービスをセールスして販売するのが仕事と思われがちですが、聞く力も不可欠な仕事です。

一方的に商品の良さをアピールするだけでは商品は売れません。

セールスのためにはクライアントの話を聞いて、クライアントが抱えている課題や求めているサービスの把握が必要となります。その上で自社の商品・サービスが課題の解決に役立つとアピールしてやっとモノが売れるのです。

そのため、営業職には話を聞くコミュニケーション能力や、クライアントの悩みに寄り添う共感力が求められます。人の話を聞くのが好きで、フットワークが軽い人に向いているでしょう。

営業職は業界次第でかなりの高収入も見込めます。詳しくは下記の記事をチェックしてみてください。

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営業職で高収入を稼げる業界とは?同じ営業職でもこんなに差があった!

3.キャリアアドバイザー

キャリアアドバイザーは転職エージェントや就職斡旋会社などを利用する相談者のキャリア開発やキャリアプランニングを支援する仕事です。

キャリアアドバイザーは相談者のこれまでの実績やスキル、目指すキャリアなどをしっかり聞いて、相談者に寄り添いながら適した企業への就職・転職をサポートします。

そのため、キャリアアドバイザーは、話す力よりも聞く力が必要です。相手が何を希望しているのかを汲み取るヒアリング力のある人に向いた仕事といえるでしょう。

なお、キャリアアドバイザーは在宅でもできます。在宅勤務で人の話を聞く仕事をしたい人も検討してみてください。

4.キャリアコーチング

キャリアコーチングはキャリアアドバイザー同様、転職エージェントや就職斡旋会社などを利用する人のキャリア開発やキャリアプランニングに関わる仕事です。

キャリアアドバイザーとの違いは、コーチングをメインに行う点にあります。コーチングとは真摯に相手の話に耳を傾け、観察や質問などをして相手の内面にある答えを引き出す手法です。

キャリアコーチングでは潜在的な能力を本人に気づかせ、本人が自分の意思でその能力を発揮できるように手伝います。そのためには、しっかりヒアリングした上でコミュニケーションを取ることが重要です。

キャリアコーチングには、コーチング力とヒアリング力がセットで必要になります。

5.Webマーケター

WebマーケターはWebを中心としたデジタルサービスを活用して、市場を調査しながら、クライアントの商品・サービス、または企業そのもののマーケティング戦略やブランディング戦略を立案する仕事です。

クライアントは必ず何らかの目的があってマーケターにマーケティングの依頼をします。マーケターはその目的をヒアリングして、クライアントの課題や悩み、要望を適切に把握しなければなりません。

クライアントの期待に応えるには、最初にクライアントから情報をしっかりヒアリングすることが大切です。一般的に有効な戦略設計がその企業には合わないといったケースもあるので、必ず相手の課題を深いところまで把握する必要があります。

ちなみに、資格がなくてもWebマーケターの仕事はできますが、スキルやキャリアアップを目指すなら下記の資格取得もおすすめです。

  • マーケティング・ビジネス実務検定
  • ネットマーケティング検定
  • IMA(Internet Marketing Analyst)検定

6.Webリサーチャー

Webリサーチャーは企業が商品を開発・販売する前に、マーケットのニーズを調査する仕事です。「売れる商品」をつくるためにアンケートなどでデータを収集・分析し、課題をあぶりだしてから解決策を構築します。

Webリサーチャーには誰よりもユーザーのことを考え、理解する姿勢が求められます。

また、調査やアンケート、インタビューから得た事実をプロジェクトに関わる人に共有する役割を担っているため、Webリサーチャーは人の話を聞くスキルと同時にわかりやすく情報を伝える力も大切です。

7.SE(システムエンジニア)

SE(システムエンジニア)はクライアントの要望を聞き出し、最適な仕様のシステムを開発する仕事です。SEはITシステムの開発・構築を希望するクライアントに必要な機能をヒアリングした上で、システムの設計を行います。

