ワークライフバランスや働き方改革という言葉が浸透してきた昨今ですが、未だに自分の仕事は休みが少なく給料も良くないと悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
ずっとこのままで良いとは思っていなくても、どうしたら良いのかわからない人は多いでしょう。
そんなあなたのために、この記事では「休みが多くて給料がいい仕事」を具体的に紹介します。
どのような業界や職種が条件を満たすのか、またなぜそのような高待遇を実現できるのかといった理由も解説しますので、今よりもっと時間的にも金銭的にも豊かな暮らしを送りたい方はぜひ参考にしてみてください。
「休みが多くて給料がいい仕事」と言える仕事の条件とは?
ワークライフバランスを大切にする人が増えた昨今、仕事を選ぶ際にはせっかくなら休みが多く給料が高い仕事に就きたいと考える人が増えましたよね。
まずは、「休みが多くて給料がいい仕事」と言える仕事の条件をご紹介します。
「休みが多い」と言える仕事の条件
休みが多いと感じる基準は人それぞれですが、厚生労働省の「令和4年就労条件総合調査の概況」によると、令和3年の年間休日総数の平均は一人あたり115.3日、年間の有給休暇取得率の平均は17.6日という結果が出ています。
一般的には、これらの数字を上回る休日数や有給消化率を得られる仕事が「休みが多い」と言えそうです。
また、以下のような制度を採用している企業は十分な休みが確保できるでしょう。
【休みが多い仕事が採用していることが多い制度】
- 完全週休2日制
- フレックスタイム制度
- リモートワーク
完全週休2日制は、毎週必ず2日間の休みが付与されるので、規則正しく仕事を休めてプライベートの予定も立てやすいのが魅力です。勤務する時間帯を自由に決められるフレックスタイム制や、通勤の手間と時間がかからないリモートワークなども、自由時間を確保しやすい制度です。
休みが多い仕事を望んでいるなら、こういった制度がある企業を選ぶのがおすすめです。
参考:厚生労働省「令和4年就労条件総合調査の概況」(参照2023-09-25)
「給料がいい」と言える仕事の条件
続いて「給料がいい」の基準ですが、国税庁の「令和3年分 民間給与実態統計調査」によると、会社員の平均給与は年収443万円、男性だけで見ると年収545万円です。この数字を上回る年収が得られる仕事なら、給料がいいと言うことができそうです。
今はまだこの平均年収に届かなくても、勤続年数が増えるにつれ昇進・昇給の機会がある人は焦って転職などをする必要はないでしょう。
前述した国税庁の調査では平均勤続年数は12.6年ですので、12年ほど働いて平均給与を超えることができそうなら、その仕事は給料がいいと言えるでしょう。
参考:国税庁「令和3年分 民間給与実態統計調査」(参照2023-09-25)
「企業規模別」満足度の高い条件
会社への満足度が高い、つまり休みが多くて給料がいい仕事を選ぶなら、大企業を選ぶのがおすすめです。
厚生労働省の「令和元年賃金構造基本統計調査結果(初任給)の概況」によると、大企業の平均初任給の方が中小企業よりも金額が高いという結果が出ています。
また、厚生労働省の「令和4年就労条件総合調査の概況」では、完全週休2日制を採用する会社の割合は従業員数が1,000人以上の規模を誇る大企業が一番多く、企業の規模が小さくなればなるほど休日が不定期になりやすい傾向があります。
有給休暇の付与日数や消化率も、従業員数1,000人以上の企業の数字がそれ以下の従業員数の会社よりも多くなっています。
つまり、休みが多くて給料がいい仕事に就くには、大企業に勤めるというのがひとつの手段です。
【参考】厚生労働省「令和元年賃金構造基本統計調査結果(初任給)の概況」(参照2023-09-25)
厚生労働省「令和4年就労条件総合調査の概況」(参照2023-09-25)
「休みが多くて給料がいい仕事」ってどんな仕事?
