履歴書の志望動機に「給料が高いから」と書いていいのか?疑問にお答え!

履歴書の志望動機に「給料が高いから」と書いていいのか?疑問にお答え!

履歴書や職務経歴書を作成する際、志望動機に給料の高さに惹かれたと本音を書いてもいいのか悩ましいところです。

仕事を給料の金額で選ぶことは問題ではありませんが、企業に伝える際には言い回しに工夫が必要になってきます。

志望動機が給料面でも企業に悪い印象を与えない方法をご紹介します。

志望動機に「給料が高い」と書いていいか?

志望動機に「給料が高い」と書いていいか?

答えは「NO」です。

理由として以下の3つが挙げられます。

志望動機のアピールとして説得力が弱い

志望する企業に「給料が高い」からと素直に書いてしまえば「それなら同じ業界でより給料が高い会社もたくさんあるから、そこに行けば?」と書類選考で不合格にされてしまいます。

その企業でないといけない理由として給料を挙げるのは抽象的かつ他の企業でも言えるなので、より具体的な志望動機にする必要があります。

企業によっては「綺麗事を並べられるより正直者で良い!」「ぜひうちでガンガン稼いでくれ!」とポジティブに受け止める企業もありますが、その数は少ないでしょう。

自己中心的な人だと思われやすい

どれほどあなたが優秀な人材だとしても、履歴書や面接などの段階ではその優秀さを証明するのは簡単ではありません。

そのため最初の段階から「高い給料が欲しいから志望した」と言われても、採用担当はその人が本当に高い給料に見合う人物なのか見極めることは困難であり、「こんなことを言う人は自己中心的な人なのではない?」と思われてしまいます。

企業としては会社に利益をもたらしてくれる人を探しているのであって、会社が利益を与えたい人を探しているわけではありません。

給料は利益をもたらした対価として支払われるため、その証明が確かにできない内は志望動機として全面に押し出すのは控えましょう。

すぐに辞める人だと思われやすい

例えば給料を理由に無事入社できたとして、入社してしばらくの間は良かったとしても、段々もっと給料を上げたいと思うようになり、給料が希望の額面でなくなったら、すぐに他へ転職してしまうのではと思われる可能性もあります。

企業側は長期的に働いてくれる人材を求めていることがほとんどなので、すぐに辞めそうだと分かっている人を採用したいとは考えません。

  • 履歴書や職務経歴書を作成する際、給料に関しては基本的に「給与額は貴社の規定に従います」としておくのが無難と言われています

志望動機を知りたい採用担当の意図とは?

志望動機を知りたい採用担当の意図とは?

転職活動とは、いかに企業にとって自分が有益な人材であるか、雇う価値のある人材なのかアピールする場でもあります。

そのため企業としては志望動機から企業にとって利益を生み出してくれる意欲がある人間なのか見極めたいという意図をもって、以下のポイントを知りたいと考えています。

志望度の高さを知りたい

転職活動を行う上で一社だけに絞らず、複数の企業に応募をするのは当然の行為であり、企業もそれを承知の上で採用活動を行っています。

特に転職の場合、即戦力として活躍してほしい人材を探しているため、内定を出したら本当に入社してくれる人材を求めています。

それを測る指標として志望動機から志望度の高さを知りたいという意図があります。

社風・ビジョンにマッチするか

志望度への熱量が高かったとしても社風やビジョン、経営理念など求職者と合っていなければ、入社後のミスマッチに繋がり、すぐに離職してしまう可能性もあります。

会社側が求めていることと、求職者側が想定していることが食い違えばお互いにとってデメリットしかありません。

社風・ビジョンにマッチするか測る試験としてWebテストで性格検査を導入する企業も増えてきましたが、志望動機でも性格や仕事への取り組み方を読み取って、ミスマッチを防ぎたい意図があります。

志望動機は「具体的に」がポイント!

志望動機は「具体的に」がポイント!

とは言っても、やはり働く上で給料という待遇は仕事へのモチベーションや働きやすさに関わる大切な条件です。

給料という条件が絶対に譲れない軸であるのならば、を軸に具体的な内容にするために以下のステップを踏みましょう。

ステップ①稼ぎたい理由を具体的にする

稼ぎたい理由と言われても、誰だってお金はたくさん欲しいと思います。

しかし、お金がたくさん欲しい理由を具体的にすることで採用担当が納得する立派な志望動機にもなります。

例えば自身の生い立ちであったり、実体験から稼ぎたい理由に繋がるエピソードがないか自己分析しましょう。

お金を稼ぎたい理由例
①裕福ではない家庭で育ってきたため
②結婚を機に、より豊かな暮らしをしたい気持ちが湧き、今より稼ぎたい
③将来の夢があり、その夢の実現のため高収入を稼ぎたい
④親族が病気で入院しているため稼がなくてはいけない