ヒアリング力がないと、クライアントとの間に解釈のズレが生じてしまい、クライアントの課題を解決できないシステムを生んでしまう恐れがあります。そのため、システムエンジニアに聞く力は欠かせません。

また、システム開発の仕事はチームで行い、システムの仕様をチームのメンバーに伝える業務もあることから、SEはヒアリング力だけでなく幅広いコミュニケーション能力が求められます。

システムエンジニアは資格がなくても仕事はできますが、スキルの向上やキャリアアップを目指すなら下記の国家資格を取得するとよいでしょう。

  • 応用情報技術者試験(AP)
  • システムアーキテクト試験(SA)
  • ネットワークスペシャリスト試験(NW)

8.FP(ファイナンシャル・プランナー)

FP(ファイナンシャル・プランナー)は、顧客の資産管理や収入・支出に対するアドバイスを行ったり、生命保険や住宅ローンなどの組み方などのお金に関するアドバイスをしたりする、マネーの専門家です。

顧客の収入や支出、ライフプランなどのプライベートについて詳しく聞く必要があるため、人の話を聞くのが得意な人に向いています。

FPになるには国家資格である「ファイナンシャル・プラニング技能検定(FP技能士)」を取得するのが近道です。

また以下の2つの資格も取得すると信用度が高まります。

  • AFP(アフィリエイテッド・ファイナンシャルプランナー)
  • CFP(サーティファイド・ファイナンシャルプランナー)

9.カスタマーサポート・窓口業務

顧客と直接話す機会の多いカスタマーサポートや窓口対応業務も聞く力が大切な仕事です。

カスタマーサポートとは、企業の窓口として自社の商品・サービスについての顧客からの問い合わせに対応する仕事です。問い合わせだけでなく、顧客の相談に乗ったり、苦情の対応もしたりもします。

窓口対応業務の仕事は、金融機関や役所などの窓口に訪れたお客様や市民の対応をする仕事です。質問に応えたり、要件に合わせた手続きを行ったりします。

カスタマーサポートも窓口業務も、お客さまとコミュニケーションをして疑問や不満を聞き出して対応する仕事なので、聞く力がかなり重要といえるでしょう。

10.生活相談員(ソーシャルワーカー)

ソーシャルワーカーは生活相談員の総称です。生活相談員は福祉・介護・医療・教育などの業界で、問題や悩みを抱えている人の支援や援助を行います。

支援や援助をするには、身体的・精神的な障害を抱えていたり、高齢・貧困などの理由から日常生活を送ったりするのが困難な人々に寄り添い、しっかり話を聞く必要があります。

そんなソーシャルワーカーの中でも、社会福祉士は資格保持者のみが名乗れる職種です。社会福祉士は相談を通じて、利用者が抱えている問題を分析し、適切な支援内容を検討するため、ヒアリング力が必須です。

社会福祉士の資格の詳細については、公益財団法人社会福祉振興・試験センターの公式サイトを参考にしてください。

【カウンセリングを伴う】人の話を聞く仕事5選

次に、人の話を聞いてカウンセリングを行う仕事を紹介します。おすすめの仕事は以下の5つです。

  • 心理カウンセラー
  • スクールカウンセラー
  • 産業カウンセラー
  • メンタルトレーナー
  • 児童指導員

順番におすすめの理由と仕事の特徴・内容を解説していきましょう。

1.心理カウンセラー

心理カウンセラーは、悩みを抱える人の相談に乗って解決に導く仕事です。傾聴や認知行動療法などの心理療法を活用して、相談者の悩みや不安の解決をサポートします。

相談者の話を掘り下げて悩みや不安の原因を探り、解決策を示すには、相談者の言葉にしっかりと耳を傾けなければいけません。また、心理カウンセラーとして働くには、人の話を聞くのが得意なだけでなく、的確にアドバイスできる知識も求められます。

「心理カウンセラー」は国家資格を取得する必要はありません。心理に関わる国家資格は「公認心理士」のみで、この資格は心理カウンセラーになるために必須というわけではないのです。しかし、取得しているとクライアントの信用度が高まるといえるでしょう。

