スキゾイドの適職とは？特徴や強みを活かせるおすすめ10選

スキゾイドは、内向的で人への関心が薄かったり関わりをあまり求めない傾向にあります。

しかしながら、大抵の求人は「コミュニケーション力」「チームワーク」を重視する場合が多く、ストレスを感じたり、働く環境に悩んでしまう人も少なくありません。

そこで、本記事ではスキゾイドの特徴や強み・弱点を解説していくとともに、スキゾイドの適職や就職後の収入アップやキャリア形成について紹介していくので、ぜひご覧ください。

スキゾイドとは？性格の特徴と強みと弱み

スキゾイド（Schizoid）は「他者や社会への関心が薄く距離があったり、対人関係における感情の動きが乏しい」性格・特徴を示します。別名シゾイド・ScPDとも呼ばれ、英訳すると「精神分裂病傾向の」「分裂(病)質」といった意味合いがあります。

日本ではまだあまり知られていないパーソナリティ障害のひとつで、DSM-5によれば以下のように定義されています。

定義が分かったところで次項でスキゾイドの強みと弱点を見ていきます。
　　

スキゾイドの強み

スキゾイドは感情の起伏が少なく、周囲の意見や賛否を気にしない冷静さがあります。そのため、人の意見や感情に流されることなく、冷静に判断を下すことができます。

また、一人で黙々と行えることや、人間関係や社会性が絡まない数学などの分野を好む傾向にあるため、集中力を要する作業や、論理的思考や分析に長けています。

さらに人より記憶力に秀でていたり動物を手なずけるのが上手いとも言われているようです。
　

スキゾイドの弱点

スキゾイドは人への関心が薄く、一人でいることを好みます。人と親密になりたいという願望がないため、コミュニティの中で孤立してしまいやすい傾向があります。

また、状況変化に対し受動的なため、流行に疎かったり、自身のライフイベントへの関心も薄く自分の人生プランが方向づけられていない場合があります。

さらに感情を表現したり自分の考えや意見を伝えるのを苦手とします。そのため必要な場面で主張できず意見が反映されにくかったり、誤解されやすい場合もあります。

　

スキゾイドの適職の特徴

スキゾイドの特徴や強みを踏まえると、下記のような特徴を持つ仕事が適職になります。
それぞれ特徴の詳細と理由を解説していくのでご参照ください。

一人で完結できる業務がメインの仕事

スキゾイドは協力作業をあまり得意としないため、チームワークを要するものより一人で完結できる業務が理想的です。たとえばデータ分析、プログラミング、リサーチといった集中力を要する作業は一人で黙々と行えるうえ、持ち前の分析・観察力を活かせるため適職です。
　

独自のペースで作業できる仕事

スケジュールを自分で設定できるような仕事はスキゾイドに向いています。
例えば総労働時間を満たせば自由に就業時間を決められるフルフレックスを導入している企業や、フリーランスの仕事は、集中力が高い時間に取り掛かるなど、効率的に作業を進めることができます。完全にスケジュールを決められない仕事でも、納期に対して自分の裁量で進行管理をできる仕事もおすすめです。
　

コミュニケーションが少ない仕事

コミュニケーションが少ない仕事もスキゾイドに向いています。コミュニケーションが多いほど苦手意識から、ストレスを感じたり仕事の効率にも影響してしまう場合も。
例えばメールやチャットなどのテキストベースのコミュニケーションや、定型的だったり最低限の報告だけで済むような環境や、リモートワークOKな職場が理想的です。

　

スキゾイドに向いていない仕事の特徴

次にスキゾイドの特徴と弱点を踏まえ、不向きの仕事の特徴を理由とともに解説していきます。
大きく分けて下記のような特徴を持つ仕事は注意が必要です。

コミュニケーションが主な仕事

接客や顧客対応といったコミュニケーションを取ることがメインの仕事は避けたほうが無難です。こういった仕事は、言葉遣いや態度、共感力は勿論、適切なフィードバック能力も求められるため、スキゾイドの人にとっては負担が大きいです。
特に相手の感情を理解し共感を示すことに重きを置く仕事は避けたほうが無難と言えます。
　

チームワークが要となる仕事

チームミーティングや関係者数の多いプロジェクトが頻繁に行われる職場も、スキゾイドに不向きな特徴のひとつです。こういった職場はチームワークや協調性が重要なため、日々密なコミュニケーションを取って業務を進めていくこととなります。
また、人脈や信頼関係が鍵となってくるため、独立心の強いスキゾイドにとってはストレスや負担が高めです。
　