これらなどの境遇からお金が必要であることが採用担当に伝わればOKなので、給料の高さも志望動機となりえます。

ステップ②稼ぐ理由に説得力を持たせる

稼ぎたい理由を考えられたら、次はその会社で稼ぎたいという理由に説得力を見出しましょう。

その会社でしか実現できないことなのか、というのが焦点になります。

稼ぎたい理由に説得力をもたせる例文
現職では人事評価制度の事情により、どれだけ成果を上げても給料に反映されないことにジレンマを感じています。しかし、貴社は給与水準が高く、明確な評価制度も設けられているとのことでしたので、それだけ人材に対して期待を持ち、評価してくれる土壌があるのではないかと考え志望いたしました。

このように稼ぎたい理由にその会社ならではの特徴を絡めることで、企業も納得がいく志望動機となります。

ステップ③給料は2番手・3番手の志望動機にする

日本ではお金を稼ぐことに貪欲な姿勢はあまりよくないという考えを持つ人は少なくありません。

しかし、給料がなかなか上がらない今、給料に関してまったく触れないというのも賢い選択ではありません。

そこで志望動機では給料以外の複数の理由を挙げ、そのなかの一つとして給料の高さを挙げましょう。求人票を探すなかで、少なからずお金以外に魅力を感じたポイントがあるはずです。

その企業ならではの志望動機例
①これまでのスキルを活かせる上によりステップアップできそうな環境に惹かれた
②次の会社では長く働きたいと考えているので、福利厚生が充実している点に魅力を感じた
③特定の分野に特化した事業内容で、より専門性の高い業務に取り組むことでキャリアップを図れそう

これらの理由を1番に挙げた上で、給料の高さはプラスαの魅力として伝えれば、志望度の高さに説得力を持たせられます。

給料を志望動機に上手に盛り込んで内定ゲット!

給料は決して悪い志望動機ではありません。

伝え方を工夫すれば立派な志望動機になるだけでなく、高収入を稼げる仕事に就ける可能性も高まります。

  • これまでお伝えしてきたことを改めておさらいしましょう

志望動機で給料について触れる際の注意点
・志望動機に「給料が高いから」と書くのはNG
・給料を理由に挙げると説得力が弱いだけでなく、人柄も怪しまれる
・採用担当は志望度の高さと社風・ビジョンにマッチするか知りたい
・志望動機で給料を挙げるなら具体性を持たせよう!

高収入を全面的に押し出すならナイト系求人がおすすめ!

これまで志望動機に「給料が高いから」を全面的に押し出すのはNGだとお伝えしてきましたが、むしろ給料の高さを理由に応募する人を歓迎する業界があります!

それはナイト系業界です!!!!

当サイトが提唱するナイト系とは、女性従業員が男性客に対して癒しのサービスを提供する業態のことで、この業界の男性向け求人は高収入を全面に押し出している内容がほとんどです。

  • 筆者も副業としてナイト系で送迎ドライバーとして働いていた時期がありました。本業の収入だけでは稼げなかったので、高時給の送迎ドライバーの仕事はかなり助かりました

  • どうしてナイト系は高収入が稼げるんだろう?

ナイト系は利益率が非常に高く、女性従業員はもちろん、男性従業員にも高い給料をもって還元しています。

店舗や企業によっては基本給+歩合というところも多く、目標を達成したら歩合給や手当を基本給に加えて支給するだけでなく、仕事を頑張ったスタッフに対して給料とは別に賞与や大入り手当を支給するところもあります。

また、常に人手不足な業界でもあるため、なるべく多くの人に長く働いてほしいので、高待遇の条件を掲げているというのも理由の一つに挙げられます。

採用する店舗・企業側も高収入目当ての応募を歓迎する風潮があるため、「給料が高いから」「高収入を稼ぎたいから」などと本音の志望動機を伝えることができます。

  • ナイト系は高収入のチャンス満載です!副業としてもばっちり稼げましたよ

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著者情報

シュウジ
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兵庫県生まれ。都内の私立大学卒業後、パチンコにハマって単位を落とすも、一浪して大学を卒業。派遣社員として工場で働きながら、副業としてナイト系ドライバーやせどりを始める。
本業に嫌気がさし、転職を決意し資格取得に励む。奇跡的に大手人材会社に入社し、給料が倍になり人生が変わる。人材業界でさまざまな職業や経歴を持つ人々との交流を通じて知識を蓄え、2023年にブログ「仕事図鑑」を開設。