会社に不信感。辞める場合と続ける場合の対処法や考え方を徹底解説

会社に不信感。辞める場合と続ける場合の対処法や考え方を徹底解説
  • 会社に不信感を抱いてしまって、転職するべきか迷っている…

  • 会社への不信感は、どうやって対処すればいい?

このように、会社に対して不信感を募らせている方もいるのではないでしょうか?

会社への不信感を放置すると、心身の負担が増えたり、仕事に悪影響が出たりするリスクがあります。辞めるにせよ、続けるにせよ、まずは適切な方法で不信感に向き合うことが大切です。

本記事では、会社への不信感が生まれる原因や不信感を抱いたときの対処法、退職前に考えておきたいポイントを詳しく解説します。

目次 open

会社に不信感を抱いたら放置せず対処した方がいい3つの理由

会社への不信感を放置すると、仕事の成果や自身の健康、周囲との関係性など、さまざまな部分に悪影響が出る可能性があります。

会社への不信感を放置してはいけない代表的な理由は下記の3つです。

  • パフォーマンスが低下し評価が上がらない
  • ストレスが溜まり心身に悪影響を及ぼす
  • 上司や同僚との人間関係が悪くなる

パフォーマンスが低下し評価が上がらない

会社への不信感は、少しずつ仕事へのモチベーションやパフォーマンスに影響を及ぼしてしまうことがあります。

不信感が強くなると、「組織に貢献したい」「評価されたい」といった前向きな気持ちが湧きにくくなり、自然と仕事に意欲が持てなくなるものです。すると、思わぬミスが増えたり、注意力が続かなくなったりすることもあるでしょう。

また、発言や行動が消極的になり、「やる気がない」と見られてしまうことで、昇給や昇進のチャンスを逃してしまう場合もあります。こうした状況が、さらにモチベーションの低下につながり、悪循環に感じてしまうこともあります。

ストレスが溜まり心身に悪影響を及ぼす

会社への不信感をそのままにしておくと、不安や苛立ち、焦りといった気持ちが積み重なり、やがて大きなストレスとなってしまうことがあります。

ストレスが溜まってくると、仕事のことが常に頭から離れず、リラックスできる時間が減り、私生活にも影響が出てしまうこともあります。気づかないうちに、友人や家族に愚痴をこぼすことが増え、相手に負担をかけてしまったり、プライベートの人間関係がぎくしゃくしてしまうこともあるかもしれません。

さらに、大きなストレスは心はもちろん、身体の健康にも悪影響を与えやすいです。

  • 早めに不信感の改善や転職を検討し、心身への影響を回避することを検討しましょう。

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上司や同僚との人間関係が悪くなる

会社に不信感を抱くようになると、その気持ちが職場の人たちにも向いてしまうことがあります。

周りの人をなかなか信用できなくなると、自然とコミュニケーションが減り、協調性を持つことが難しくなってしまう場合もあります。その結果、人間関係がぎくしゃくし、職場での居心地が悪く感じてしまうこともあるでしょう。

もし、上司や同僚との関係が悪化し孤立してしまうと、仕事で困ったときに相談や協力を頼みにくくなり、スムーズに業務を進めることも難しくなるかもしれません。

こうした状況が続くと、業務効率や生産性が落ちてしまい、自分自身の評価にも影響が出やすくなります。そしてそれがさらなるモチベーション低下につながってしまい、悪循環に陥るリスクも出てきます。

会社に不信感を抱く7つの原因

会社に不信感を抱く主な原因は、以下の7つです。

  • 組織内のコミュニケーションが足りていない
  • 他の従業員との扱いに差がある
  • 会社の方針に疑問や不安を感じている
  • 会社に不正や不道徳な行為がはびこっている
  • 経営陣や上司の能力が不足している
  • 待遇や働き方に不満を感じている
  • 会社の考え方が古い

まずは原因を突きとめるのが不信感の解消の第一歩です。今の自分に当てはまる原因はないか探してみましょう。

組織内のコミュニケーションが足りていない

組織内でのコミュニケーション不足は、会社への不信感を強めてしまう大きな要因のひとつです。

上司や同僚とのやりとりが十分でないと、周囲との認識にズレが生じやすくなり、「この仕事は何のためにやっているのだろう」「どう進めればいいのかわからない」といったモヤモヤした気持ちを抱くことが増えてしまいます。その結果、仕事へのモチベーションが下がり、報告・連絡・相談が滞ったり、思わぬミスが起きてしまったりすることもあるでしょう。