人の感情と向き合う仕事

医療や教育をはじめとしたさまざまな人と深く関わり、さらに感情面のサポートを行う仕事は、スキゾイドの人にとって難易度が高めです。相手の感情を察するだけでなく、時に寄り添ったりサポートしたり、適切な対応が求められます。
他人への興味が薄かったり、深く関わることを好まない性質から、かなり負担を感じる可能性があります。

　

スキゾイドの適職10選

ここまでスキゾイドの特徴を踏まえ、向いている仕事と向いていない仕事を見ていきました。
ここからはスキゾイドの適職を仕事内容とともに具体的に紹介していきます。
就職・転職時の仕事選びの際は注目してみてください。
　

プログラマー

プログラミングはソフトウェアやアプリケーションのコードを設計、作成、テストする仕事です。
リリースまでの過程でコミュニケーションを要する場面もあるものの基本的にはメールやチャットでのやり取りが多く、黙々と作業を進めることとなります。
集中力を要する単独作業や複雑な問題を解決するのが得意なスキゾイドにおすすめの仕事です。

ライター

ライターは、記事やブログ、広告用に文章の構想を練り作成する仕事です。
文章作成が主な仕事になるので、文章力やアイデア、情報収集力が求められます。そのため深く考え、自分の思考を整理して表現できるスキゾイドの特性が活かせます。
さらに、リモートワークやフリーランスとして働くことも可能だったり、メールやチャットでのやり取りがメインとなり、直接的なコミュニケーションを要する場面はそれほど多くないため、自分のペースで作業に集中して取り掛かれる点もポイントです。

グラフィックデザイナー

グラフィックデザイナーは広告や印刷物、Webデザインなどの制作を行う仕事です。
クライアントの要望をグラフィック化するため、デザインスキルや創造性、表現力が求められるため、スキゾイドは手先が器用で芸術を好む人も多く芸術分野で才能を発揮することがあるとも言われているあるスキゾイドの特性が活かせます。
個人作業がメインとなり、メールやチャットでのやり取りが行えるため、自分のペースで進めやすい点もポイントです。

イラストレーター

イラストレーターは、書籍や雑誌、広告、ゲーム、アニメなどで使用されるイラストを制作する仕事です。グラフィックデザイナーと同様にクライアントの要望をもとに制作していくことなり書面でのやり取りがメインのため、コミュニケーションが最小限におさえられ、自分の作業に黙々と集中することができます。
スキゾイドは手先が器用で芸術を好む人も多く芸術分野で才能を発揮することがあるとも言われているため、イラストレーターのような独自の世界観や個性、創造性が求められる仕事もおすすめです。

動画編集

動画編集は撮影された映像を編集・編集加工する仕事です。不要な部分のカット、映像の順序や構成の調整、音声や音楽の追加、エフェクトやトランジションの適用を行います。
クリエイティブな要素が強いうえ、細かい作業が多いため黙々と集中して作業を行うこととなり、内向的で自己表現に優れたスキゾイドならではの特性を活かせます。
リモートワークやフリーランスでの働き方が可能なため、コミュニケーションも少なく、ストレスを感じにくい環境で働けます。
　

データアナリスト

データアナリストの仕事は、データの解析やトレンドの発見などが中心です。データをもとに分析や施策・戦略の提案を行うため、内向的で深く考える能力が高く、冷静で感情に左右されない特徴のあるスキゾイドにおすすめの仕事です。
また、データの処理や分析がメインなので、コミュニケーション面の負担が少ない点もポイントです。

経理

経理は企業の財務状況を数値化して管理する仕事となり、帳簿の作成や、税務申告、財務報告書の作成、給与管理など業務は多岐にわたります。経理の仕事は正確性が求められる分、チームでの協力作業は少ないため、黙々と集中して行えます。
また、他部署や社外の人とのコミュニケーションが必要な場面もありますが、お金を取り扱う仕事ということもあり、記録を残すという意味で文面でやり取りをすることが多めです。そのため、対人によるストレスは比較的少なめです。
　

研究者

研究者は、新技術や知識を発見するために研究や実験を行い、研究成果を論文にまとめたり、学会で発表します。
研究職における実績は発表した論文がより影響力や権威ある学術誌に掲載・引用されるかにあります。
スキゾイドはデータ分析や理論的な考察に優れているうえ、研究に専念することや知見を深めることに満足感を覚えるため、研究職は適職といえます。

