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仕事しない同僚を上司が注意しないのはどうして?
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仕事しない同僚や注意しない上司にはどう接すればいい?
このように、仕事しない同僚や注意しない上司が周りにいて悩んでいる人は少なくありません。
職場にはさまざまな価値観や性格を持った人がいます。もちろん、仕事をしない同僚や部下を放置する上司にも、それぞれそうする理由や価値観・特徴があるため、職場で上手く付き合っていくには彼らのことを理解する必要もあります。
しかし、仕事をしない人や放置している上司が同じ職場にいれば、不満やストレスが募ってしまうので、絶対に無理は禁物です。
本記事では、仕事をしない同僚や注意しない上司の対処法や解決策を解説します。
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真面目に働いている自分が損しないためにも、本記事を参考に現状の改善につなげていきましょう!
部下を注意しない上司の心理と特徴

部下にとって、仕事をしない同僚に注意しない上司は悩みの種になります。
上司が部下を注意しない理由として、以下の7つの心理や特徴が影響しています。
- そもそも実態を理解していない
- 事なかれ主義、面倒くさがり
- 問題解決能力がない
- 業務が多忙で余裕がない
- 指導・注意する方法が分からない
- 仕事しない部下との関係性的に注意しづらい
- 上司からの評価が下がることを気にしている
なぜ上司が注意しないのか、その理由を詳しく理解しておきましょう。
そもそも実態を理解していない
部下を注意しない上司の中には、「そもそも実態を理解していない」人もいます。
普段から実務に携わっている部下のほうが上司より詳しいことは珍しくありません。
しかし、業務のプロセスや工数など要点を把握できていない上司は、サボっている部下と真面目に働いている部下を見抜けない場合があります。
こういった上司は、「結果を出していれば問題ない」と割り切りすぎていたり、部下のことを過信してしまっている傾向にあります。
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こういった理由から、部下や現場の状況を把握するために、定期的にMTGを行ったりコミュニケーションを取れていないケースがほとんどです。
事なかれ主義、面倒くさがり
事なかれ主義で、部下を注意することに対して「面倒くさい」「できればやりたくない」と感じている上司も一定数います。
面倒な仕事はしたくないという心理が働き、たとえ状況を把握していたとしても、仕事をしない部下を注意せず野放しにしてしまうのです。
また、面倒くさがりな上司は、部下から相談を受けても「さほど緊急性は高くないだろう」と深く考えず楽観視しがちです。特に自分にとって関心が低い内容の相談だと、「面倒だし緊急性も高くなさそうだから、後で対応しても大丈夫だろう」「自分にとって利益にならないことに時間を割くのは無駄だ」と放置してしまう傾向が強いです。
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こういった上司の中には、仕事に対するモチベーションが低下して、事なかれ主義だったり面倒くさがるようになっているケースもあります。
上司としての自分に自信がない
そもそもリーダーシップやマネジメントスキルがなく、部下を注意する自信がないと感じている上司もいます。
自信がなさから、「きっと注意しても部下は言うことを聞いてくれない」「反論されたらどうしよう」「失敗したくない」などネガティブな思考に陥り、行動に至りません。
特に、過去に部下を注意したものの聞く耳を持ってもらえなかったり、問題の解決に至らなかったりといった経験があると、同じことを再び繰り返すかもしれない不安が強まり、部下を注意ができなくなってしまっている可能性があります。
また、自分よりも人望があったり仕事ができたりして周りから慕われている同僚が上司の周りにいると、自分の経験値や実力と比較してしまい、上司としての自信をなくしてしまっているケースも少なくありません。
業務が多忙で余裕がない
上司自身が多忙で余裕がないために、部下を放置してしまっているケースも考えられます。
