仕事だけの人生で失うものとは?後悔なく楽しく生きるための方法を徹底解説

仕事だけの人生で失うものとは?後悔なく楽しく生きるための方法を徹底解説
  • 仕事が常に忙しくてプライベートの時間を確保できない

  • 今は仕事が生きがいだけど、仕事だけの人生って後悔するのかな

生きるためには働いて稼ぐことが欠かせません。しかし、仕事漬けの日々を送っているとなかなかプライベートの時間を確保できず、やりたいこともできないという方も少なくないはずです。

仕事だけの人生は、後になってむなしさや後悔を覚えてしまうことになりかねません。

本記事では、仕事だけの人生で失う可能性があるものや、人生を充実させるためにすべきことを解説!

ワークライフバランスを実現するためのポイントもご紹介するので、後悔なく楽しい人生にしたいという方はぜひ参考にしてみてください。

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日本では仕事だけで1日丸潰れする人が多い

日本では仕事だけで1日丸潰れする人が多い

日本は欧州諸国に比べて労働時間が長い傾向にありますが、実際に労働時間が長いと感じている人はどれほどいるのでしょうか。

厚生労働省の調査結果によれば、平成27年度における週の労働時間が60時間以上の人は450万人、うち30代男性は115万人で全体の16%を占めることが分かっています。1日8時間、週に5日間勤務している場合、週20時間以上の残業時間が発生しており、1日で4時間以上残業している計算です。

片道30分程度の通勤時間がかかる職場で9時〜18時勤務と仮定すると、朝早く起きて満員電車に揺られながら会社に向かい、4時間ほどの残業を終えたあとに帰宅すると22時を過ぎてしまいます。それから夕食やお風呂を済ませると23時過ぎとなり、翌日の仕事のために就寝しなければならないので、仕事だけで1日がほぼ丸潰れとなってしまいます。

片道の通勤時間が長い人はもっと時間が削られますし、1日のうちにプライベートな時間を確保できないという人は非常に多いのです。

参考:厚生労働省「我が国における時間外労働の現状」(参照 2023-12-07)

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仕事だけの人生を歩むと後悔する可能性がある

仕事だけの人生を歩むと後悔する可能性がある

上記のデータを見ても、仕事だけで1日が丸潰れになってしまう人は少なくないものの、生きていくうえで労働は欠かせませんし、仕事で得られる収入やキャリアは社会的かつ精神的に安心と安定をもたらしてくれるでしょう。

しかし、仕事だけの人生を歩むと後悔する可能性があります。がむしゃらに働いたために自分の時間が犠牲になってしまうと、本当に実現したかった夢や幸せをつかめないまま人生を終えることになりかねません。

仕事だけの人生を歩んだ人が人生を終える瞬間に後悔することとして、以下のようなものが挙げられます。

icon注意点

・もっと友達や家族、恋人との時間を大切にすれば良かった
・仕事では体験できないことを若いうちに経験したかった
・世界の知らない場所へ旅をしたかった
・仕事ばかりを優先せずに自分のことをもっと考えれば良かった

特に家族や友人との時間をおろそかにしてしまい、人間関係を築けていなかった場合の後悔は大きなものになります。

  • 将来や老後を見据えて仕事に励んでいても、やっとその「見据えていた未来」が訪れたときには周りに誰もおらず孤独になっていて寂しい思いをしながら人生を終える…なんてこともありえるのです!

仕事ばかりしている人は中年から高齢になるにかけて後悔することも

仕事ばかりの人生だと、定年を迎えたあとに後悔するケースがあります。

定年を迎えると、同僚をはじめとした仕事仲間との人間関係が希薄になり、さらに打ち込んでいた仕事もなくなります。そのため、仕事がすべてだった人は、生きがいを失うことになりかねないのです。

会社中心の日々を過ごしてきた人ほど、定年後に家に自分の居場所を見つけられず、孤独を感じるようになりがちに……。

また、定年が近づいてくる40代~50代も、がむしゃらに歩み続けてきた仕事人生を振り返ってしまい、働く意味に悩む人も少なくありません。

若い頃から仕事一筋に働き続けていることに対して「自分はこのままで良いのか……」という葛藤を抱き、役職定年を迎えると、肩書きや役職手当がなくなり仕事への意欲が薄れるようになります。