さらに、うまくいかない状況が続くと、「どうして助けてくれないんだろう」「わかってもらえない」といった不満や不信感が周囲の人に向いてしまうこともあります。

こうした状態が積み重なると、「もう誰も信用できない」という思いが強くなり、それが会社全体への不信感につながってしまうことも少なくありません。

他の従業員との扱いに差がある

職場での不当な扱いや不透明な評価制度は、会社に大きな不信感を抱くきっかけになります。

例えば、同じように仕事を頑張っていても、上司からの対応に差があったり、成果を出しても正当に評価されなかったりすると、不満や疑問が積もってしまうのは自然なことです。

評価制度が不透明だと昇進・昇給の基準も不明確なので、「会社を信じて頑張っても無駄」という気持ちになりやすく、会社に対して期待ができなくなります。

また、特定の従業員にだけ負担が偏るような職場の体制も、不公平感や不信感を強める原因になります。

  • 扱いの格差は「自分が努力してもどうせ報われない」という気持ちが生まれてしまい、不信感の大きな要因となるのです。

会社の方針に疑問や不安を感じている

会社側の意思決定プロセスの不透明さも、働く側としては不信感を抱きやすくなります。

会社の方針や指示の背景が曖昧だったり、矛盾があったりすると、何を目標に仕事をすれば良いか、何が正解なのかわからなくなり、気持ちが疲れてしまうこともあるでしょう。その結果、モチベーションが下がり、不信感がさらに強まってしまうのです。

たとえば、「今月は残業してでも売上を伸ばしてほしい」と言われたのに、数日後に「経費削減のため残業は禁止」と急に方針が変わったら、戸惑いや不満を感じるのは当然です。さらに「売上ノルマの達成は必須」と言われれば、無理難題を押し付けられているように思え、不信感は一層大きくなるでしょう。

たとえ会社側に方針変更の理由があったとしても、それをしっかり説明してもらえなければ、「この会社は信頼できない」という思いが強まってしまうのです。

会社に不正や不道徳な行為がはびこっている

不正や不道徳な行為が見過ごされている環境では、組織への信頼が揺らぐのも無理はありません。「このまま働き続けてよいのか」「知らないうちに自分も関与してしまっているのではないか」といった疑念が生まれ、仕事への意欲を保つことが難しくなってしまうこともあるでしょう。

会社の不正や不道徳な行為には、以下のような事例が当てはまります。

  • データの偽造・改ざん
  • 情報漏洩
  • ハラスメント
  • 反社会勢力とのつながり
  • 詐欺・悪質商法
  • 横領
  • 賄賂の授受

こうした問題が常態化している場合、組織の上層部が黙認している可能性もあり、個人の力で体質を変えることは簡単ではありません。

経営陣や上司の能力が不足している

経営陣や上司の能力が不足していると、会社全体への不信感につながりやすくなります。

たとえば、経営判断のミスや方針の迷走により業績が不安定になれば、自分の将来にも悪影響が及ぶのではないかという不安を抱きやすくなります。また、曖昧な基準で人事評価が行われ、実力に見合わない人物が昇進するような状況が続くと、会社そのものの公平性や健全性にも疑問を感じるようになるでしょう。

このような環境では、「ここで働き続けて意味があるのか」「自分は成長できているのか」といった迷いが生まれやすく、業務への集中力も低下しがちです。結果として、転職を考えるきっかけにもなりやすくなります。

経営陣や上司の力量は、個人の努力でどうにかできるものではありません。そのため、改善の見込みが感じられない場合は、不満やストレスが積み重なりやすく、働き続けること自体が精神的な負担になってしまうこともあります。