休みが多くて給料がいい仕事と聞けば、誰もが憧れるでしょう。そんな理想的な仕事はどのようなものか、ここから紐解いていきます。
従業員の待遇が良いということは、その待遇を維持できるだけの業績があってのものです。
一体どんな仕事なのか、見ていきましょう。
採用競争率が高い仕事
「休みが多い」「給料が高い」などの高条件の求人は、採用競争率が高く人気があるのが特徴です。
人気が高い求人は、採用されるのが狭き門というデメリットもあります。
転職サイトで平均以上の年収例や完全週休二日制の記載がされていれば、当然多くの求職者が集まります。
このような条件で求人を絞り込んで応募する求職者が多いため、採用されるためには目指す企業や業界が決まり次第、必要となるスキルを磨くことが大切でしょう。
労働生産性の高い仕事
総務省統計局によると、従業者1人当たり付加価値額(労働生産性)が高い職業は従業員の給料も高くなりやすいという傾向が見受けられます。
- 労働生産性とは
- 従業員1人がどれくらい会社の売上に貢献しているかを表した数字。労働生産性が高ければ高いほど、従業員1人あたりの仕事の効率が良いとされる。
とくに労働生産性が高い職業と言われる「情報通信業」の一人当たりの給与総額は590万円です。次いで給与総額が高い「卸売業」「学術研究、専門・技術サービス業」も労働生産性が高い職業の一つとして知られています。
給料は当然会社の売上から支払われますから、労働生産性が高い仕事は必然的に給料も高くなると言えるでしょう。
参考:総務省統計局「経済センサスと経営指標を用いた産業間比較」(参照2023-09-25)
参入障壁の高い仕事
休みが多くて給料がいい仕事として挙げられるのが、参入障壁の高い仕事です。
- 参入障壁(さんにゅうしょうへき)とは
- 特定の業界への新規参入を妨げる障害のこと。参入障壁の高い仕事は、業界内でライバルが少ないもしくはほぼ独占状態なのが特徴です。
参入障壁が高い業界は以下の通りがあります。
参考
【参入障壁が高い仕事例】
・電気、ガス、水、鉄道といったインフラ業界
・難易度が高い国家資格の取得が必要な医療業界
・実績が求められる建設業界
生活するうえで必要不可欠な存在に関わる仕事や働くまでの道のりが険しい仕事は、新規参入しにくい傾向があります。とくに市場の主導権を握っている企業は売上を出しやすいため、その企業の従業員の待遇も良くなるのが特徴です。
「休みが多くて給料がいい仕事」の特徴とは?
ここまで休みが多くて給料がいい仕事の条件や傾向を見てきましたが、これらの仕事の特徴はどのようなものでしょうか?
ここからは休みが多くて給料がいい仕事の特徴をさらに深掘りしていきます。
休みが多い仕事の特徴
休みが多い仕事は、以下のような特徴があります。
休みが多い仕事の特徴
- カレンダー通りに休める
- BtoB事業をおこなっている
- 有給休暇が取得しやすい
土日祝日が休みであれば、2023年の年間休日は118日となり、平均年間休日の115.3日を上回ります。
また、企業相手に事業や商談をするBtoB事業の企業は、特定の取引先の休みに合わせて休みを取れるため、働き詰めにはなりにくいのが特徴です。
さらに、有給が取得しやすい仕事を選ぶのもおすすめです。たとえば、郵便局や協同組合といった複合サービス業や情報通信業は、有給休暇が取りやすい業界と言われています。
参考:厚生労働省「令和4年就労条件総合調査の概況」(参照2023-09-25)
給料がいい仕事の特徴
給料がいい仕事の特徴は以下の通りです。
給料がいい仕事の特徴
- インセンティブがついている
- 専門知識やスキルが必須
- 需要が伸びている業界
特に不動産や保険といった営業能力が求められる業界では、固定の月給とは別に契約を獲得した数によってインセンティブ(報奨金)が与えられる場合があり、実力次第で高収入が目指せるのが特徴です。
また、専門知識やスキルが必要とされる仕事では、その知識やスキルの難易度に応じて給料が高くなる傾向があります。たとえば、専門技術を必要とする職人やIT業界、知識が必要なコンサルティングなどが挙げられるでしょう。
あるいは、現在需要が伸びている業界を目指してみるというのもおすすめです。需要があるということは今後さらなる企業の発展が期待できる分、従業員の待遇にも良い方向に反映される可能性があります。
ただし、給料が高くなるにつれて残業時間や休日出勤なども長くなる場合もあり、高収入を得られる仕事が必ずしもワークライフバランスが整った仕事とは言い切れない点も覚えておきしょう。