現役時代は会社に守られる立場なので他のことを考えずにひたすら仕事に取り組める環境が用意されています。しかし、定年後は自分の力で生きていかなければなりません。

  • このようなギャップの大きさに悩まされ、仕事ばかりの人生だったことを後悔するようになる人は少なくないのです。

仕事だけの人生で失う可能性があるもの

仕事だけの人生で失う可能性があるもの

仕事一筋で生きているとさまざまなものを犠牲にしなければならなくなるため、後で後悔する人もいます。

後悔のない人生を送るためにも、仕事に打ち込みすぎると何を失うのかを理解することが大切です。ここでは、仕事だけの人生で失う可能性があるものについて解説します!

家族や友達との楽しい時間

仕事ばかりを優先して、家族や友達と過ごす時間をないがしろにしていませんか。

仕事を理由に家族と食卓を囲んでいなかったり育児や家事にまったくかかわっていなかったりと、家族との時間がほぼない人は要注意です。

せっかく同じ家に住んでいるのに、あまり顔を合わす時間がなかったり、生活リズムが違うためいつの間にか別々の部屋で過ごすことが増えたりしたという人もいるのではないでしょうか。

また、仕事が忙しいために友達からの誘いを断ってばかりいると、次第に誘われる回数が減り、気付けば何年も連絡を取らなくなっているなんてことも珍しくありません。「どうせ誘っても断られる」と思われるようになってしまうと、友人関係もいつしか疎遠になってしまいがちです。

このように、仕事ばかりの人生は、本来あるはずだった家族や友達と過ごす楽しい時間を失うリスクがあります。大切な人たちとの時間はかけがえのないものであり、どんなにお金を稼いでも買うことはできないのです。

  • また、家族とのつながりをおろそかにして一度信頼関係が壊れてしまうと、場合によっては離婚につながる恐れもゼロとは言えません。

結婚適齢期

仕事ばかりしていると、婚期を逃す可能性があります。内閣府の調査結果によれば、男性の平均初婚年齢は31.0歳です。

30代を過ぎると徐々に婚姻数は少なくなっていくことから、男性の結婚適齢期は30歳前後といえます。仕事に没頭し続けていれば、婚期を逃すどころか次第に恋人を探すことも難しくなる恐れも出てきます。

また、恋人ができたとしても、仕事を優先していると相手と良い関係性を続けていくことはできず、結婚まで至るのが難しく独身のまま定年を迎えるというケースもあります。

結婚願望があり、いつかは家族を持ちたいと考えているのであれば、仕事だけの人生を続けるのは非常にリスクが高いです。

人生における生きがい

仕事だけの人生を送り続けると、仕事以外の生きがいを見つけられない可能性があります。一方で、なかには仕事が生きがいという人もいるでしょう。

しかし、仕事が生きがいの人も、大多数は定年後に没頭できる仕事がなくなります。仕事以外の生きがいを見つけられないまま定年を迎えると、老後に打ち込めるものが何もなく、寂しい思いをしながらぼんやりと老後を過ごすことになる未来もありえるのです。

  • 定年後に別の生きがいを探すこともできますが、今まで仕事以外のことを何もしていないと生きがい探しすら難しくなります…。

ただし、老後の不安から定年後も働き続ける人は少なくありません。定年後も働き続ける人を対象とした「定年後の働き方に関するアンケート調査」では、働き続ける理由に「人や社会とのつながりが絶たれることを恐れている」が多いことも分かっています。

そのため、プライベートで生きがいを見つけるのが難しい人は、仕事を通じての人や社会とのつながりに生きがいを見出すことも可能です!

