将来生き残る職業ランキングまとめ!AI時代突入でもなくならない仕事

将来生き残る職業ランキングまとめ!AI時代突入でもなくならない仕事

ChatGPTなどのAI(人工知能)の台頭で、これまで必要だったのに将来なくなる仕事が増えるといわれています。

もし自分が携わっている仕事や、転職しようとしている職業がAIに代替されて、将来性がないとしたら誰でも不安になりますよね。

今後の仕事選びは、どのような仕事が将来生き残るかを判断してからおこなうことが重要になるでしょう。そのため、あなた自身が生き残るためにも、生き残る仕事と将来なくなる可能性が高い仕事の違いを理解する必要があります。

本記事では、激しく変動する社会の中で、将来生き残る可能性が高い仕事と、なくなってしまう仕事を解説します。

「それぞれのランキング」や「AI時代に生き残るための取り組み」「AI時代に成長できる仕事」についてもまとめました。将来に不安がある方はぜひ参考にしてみてください。

この記事でわかることは以下の通りです。

  • AI時代でも生き残る可能性が高い職業
  • AI時代でなくなる可能性が高い職業
  • AI時代で生き残る職業・仕事の共通点
  • AI時代で自分が生き残るためにしておきたい取り組み
ChatGPT(チャットジーピーティー)とは
アメリカのOpen AI社が2022年11月に公開した人工知能(AI)を使用したチャットボサービス。
人間の質問に対して人間のように自然に回答する技術を搭載しており、自然な会話ができることが特徴。検索エンジンのように情報収集ができるだけでなく、課題に対するアドバイスやテキストの要約・翻訳、小説・脚本のような創作をすることも可能で、話題を集めている。

生き残る可能性が高い職業ランキング

野村総合研究所のリポートによると、10〜20年後には「日本の労働人口の49%が人工知能やロボット等で代替可能になる」といいます。つまり約半分が淘汰されるというのです。

では、そんな時代においてどのような仕事が生き残るのでしょうか。まずは「生き残る職業ランキング50」のデータを見てみましょう。

1位:精神科医
1位:言語聴覚士
3位:中学校教員
3位:外科医
3位:教育カウンセラー
3位:バーテンダー
3位:助産士
3位:ゲームクリエイイター
3位:旅行会社カウンター係
3位:フードコーディネーター
11位:小学校教員
11位:経営コンサルタント
11位:ネイルアーティスト
11位:保育士
15位:スポーツインストラクター
15位:雑誌編集者
15位:エコノミスト
15位:グラフィックデザイナー
15位:観光バスガイド
15位:ディスクジョッキー
21位:ファッションデザイナー
21位:ペンション経営者
21位:アロマセラピスト
21位:ツアーコンダクター
25位:犬訓練士
25位:内科医
25位:ソムリエ
25位:報道カメラマン
25位:インテリアコーディネーター
30位:映画監督
30位:俳優
30位:アナウンサー
30位:芸能マネージャー
35位:コピーライター
35位:学芸員
35位:声楽家
38位:作詞家
39位:作曲家
39位:評論家
42位:美容師
42位:漫画家
42位:手話通訳者
42位:社会福祉施設介護職員
46位:声優
46位:看護師
48位:動物園飼育スタッフ
49位:ホテル・旅館支配人
50位:化粧品訪問販売員

出典: 参考:野村総合研究所「日本の労働人口の 49%が人工知能やロボット等で代替可能に」(参照 2023-5-25)

上記は野村総合研究所が発表した資料に基づいてランキング化したものです。このランキングからはどのような仕事が将来生き残るのか、ある共通点が見えてきます。

生き残る職業の共通点とは

AIやロボットがどれほど進化しようと、0から1を生み出す仕事や、人の感情や趣味嗜好に寄り添ったり、何かを提案したりする仕事は代替が難しいといえます。

生き残る仕事のキーワードは3つ、「人間の感情」「創造性」「教育」です。

共通点①人間の感情

人間の感情は複雑です。AIやロボットが人の感情を理解することは難しいでしょう。生き残る可能性が高い職業ランキング1位に精神科医がランクインしている結果からも、物語っているといえます。

AIやロボットでも、声の大きさや抑揚、表情、心拍数・脳波などのバイタルデータで、ある程度の感情を読み取れるかもしれません。しかし、繊細な心の機微まで理解して共感できるかはわかりません。

