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30代で次を決めずに退職してもなんとかなる?
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30代で転職を成功させるにはどうしたらいい?
30代で転職を考えていて、こういった疑問を持つ人もいるでしょう。
事実として30代の転職において、退職してからの転職活動と働きながらの転職活動では、大きな違いが出るとされています。
本記事では、30代で次を決めずに退職するリスクについて解説します。ぜひ参考にしてみてください。
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データに基づく30代の転職の特徴や転職を成功させる秘訣もご紹介しますよ
30代で次を決めずに退職するのは避けたほうがいい

結論として、30代で次の計画を決めずに退職するのは、あまりおすすめできません。
その理由として、以下のようなリスクが考えられます。
【金銭面での限界】
働いていなくても生活費は必要です。ある程度は貯金を切り崩さなければならず、「貯金残高が0になるまで=転職のタイムリミット」になってしまいます。
【精神面での焦り】
働いていない無職の期間に焦りを覚えて、吟味をせずに求人に飛びついてしまう人もいます。「焦った結果、転職で失敗した」という失敗談は多いです。
【働く意欲や自信の喪失】
転職期間と言いながら怠けてしまい働く意欲を失ったり、次がなかなか決まらなくて自信を失ってしまったりする人もいます。
実際、株式会社ビズヒッツが転職経験者500人を対象に行った調査によると、転職経験者の7割以上が「働きながら転職活動をしたほうがいい」と回答しています。
30代で転職をする際、退職が大きなリスクになりかねません。よほどの理由がない限りは働きながらの転職がおすすめです。
参考:Biz Hits「「働きながらの転職活動」と「辞めてからの転職活動」どっちがいい?【500人アンケート調査】」(参照 2025-04-08)
30代で次を決めずに退職すると失敗する理由

30代で次を決めずに退職すると失敗する理由は、以下の3つです。
- 辞めることにだけ意識が行きがちなため
- 自分の市場価値を誤認している可能性があるため
- 金銭やブランク面から時間をかけて転職活動しづらいため
次を決めずに退職するリスクを理解していないと、その後のキャリアに大きな影響を及ぼす可能性があります。しっかり確認しておきましょう。
辞めることにだけ意識が行きがちなため
「とにかく今すぐに辞めたい」と思って次を決めずに退職すると、転職で失敗しやすいとされています。
なぜかというと、辞めることが目的になってしまい「どんな仕事に就きたいか」「仕事でどんなことを実現・達成したいのか」という将来設計がおろそかになるからです。
また、転職においては辞めたい気持ちよりも、辞めた原因が重要視されます。「なぜ前の職場を辞めたのか」は面接で必ず聞かれる質問なので、衝動的に辞めてしまうと上手く答えられず、採用担当者からの印象を悪くしかねません。
そして、辞めたい理由をしっかり理解していないと、次の職場で働き始めても、同じような理由でつまずいてしまう可能性があります。
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転職では辞めることにだけ意識が行って、目的化しないように注意しましょう。
自分の市場価値を誤認している可能性があるため
自分の市場価値を見誤っていると、希望する会社に転職できなかったり希望のポジションにつけなかったりする可能性があります。
市場価値とは、その人が市場にとってどれだけの価値があるかを表したものです。自分の経験・スキルと企業の求めているものが一致したとき、市場価値は高くなります。
注意したいのは、社内評価と市場価値は必ずしも一致するとは限らないということです。
現在の会社で社内評価が高くても、特定の業界・市場によっては市場価値が低い場合もあれば、その逆もあります。
自分の市場価値を知らないまま転職活動を始めると、自己評価と市場価値のミスマッチでなかなか就職先が決まらない場合もあります。
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スムーズに転職活動を進めたい方は、在職中に転職活動を始めて、自分の適切な市場価値を知っておきましょう。
金銭やブランク面から時間をかけて転職活動しづらいため
30代は多くの人にとってライフステージが変わる年齢です。結婚や子育てなど大きな支出が重なる人も多いでしょう。
退職後に転職活動を始めると、当然その間は収入がありません。転職活動がずるずると長引けば金銭的に生活が苦しくなり、精神的にも追い込まれやすくなります。
また、仕事を決めずに退職すると、職歴にブランク(空白期間)ができます。面接で空白期間中の活動内容や正当な理由を説明できなければ、採用担当者にネガティブな印象を与えてしまうでしょう。「採用しても仕事が続かないのではないか」と不安を与える原因にもなりかねません。
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ブランクは長くなればなるほど、印象に影響することがあるため、できるだけ短くする方が安心です。
データから分かる30代の転職