参考:PR TIMES「「定年後の働き方」に関する意識調査」(参照 2023-12-14)

心身の健康

仕事ばかりしていると、心身ともに疲労がたまり、身体の健康に害を及ぼす可能性があるので注意しなければなりません。

先述したように、日本は労働時間が長い傾向にあります。残業時間が長いほど帰宅する時間は遅くなり、十分な食事や睡眠をとれないため心や身体を休息させることは難しくなるでしょう。

休息をとらずに仕事をしていると、体調を崩すだけでなく心の健康にも悪影響が出る可能性が高まります。

企業には「勤務間インターバル制度」の導入が努力義務として規定されています。勤務間インターバル制度とは、勤務終了時刻から翌日の始業時刻時刻までの間に一定時間以上のインターバル(休息時間)を設けて、十分な睡眠時間や生活時間を確保することを目的としたものです。

  • ちなみに、国が推奨している勤務間インターバルの時間は9~11時間です。

J-STAGEが公開している論文によれば、「勤務間インターバルが短くなるほど、健康状態が悪くなる確率が高くなり、通勤時間を加味するとその傾向は顕著になる」という結果が出ています。勤務間インターバルが十分に設けられていない環境で働き続けると、身体を壊すリスクが高まるのです。

参考:
J-STAGE「勤務間インターバルの状況とその健康状態に与える影響~社会生活基本調査ミクロデータによる分析~」(2023-12-08)
OBC「勤務間インターバル制度の導入促進」(2023-12-08)

仕事だけの人生を過ごすと起こりうることがある要注意のサイン

仕事だけの人生を過ごすと起こりうることがある要注意のサイン

仕事だけの人生はたくさんのものを失う可能性がありますが、徐々に悪い意味で変化が起こります。

ここでは、仕事だけの人生を過ごすと次第に起こってくる場合がある「要注意のサイン」について解説します。

仕事ばかりの日々を送りながら「このままで良いのだろうか」と感じている方は、下記のような兆候が出ていないか確認してみてください!

休みに何もする気がなくなる

仕事ばかりしていて心身ともに休息を十分にとっていないと、疲労がたまり休みの日に何もする気が起きなくなります。

くたくたの状態で帰宅して、自分の時間もろくに取れないまま就寝し、翌日起きたらすぐに出勤の準備……そんな日々の繰り返しだと、せっかくの休日でも何か行動を起こすための体力も気力も残りません。

休みの日はずっと寝ている、だらだらしているだけで終わってしまうという状態が続く場合は注意が必要です。

また、厚生労働省の労働時間に関する調査によれば、労働時間が生活に与えている影響は以下のような結果が出ています。

労働時間数 趣味やレジャーの時間がとれる 家族と団欒の時間がとれる
40時間未満 78.2% 79.3%
40~45時間未満 74.8% 74.2%
45~50時間未満 60.9% 64.1%
50~55時間未満 47.9% 37.3%
55~60時間未満 43.4% 32.5%
参照元:厚生労働省「最近の労働時間が生活に与えている影響」(参照 2023-12-08)

労働時間が増えるほど「趣味やレジャーの時間がとれる」「家族との団欒の時間がとれる」と回答した人の割合が少なくなっていくことが分かります。

実際自分のやりたいことができていない場合は、このままで良いのか一度しっかり考えてみることをおすすめします。

思い出がないまま1年が過ぎる

仕事だけの人生を送り続けると、1年を振り返ったときに仕事以外に何も思い出が残っていないことに気付いてしまう人が多いです。

仕事以外の時間を確保できれば、美味しいものを食べたり旅行に出掛けたりすることもできます。また、新しいことに挑戦したり、新しい仲間と出会ったりスキルを習得したりすることも可能です。家族や友人と出かけたり遊んだりといった思い出もつくれます。

しかし、仕事にほとんどの時間を費やしていたら、このような充実した生活は送れません。必然的に変化のない日々を過ごすことになってしまい、何年もそのままという事態に陥っている人も珍しくはないのです。

やりたいことに蓋をして生きるので自己嫌悪に陥る

仕事だけの人生は、「趣味を楽しみたい」「家族や友達との時間を大切にしたい」といった自分が本当にやりたいことを我慢しながら生きることになります。また、仕事においても、上司やクライアントとのやりとりの中で、相手に合わせなければならない場面も多々出てくるでしょう。

このように、自分の正直な気持ちに蓋をしながら仕事を続けていくと、精神的にストレスを感じ、やがて自己嫌悪に陥るようになる可能性があります。自己嫌悪に陥るとネガティブ思考になりやすく、自己肯定感も下がってしまいがちです。

がむしゃらに働くことで会社への貢献度は高まりますが、知らないうちに自分の心はすり減っているかもしれません。気付いたときには身体にも支障が出始めているというケースもよくあります。

最近、「前より前向きさがなくなった」「自分の本音を出せなくなった」という場合は要注意です。自分が本当にやりたいことは何なのかを自分の心に今一度問いかけてみてください!