待遇や働き方に不満を感じている

給与や労働時間、福利厚生などの待遇に不満があると、会社への不信感につながりやすくなります。

特に、不当な労働条件は生活そのものに直結するため、それを当然のように受け入れている会社に対して信頼を持つことは難しくなってしまいます。

たとえば、次のようなケースが挙げられます。

  • 給与や残業代の未払いがある
  • ボーナスや退職金が支給されない
  • 求人内容と実際の労働条件に大きな差がある

中でも、給与や残業代の未払いは労働基準法に反する重大な問題であり、会社の信用を大きく損ないます。また、ボーナスや退職金については法的な義務はないものの、待遇に納得できなければ、不信感が積み重なりやすくなります。

会社が従業員の労働環境を軽視していると感じたとき、働き続けることへの迷いや疑念が生まれるのは自然なことです。

会社の考え方が古い

会社が時代の変化にうまく対応できず、昔からの考え方に固執している場合も、不信感を抱く原因になります。

たとえば、以下のように現代のニーズや価値観に合わない古い企業体質は、社員のモチベーションを下げてしまいます。

「昔は休まず働いていたんだから、君も頑張れと部長に言われた…」

「今より効率の良い方法を提案しても却下され、昔からのやり方を強いられた…」

近年は多様な働き方が認められ、ワークライフバランスを重視する人が増えています。そのため、働き方に関する価値観の見直しはこれまで以上に必要とされています。

いつまでも昔のやり方にこだわって変わろうとしない会社は、時代に取り残されて経営が厳しくなる可能性もあります。その結果、従業員が安心して働けないと感じることにつながる場合もあるのです。

会社に不信感を抱いてしまったときの6つの具体的な対処法

会社に不信感を抱いたときの対処法は以下の6つです。

  • 上司や同僚とコミュニケーションを図る
  • 信頼できる上司や人事部、公的機関に相談する
  • 会社や上司に提言する
  • 他の会社と比べてどうなのかリサーチする
  • 休みをとって気分をリフレッシュする
  • 転職する
  • 小さな不信感も放置すれば大きくなるので、不信感を抱いたらできるだけ早く改善に向けて対処をしましょう。

上司や同僚とコミュニケーションを図る

会社への不信感を解消するためには、職場での積極的なコミュニケーションが重要となります。

職場でのコミュニケーション不足は、お互いに誤解を生みやすく、それがさらに不信感を抱く原因になりやすいので、積極的に同僚と交流して周囲と信頼関係を築きましょう。

また、上司との会話を増やすと、業務への疑問や不安を相談しやすくなり、ミスが減ったり生産性が向上したりして、仕事の質を高められる場合もあります。

日常的に良好な人間関係の構築を心がけると、仕事のモチベーションも上がりやすくなります。

前向きな気持ちで仕事ができるようになれば、会社への不信感の解消につながる可能性もあるでしょう。

信頼できる上司や人事部、公的機関に相談する

上司や人事部といった職場の事情をわかっている人に相談すると具体的なアドバイスをもらえます。

一人で悩むと思考が堂々巡りになりやすいですが、誰かに相談すれば客観的な視点や新たな情報が得られ、問題の早期解決・改善が期待できます。

もちろん相談相手は、信頼できる人であれば社外の人でも問題ありません。

社内の人に相談しづらい場合は、公的な相談窓口に相談して公平な立場からの客観的なアドバイスをもらうのも手です。

公的な相談窓口の代表的な存在としては、厚生労働省の総合労働相談コーナーがあります。

話しやすさや問題の内容に応じて適切な相談先を選び、不信感を解消する第一歩を踏み出してください。

会社や上司に提言する

会社へ不信感を持つ原因となった問題について、自分の意見や考えをまとめて提言するという選択肢もあります。

会社がこちらの提言内容に耳を傾け、改善に取り組もうとしてくれれば、徐々に会社への信頼が回復して不信感を解消できるでしょう。

また、もし会社が声に耳を傾けてくれない場合は、転職を決意する決め手にするのもおすすめです。

ただし、感情的に意見をぶつけてしまうと会社側も意見を受け止めにくいので、提言する際は論理的かつ具体的に問題点や改善策などを説明するように心がけましょう。

  • 積極的に意見を伝え、会社と建設的な対話を重ねれば、徐々に不信感は小さくなっていくかもしれません。

他の会社と比べてどうなのかリサーチする

会社への不信感を客観的に判断するために、他社をリサーチして比較するのも大切です。

なぜなら、一個人の感情や価値観に基づいた不信感の場合、会社に改善を訴えても聞き入れてもらえない可能性が高いからです。

例えば、業界水準や他社の状況を調べると、不信感の妥当性や問題の本質が見えやすくなります。

他社をリサーチする方法としては、同業他社の人から話を聞かせてもらう、ネットの口コミサイトを参考にするほか、政府がまとめている統計データを活用するのもおすすめです。

