転職を考えている方の中には、在職中の方だけでなく、すでに勤めていた会社を退職してしまっている方もいるのではないのでしょうか。
また、退職してから転職活動をすることに不安を感じている方も多いと思います。
今回の記事では、「退職してから転職活動するメリットや注意点」について解説します。転職を成功させるコツもあわせてご紹介しますから、退職後に転職活動中の方もこれから転職をしようと思っている方もぜひ参考にしてみてください!
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退職後でもポイントを押さえれば転職は成功します!
退職してから転職活動を始めるメリット
退職してから転職活動を始めるメリットには、以下が挙げられます。
- 時間に余裕をもって情報収集・検討できる
- 体力的に無理なく活動できる
- 面接時に早期入社可能だと採用に有利に働く
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これらのメリットについて、それぞれ詳しく解説していきます。
時間に余裕をもって情報収集・検討できる
退職後は在職時に比べて自由に時間を使えるようになります。そのため、余裕をもって企業の情報収集や求人の検討に時間を充てられるのがメリットといえるでしょう。
時間に余裕があれば、知識・スキルを新しく学ぶリスキングが可能になったり、自分のやりたいことをしっかり見つめ直したりできるだけでなく、面接の時間も柔軟に組めるというメリットもあります。
わざわざ有給休暇を取ったり業務調整をしたりする必要がないので、スムーズに転職活動ができるのがポイントです。
体力的に無理なく活動できる進められる
転職活動は、活動開始から内定に至るまで、体力的にも精神的にもかなりの労力を要します。自己分析や企業研究、履歴書・職務経歴書の作成、求人探し、面接とやるべきことはたくさんあります
そのため、在職中に並行して転職活動をするのはそれなりに体力が必要といえるでしょう。
その点、退職してからの転職活動であれば体力的にもゆとりをもって進められるというメリットがあります。しっかり睡眠や休息をとりながら転職活動に集中できるので、質の高い転職活動が可能となります。
面接時に早期入社可能は採用に有利に働く
転職では、一次面接から入社可能な時期を聞かれることが多々あります。
在職中に転職活動で内定をもらった場合、勤めている会社を退職してからでないと次の会社への入社が難しくなってしまうのが難点でしょう。
一方、退職後であれば早期入社が可能になるので、大きなアピールにつながります。すぐに人材を欲している企業の場合、同じ条件・能力の人が最終選考で2人残っていてどちらを採用するか検討する際、より早く入社できるほうが選ばれやすくなります。
面接時に早期入社が可能である旨を伝えられる状態であれば、有利に働くとことがあるというメリットがありますよ。
仕事を辞めてからの転職で注意が必要なポイント
退職してからの転職活動はメリットだけでなく、注意しなければならないポイントもあります。たとえば、以下のような点に注意する必要があるでしょう。
- 収入が途切れても生活ができるよう事前準備をする
- 保険証など公的手続きの変更を忘れずに行う
- 転職活動が長引かないようスケジュールを決める
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それぞれの理由を詳しく解説していきます。退職後の転職を成功させる重要なポイントですよ
収入が途切れても生活ができるよう事前準備をする
仕事を辞めてから転職活動を行ううえでの一番の不安は、「再就職までに収入がなくても生活できるかどうか」ではないでしょうか。
スムーズに次の就職先が決まるとしても、書類選考や複数回の面接などの選考フローがあるため、入社するまでに2か月程度はかかります。また、給与支払いは翌月に行われることが一般的なので、日払いや当月払いが可能な企業でない限り、入社してもすぐに給与が振り込まれるというわけではありません。
そのため、事前に数ヶ月分の生活費を貯金しておくと良いでしょう。また、一定の条件を満たしている退職者であれば、失業手当の支給を受けることができます。退職後は失業保険の受給手続きをすぐに済ませておくといった事前準備をすることが大切です。
保険証など公的手続きの変更を忘れずに行う
会社を退職したら、健康保険と年金保険の切り替え手続きを行う必要があります。