2.スクールカウンセラー

スクールカウンセラーは学校に通う子どもや青少年の心のケアを行う心理学の専門家です。カウンセリングなどを通じて子どもの心をケアするため、高いヒアリング力が必要とされます。

また、スクールカウンセラーに大切なのは、子どもたちの気持ちにしっかり寄り添えることです。聞く力だけでなく、子どもたちが心を開いて安心して本音で話せるような人柄を持っている人に向いています。

スクールカウンセラーの仕事に就くために必須の資格はありませんが、心理系の資格である「公認心理師」、もしくは「臨床心理士」の資格が求められる場合もあります。

3.産業カウンセラー

産業カウンセラーは、民間企業といった産業の現場で働く人たちが抱えている問題に対してアプローチを行い、問題解決に導くためのサポートをする専門家です。ストレス社会といわれる現代では、働く人のメンタルヘルスを援助するニーズが高まっています。

また、産業カウンセラーは他にも「キャリア開発の援助」や「職場における人間関係構築の援助」なども行います。

産業カウンセラーとして働いている人は、大学や大学院で心理学を専門に学んだ人や、日本産業カウンセラー協会認定の養成講座を受けて「産業カウンセラー」の資格を取得した人などです。 

カウンセリング業務自体は無資格でも行えますが、産業カウンセラーと名乗って働くには、 日本産業カウンセラー協会認定の資格が必要です。

4.メンタルトレーナー

メンタルトレーナーとは、心理学を基礎にクライアントのメンタル面を強化させ、ビジネスやスポーツ、学業などで最高のパフォーマンスを出せるように精神面からサポートする職業を指します。

ポジティブな考え方や集中力の出し方、感情のコントロールをできるようにするといった役割を担います。人の悩みや問題、あるいは将来の展望などを理解してコーチングを行うため、ヒアリング力が必要です。

人の悩みに寄り添いながら、潜在能力を引き出すことにやりがいを感じる人に向いている仕事です。

メンタルトレーナーは日本メンタルトレーナー協会などの民間団体が認定している資格であり、国家資格ではありません。数ヶ月学習すれば取得が可能であり、難易度はそれほど高くないといえます。

5.児童指導員

児童指導員は、保護者のいない子どもや虐待されている子どもなど、養護を必要とする子どもが入所する施設などで、子どもたちの育成や生活指導を行う仕事です。

心を閉ざしている子どももいるため、児童指導員には子どもの心を開いてしっかりと話を聞いてあげる存在となることが求められます。その上で一人ひとりに合わせた支援計画を立ててサポートをします。

子どもが好きで、恵まれない環境にいる子にきちんと向き合える人が向いているでしょう。

児童指導員になるには、厚生労働省が定めた要件を満たさなければいけません。資格要件については、厚生労働省の公式サイトを参照してください。

参考:厚生労働省「児童指導員及び指導員の資格要件等」(参照 2023-07-24)

【傾聴する】人の話を聞く仕事2選

続いては傾聴(けいちょう)が必要な人の話を聞く仕事を紹介します。傾聴とは耳だけでなく、目や心も傾けて真摯な姿勢で相手の話を聴くことです。

おすすめの仕事は以下の2つ。

  • シニアピアカウンセラー
  • 話し相手・愚痴聞き

それぞれのおすすめの理由と仕事の特徴や内容を解説していきます。

1.シニアピアカウンセラー

シニアピアカウンセリングとは、高齢者の話を聴いて心のケアをする仕事です。シニアピアカウンセラーは、高齢者の話に耳を傾ける専門のトレーニングを受けた、傾聴のスペシャリストといえます。

老人ホームなどの施設や一般家庭の高齢者を訪ねて、日常生活に関する話し相手になるのがシニアピアカウンセラーの仕事です。

高齢者との関わり方や正しい会話スキルを学べば、シニア世代のさまざまな人とコミュニケーションできるようになるので、高齢化社会の日本で活躍できるチャンスは多いでしょう。