業務に追われ余裕がない上司は、仕事をしない人のことを問題に挙げても「今は忙しいから業務が落ち着いたら」「まずは自分たちだけで解決してみて」と後回しにしてしまう場合があるのです。
特に業務の締切が迫っていたり、他のトラブル対応に追われていて余裕がなかったりすると、部下を一人ひとり観察して適切な注意をすることは難しくなります。指導は具体的な解決策を考える時間も必要なため、すぐに動けないという場合もあるのでしょう。
多忙な上司は複数のプロジェクトを抱えていることが多く、仕事をしない部下への指導より、会社の利益や売上に直結するものが必然的に高くなります。
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こういった理由から部下の指導は緊急性が低いと判断されやすく、結果として後回しにされがちです。
問題解決能力がなく指導・注意する方法が分からない
上司が部下を注意できない理由として、マネジメントスキルや問題解決能力が低く、部下を指導・注意をする方法が分からないケースもあります。
部下に対する最適な指導方法は相手によって変わります。厳しく指導することで伸びる人もいれば、深く思い悩んでしまう人もいるでしょう。同じ注意の仕方でも、前向きに受け取る人もいればネガティブに捉えてしまって逆効果になる人もいます。
マネジメントスキルや問題解決能力は経験や知見によって養われていくスキルなので、特に指導経験が浅い上司だと「反発されるかもしれない」「パワハラと思われたらどうしよう」「まずは少し様子を見たほうがいいかも」と考えてしまい、注意ができなくなってしまうのです。
また、近年はハラスメントが問題視されているため、自分たちがかつて上司にされた指導が今では通用しなくなってきている傾向にあります。そのため、どのように注意すれば良いのか分からなくなって悩んでいる上司もいます。
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部下への効果的なフィードバック方法を理解していないので、結果的に部下を放置してしまう上司も少なくないのです。
仕事しない部下との関係性的に注意しづらい
上司が部下と良好な関係を築いている場合、部下が仕事を怠っていても「注意しにくい」と感じることがあります。
これは、注意をして部下との関係性が悪化することを恐れているためです。「部下に嫌われたくない」「積み重ねてきた仲を崩したくない」「職場の雰囲気を悪くしたくない」といった心理が働くと、仕事をしない部下を見過ごしてしまいがちになります。
特に、職場の雰囲気を崩さないように過度に気を遣う上司は、部下に対して注意をすることに苦手意識があります。
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部下とプライベートでも付き合いがあったり、部下のほうが社歴が長かったり年上だったりすると、注意できず放置してしまう人もいます。
上司からの評価が下がることを気にしている
自身の評価を気にするあまり、部下を注意できないパターンもあります。
部下の問題が表面化すれば、「もっと早く問題を対処できたのでは?」「マネジメントスキルが低いのでは?」など、上司としての管理能力を会社に問われる可能性があります。
また、注意した結果、パワハラだと主張され、問題に発展する可能性も考えられます。
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自分の評価を重要視するあまり、波風を立てたくないという思いから、トラブルを避けて、仕事をしない部下を黙認してしまう傾向にあります。
仕事をしない同僚が及ぼす悪影響とは?

仕事をしない同僚が上司から注意されずに放置され続けると、周囲に以下のような悪影響を及ぼす恐れがあります。
- チームメンバーの士気が下がる
- 社内の雰囲気・風通しが悪くなる
- 会社の業績が悪化する
場合によっては、たった一人の行動が周囲に多大な迷惑をかけ、さまざまなデメリットを引き起こします。
具体的にどのような悪影響があるのか、詳しく見ていきましょう。
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仕事をしない同僚が放置されると、自分にまで実害として影響が及んでしまう可能性もあるので要注意です!