会社に勤めている場合、健康保険(社会保険)の被保険者資格がありますが、退職後はその資格を喪失してしまいます。そのため、退職日の翌日から14日以内に社会保険から国民健康保険に切り替えなければいけません。
また、退職後は厚生年金保険の被保険者資格も失うため、退職日の翌日から14日以内に厚生年金保険から国民年金保険への切り替えを行う必要もあります。
転職活動とは直接関係はないかもしれませんが、活動中に体調を崩したり、思いのほか転職活動が長引くと年金を長期間払わないままになってしまうこともありえます。
これらの手続きは忘れやすい項目でもあるので、必ず行うようにしましょう。
転職活動が長引かないよう計画を立てる
転職活動は長引いてしまうと、さまざまなデメリットを引き起こします。
例えば失業期間が長ければ長いほど、転職において不利になる場合があります。
しかし、失業期間が長くなったとしても、その期間に職業訓練を受けていたりスキルアップの時間に充てていたりなど、正当な理由があれば不利にならない可能性も高いです。
そのため、失業期間をだらだらと過ごすのではなく有意義に過ごすように計画を立てておくことが大切なのです。
また、内定がなかなか決まらないと精神的にも経済的にも負担が大きく、モチベーションの低下につながってしまいます。
こうしたリスクを避けるためにも、仕事を辞める前に転職活動の具体的なスケジュールやお金のやりくりなどの計画を立てて、しっかり管理することが重要といえるでしょう。
【事情別】退職してからの転職活動を成功させるコツ
最後に、事情別に退職後の転職活動を成功させるコツについて解説します。
さまざまな事情で、退職してから転職活動を行っている方もいるでしょう。それぞれの事情によって、転職活動の進め方は異なり、成功させるためのコツがあります。
自分がどの状況に当てはまるのかをチェックして、退職してからの転職活動を成功させましょう。
やむを得ず退職後に転職となってしまった場合
退職後に転職活動を行う方の中には、仕事によるストレスや家庭の事情、会社の倒産といったやむを得ない理由で仕事を辞めた方もいるでしょう。また、在職中は多忙でなかなか転職活動に時間を取れなかったという方も少なくないと思います。
この場合は急な退職によって転職活動に向けての準備が不足しているので、失業期間を長引かせないためにも最短での転職を目指すことが重要です。
方法としては、最低限NGな条件やこれだけは譲れないという条件を決めて、その中から早期入社が可能な求人を探すと良いでしょう。できるだけ希望条件に合った企業に転職するためにも、転職活動に充てる時間と希望条件のバランスを取ることが大切といえます。
キャリア・スキルアップのための学習時間を取りたい場合
退職後に転職活動に向けての準備期間を設けたい場合は、だらだらと進めるのではなく、具体的な目標を決めて行動することが重要です。
「いつまでに」「何を達成するのか」というように、学習時間に充てる期間と具体的な目標を設定したうえで、転職活動を開始するまでのスケジュールを立ててみてください。
また、セミナーを受講したり本を購入したりするのであれば費用がかかります。そのため、生活費だけでなくキャリア・スキルアップのための資金も貯めておくことが大切です。
しばらく休んでから次の仕事を探したい場合
退職後すぐに次の転職先を探すのではなく、しばらく心身ともに休めてから転職活動を始めたいという方もいるでしょう。その場合は、ずるずると休み期間を長引かせないためにも、「どれくらいの期間休んで、いつから転職活動を始めるのか」というように具体的なスケジュールを決めておくことが重要です。
ただし、休んでいる間もできるだけ企業や求人の情報収集は行いましょう。準備だけでも進めておけば、本格的に転職活動をスタートする際にスムーズに行動できるようになります。
また、あまり長く休んでしまうと選考時に不利になってしまうので、少しでもマイナスな印象を与えないように「ワーキングホリデー制度を活用して海外への見聞を広めていた」「スキルアップのために○○をしていた」など、面接の際に納得してもらえるような理由を見繕っておくことがポイントです。
退職後の転職はポイントさえしっかり押さえれば成功できる!
退職してからの転職活動は、注意点は多々あるものの、ポイントをしっかり押さえて進められれば成功できる可能性が高くなります。退職後は時間にも体力的にも余裕が生まれ、じっくり腰を据えて仕事探しができるため、より良い仕事を見つけられるでしょう。
仕事を辞めてから転職活動をしようとお考えの方は、今回ご紹介したメリットや注意点を参考にしながら、有意義に転職活動を進めてみてくださいね!