シニアピアカウンセラーは日本能力開発推進協会が認定する民間資格です。取得は必須ではありませんが、資格があると高齢者へのカウンセリング能力とコミュニケーション能力を備えていると証明できるため、転職や就職する際に有利です。

2.話し相手・愚痴聞き

話し相手になったり、愚痴を聞いてあげたりすると収入につながることもあります。「愚痴聞き屋」としてマスコミに取り上げられたケースもあるため、ご存じの人もいるかもしれません。

電話やWeb会議ツールを使用すると、話し相手・愚痴聞きの仕事は在宅でもできます。

求人サイトなどでの募集は少ないのですが、ココナラやジモティーといったサービスで話し相手・愚痴聞きを1分100〜200円程度で引き受けている人もいます。

話を聞く仕事をしたいなら、話し相手・愚痴聞きのような仕事もあるという点を頭に入れておくとよいでしょう。話し相手・愚痴聞きを本業にするのは少々ハードルが高いかもしれませんが、副業でお小遣いを稼ぐことは可能です。

【その他】人の話を聞く仕事4選

最後に、その他の人の話を聞く仕事を紹介します。おすすめの仕事は以下の4つです。

  • 占い師
  • 聖職者
  • バーテンダー
  • インタビュアー

それぞれのおすすめの理由と仕事の特徴や内容を解説していきます。

1.占い師

占い師はさまざまな占いの方法で、相談者の人生や悩みに対してアドバイスする仕事です。聞き上手で他人の人生にも真摯に向き合える人に向いた職業といえるでしょう。

恋愛・結婚・離婚などの男女関係から金銭問題、仕事に関する悩みまで、相談者のあらゆる話を聞いて、悩みや不安を解消するための指針を助言します。

中には心理カウンセリングや法律の知識が必要な相談事もあるので、顧客のニーズに的確に応えていくためには、多様な知識を習得しなければいけません。

また、占いの技法にはさまざまな種類があります。占い師は師匠の元で修行したり、占いの学校などで知識・技術を身につけたりして、自分の専門分野や得意分野を開拓して活動します。

占い師になるための資格や免許はありません。学歴も問われないため、原則として誰でもなれます。ただし、人気占い師になれるかどうかは、評判やキャラクターに大きく左右されます。

2.聖職者

聖職者とはその名の通り、宗教上の聖職についている人たちの呼び名です。代表的なのは神父・牧師などのキリスト教の聖職者でしょう。

キリスト教の宗派は大きくカトリックとプロテスタントに分かれており、神父はカトリックの聖職者、牧師はプロテスタントの聖職者を指します。

どちらもキリスト教の儀式を行うのがメインですが、教会に来る信徒たちのサポートも大切な仕事です。一緒に聖書の解釈をしたり、信徒の相談事や悩みを聞いたりもします。

信徒との積極的なコミュニケーションが信仰を深め、教会と信徒のつながりを強めていくため、聖職者にはヒアリング力が大切です。

聖職者になるためには、所属している宗派・教派が認める神学校や、大学の神学部などで学ぶ必要があります。信仰心が厚く、人の心のよりどころになりたい人に向いています。

3.バーテンダー

バーテンダーは、バーなどのカウンター席でカクテル・ウイスキー・ワインなどのアルコール飲料を提供し、お客さまをもてなす仕事です。

ただお酒を提供するだけでなく、お客さまを楽しませることも大切です。バーに来る人には、お酒を飲みたいだけでなく、バーテンダーと話をする時間を楽しみにしている人もいます。

普段人には言えない愚痴をこぼしたり、楽しい会話をしたりしてバーテンダーと盛り上がりたい人も多いため、話を聞く力はかなり必要です。「お客さまが何を求めているのか」を察して、コミュニケーションできる人がバーテンダーに向いています。