チームメンバーの士気が下がる
仕事しない同僚が一人でもいると、頑張っている周りの人のモチベーションも低下する恐れがあります。
特に、同じ仕事をしているにも関わらず給料や評価が同じであれば不公平な状況に、真面目に働いている人ほど抱くようになります。
仕事をしない同僚が放置され続けて状況が改善されないと、「仕事をしなくても給料が変わらないなら自分も手を抜こう」「やる気がそがれるから転職しようかな」などと考えるようになる可能性は高いです。
真面目に働いている人が手を抜いたり退職したりするようになれば、周囲のモチベーションはさらに低下し、手を抜く人がどんどん増えていきます。
このような悪循環に陥ってしまうと、チーム全体で目標達成に対する意欲が低下し、チームの士気が著しく下がることにつながりかねないのです。
社内の雰囲気・風通しが悪くなる
一般的に、会社員の仕事はチームで協力しながら同じ目標に向かって取り組むものです。しかし、チームに一人でも方向性が異なる人がいると、チームのバランスは崩れてしまいます。
「みんな頑張っているのにあの人は協力する気がないんだ」「やる気がないならチームから外れてほしい」と周囲がイライラを募らせるようになれば、チームの雰囲気は徐々に悪くなります。
怒り出す人がいると、怒りの感情が周囲に伝染してチームの雰囲気はさらに悪化するでしょう。
そして、人間関係が悪化していけば、意見を言いにくくなったり適切な情報が伝わりにくくなったりして、職場の風通しにも直結します。
チームの雰囲気が著しく悪くなると、いずれ他部署にもその状況は伝わります、負の雰囲気がどんどん伝染し、結果として社内全体の雰囲気や風通しが悪くなる恐れもあるのです。
会社の業績が悪化する
会社の業績は、社員のモチベーションや生産性に大きく影響されます。
仕事をしない人がいると、真面目に働いている人までやる気をなくしてしまう恐れがあります。複数人の社員のモチベーションが下がると、チーム全体の生産性が低下するのは避けられません。
チーム全体の生産性が低下すれば、他部署の業務にも影響を及ぼしたり、取引先や顧客からの評価が落ちたりといった問題に発展し、会社の業績が落ちる事態にもつながります。
社員一人のモチベーションや生産性が低いだけならまだ早期に改善を見込めますが、社内全体の士気や業績が下がってしまうと、会社を立て直すのはかなり難しくなります。
つまり、たった一人の社員を放置してしまうことで、会社全体の業績にも悪影響を及ぼす可能性があるのです。
仕事をしない同僚への接し方と解決策

仕事をしない同僚がいると、自分にも悪い影響を及ぼす可能性があります。そうなる前に、自分なりにできる対処を講じる必要があるでしょう。
仕事をしない同僚と接する際は、自分のモチベーションやメンタルを保つためにも、以下のポイントを意識することが大切です。
- 相手に過度な期待をしない
- 自分の業務範囲を優先する
- 距離を置く
ここからは、4つのポイントに沿って仕事をしない同僚への接し方と解決策を解説します。
相手に過度な期待をしない
仕事をしない同僚に対し、「注意すれば改善するかもしれない」「周囲の努力を見て変わるかもしれない」と期待しても、実際に相手を変えることは簡単ではありません。
期待を抱くほど、思い通りにいかない現実にストレスを感じやすくなります。
またストレスが積み重なると、結果的に自分のモチベーションやパフォーマンスにも影響が出てしまう可能性があります。
こういった時、相手を変えようとするのではなく、自分を守る意識や考え方に転換するのがおすすめです。
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自分のモチベーションやメンタル状態を守ることを優先しましょう!