仕事だけの人生を変えて充実させるためにすべきこと

仕事だけの人生を変えて充実させるためにすべきこと

仕事だけの人生では自分のための時間を使うことができません。では、自分のための時間をつくって充実した人生を送るにはどのようにしたら良いのでしょうか。

ここでは、仕事だけの人生を変えて充実させるためにすべきことについて解説します。

仕事以外のやりがいを持つ

仕事以外の人生を充実させるには、仕事以外のやりがいを持つことが大切です。

仕事以外に没頭できるものがないと、結局やることが思い浮かばず仕事に時間を費やしてしまいかねません。

仕事以外のやりがいを見つける方法としては、以下のようなものが挙げられます。

icon参考

・休日に社会人サークルに参加をする
・休日にボランティア活動をする
・定期的に旅行に行ってみる
・一人で没頭できる趣味や習い事を始めてみる
・定期的に好きなアーティストのライブに参加をする
・家族との時間を定期的につくってみる

たとえば、新たに没頭できる趣味を持つには、広くアンテナを張り挑戦してみることが大切です。最初は興味がないことや知識・経験がまったくないことでも、やってみれば楽しかったというケースはよくあります。

もしくは、気になるコミュニティに参加して仕事以外の場で人とのつながりを持つことで仕事以外のやりがいを見つけられるきっかけになります。

  • 積極的に仕事以外にもやりがいを見つけていけば、仕事一辺倒の生活になりにくいです。

人生でやりたいことをリスト化する

人生を充実させるなら、将来を見据えて人生でこれからやりたいことや実現したいことを書き出してリスト化してみるのもおすすめです。

リスト化する内容は、実現性の低いものが含まれていても問題ありません。また、実現までに必要な期間も関係なく、明日すぐにできることも長期間の準備が必要なことも、すべて書き出してみてください。

「やらなければならないこと」ではなく、「やりたいこと」を書き出すことで、自分が理想とする人生の方向性が見えてきます。

リストの作り方は、以下のステップで進めましょう。

iconポイント

STEP1:ノートや紙を用意する
STEP2:用意したノートや紙に1から100まで番号をつける
STEP3:実現性は考えず、具体的にやりたいことを100個書き出す
STEP4:書き出した内容を見ながら自分が大切にしたいことと向き合う
STEP5:リストを定期的に見返す
STEP6:実現した内容に印をつける

やりたいことをリスト化して実現したものに印をつけていくことで、達成感や自信につながります。そして、人生をかけてやりたいことなので、定年後も目標を持ちながらやりたいことをどんどん進めていけるようになります。

やりたいことリストを実現するために生活習慣を変える

やりたいことリストを作成したら、リストに書かれている内容を実現するために生活習慣を変えていってください。

やりたいことリストを実現するには、時間を有効的に使う習慣をつけて、今の仕事第一の環境を変えていく必要があります。

無駄な残業や休日出勤はしない、作業の効率化をするといった働き方の改革はもちろん、ちょっとしたスキマ時間を有効活用する方法も有効です。

たとえば、帰宅して就寝するまでの間に目的もなしにスマートフォンをいじる時間を減らせば、別のことに時間を有効活用できるようになります。普段の生活を振り返って今までなんとなく習慣化されていたものを見直し、必要に応じてその習慣を変えていくようにしてみましょう。

いきなり大きな変化をつけるのではなく、小さいことから始めるのがポイントです。筋トレを習慣化したいのであれば、まずは「毎日5分間だけ筋トレをする」というように小規模なことから始めることで無理なく続けられるようになります。

時間に区切りをつけて仕事をする

仕事以外の時間を確保するための工夫として、時間に区切りをつけて仕事をする方法も有効です。仕事を終わらせる時間の目安を考えておかないと、ズルズルと際限なく仕事を続ける習慣がついてしまいます。

たとえば、「30分以内に今やっている仕事を終わらせる」というように具体的なゴールを設定するのがおすすめです。おおざっぱに「今日帰るまでに終わらせる」だと、残業時間がどんどん長くなってしまいがちです。