個人の趣味・嗜好に寄り添ったり、生きがいなどの人生の喜びに向き合うことも難しいでしょう。

人間に感情がある限り、AIには代替できず生き残る職業は存在します。

共通点②創造性

「ゲームクリエイター」「映画監督」「漫画家」などのクリエイターが多くランクインしているのは、人間の創造性にAIが及ばないと考えられているためです。

AIにも創作は可能でしょう。しかし、過去に例のない新しい作品や、人の魂を揺さぶるような作品の創作は難しいといわれています。

また、創造性が必要な職種は、クリエイターやアーティスト(歌手・芸術家・役者など)に限りません。何もないところからアイデア・企画を生み出したり、作り出したりすることにも創造性は必要です。

「0から1を創り出すようなクリエイティビティ」が必要な仕事は生き残っていくと考えられます。

共通点③教育

上記のランキング上位には「中学校教員」「小学校教員」「保育士」など、教育関連の職業が多くランクインしています。「スポーツインストラクター」も人に教える職業です。

このような「人を育てる」仕事はAIにはできません。なぜなら教育は人間の感情の機微を理解する必要があるためです。

実際にAIによるオンライン学習だけでは学べる内容が限られます。周りに教師や同級生たちがいる環境でしか学べないことも多くあります。

人の育成は人間にしかできません。そのため、教育関連の職業もAIに代替されにくい職業です。

AIで将来なくなる可能性が高い職業ランキング

では、AIに代替されて将来なくなる可能性が高いのはどのような仕事なのでしょうか。ここでは「AIで将来なくなる可能性が高い職業ランキング50」を紹介します。

1位:電車運転士
1位:経理事務員
3位:包装作業員
4位:路線バス運転手
4位:じんかい収集員
6位:郵便外務員
6位:学校事務員
6位:ビル清掃員
9位:銀行窓口係
9位:計器組立工
9位:金属製品検査工
12位:給食調理人
13位:弁当・惣菜類製造工
15位:新聞配達員
16位:マンション管理人
17位:通関士
18位:ホテル客室係
19位:自動車組立工
20位:警備員
21位:測量士
22位:タクシー運転手
23位:刑務官
24位:秘書
25位:航空管制官
26位:プログラマー
27位:税務職員
28位:行政書士
29位:税理士
30位:航空自衛官
31位:弁理士
32位:機械修理工
33位:クリーニング師
34位:自動車板金工
35位:原子力技術者
36位:型枠大工
37位:公認会計士
38位:不動産鑑定士
39位:家政婦
40位:稲作農業者
41位:ラーメン調理人
42位:鍛造技術者
43位:社会保険労務士
44位:OA機器販売員
45位:司法書士
46位:国際公務員
47位:臨床検査技師
48位:信用金庫渉外係
49位:テレファンアポインター
50位:大工

出典: 参考:野村総合研究所「日本の労働人口の 49%が人工知能やロボット等で代替可能に」(参照 2023-5-25)

ランキングを見ると「経理事務員」「包装作業員」「計器組立工」「金属製品検査工」など、「員」や「工」の付く仕事が多いことが分かります。これらはロボットに代替できる可能性が高いと考えられている職業です。

また「行政書士」「税理士」など、「士」が付く、いわゆる士業も多くランクインしています。これは書類作成などの事務的作業がAIによって代替可能なためでしょう。

そして、「中学校教員」「小学校教員」など、「将来生き残る職業」と同じ教育関連なのに「学校事務員」はなくなる可能性が高い仕事にランクインしました。

同じ教育関連でも「教員」が直接人間と接する仕事なのに対して、「事務員」はあまり人と接しない仕事のためです。つまり、より人と関わる仕事の方が淘汰される可能性が低いことを意味しています。

教育関連だけでなく、どのような業種でも「人と接する」仕事を選ぶ方が生き残りやすいといえるでしょう。

これからもAIが加速する主な3つの理由

これからもAIが加速する主な3つの理由

上記のランキングは、野村総合研究所がChatGPTの公開(2022年11月)以前にまとめたものです。

きわめて優秀な応答能力をもつChatGPTが身近に登場したことで、多くの人はAIが従来の仕事に取って代わる可能性を実感したはずです。今ならより多くの職業が「将来なくなる可能性が高い職業」に加わるかもしれません。

またChatGPTは、AIが人々の予想を超えて加速度的に進化していることを示しました。ではなぜここまでAIの進化が加速しているのでしょうか。次にその理由を検証します。