ここからは、以下の項目についてデータを参照しながら30代の転職の傾向を見ていきましょう。
- 転職理由
- 転職活動での失敗
- 企業がもっとも求めるもの
- 書類選考で注目されるポイント
- 面接で注目されるポイント
転職で失敗しないためには、30代の転職傾向を把握し、しっかりと対策を講じることが大切です。
転職理由1位は「給与の低さ」
30代の転職理由でもっとも多いのは「給与の低さ」です。
株式会社マイナビが行った調査では以下の結果が出ています。
引用:マイナビ キャリアリサーチLab「年代別の「転職率」と「転職理由」とは?20代・30代・40代・50代それぞれ解説」(参照 2025-04-22)
30代は結婚や子育てなどライフステージが変化する年代です。生活を考えてより稼げるお仕事へのキャリアアップを目指す人が多い傾向にあります。
もちろん、働き続けて昇給・昇進を目指す人もいます。
ただ、中小企業の定期昇給は2024年で平均10,712円とされています。つまり、単純に定期昇給だけで月給を10万円上げたいと考えたなら10年かかる計算です。
もし、今の段階で給料を10万円以上大きく伸ばしたいと考えているなら、30代で転職を考えるのも納得ですね。
転職活動での失敗は「準備不足と検討不足」
30代の転職活動で失敗する原因は「準備不足と検討不足」だとされています。
株式会社ビズヒッツが行った調査によると、30代の転職活動で多くの方が感じた失敗として、「もっと他の会社と比較しておけばよかった」や「転職先のリサーチが不足していた」といった意見が上位に挙がっています。
引用:Biz Hits「30代からの転職理由と転職活動で失敗したことランキング!男女203人アンケート調査」(参照 2025-04-23)
とんとん拍子に決まった転職先で即決してしまい、後悔する失敗談は一種の転職あるあるです。
じっくりと吟味して転職先を決めるなら、退職後に転職活動を始めるのではなく、在職中に余裕をもって転職するといいでしょう。
企業がもっとも求めるのは「即戦力となるプレイヤー」
企業がもっとも求める人材は「即戦力となるプレイヤー」だとされています。
実際、株式会社学情が行った調査によれば、採用担当者が30代の中途入社者に期待する役割は、「即戦力となるプレイヤー」が91.0%で最多でした。
ゼロから育て上げる新入社員と違って、中途入社の30代はある程度の経験値が期待されています。
また、キャリアアップ転職をしても、いきなり管理職やマネジメント業務担当ではなく、ある程度の期間はプレイヤーとしての活躍が求められるパターンも多いです。
場合によっては、中途入社であったとしても若手プレイヤーの目標になれる立ち振る舞いと結果が期待されるでしょう。
つまり、採用担当者は即戦力であるとともにリーダー・マネージャー候補を欲している傾向があります。
では、採用担当者がどういった基準で判断しているかというと、主に以下の6つです。
- 業務遂行能力の有無、あるいは遂行した実績
- 必要資格の有無
- 業務に対する信念や意欲が感じられるか
- 能動的に業務に当たれるか
- キャリアプランを具体的に描けているか
- 業務遂行に足るコミュニケーション能力があるか
これら全てを満たしているなら即戦力と言えるでしょう。
参考:株式会社学情「30代の中途入社者に期待する役割は、「即戦力となるプレイヤー」が最多。「これまで得た知識や技術を活かして、若手プレイヤーのお手本になってほしい」の声」(参照 2025-04-08)
書類選考で注目されるのは「経験した業務内容」
書類選考では経験した業務内容がもっとも注目されます。
株式会社学情の調査によれば、30代の中途採用において書類選考で注目されるポイントは、「経験してきた業務内容」が82.2%で最多でした。
なお、職務経歴書では、経験した業務内容だけでなく自身が挙げた実績や成果もアピールしましょう。
- 具体的な数値を示す
- 成果を挙げるに至ったプロセスやストーリーを詳しく説明する
上記のポイントを意識しながらアピールすれば説得力も増し、採用担当者に好印象を与えられます。
参考:株式会社学情「30代の中途入社者に期待する役割は、「即戦力となるプレイヤー」が最多。「これまで得た知識や技術を活かして、若手プレイヤーのお手本になってほしい」の声」(参照 2025-04-08)
面接で注目されるのは「コミュニケーション力」
株式会社学情の調査によれば、30代の中途採用において面接で注目されるポイントは、「コミュニケーションスキル」が86.2%で最多でした。
面接でコミュニケーションスキルをアピールするには、相手に内容が伝わりやすいように結論から簡潔に述べる話し方が大切です。
また、明るい声のトーンを意識したり、適度にあいづちを打ったりといった非言語コミュニケーションも意識すると、相手に好印象を与えられるので非常に効果的です。
参考:株式会社学情「30代の中途入社者に期待する役割は、「即戦力となるプレイヤー」が最多。「これまで得た知識や技術を活かして、若手プレイヤーのお手本になってほしい」の声」(参照 2025-04-08)
30代で次を決めずに退職しないほうがいい人の特徴