「休みが多くて給料がいい」おすすめの仕事20選
ここからは、休みが多くて給料がいい仕事を探しているあなたに向けて、「業種別におすすめの仕事5選」と「職種別でおすすめの仕事15選」を紹介していきます。
なかにはスキルや経験が必要な仕事もありますが、未経験からでも始められる仕事も含まれているため、就職や転職を検討している方はぜひ参考にしてみてください。
【業種別】「休みが多くて給料がいい」おすすめの仕事5選
まずは、休みが多くて給料がいい仕事を業種別で5つご紹介します。
休みが多くて給料がいい業種5選
- 電気・ガスといったインフラ業
- 金融業・保険業
- 情報通信業
- 学術研究や専門・技術サービス業
- 製造業
おすすめする理由や具体的な職種をそれぞれ解説しつつ、「年収の相場」「労働者1人あたりの平均の有給取得率」もわかる内容になっているのでぜひご覧ください。
【参考】厚生労働省「令和4年就労条件総合調査の概況」(参照2023-09-25)
国税庁「令和3年分 民間給与実態統計調査」(参照2023-09-25)
1.電気・ガスといったインフラ業
「電気」「ガス」「水道」「石油」「鉄道」「航空」などのインフラ業は、どの業種も私たちの日常生活でなくてはならないものばかりです。
景気に左右されにくい業界で安定した収入が期待できるだけではなく、住宅手当や扶養手当といった福利厚生が充実している企業が多いのが魅力と言えます。
- インフラ業の年収の相場と有給取得率
- 年収の相場:約766万円
有給取得率:71.4%
インフラ業の主な職種としては以下の通りです。
- インフラ業の主な職種
- ・営業:家庭や企業に向けて商品プランを売り込み、契約をとる。
・エンジニア:サービスの供給システムの設計、保守、運用などをおこなう。
・乗務員:電車の車掌や運転手、航空機パイロットや客室乗務員にあたり、サービスと保安の役割を担う。
・整備士:サービス設備の整備や点検をおこなう。
2.金融業・保険業
金融業はお金全般、保険業は不慮の事故に対応できる保険制度を取り扱います。専門的な知識が必要なのはもちろん、顧客の悩みを解決に導けるコミュニケーション能力やミスをしない正確性など、さまざまなスキルが必要です。
求められる能力が高い分、年収の相場も高い傾向があり、職種によってはインセンティブ制度を採用する企業もあるため、頑張れば頑張るほど給料に反映されやすい業界と言えるでしょう。
- 金融業・保険業の年収の相場と有給取得率
- 年収の相場:約677万円
有給取得率:56.8%
金融業・保険業の主な職種は以下の通りです。
- 金融業・保険業の主な職種
- ・銀行員:顧客の資産管理や融資、預金などの取引をサポートする。
・ファイナンシャルプランナー:専門的な知識を元に個人や企業の資産運用についてアドバイスをする。
・営業:法人・個人に向けた自社商品の提案をして契約する。
・事務:窓口や電話・メールでの顧客対応や、書類作成や管理をする。
3.情報通信業
情報通信業は、情報に関連する業界を指し、主に「通信業」「放送業」「情報サービス業」「インターネット附随サービス業」「映像・音声・文字情報制作作業」の5つに分類されます。
どの業種も常に新たなビジネスの提案や技術の導入が求められます。高い専門知識やスキルの取得が必要だからこそ、高収入を得やすい業界と言えます。
また、技術の進歩と共に急成長が見込まれる業界なので、今後さらに待遇がよくなる可能性が高いのが特徴です。
- 情報通信業の年収の相場と有給取得率
- 年収の相場:約624万円
有給取得率:63.2%
情報通信業の主な職種は以下の通りです。
- 情報通信業の主な職種
- ・システムエンジニア: ソフトウェアやネットワークの設計、構築、運用をおこなう。
・データサイエンティスト: 大量のデータを解析し、ビジネスや研究のための新しい知見を引き出す。
・営業:商材やサービスを提案して売り込みをおこなう。
・企画:顧客のニーズに合ったサービスの提案・戦略の立案をおこなう。
4.学術研究や専門・技術サービス業
学術研究はあらゆる学問分野に関する研究活動に取り組み、専門・技術サービス業は技術的なサービスを第三者に提供します。どちらも社会の進歩や産業の発展のために不可欠な役割を担う業界と言えます。
情報通信業と同様に、専門的な知識やスキル、高度な技術が求められる業界でもあるため、スキルに比例して収入も上がりやすいでしょう。