機械学習の精度の向上

AIの進化が加速している理由の一つに、機械学習の精度向上が挙げられます。

機械学習とはデータ分析の方法の一つで、コンピューターが学習しながらデータの背景にあるルールやパターンを発見する方法を指します。

昨今は分析できるデータの増加やコンピューターの処理能力の向上で、より精度の高いデータ分析が可能になりました。こうして機械学習の精度が向上したことで、さまざまなビジネス活動への転用も増えています。

機械学習はデータが増えれば増えるほど精度が向上するため、今後もますます精度が高くなっていくでしょう。

ディープラーニング(深層学習)の進化

ディープラーニングは機械学習の方法の一つで、深層学習とも呼ばれます。ディープ(深層)とは、情報処理をする階層が深い(=多い)ことを意味します。

より深く情報処理ができるようになり、人間が教えなくてもコンピューター自身が情報処理のポイントを自分で見つけて学習できるようになりました。これによりディープラーニングは極めて高い精度を誇り、時には人間の認識精度を超えることもあるのです。

自動車の自動運転もディープラーニングの成果です。自動運転でドライバーの仕事が少なくなるように、他の分野でもディープラーニングによって人間の労働力の多くが必要されなくなるといわれています。

クラウド環境の整備

現在までに大量のデータを安価に保存するクラウド環境が整備されてきました。また、高度な計算機能を備えたモバイル端末やIoTの普及で、簡単に大量のデータを取得・収集することが可能となりました。

膨大なデータは人間だけでは扱えないため、処理をAIに任せるようになります。そして、大量のデータを繰り返して処理することで、コンピューターは自ら学んで進化を遂げていくのです。

そのため、クラウド環境がより整備されれば、加速度的にAIの発展にもつながっていきます。

IoT(アイオーティー)とは
「Internet of Things」の略で、従来はインターネットに接続されていなかったさまざまなモノが、インターネットに繋がる仕組みを指す。

たとえば冷蔵庫やエアコンなどの家電製品がインターネットに接続されることで、モノ同士のデータの共有、遠隔操作などが可能になり、人間の生活を便利にするといった効果がもたらされている。

AIが得意な仕事の3つの共通点

AIが得意な仕事の3つの共通点

将来AIによって仕事に就けないといった事態を防ぐためにも、「あなたが今やっている仕事や将来携わりたい職業が今後AIに取って代わられないか」をチェックしておくことが大切です。

AIは万能ではなく、得意なタスクと不得意なタスクがあります。

ここではAIが得意な仕事の3つの共通点を紹介します。AIが得意な仕事を理解して、今の仕事や将来携わりたい仕事がAIに侵食されないかどうかをチェックしてみてください。

共通点① 単純な繰り返しで効率がアップする作業

AIが得意なのは、インプットしたデータに基づいた単純作業で、繰り返すと効率がアップするタスクです。具体的には、経費の計算や経費を管理する業務などが挙げられるでしょう。

データ入力のような数値や文字の入力や、未入力項目のチェックといった単純作業はAIがもっとも得意な分野です。作業工程をインプットすれば休みなく作業してくれるので、人間を雇用するよりもコストパフォーマンスにすぐれ、ミスも少ないという特徴もあります。

また、AIは計算だけでなく、製造業での単純作業も得意です。実際に物流倉庫の多くではロボットが仕分けやピッキングなど作業を行っています。この流れは今後も加速していくでしょう。

共通点② 過去の数値から予測を導き出す

AIは過去の数値データから未来の予測を導き出すことも得意です。これまでも統計で将来の予測はされてきましたが、より大量のデータを処理できるAIは、統計よりも精度の高い予測をスピーディーに実現します。

過去のデータを統計に基づいて分析して予測する仕事も、AIに代替される可能性が高いでしょう。

共通点③ 判定・解析

AIは画像や音声、映像など、テキスト化されていないデータを高精度で解析する作業も得意です。

音声を文字に起こしたり、映像に映っている人数をカウントしたりするような仕事は人間でもできます。しかし、ヒューマンエラーも起きるため、今後はAIが効率的に処理していくと考えられます。