　

翻訳家

翻訳家は文書や会話の内容を担当の言語に翻訳する仕事となります。言語間のニュアンスや文化の違いも加味して意味を正しく伝える必要があるため、注意深く物事を深く考えられるスキゾイドに適職と言えます。
書面の翻訳であれば特にリモートで働けたりコミュニケーションを要する場面も少ないため、対人によるストレスも少なめです。

職人

職人は自分の手先の技術によって、物を作ったり加工したりする職業を示します。職人は技術が命といっても過言ではないため、集中力が高く、専門的な知識や技術を深く掘り下げることを得意とするスキゾイドに適職と言えます。
職人といっても幅広くあり、体力を要するものから手先の器用さが求められるものまでさまざまあるので、内面以外の能力面も加味して選ぶことも重要です。

　

スキゾイドの適職を探す方法

スキゾイドの適職が分かったところで、ここからはその中からどの仕事に就くか仕事選びの手順を紹介していきます。
適職はあくまで傾向になり、スキゾイドの特徴のみでは図り切れない各々が持つ特徴や得意不得意もあります。より適した仕事を見つけるためぜひご参照ください。
　

自己分析を行う

人によってスキゾイドの特徴の強弱も異なったり、体力や器用さ、色彩感覚などスキゾイド以外の得意不得意もあるため、自己分析はかかせません。
自己分析はワークフレームを通して行う方法やエージェントによるカウンセリング、就職サービスでのAI診断などさまざまあります。
もし自己分析ツール選びで悩んだ場合は下記がおすすめなので試してみてください。

①コンピテンシー診断
仕事上の適性や能力を測るツールになり、行動や思考にフォーカスした分析が特徴です。
心理学や認知神経科学で博士号を取得した人員などで構成されている研究所が監修していて、学術的にも信頼できる診断ツールなことから、企業側で採用や人事の参考に用いられたりもしています。

診断項目：「マネジメント資質」「パーソナリティの特徴」「職務適性」「上下関係適性」「ストレス要因」

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②16Personalities
5つの特性軸を元とした16タイプと2種類のアイデンティティを診断、仕事に限らず幅広い自分の性質を知ることができます。
心理学理論も取り入れた性格診断ツールになり、世界中で人気を博し1億回以上利用された実績を持ちます。

診断項目：「興味関心の方向」「ものの見方」「判断の仕方」「外部との接し方」「アイデンティティの方向性」
※有料診断でさらに詳しい診断可

　

適職診断ツールを活用する

職業のリサーチを行う

自己分析や適職診断ツールによりある程度職業が絞り込まれるので、次にその職業のリサーチを行いましょう。
就職してみて、万が一仕事内容が合わない・向いていないとなり、異業界への転職する場合、年収アップが望めなかったり、いちからスキルを積むこととなってしまい勿体ないため、職業への知識や理解を深めるのは重要です。
　

企業公式サイトや口コミを確認する

就職する職業まで絞り込めたら、応募する求人選びのため、気になる求人の公式サイトや口コミをチェックしましょう。口コミは企業の公式サイトや求人情報には書かれていない実情が分かる場合があります。
応募する求人の選定時は自分の譲れない点と妥協点、優先度を決めて見定めることも重要です。

　

スキゾイドの特質を活かし収入を上げる方法

スキゾイドは集中力が人より秀でているため、その気になれば会社内でその分野のスペシャリストになるということも難しくありません。
就職先が手掛ける分野の専門性を徹底的に深めましょう。
他の人にはないスキルや知識を持つことで希少価値が高まり、評価や高収入へと直結します。

また、自由度の高い職場を選ぶこともおすすめします。仕事内容が合っていても職場の環境が合わないと心身への疲労やストレスにつながり、結果的にパフォーマンスも下がってしまいます。
ある程度裁量が得られたり、フレックスやリモートワークなど勤怠の自由度の高かいなど、自分に合った環境で長く働くことも、長い目で見た時、安定してキャリアを築き上げることができるため重要です。
　

スキゾイドの特徴を理解し適職を見つけよう

スキゾイドの特徴をもとに、仕事における向き不向きの特徴と適職をご紹介しました。
改めてまとめると以下のようになります。

上記の中でも個々の能力に応じて適職も変わってくるので、自己分析や診断を通して、自分に合った仕事選びを行いましょう！