- 学術研究や専門・技術サービスの年収の相場と有給取得率
- 年収の相場:約520万円
有給取得率:60.7%
学術研究や専門・技術サービス業の主な職種は以下の通りです。
- 学術研究や専門・技術サービス業の主な職種
- ・研究者・研究員:大学、研究機関、企業の研究開発部門などで、特定のテーマや課題に関する研究をおこなう。
・税理士や社労士などの士業:特定の分野に関する専門知識を持ち、企業や組織に対してコンサルティングなどを提供する。
・技術者:技術的な専門知識を活かして、製品の開発やサービスの提供をおこなう。
5.製造業
製造業とは、素材の加工・組み立てをおこない製品として販売する業界です。製造業で生産される製品は自動車から電子機器、食品や日用品まで幅広く、私たちの生活をあらゆる面から支えています。
工場勤務では深夜勤務が発生する場合が多く、深夜手当による収入アップが期待できます。さらに、学歴や経験を問わず未経験からでも積極的に採用する傾向があるため、頑張り次第で昇給・昇格が目指しやすいのも特徴です。
- 製造業の年収の相場と有給取得率
- 年収の相場:約510万円
有給取得率:62.6%
製造業の主な職種は以下の通りです。
- 製造業の主な職種
- ・生産技術者: 製造プロセスの計画、設計、管理を行い、効率的な製品生産をサポートする。
・品質管理者: 製品の品質をチェックして、不具合があれば原因を追及・改善策を提案する。
・設計者: 新しい製品の設計や、既存製品の改良を担当する。
【職種別】「休みが多くて給料がいい」おすすめの仕事15選
次に、休みが多くて給料がいい仕事を職種別で紹介していきます。
【休みが多くて給料がいい職種15選】
- ITエンジニア・プログラマー
- MR(医療情報担当者)
- 大手メーカーの工場作業員
- 銀行員
- 建築施工管理技士
- 内部監査
- 保険・金融系の営業
- 大学職員
- 公務員
- フリーランス
- 薬事
- 研究・開発
- 品質管理・品質保証・分析・評価
- テレマーケティング
- 営業事務
それぞれの職種の業務内容や特徴を解説しつつ、年収の相場や年間休日数についても触れているので、転職を検討している方はぜひ参考にしてみてください。
1.ITエンジニア・プログラマー
ITエンジニア・プログラマーとは、ハードウェアやソフトウェアの設計、開発、テストなどをおこなう専門家を指します。
IT系は残業が多いイメージがあるかと思いますが、デジタル化が進む現代社会において年々需要が高まっている職業で人手不足でもあるので、実は収入面と待遇面のどちらも優遇されやすいのが特徴です。
- ITエンジニア・プログラマーの年収の相場や年間休日
- 年収の相場:約440万円
年間休日:約120日
ITエンジニア・プログラマーは、日々新しい技術や方法論が登場するため、絶えず新しい知識を学ばなければならないという大変さがあります。
その一方で、フレックスタイム制度やリモートワークを導入している企業が多く、一人ひとりの働き方を考慮してもらいやすい環境が整っているのも魅力です。
- ITエンジニア・プログラマーの特徴
- ・世間からの需要が高く高収入・高待遇が期待できる
・常に進歩する技術についていく必要がある
・リモートワークやフレックスタイム制を導入する企業が多い
2.MR(医療情報担当者)
MR(医療情報担当者)は、医薬品の適正な使用を目的として、医師や薬剤師などの医療関係者へ情報提供を行う専門職です。
高度な知識が求められるため平均年収が高くなるのはもちろん、基本的に土日祝日が休みでプライベートのスケジュールが組みやすいメリットがあります。
- MRの年収の相場や年間休日
- 【MRの年収の相場や年間休日】
年収の相場:約650万円
年間休日:約130日
医薬品メーカーに属する場合が多いMR(医療情報担当者)の主な役割は、新薬の有効性や安全性、用法・用量などの情報を医療関係者に正確に伝えることです。また、医療現場からのフィードバックを受け取り、メーカーに還元する業務もおこなっています。
- MRの特徴
- ・土日祝日が休みの場合が多い
・医薬品を扱うため責任重大である
・継続的な勉強が求められる
3.大手メーカーの工場作業員
日本のモノづくりを支える工場作業員は、大手メーカーであれば平均年収も高く、年間休日も多い上、年末年始やお盆の長期休暇も取りやすいという特徴があります。