「具体的な目標を立てて、その時間内に仕事を終わらせなければならない」というプレッシャーを自分に課せば、効率的に仕事を進められるようになります。

仕事量を調整する

仕事量が原因で望まない残業の日々を強いられ、ワークライフバランスを保つことが難しい場合は、仕事量を調整するようにしてください。

仕事量を調整するには会社側の協力が必要不可欠です。そのため、以下のような内容で上司に交渉することをおすすめします。

iconポイント

・他の人に仕事を振ってもらう
・職場の全員が忙しい場合は会社が受注する仕事を減らしてもらう
・新しくメンバーを採用してもらう

残業代がなくなると生活が心配という場合は、副業を選択肢として検討しましょう。副業も仕事であることに代わりはありませんが、本業とは違う場所で別の仕事をすることで、新しいやりがいが生まれたり、人との出会いが発生したりするきっかけになる可能性があります。

【仕事量が減らない場合】転職を視野に入れる

会社に交渉しても仕事量が調整されない場合は、転職を視野に入れるのも一つの選択肢です。周りがまったく協力してくれない際は、無理やりにでも環境を変えない限り、現状を打破することはできません。

環境を変えることは簡単ではないものの、転職という行動を取ることによって今の生活が劇的に改善する可能性が出てきます。

労働環境が変わって残業時間が大幅に減る場合もありますし、新しい価値観を持った人と出会って自分の考え方や価値観が大きく変化し、人生がより充実するかもしれません。

転職でワークライフバランスを実現するためのポイント

転職でワークライフバランスを実現するためのポイント

仕事だけの人生を変える方法として、転職は有効です。

しかし、深く考えずにやみくもに転職活動を行うと、転職に失敗するリスクがあるので注意しなければなりません。転職を成功させるには、自分が重視したいポイントを押さえて活動を行うことが何よりも重要です!

ここでは、転職でワークライフバランスを実現するためのポイントを解説します。転職を視野に入れている方は、ぜひ参考にしてみてください。

企業の口コミやホームページなどから残業時間がどのくらいあるのかチェックする

転職先の職場で残業時間がどのくらいあるのかは、ワークライフバランスを実現させるうえでかなり重要なポイントです。転職活動を行う際は、企業の口コミやホームページなどから残業の有無や残業時間がどのくらいあるのかをチェックしましょう。

残業時間は求人の募集要項に記載されているケースもありますが、残業の実態をよりリアルに知るにはその企業に実際に勤めている人やその周囲の人から直接話を聞くのがベストです。

周囲に企業関係者がいない場合は、転職サイトの口コミや転職エージェントなどを活用して、リアルな実態を確認するのがおすすめです。

また、求人の募集要項に「みなし残業」の記載がある際は、特に注意が必要です。みなし残業は、いざ入社してみたら残業時間が想像以上に多かったというケースもあるため、残業の実態はあらゆる方法でできるだけ細かくチェックしておいてください。

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企業の口コミやホームページから福利厚生をチェックする

ワークライフバランスを重視する企業は、従業員が働きやすいようにさまざまな福利厚生を用意しています。志望する企業がどのような福利厚生を用意しているかも、必ずチェックしましょう。

特に下記の制度はプライベートを充実させやすい待遇です。

【ワークライフバランスの実現に役立つ制度】

  • フレックスタイム制度
  • 在宅勤務制度
  • 休暇制度(年末年始・夏季休暇、入社日休暇、誕生日休暇など)

福利厚生の有無や制度の種類は企業によってまったく異なるので、企業のホームページや募集要項を必ず確認するようにしてください。

ただし、「休暇制度はあるけど仕事が忙しくて休暇を取得する暇がない」というように、その制度を活用できるような労働環境でなければ意味がありません。

そのため、残業時間と同様に、その企業で働いている人に話を直接聞いたり口コミサイトをチェックしたりして福利厚生におけるリアルな実態を把握することも大切です。

職種を選び直す

職種によっては、多くの企業で休暇を取得しづらかったり、定時であがったりすることが難しく、ワークライフバランスを実現できないものもあります。

仕事が忙しい傾向にある職種やイレギュラー対応を求められやすい職種を選んでしまうと、せっかく転職しても今の生活を変えることはできません。

また、たとえ会社のホームページや募集要項などで公表されている残業時間が少なくても、実際は残業時間が多いというように実態が伴っていない可能性もゼロではないのも事実です。