4.インタビュアー

インタビュアーは、取材や調査などのために情報を収集し、対象者にインタビューをする職業です。目的をもとにして人に質問をし、話を聞く仕事といえるでしょう。

主に新聞・雑誌・テレビなどの記者やレポーターだけでなく、ライター職の人もインタビューを行う機会が多いです。

インタビューは1対1で行う場合もあれば、著名人の記者会見のように、不特定多数のインタビュアーが1人または複数人に対して質問をするケースもあります。

しっかり事前準備をして、相手から自然と話を引き出す「よい質問」をするのがインタビュアーに必要な力です。相手の言葉をうまく引き出すことができれば、資格は特に求められません。

人の話を聞く仕事が向いている人・向いていない人の特徴

人の話を聞く仕事が向いている人・向いていない人の特徴

ここでは、人の話を聞く仕事に向いている人・向いていない人の特徴を紹介します。

話を聞く仕事に向いている人・向いていない人は、それぞれ以下のような人です。

人の話を聞く仕事が向いている人の特徴
・人と話すのが好き、得意である
・人の話を引き出して傾聴できる
・初対面の人とでもすんなり打ち解けられる
・人当たりがいいと言われる
人の話を聞く仕事に向いていない人の特徴
・人と話すのが苦手、不得意である
・自分が一方的に話してしまいがち
・人見知りで親しくなるまで時間がかかる
・人を説得したいと思ってしまう傾向がある

また、人の話を聞く仕事に向いている人には、以下のようなスキルがあるといえます。

  • 「共感力」あり、相手の悩みに寄り添い聞き出せる人
  • 「傾聴力」があり、相手の話に耳を傾けられる人
  • 「質問力」があり、的確な質疑応答で信頼関係を築ける人

それぞれのスキルを詳しく見ていきましょう。

【共感力】相手の悩みに寄り添い聞き出せる

相手の悩みに寄り添って共感しながら話を聞き出せる人は、人の話を聞く仕事に向いています。

共感力とは、話し相手の考えや意見を素直に「そのとおりだ」だと感じたり、喜怒哀楽などの感情に寄り添えたりする力のことです。

共感しながら話を聞くことで、相手が話しやすい雰囲気を作ったり、もっと話を聞いてもらいたいと思ってもらえたりします。

共感力があるとコミュニケーションが円滑になります。一般的な仕事や人間関係でも必要なスキルですね!

【傾聴力】相手の話に耳を傾けられる

傾聴力とは、相手を理解するために耳を傾けて、熱心に話を聞く力です。

英語では傾聴を「Active Listening(アクティブ・リスニング)」と表現します。傾聴とはただ単に聞き手に徹するだけではありません。表情や声のトーンなどにまで注意を払い、相手の真意を探りながら能動的に話を聞く必要があります。

傾聴の目的は相手を理解すること。傾聴はもともとコーチングや心理学のカウンセリングなどで使われるテクニックで、相手が本当に言いたい内容を引き出して、相手を理解するために用います。

熱心に話を聞いてもらえると、話し相手も本音を話しやすくなります。人の話を聞く仕事には欠かせないスキルといえるでしょう。

傾聴力があると、相手への理解が深まったり、信頼関係の構築に役立ったりしますよ。

【質問力】的確な質疑応答で信頼関係を築くことができる

質問力とは、相手の考えや意見を正しく理解するために、疑問点や不明点を問いかけるスキルです。

適切な質問をすると、相手に関心を持っていることが伝わります。すると、信頼が得られるため、本音を引き出せるようになるのです。

また、相手からより多くの情報を収集できるため、人の話を聞く仕事に役立つでしょう。

なお、質問には「よい質問」と「悪い質問」があります。よい質問とは、問われた人に新たな気づきを与え、その人に新たな思考や行動を引き起こす質問のことです。

一方、悪い質問とは、調べたらすぐに分かるような単なる知識を問うものや、抽象的で何を問われているのかよくわからないものです。

ただやみくもに質問をすればよいわけではないという点を理解しておきましょう。

「いやいや、そんなこと自分で調べてくださいよ」と言われたりするのが悪い質問ですね。

【注意点】人の話を聞く仕事で考えられるリスク

人の話を聞く仕事に就きたいと考える人は、人の話を聞くことのリスクも理解しておきましょう。

人間は他人のネガティブな感情に影響を受けて、自分自身もマイナス感情に染まる場合があります。これは受動ストレスと呼ばれるものです。人の話を聞く仕事は、相談者の悩みや悲しみなどの負の感情に深く触れてしまい、あなた自身のストレスになる場合もあります。