統計データでは、業種ごとの平均年収や平均残業時間などが明らかになっています。

他社をリサーチした結果、改めて自分の環境や待遇が悪いことがわかった場合は、リサーチした情報をまとめて会社に提言して、改善を促しましょう。

休みをとって気分をリフレッシュする

会社に不信感を抱いたときは、一旦休みを取って心身のリフレッシュを図るのも手です。

疲労やストレスが溜まっていると、判断力が鈍り、物事をネガティブに捉えてしまう傾向が強くなります。

反対に、疲労やストレスをうまく発散できれば、思考がポジティブになり、会社への不信感が解消されるケースもあります。

特に、「近頃まとまった休みを取っていなかった」「慢性的な疲労感がある」という方は、有給休暇を申請し、仕事から離れる時間を作ってみてください。

休暇中は、趣味や旅行などで思いきりリフレッシュして、仕事について考えないようにするのがおすすめです。

休養を通じて心身のリセットができれば、会社への不信感を解消する良いアイデアも浮かびやすくなります。

転職する

これまでの対処法で会社への不信感が解消されないなら、転職も有効な選択肢です。

不信感を抱えたまま今の会社で働き続けると、心身や仕事のパフォーマンスに悪影響が出る可能性が高いです。何をしても不信感が拭えないなら環境を変える必要があるでしょう。

転職はガラリと労働環境を変えられるだけでなく、自身のキャリアプランを見直して新たな目標設定ができるといったメリットがあります。

ただし、現職と似たような条件・環境の会社を転職先に選ぶと、今と同じ悩みに直面してしまうリスクがあるので注意しましょう。

今の会社の問題点をしっかり分析し、状況を改善できる転職先の条件を明確にすることをおすすめします。

  • より良い環境とキャリアアップを目指し、それらを実現できる会社をよく吟味して選ぶのが、転職を成功させるポイントです。

会社に不信感を抱いてしまったときの対処の流れ3ステップ

会社に不信感を抱いたときは、最初にどのように対処するべきか考えてから実行に移すことが重要です。

不信感の原因を特定したり、原因に応じたアプローチ方法を考えたりしてから対処法に移れば、より迅速に不信感を取り除けるでしょう。

ここでは、3つのステップに分けて対処の流れを解説します。

1. なぜ会社に不信感を抱いたのか原因をクリアにする

会社に不信感を抱いたら、まずは原因を明確にするのが大切です。

原因によって適切な対処の仕方は変わるので、原因をしっかり特定できれば、問題の早期解決が見込めます。

会社の不信感につながる主な原因を、今一度振り返っておきましょう。

  • 組織内のコミュニケーションが足りていない
  • 他の従業員と扱いに差がある
  • 会社の方針に疑問や不安を感じている
  • 会社に不正や不道徳な行為がはびこっている
  • 経営陣や上司の能力が不足している
  • 待遇や働き方に不満を感じている
  • 会社の考え方が古い

場合によっては、複数の原因が絡み合っていることもあります。自分の会社の現状を振り返り、上記のような問題を抱えていないか考えてみましょう。

2. 適切な対処法を洗い出し取るべき行動を決定する

会社への不信感の対処法は「自分でコントロールできる行動」と「できない行動」の2つに分けて整理してみるのがおすすめです。

まずは、自分の意思だけで進められる「自分でコントロールできる行動」に注目してみましょう。

たとえば以下がその一例です。

  • 上司とコミュニケーションを取る
  • 休みを取ってリフレッシュする
  • 転職の準備を始める

一方で、「自分ではコントロールできない行動」、たとえば会社の方針をすぐに変えてもらうといったことに労力を注ぎすぎるのは、あまりおすすめできません。相手の判断次第で結果が左右されるため、期待通りに進まず、かえってストレスになる可能性があるからです。