自分の業務範囲を優先する
仕事をしない同僚のフォローを優先して、自分の業務範囲から逸脱しすぎたサポートをするのも避けましょう。
自分の本来の仕事に支障が出たり、知らないうちに負担となっている場合もあります。
同僚への指導や業務フォローは上司が中心となって行うべき役割なので、自分の担当業務を優先させることを徹底しましょう。
また、万が一、上司を通さずに同僚から直接業務の巻き取りを頼まれた場合には、断ることをおすすめします。
今後も上司の目につかないことを良いことに、都合よく利用されてしまうリスクがあります。
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「都合の良い人」にならないように心がけながら同僚と接しましょう。
同僚と距離を置く
仕事をしない同僚と関わることで自分の仕事が増えたり、ストレスを感じてしまう場合、距離を置くのも手です。
具体的には、仕事で必要な時に会話をする程度にとどめたり、退勤時間や休憩時間をずらすようにしたり、仕事の割り振りを明確にして巻き込まれないようにしたりするなどです。
話しかけられたら最低限の会話はする、業務の情報共有や相談は徹底するなど、同僚としての必要最低限のコミュニケーションを維持しながら仕事をするように心がけることが重要です。
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露骨に避けてしまうと相手からの反感を買ったり、業務に影響が出る恐れがあるのでご注意を!
上司を介した仕事しない同僚への解決策

仕事をしない同僚に対して自分だけが対処できる範囲には限界があります。自力で対処するのが難しい場合は、やはり上司を介して対処してもらうのが効果的です。
上司を介した仕事しない同僚への解決策は、以下の3つです。
- タスクや役割の見直しを相談
- 同僚の仕事ぶりについて改善を相談
- 【番外編】部署異動を申し出る
上記2つの解決策について解説するので、同僚への対処に困っている方は、参考にしてみてください。
タスクや役割の見直しを相談
同僚が仕事をしないことで、チームメンバーの作業量が増えてしまっている場合は、その事例を具体的に挙げながら上司に伝えてみましょう。
報告の際は、プロジェクトの遅れや業務負担の増加など、具体的な影響が伝わるようにしましょう。タスクの増加や残業時間など、客観的な数値を記録して伝えることで、チームの負担を理解してもらえ、適切にタスクや役割を采配してもらいやすくなります。
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問題の深刻さが上司に伝われば、チーム全体のタスクや役割の見直しを早急に行ってくれる可能性があります。
同僚の仕事ぶりについて改善を相談
同僚が仕事をしないという事実とともに、同僚の仕事ぶりを改善してほしいと上司に相談してみる手もあります。
サボる時間や頻度、フォローした案件などを具体的に記録し、メールやチャットの証拠も残しておくと説得力が増します。
ただし、感情的な訴えや悪口は避け、事実のみを報告しましょう。
感情的になると「単なる不仲」と誤解され、自分の評価が下がる恐れもあります。
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客観的なデータを示すことで、上司が問題を理解しやすくなり、適切な対処をしてもらいやすくなります。
【番外編】部署異動を申し出る
そもそも今の環境に多大なストレスを感じていたり、仕事しない同僚のせいで部署内の人間関係が良くないと感じていたりする場合は、部署異動を申し出るのも一つの手です。
仕事をしない同僚と離れて仕事環境を変えることができれば、仕事のストレスを解消できる可能性があります。
部署異動を希望する際は、「今の環境が嫌だから」「人間関係が良くないから」といったデメリットを挙げるのではなく、「他部署にやりたい業務がある」「今の環境よりも異動先のほうが活躍できる」といった、前向きな姿勢や会社側のメリットにもなる理由を示すと良いでしょう。
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「異動先のほうが自分のスキルや経験を活かせる」「異動先で○○のスキルを身につけたい」というように、具体的な根拠を示すと、上司も納得しやすくなります。
注意しない上司を動かすための対処法

同僚が仕事をしないことを上司に相談しても、上司が本人に注意しなければ状況は改善されません。
上司を動かすには、問題の深刻さを理解してもらい、危機感を抱かせることが大切です。