たとえば監視カメラを使った警備の仕事などは、AIに代替されていく可能性が高いでしょう。

AI時代でも生き残るためにしておきたい取り組み

AI時代でも生き残るためにしておきたい取り組み

AIが台頭する時代が来ていることを考えると、将来なくならない仕事を選ぶ必要があります。同時に、もちろん必要とされる人材にならなければなりません。

そのために今できることは何なのでしょうか。

AIの影響が強くなってきた現代において、ビジネスに必要な人材として生き残るためにやっておきたい取り組みを紹介します。

AIの影響が少ない業種・職種を選ぶ

今後の仕事選びは、AIの影響が少ない仕事に就くことが大切です。AIの影響が少ないのは、これまで紹介してきたように人間にしかできない仕事です。

たとえば人の気持ちを汲み取ったり、人を癒やしたりするような、人間同士のコミュニケーションが必要な仕事はAIにはできません。できれば多くの人との交流が求められるような仕事を選ぶと良いでしょう。

スキルを磨く

AI時代に生き残るためには、AIが不得意なコミュニケーション能力や創造性などのスキルを磨くことをおすすめします。

また、むしろAIとの関わりが深い仕事を選び、AIにまつわるスキルを磨くのも生き残る術の一つです。

現在の日本ではAIやデータ活用にまつわる知識の理解不足、AI活用を推進する人材や資金などのリソース不足にプラスして、リスクを恐れて実行できないといった理由でAIに後ろ向きな姿勢が目立ちます。

そのため、AI分野は競争相手の少ないブルーオーシャンな領域なのが現状です。AI関連でスキルを磨けば大きなチャンスが広がる可能性もあるでしょう。

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指示待ち人間にならない

AIは指示された作業を忠実に実行します。つまり、指示された作業をこなすだけの人材は今後の時代では取り残される可能性が高いでしょう。

人間には自ら考える力があります。たとえば今、世の中に何が必要とされているのか、何が求められているのかを自分で考えて創意工夫をすることも可能です。

人に指示された作業だけをやる受け身の姿勢をやめ、自ら工夫してAIには代替できない人材になることが大切なのです。

将来生き残る職業で勝ち組になろう!

「将来生き残る職業」と「将来なくなる職業のランキング」や、それぞれの共通点、AIの得意な仕事やAI時代に生き残るための取り組みを紹介してきました。

一ついえるのは、どのような世の中でも、人間同士のコミュニケーションはなくならないことです。人間が共に暮らしている限り、人を相手にする仕事はなくならないでしょう。

今後はコミュニケーションを大切にする仕事を選ぶと、勝ち組になる可能性が高まるのは確かです。これから仕事を選ぶなら、人間同士の交流がある仕事が狙い目といえるでしょう。

生き残る業界の中で高収入を稼ぐならナイト系!

生き残る業界の中で高収入を稼ぐならナイト系!

もし、生き残る可能性が高い業種で高収入を狙いたいなら、ナイト系もおすすめです。

なぜ、ナイト系がおすすめといえるのでしょうか。それは次に挙げる2つのポイントがあるからです。

需要と供給が成立している業界

ナイト系の仕事は、コミュニケーションが必要な業務が多いばかりでなく、需要が高いのも特徴です。

AI時代は疲れを癒したい男性が今より増えると予想されます。また、稼ぎたい女性が働きやすい仕事なので、ナイト系は常に需要と供給が成立している業界でもあります。

世の中がどのように変化しても、人間同士のコミュニケーションを前提としているナイト系の仕事はなくなりません。これまでいつの時代も必要とされてきた業種のため、今後も生き残っていくといえるでしょう。

AIやロボットには代替できない

ナイト系の仕事はAIやロボットにはできない仕事です。ナイト系は接客業なので、生身の人間でないとできません。

接客業はお客さんの感情の機微を読み取らないと成り立たないため、AIには代替できない仕事といえます。また、接客に正解はないので、あなたなりの創意工夫、やる気次第で高収入も可能です。

  • 将来性のある分野で自分の実力を試したい方は、ぜひナイト系求人もチェックしてみてください。新しい世界が切り拓けるかもしれません

著者情報

シュウジ
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兵庫県生まれ。都内の私立大学卒業後、パチンコにハマって単位を落とすも、一浪して大学を卒業。派遣社員として工場で働きながら、副業としてナイト系ドライバーやせどりを始める。
本業に嫌気がさし、転職を決意し資格取得に励む。奇跡的に大手人材会社に入社し、給料が倍になり人生が変わる。人材業界でさまざまな職業や経歴を持つ人々との交流を通じて知識を蓄え、2023年にブログ「仕事図鑑」を開設。