できるだけ早く不信感を和らげ、前向きな状況をつくるためにも、自分の行動で改善につながることから一歩ずつ取り組んでみましょう。

3. 対処法を実行する

先述のとおり、実際に行動を起こす際は「自分でコントロールできる行動」から選び、実践することを意識してみましょう。

自分主体で取り組める改善行動は、相手任せにするよりも率先して状況を動かすことができ、望む結果につながりやすくなります。

また、相手の反応を待つ必要がないぶん、精神的な負担も軽くなるはずです。

「自分でできることはやり切った」と思える行動を積み重ねれば、たとえすぐに理想の結果が出なくても、達成感や心の安定を得やすくなります。

自分から動くには勇気が必要ですが、アイデアだけで終わらせてしまうと「何もできなかった」というモヤモヤが残り、ストレスがたまってしまうことも少なくありません。

より良い環境や未来をつくるためにも、思い切って一歩を踏み出してみることが大切です。

不信感を抱いた会社を退職する前に考えておくべきこと

会社に不信感を抱いていると、「退職」がよぎることもあるのではないでしょうか?

退職は確かに一つの選択肢ですが、今後の人生やキャリアに大きな影響を与えるものです。 だからこそ、冷静かつ多角的な視点で判断することが大切です。

ここでは、退職を決断する前に考えておきたいポイントをご紹介します。

退職理由は明確かつ冷静な判断によるものか

退職を検討する際は、感情に流されず、事実にも基づいて判断する必要があります。

本当に退職しても後悔しない状況なのかと事実を把握せずに、一時の感情だけに任せて退職すると、転職後も同じ問題に直面して悩んでしまうかもしれません。

不信感はある日ふと抱くものではなく、抱くに至るきっかけや原因が必ずあるので、まずは状況を分析してみましょう。

自分の感情と事実を切り分けて「退職したい本当の理由」を整理し、不信感を抱いている原因が一時的なものにあるのか、会社の構造的な部分にあるのかを判断するのがおすすめです。

また、事実をもとに判断をすると、今後自分がどの方向に進むべきかの道筋も見えやすくなります。

会社に不信感を抱いていても成果を残せたか

自分の職務を全うできたかどうかは、今度のキャリアや仕事へのモチベーションに少なからず影響を及ぼす可能性が高いです。

もし、今の職場でしっかり成果を残せていれば、それは転職活動の強みになるだけでなく、困難な環境でも努力を重ねた経験として大きなスキルにつながります。

「自分はこの状況でもここまでやり遂げた」という事実は、必ず自信や実力の証明になりますし、新しい環境での成功にもきっと役立つでしょう。

一方で、「まだ十分な成果を出せていない」「あと少し頑張れば成果が出せそう」と感じる場合、無理のない範囲で目標を持って取り組んでみるのも一つの選択肢です。

その経験が、今後のキャリアの大切な土台となるはずです。

退職は自身のキャリアプランにマッチしているか

退職後のキャリアプランを事前に計画しておくのも大切です。キャリアプランが曖昧な状態で退職すると、その後のキャリアの方向性を見失ってしまう可能性があります。

キャリアプランは今後の目標や転職の指針につながるので、退職後を見据えてしっかり計画を練りましょう。

自分が将来進みたい方向性や獲得したいスキルなどを明確にし、それらを実現するための計画を立ててみるのがおすすめです。同時に、今の自分の経験やスキルを活かせる転職先や、新たに挑戦できる業界・職種についても調べてみるのがおすすめです。

また、退職前に転職サービスやエージェントを活用し、自分の市場価値を客観的に知ることで、より現実的で前向きなキャリアプランが立てやすくなります。

  • キャリアプランを明確化して、目標達成に向けて具体的な行動を取るのが成功の秘訣です。

退職後の生活に支障はないか

退職を検討する際は、転職活動中の生活費を確保することが必須です。

経済的に不安のある生活は、精神の負担を増大させる可能性が高いです。

退職後は、生活費や転職活動にかかる費用(交通費、書類準備費など)に加え、税金・健康保険・年金といった支払いも自分で行う必要があります。失業給付や退職金が入る場合もありますが、想定外の出費が続くと経済的に苦しくなる恐れがあります。