業務内容によっては資格の取得を求められますが、その代わり資格手当が付く場合も多く、昇給も見込みやすいでしょう。
- 大手メーカーの工場作業員の年収相場と年間休日
- 年収の相場:約450万円
年間休日:約130日以上
工場作業員は、「原材料の搬入・搬出」「ライン作業」「機械の操作」「製品の検査」「機械や構内の清掃」といった工場内に関する業務全般をおこないます。大手メーカーであれば作業を細分化する傾向があるので、過度な作業量が課せられるリスクは少ないでしょう。
- 大手メーカーの工場作業員の特徴
- ・従業員数の多い大企業は待遇が良い傾向がある
・年末年始やお盆にはラインが止まるため休みが取りやすい
・一人あたりの作業量が膨大になりにくい
4.銀行員
お金を取り扱う銀行員は、責任感が重い分、他の職種と比べて年収が高めです。また、土日祝日休みで休日出勤もほとんどないので、休暇が取りやすい環境が整っています。営業職は休日出勤がある場合もありますが、振替休暇がもらえるケースがほとんどです。
- 銀行員の年収の相場と年間休日
- 年収の相場:約600万円
年間休日:約120日
銀行員は、窓口での顧客対応以外にも、営業職や事務職など幅広い業務が存在します。どの業務も入社後に資格の取得を求められるケースが多く、継続的に勉強しなければいけません。
たとえば、融資や投資を希望する企業や個人の経済状況を分析し、融資の可否や条件を決定する業務には、ファイナンシャルプランナーの資格が必須と言われています。幅広い知識を身につけなければいけない大変さはありますが、資格が取れれば昇給や昇格が有利になりやすい職業と言えるでしょう。
- 銀行員の特徴
- ・原則カレンダー通りに休める
・営業職は休日出勤をする可能性がある
・入社後に資格の取得が必要な場合がある
5.建築施工管理技士
建築施工管理技士は、建設現場において施工を適切に進行・管理する専門職です。
作業進捗によっては残業が発生する場合もありますが、一つの案件が終わった後やお盆・年末年始は長めの休暇がとりやすい傾向があります。また、国家資格が必須の職業なので、高収入が得やすいのも特徴です。
- 建築施工管理技士の年収の相場と年間休日
- 年収の相場:約600万円
年間休日:100~120日程で変動
建築施工管理技士は、建築プロジェクトが安全かつ計画通りに進行できるように現場管理を一任されます。工事関係者とコミュニケーションをとりながら工事の進捗状況のチェックをして、「材料の品質管理」「施工図面や仕様書の確認」など幅広い業務をおこないます。
そのため、さまざまな作業に対して柔軟に対応しつつ、現場の士気を高められるようなリーダーシップが必要な職業と言えるでしょう。
- 建築施工管理技士の特徴
- ・国家資格が必要である
・受注する工事の数によって休日の日数が変わる
・現場を管理するリーダーシップが求められる
6.内部監査
内部監査は、企業内のリスク管理やコンプライアンスなどを評価・検証し、その適切性や効果性を確認する職業です。 会社法改正によって内部統制システムの構築の義務化が制定されたことで、 最近は上場企業を始め内部監査を設置する企業が増えているため将来性があります。今後さらなる高待遇を受けられる可能性が高いでしょう。
- 内部監査の年収の相場と年間休日
- 年収の相場:約650万円
年間休日:120日以上
内部監査の役割は、企業の健全な経営をサポートするもので、企業内部からの客観的な視点でのチェックやアドバイスが主な業務となります。近年、経営の透明性を高めたり企業スキャンダルの未然に防止したりする目的で、内部監査の重要性が高まっています。
- 内部監査の特徴
- ・企業のリスク管理をおこなう
・内部統制に関する知識が必要である
・今後さらに待遇が良くなる可能性がある
7.保険・金融系の営業
保険・金融系の営業職は、金融商品や保険商品を顧客に提供・販売することを主な業務とします。自分の成果が給料に反映されやすいインセンティブ制度を採用する企業が多い職業なので、営業職のなかでも年収が高めなのが特徴です。
- 保険・金融系の営業の年収相場と年間休日
- 年収の相場:約440万円
年間休日:約120日
保険・金融系の営業職は、主に顧客の資産運用やライフプランニング、リスク管理のニーズに合わせて最適な商品やサービスを提案するため、商品知識を深く理解する必要があります。また、顧客との長期的な信頼関係を築くための誠実さや対人スキルも必要です。