注意しない上司を動かすための対処法は、以下の4ステップです。
- 日頃の報告時に情報を共有し認識を持たせる
- アクションがなければ証拠・実害をまとめる
- 実害がチーム規模なら周囲を巻き込み根回しを行う
- 上司へ相談・改善を求める
上記の対処法について解説するので、仕事をしない同僚に対して何も注意しない上司に悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。
1.日頃の報告時に状況を共有し認識を持たせる
上司が部下を注意しない理由として、そもそも実務内容や同僚の仕事ぶりに関する問題をしっかり把握していなかったり、事態を重く見ていなかったりするケースがあります。
そのため、日頃の報告でも業務内容の概要や進捗、業務における問題点を共有し、上司にもチームの状況に対する認識を強く持ってもらうように工夫することが大切です。
チームメンバーが今どのような仕事に取り組んでいるのか、それぞれがどのような実績をあげているのかを上司が把握していれば、部下から業務について相談されたときに的確な指示を出せる可能性が高いです。
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スケジュールの遅れや業務量過多といった問題が発生した際にも、問題解決に向けて早めの段階から動いてもらいやすくなるでしょう。
2.アクションがなければ証拠・実害をまとめる
上司に問題を報告していてもアクションがない場合、問題の深刻さを正しく理解していない可能性があります。
報告した問題に対してアクションがなければ、さらに具体的な事例や数値を用いて同僚が仕事をしないために生じている影響を報告する準備を進めましょう。
- 業務の遅れのしわ寄せが来て業務量が〇件または〇時間分増えた
- スケジュールに〇日の遅れが出ており、納期に間に合わない可能性がある
- 毎日の残業が〇時間増えている
- クライアントから〇〇というクレームが届いている
このように、生じている実害について、詳細なデータをまとめておくことが大切です。
ただし、不満や愚痴を伝えるだけでは、上司がどう対処すれば良いか分からなくなってしまう可能性が高いですし、感情論で泣き言を言っていると誤解させてしまう恐れもあります。
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主観や感情論ではなく、客観的に見ても悪影響が出ていると分かるような根拠があれば、上司も具体的にどんな問題が起きているのかイメージしやすくなります。
3.実害がチーム規模なら周囲を巻き込み根回しを行う
仕事量や残業が増えたといった実害を受けているのが自分だけなら、自分一人で上司に相談しても問題ないでしょう。
しかし、実害がチーム規模の場合、一人で相談するよりもチームメンバーを巻き込んで取り組むのが効果的と言えます。
チームメンバーや関連部署、クライアントなど広範囲に影響が及んでいることを理解してもらえると、上司も早く行動しないとまずいと認識する可能性が上がります。
チームメンバーが各々自分の担当業務の改善策を立てたり、チームの生産性向上に向けてタスクの割り振りやフローを見直したりするなどの議論を進めると建設的です。
また、他部署のメンバーに相談をしてみると、他部署で行った改善方法を教えてくれたり、業務フォローをしてくれたりする場合もあります。
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できるだけ多くの人を巻き込めれば、対処しないとまずい「かなり大きな問題」と上司に実感してもらいやすくなります。
4.上司へ相談・改善を求める
報告を重ねても上司に動きがない場合、次は上司に改善を求めて相談しましょう。
相談・改善をする際は、1~3のステップで集めた具体的な事例や証拠、改善策をもとに、感情的にならないように冷静な姿勢で下記の内容を伝えるのがおすすめです。
- 具体的に起きている、またはこれから起きることが予想される実害を伝える
- 客観的に実害・デメリットが分かるデータを添える
- できれば自分で考えた要望・改善策を伝える
まずは、客観的なデータを示したうえで、改めて仕事をしない同僚がいることによって具体的に何が起きているのかを伝えます。
「資料のクオリティが落ちていて顧客の目に触れると、弊社のイメージダウン・売上減少に繋がる」といった今後同僚への対策をしなかった場合に予想される実害があれば、それも挙げてみてください。