「できるなら、これまでのキャリアや習得したスキルを活かせる職場に転職したい」という方も多いですが、現職と同じ職種を選ぶと今と同じような労働環境で働くことになるリスクもあります。

  • そのため、環境を変えるなら、場合によっては職種を選び直すことも視野に入れて転職先を検討しましょう。

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【企業別】ワークライフバランスを実現するための取り組み例

【企業別】ワークライフバランスを実現するための取り組み例

ワークバランスを実現するために、各企業はさまざまな取り組みを行っています。

最後に、ワークライフバランスを実現するための企業別取り組み例についてご紹介します。ぜひ転職先選びの参考にしてみてください。

【株式会社ZOZO】週3日リモート・フルフレックスタイム制度

株式会社ZOZOでは、マーケティングや営業などのビジネス部門向けに「週2出社・週3リモート勤務」を導入しています。週2日はチーム単位で規定日に出社し、週3日は自宅でリモート勤務が可能です。

出社とリモートによってメリハリを生み、アイデアの創出の活性化や社員同士のつながりを生み出すことを目的としたものです。

また、「フルフレックスタイム制度」も導入されており、自分のライフスタイルに合った勤務時間帯で効率よく働ける環境も整備されています。

参考:株式会社ZOZO「ZOZO WORKSTYLE」(参照 2023-12-11)

【アイリスオーヤマ株式会社】パソコンが19時に強制的にシャットダウン

アイリスオーヤマ株式会社の働き方改革の一つとして、「PC19時シャットダウン」があります。その名の通り、パソコンが19時に強制的にシャットダウンされるもので、社員の必要以上の残業防止を目的としています。

ただし、事前に申請をしていれば19時以降の業務も可能です。

参考:アイリスオーヤマ株式会社「職場環境・社風」(参照 2023-12-11)

【サイボウズ株式会社】働き方宣言制度

サイボウズ株式会社は、個人の幸福とチームの生産性の両立を重視するために、個人のライフスタイルに合わせて勤務時間や場所を選べる「働き方宣言制度」を導入しています。

たとえば、以下のような働き方をしている社員がいます。

icon参考

働き方1:週3日リモートワークで早朝出勤して仕事を短期集中
働き方2:週3日出社で週2日は複業(副業)
働き方3:午前は在宅勤務で午後は出社

自由な働き方ができるので、「仕事のほかにやりたいこと」に合わせて勤務状況を調整することができます。

参考:サイボウズ株式会社「社内制度」(参照 2023-12-11)

仕事だけの人生はもったいない!人生を変えるために今日から行動しよう

ここまで仕事だけの人生で失うものや人生を充実させるためのポイントについて解説しました。今回ご紹介した内容について、おさらいしていきましょう。

  • 仕事だけの人生は家族や友達との楽しい時間や結婚するチャンス、人生における生きがい、身体の健康などさまざまなものを失う可能性があり、後悔するリスクがある
  • 仕事だけの人生を変えるためには、「仕事以外のやりがいを持つ「やりたいことリストを作る」「生活習慣を変える」「時間に区切りをつけて仕事をする」「仕事量を調整する」といった方法が有効
  • 仕事量が減らない場合は転職を視野に入れて、残業時間や福利厚生をチェックしながら転職活動を行うことが大切

過去を悔やんでも何も変わりません。これからの人生の中で「今」が一番若いので、今日から行動することで未来を変えられる可能性はいくらでもあります。

  • 今回ご紹介した内容を参考に、後悔のない人生を歩んでください!

著者情報

シュウジ
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兵庫県生まれ。都内の私立大学卒業後、パチンコにハマって単位を落とすも、一浪して大学を卒業。派遣社員として工場で働きながら、副業としてナイト系ドライバーやせどりを始める。
本業に嫌気がさし、転職を決意し資格取得に励む。奇跡的に大手人材会社に入社し、給料が倍になり人生が変わる。人材業界でさまざまな職業や経歴を持つ人々との交流を通じて知識を蓄え、2023年にブログ「仕事図鑑」を開設。