- 保険・金融系の営業の特徴
- ・歩合給があり更なる収入アップが期待できる
・FPなどの知識が必要である
・コミュニケーションスキルが重要である
8.大学職員
大学職員は、大学の日常的な運営や管理を支えるための業務全般を担当します。
年収の相場は、国公立大学が約550万円、私立大学が約730万円と差があるものの、それでも会社員の平均年収を上回ります。さらに、残業や休日出勤はほとんどなく、長期休暇も取りやすいため、民間企業と比べて休みが多く給料がいい職業と言えるでしょう。
- 大学職員の年収の相場と年間休日
- 年収の相場:600~700万円
年間休日:約130日
大学職員の主な業務は、「学生の入学手続きから卒業までの各種手続き」「教員のサポート」「研究活動の補助」「キャンパスの施設や設備の管理」「行政業務」など幅広くあります。また、学生と直接やりとりしたり相談に乗ったりする場合が多いのも特徴です。
- 大学職員の特徴
- ・私立と国公立で年収が大きく異なる
・カレンダー通りの休日が多い
・大学の運営に関する業務全般を担う
9.公務員
公務員は、国や地方自治体に属して社会に関わる業務をおこないます。
国家公務員と地方公務員があり、年収に多少の差があるものの、どちらも安定して平均以上の年収が期待できる職業です。また、福利厚生が充実していて部署によっては残業がほとんどないケースもあるため、ワークライフバランスが整った働き方ができるでしょう。
- 公務員の年収の相場と年間休日
- 年収の相場:約660万円
年間休日:約130日
公務員の業務は幅広く、市民の生活に関わるさまざまなサービスの提供や行政手続き、政策の立案・実施などが挙げられます。また、「役所の職員」「警察官」「消防員」といった地方公務員になると、市民と密接に関わる業務が増えるのが特徴です。
そのため、種々の課題や問題に対応するための幅広い知識とスキル、そして市民とのコミュニケーション能力が求められます。
- 公務員の特徴
- ・カレンダー通りに休める
・収入が安定している
・仕事内容は多岐に渡る
10.フリーランス
フリーランスは、企業や団体に属さず、個人として企業と契約を交わして労働力を提供する働き方です。
休日や仕事内容を自由に決められるだけではなく、さまざまな取引先から高い評価を得られれば安定した収入が目指せるのが魅力です。
- フリーランスの年収の相場と年間休日
- 年収の相場:約400~600万円(専業の場合)
年間休日:自由
実力社会ではあるものの、頑張れば頑張るほど大きな見返りが期待できる職業なので、取引先からの要望に応えられるスキルを持つ方であれば高収入が得やすいでしょう。また、一定以上の収入が得られるようになれれば、法人化してビジネスを広げることも可能です。
- フリーランスの特徴
- ・働き方を自由に決められる
・実力さえあれば高収入が得やすい
・法人化すればさらなるビジネスチャンスが掴める可能性がある
11.薬事申請
薬事申請とは、新たに開発した医薬品や医療機器を厚生労働省に申請して、販売や使用の許可を取得する業務を指します。医療系の事務職のなかでも年収が高いのが特徴です。
- 薬事申請の年収の相場や年間休日
- 年収の相場:約582万円
年間休日:約115日
薬事申請は、製薬会社やCRO(Clinical Research Organization:医薬品開発受託機関)、医療機器メーカーでおこなわれる場合が多いです。
薬剤師の資格が必要なのはもちろん、申請する製品によっては英語で書類を作成したり英語の文献を読み解いたりする能力も求められます。
- 薬事申請の特徴
- ・医療系専門職の平均年収よりも年収が高い
・主に「製薬会社」「CRO(医薬品開発業務受託機関)」「医療機器メーカー」でおこなわれる業務である
・申請する製品によっては英語力が求められる
12.研究・開発
研究・開発とは、原材料や素材について研究したり希望する製品を開発したりする専門職を指します。高度な専門知識やスキルが求められるため年収を高く設定する企業が多く、働き先によっては自由に休日が決められるケースもあります。
- 研究・開発の年収の相場
- 年収の相場:約468万円
年間休日:約131日
研究・開発は、新たな製品を世の中に送り出すためにどの分野でもなくてはならない大切な仕事です。現在も、化学系・食品系・化粧品系など、さまざまな業界で多くの求人があります。
- 研究・開発の特徴