そして、「業務量を調整してほしい」「〇〇のサポートがほしい」といった具体的な希望を伝え、具体的にどうしてほしいか上司に把握してもらうことが大切です。
相談した内容を踏まえて、上司が今後の業務の振り分けやキャリアについて考慮してくれるケースもあるでしょう。
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仮に上司に相談して問題が改善されなかったとしても、相談をしたという実績を作ることに意味があります。
それでもアクションがなかった場合は、段階を踏んでさらに人事部をはじめとした他部署の管理職や、上司の上司に相談するといった別のアプローチもしやすくなります。
それでも上司が動かない時の対処法

注意しない上司を動かす対処法を講じても、仕事をしない同僚を放置し続ける可能性があります。
仕事をしない同僚を上司が放置するときは、以下の2つの対処法が効果的です。
- 別の部署にいる上司に相談する
- 上司よりも偉い立場の人に相談する
仕事をしない同僚が放置され続けている場合は、社内の別の人を頼って上司に危機感を抱かせるのが手です。
これら2つの対処法をぜひ試してみてください。
別の部署にいる上司に相談する
直属の上司がアクションを起こさない場合、別の部署にいる上司に相談することも視野に入れてみてください。
たとえ別の部署であっても、社員が何かしら問題を抱えているのであれば対処してくれる可能性があります。
ただし、上司によって得意・不得意があるので、相談をする相手は選びましょう。
マネジメントスキルが高い上司や、人とコミュニケーションを取るのが得意な上司に相談するのが効果的です。
また、同僚の勤怠が問題だったり、周りの働きぶりにも悪影響が出ていたりする場合は、人事部に相談するのも得策です。
ポイント
相談する際は「直属の上司が頼りなくて…」といった理由を挙げると角が立つため、避けましょう。
「〇〇さんからもお伝えしてもらえれば効果があると思い、ご相談いたしました」というようにポジティブな理由で持ちかけることが大切です。
上司よりも偉い立場の人に相談する
直属の上司が動かないのであれば、上司よりも偉い立場の人である「上司の上司」に相談するのが効果的です。
しかし、この場合はいきなり上司よりも偉い立場の人に相談するのではなく、必ず直属の上司に対応してもらえるように何度か働きかけることは欠かせません。いきなり偉い立場の人に相談してしまうと、「まずは直属の上司に相談しなさい」と注意されるケースは多いです。
偉い立場の人に相談する際は、これまでの対応の経過や収集した証拠をまとめたうえで、直属の上司が動かずに困っているメンバーが多い点を伝えましょう。
- 直属の上司にお願いしたけど注意してもらえなかった
- 部下に問題を押し付けている
- 社員を教育していない
- マネジメントするべき業務に関わろうとしない
このように事例を具体的に示すことができれば、仕事をしない同僚だけでなく、問題を放置している上司に対しても適切な対処を講じてもらえる可能性があります。
環境が改善されなければ転職を視野に入れる

ここまでご紹介した対策で解決しない場合、転職するのも手です。
この場合、上司だけでなく会社自体が問題を抱えている可能性が高く解決は難しいと言えます。
もし解決を目指す場合、相当な時間と労力を要するため、仕事に対するモチベーションを維持するのが難しくなっていきます。
転職することで環境を変えられるだけでなく、スキルアップやキャリアアップも期待できます。
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転職は決して逃げではありません。
自分自身の成長にもつながるチャンスなので、今の職場の環境が改善される見込みがないならぜひ転職も視野に入れてみましょう!
仕事しない同僚と注意しない上司を放置する影響を理解しよう!

仕事しない同僚や注意しない上司がいると、周りの社員のモチベーションが低下し、チームや会社全体にもさまざまな悪影響を及ぼします。
問題を放置したままの環境では、自分も会社も成長できません。我慢して働き続けることで疲労やストレスが蓄積し、心身に不調をきたしてしまう危険性もあるので、放置は危険です。
そのため、仕事しない同僚や注意しない上司それぞれに対して、対処を講じてみましょう。
上司に相談した結果、仮に希望が100%実現しなかったとしても、相談したことには意味があります。
さらに、別の部署の上司、上司より偉い立場の人などを巻き込んで問題解決に向けて動くきっかけになりますし、現状が改善されないと確認できれば、部署異動や転職を検討する大きな理由にもなります。