一般的に転職活動には3〜6ヶ月ほどかかると言われています。この期間を安心して過ごせるよう、必要な生活費や転職活動資金をあらかじめ貯金しておくことが大切です。経済的な余裕があれば、転職先選びでも焦らずに自分に合った職場を見つけやすくなります。

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退職手続きは滞りなく進められるか

退職時には、適切な手続きと準備を行う必要があります。準備不足の状態で手続きをすると不備が起きやすく、退職後のトラブルにつながる場合もあるでしょう。

例えば、「必要書類に不足がある」「会社に退職の意思が正しく伝わっていない」などが原因で、退職そのものがスムーズにいかないケースがあります。

退職の際は、就業規則や雇用契約書、労働基準法の内容を確認し、退職届の提出期限や必要書類をしっかり把握しておくことが重要です。

  • 退職する際は、前もって就業規則や雇用契約を確認し、退職届の提出期限や必要書類などを把握しておくのがおすすめです。

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会社に不信感を抱いたときの注意点

仕事だけの人生を過ごすと起こりうることがある要注意のサイン

会社に不信感が募ると、人は感情的になりやすいものです。

しかし自分の価値や評価を守り問題解決につなげるためにも、以下2つのポイントを心に留めて行動しましょう。

  • 他の人を傷つけるようなことはしない
  • 自分にも責任がないか改めて考える

他の人を傷つけるようなことはしない

たとえ会社への不信感があっても、感情的な言動には注意が必要です

感情的になると、いつもは取らないような言動で他の人を傷つけてしまうリスクが高まります。その結果、職場の人間関係を悪化させてしまうと、問題解決がより難しくなりやすいです。

また、自分をコントロールできない印象を与えてしまうリスクもあり、どんなに正しい主張をしても受け入れてもらいにくくなり、さらに状況が悪化する可能性もあります。

イライラしたときこそ、「冷静なコミュニケーションを心がける」「不信感をノートに書き出して冷静に分析する」などして、自分の感情をうまく管理しましょう。

  • 冷静さを保って建設的な対話を重ね、問題の早期解決を目指しましょう。

自分にも責任がないか改めて考える

会社への不信感が強いときこそ、「自分の言動や態度が原因の一部になっていないか」を振り返ることも重要です。もし自分に改善すべき点があれば、そのまま転職しても同じような問題に直面してしまう可能性があります。

振り返りの際は、次のような観点で客観的にチェックしてみましょう。

  • 上司や同僚への態度
  • 報連相の仕方
  • 仕事への取り組み方

客観的な視点で自分の言動を振り返り、改善すべき点はないか探してみましょう。

また、改善点を見つけた場合は、なぜそのような行動を取ってしまったのかと原因も考え、再発防止の方法も模索するのが得策です。

会社に不信感を抱いた場合は原因を冷静に分析し適切な対処を

会社に不信感を抱いた際は、まずはその原因を冷静に分析して適切な対処をするのが重要です。

不信感を放置するとさらに状況が悪くなる恐れがあります。

改めて、会社に不信感を抱いたときの対処法をおさらいします。

  • 上司や同僚とコミュニケーションを図る
  • 信頼できる上司や人事部、公的機関に相談する
  • 会社や上司に提言する
  • 他の会社と比べてどうなのかリサーチする
  • 休みをとって気分をリフレッシュする
  • 転職する

会社への不信感は原因に応じた方法で対処する必要があり、形式的に決まった対処法があるわけではありません。

不信感につながった出来事や問題を正確に把握し、その上で適切な対処法を実践してください。

  • 安心感を持って働けるよう、今の自分にできることに一生懸命取り組みましょう。

著者情報

シュウジ
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兵庫県生まれ。都内の私立大学卒業後、パチンコにハマって単位を落とすも、一浪して大学を卒業。派遣社員として工場で働きながら、副業としてナイト系ドライバーやせどりを始める。
本業に嫌気がさし、転職を決意し資格取得に励む。奇跡的に大手人材会社に入社し、給料が倍になり人生が変わる。人材業界でさまざまな職業や経歴を持つ人々との交流を通じて知識を蓄え、2023年にブログ「仕事図鑑」を開設。