- ・専門職で高収入が期待できる
・企業によっては休みも自由に取りやすい
・さまざまな業界で求人がある
13.品質管理・品質保証・分析・評価(医療系)
医療系の「品質管理・品質保証・分析・評価」の仕事は、医薬品や医療機器を生産するプロセスすべての工程で、安全性や有効性をチェックする重要な役割を担っています。一つひとつが責任重大な業務ばかりなので、その分年収も高い傾向があります。
- 品質管理・品質保証・分析・評価の年収の相場と年間休日
- 年収の相場:約521万円
年間休日:約117日
「品質管理・品質保証・分析・評価」の仕事は、国際規格などの厳しい基準に満たした製品であるかどうか細かく分析する能力が求められます。とくに、医薬品や医療機器は人の命に関わるため、不良品の発生を防ぎ高い品質を維持することが重要視される職業と言えるでしょう。
- 品質管理・品質保証・分析・評価の特徴
- ・安全性や有効性をチェックする仕事である
・責任が大きい分年収は高めに設定されている
・厳しい基準に基づいて品質管理をおこなう必要がある
14.テレマーケティング
テレマーケティングとは、既存の顧客や見込み顧客に対して、電話やチャットで商品やサービスの説明をおこなう営業職の一種です。繁忙期になれば多少の残業があるものの、成果に応じて報酬が発生する企業が多いため、収入アップが目指しやすい点が魅力と言えます。
- テレマーケティングの年収の相場と年間休日
- 年収の相場:約330万円
年間休日:約125日
テレマーケティングは、自社商品の認知度を上げつつ、問い合わせから購入までの窓口役を担います。そのため、商品知識を理解したうえで顧客に対していかにわかりやすくアピールできるかが重要です。
- テレマーケティングの特徴
- ・成果報酬を採用する企業が多く高収入が狙いやすい
・電話やチャットを通して顧客に自社商品の販促活動をおこなう
・予め商品知識を理解しておく必要がある
15.営業事務
営業事務は、営業に伴う事務的な仕事をサポートする職種です。ほとんどの企業で、基本的に土日祝日休みかつ、有給休暇や長期休暇も取得しやすい職場環境が整っています。
- 営業事務の年収の相場や年間休日
- 年収の相場:約330万円
年間休日:約124日
資料作成や書類の記入、データ入力、電話対応、メール対応などといった基本的な事務作業のほか、見積書や受発注書、納品書の作成、営業に必要な経費の精算などもおこないます。
Word、Excelといった基本的なPCのスキルはもちろん、電話対応がある場合はコミュニケーションスキルも求められます。
- 営業事務の特徴
- ・PCスキルが求められる
・顧客対応もおこなう場合がある
・事務職のなかでも数字を扱うことが多い
フリーランスや自営業は収入面が不安定なので注意が必要
休みが多くて給料がいい仕事を求めてフリーランスや自営業を始めようとする人は少なくありません。しかし、実際は休みを確保しつつ高収入を得られるようになるまでのハードルはかなり高いです。
中小企業庁によると収入面で満足しているフリーランス・自営業の人は全体の14.5%と低い数字が出ています。(「大変満足している」「満足している」人の合計)
ブログの運営や投資など、「簡単にすぐ稼げる」というイメージで始める人が多いですが、現実は個人で稼ぐのはとても大変なことです。
フリーランスで年収1,000万円以上の人は全体の4%と非常に狭き門であることも考えると、いきなり独立するよりも、まずは副業として始めて、軌道に乗ってから本業にするのが賢い戦略でしょう。
参考:中小企業庁「フリーランスの実態」(参照2023-09-26)
休みが多く給料がいい仕事を目指して転職しよう!
この記事では、休みが多くて給料がいい仕事を紹介してきました。
改めて、休みが多くて給料がいい仕事の特徴をまとめます。
- 休みが多くて給料が良い仕事の特徴
- ・カレンダー通りに休める
・BtoB事業をおこなっている
・有給休暇が取得しやすい
・インセンティブがついている
・専門知識やスキルが必要
・需要が伸びている業界
専門的な知識や資格が必要な仕事もありますが、勉強をしてでも転職したくなるような高待遇な仕事も多いです。
「今の暮らしをさらに豊かにしたい」「ワークライフバランスが整った仕事に転職したい」という方は、この記事を参考にしながら自分ができそうな仕事を選んでみてはいかがでしょうか。
また逆に休みが少ない職場について知るならこちらがおすすめです。