「人と適切な距離感を取るのが難しいと感じる」人や「不安やストレスを抱えやすい人」は注意が必要です。

特にHSP(エイチ・エス・ピー)と呼ばれる、生まれつき「とても繊細な人」や「感受性が強く、敏感な気質をもった人」は、相手に共感しすぎてしまい心が疲れることもあるかもしれません。

人の話を聞く仕事は社会貢献できるやりがいのある仕事ですが、仕事する人の心が疲弊してしまっては長続きしません。リスクがあることを理解した上で、人の話を聞く仕事を選ぶようにしてください。

人の話を聞く仕事に就く方法

人の話を聞く仕事に就く方法

人の話を聞く仕事に就く方法は主に次の3つです。

  • インターネットで求人を探す
  • プロである転職エージェントに相談する
  • なりたい仕事の資格を取得する

それぞれの方法を詳しく見ていきましょう。

1.インターネットで求人を探す

まずは、インターネットで「人の話を聞く仕事 求人」や「話を聞く仕事 バイト」などのキーワードで検索して探すのが有効です。

例えば、求人サイトで「人の話を聞く仕事 求人」で検索すると、「インタビュアー」や「記者・ライター」、「テレホンアポインター」や「お問い合わせ対応スタッフ」など数多くの求人が見つかります。

また、本記事で紹介した職種で気になるものがあるなら、個別に職種名で検索してもよいでしょう。

2.プロである転職エージェントに相談する

転職エージェントは「転職したい人」と「人材を探している企業」のマッチングを実現するサービスです。

転職エージェントのもとには豊富な求人情報があります。担当者に「人の話を聞く仕事を探している」といえば、あなたに適した仕事を紹介してもらえるはずです。

3.なりたい仕事の資格を取得する

「未経験だけどなりたい仕事に就きたい」という場合は、必要な資格や、就職・転職時に有利になる資格を取得するのもよいでしょう。

今回、ご紹介した仕事関連では以下のような資格があります。

Webマーケターマーケティング・ビジネス実務検定ネットマーケティング検定IMA(Internet Marketing Analyst)検定
システムエンジニア応用情報技術者試験(AP)システムアーキテクト試験(SA)ネットワークスペシャリスト試験(NW)
ファイナンシャル・プランナーAFPCFP
ソーシャルワーカー社会福祉士
心理カウンセラー公認心理士
スクールカウンセラー公認心理師臨床心理士
産業カウンセラー産業カウンセラー
シニアピアカウンセラーシニアピアカウンセラー

実は人の話を聞く仕事は多い!自分に向いている仕事選びが大事

実は人の話を聞く仕事は多い!自分に向いている仕事選びが大事

人の話を聞く仕事には、さまざまな職種があります。あなたの興味のある仕事を選んでみてください。必要なら資格も取得すると就職や転職時に有利です。

相手の悩みに寄り添い聞き出せる「共感力」、相手の話に耳を傾けられる「傾聴力」、的確な質疑応答で信頼関係を築ける「質問力」がある人なら、きっと活躍できるはずです。

聞き上手と評価されているのであれば、ぜひそのスキルを職業として活かしてみてくださいね!

著者情報

シュウジ
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兵庫県生まれ。都内の私立大学卒業後、パチンコにハマって単位を落とすも、一浪して大学を卒業。派遣社員として工場で働きながら、副業としてナイト系ドライバーやせどりを始める。
本業に嫌気がさし、転職を決意し資格取得に励む。奇跡的に大手人材会社に入社し、給料が倍になり人生が変わる。人材業界でさまざまな職業や経歴を持つ人々との交流を通じて知識を蓄え、2023年にブログ「仕事図鑑」を開設。