30代で次を決めずに退職しないほうがいい人の特徴は、以下の3つです。
- 成果を出したことがない人
- 受け身や他責思考の人
- 家族を養っている、あるいは貯金がない人
退職を検討している方は、自分が上記の特徴に当てはまっていないかぜひチェックしてください。
成果を出したことがない人
今の職場で成果を出していない人は、注意が必要です。
なぜかというと転職では成果や経験がアピール材料になるからです。転職を考える前に「今の職場で何を得たか」を明確にできないと、転職活動でアピールできるものがなく選考で不利になってしまいます。
つまり、退職する前に今の職場で具体的な成果や実績を残せたのかを振り返り、小さなアピールポイントでも何か見つけておく必要があります。
これらが思い浮かばないなら、すぐに退職するのではなく、今の職場で強みとなる経験やスキルの習得を目指してみましょう。
受け身や他責思考の人
受け身や他責思考になってしまいやすい場合、30代で次を決めずに転職することにはリスクがあります。
たとえば「希望と異なる部署に配属された」「思うような評価が得られない」といった悩みも、「異動を相談する」「評価の基準を確認して行動を見直す」など、転職以外の方法で解決できる場合があります。
こうした視点を持たないまま転職に踏み切ってしまうと、次の職場へのハードルが上がってしまったり、同じような問題を繰り返してしまうことにもなります。
まずは、自分の考え方や今の環境でできることを振り返ってみることも、大切なステップのひとつです。
家族を養っている、あるいは貯金がない人
家族を支えている方は、どうしても生活費の負担が大きくなりやすいものです。
そのため、次の仕事を決める前に退職してしまうと、転職活動が長引いたときに家計が厳しく感じられることもあります。
また、転職によって通勤時間や働き方が変わることで、これまでの生活リズムが崩れ、ワークライフバランスが取りにくくなる場合もあるでしょう。
結婚や子育て、介護など、人生の大きな節目で転職を考える人も多いものの、暮らしの安定を大切にしたい場合、できるだけ慎重に検討することをおすすめします。
もし貯金にあまり余裕がない場合は、焦って決断してしまう原因にもなりやすいので、注意が必要です。
30代で次を決めずに退職して大丈夫な人の特徴

30代で以下の特徴がある人は、次を決めずに退職しても問題ないケースが多いです。
- 希望条件と自分の市場価値が見合っている
- 将来を見据えられている
なぜ上記の特徴があると次を決めずに退職しても大丈夫なのか、その理由を詳しく見ていきましょう。
また、番外編として働き続けるリスクのほうが次を決めずに退職するリスクを上回るパターンも解説しています。
希望条件と自分の市場価値が見合っている
希望条件と自分の市場価値が見合っている場合、次を決めずに退職してもすぐに転職できる可能性が上がります。
転職は企業とのマッチングです。企業が希望する人物像と、自分のスキルやキャリアが合っているかは重要なポイントといえます。自分が即戦力となる人物かを客観的に理解できている人は、転職が成功しやすいです。
また、「正社員希望」「年収○○○万円は欲しい」など希望条件も明確にしておくと、希望にマッチした企業を選びやすくなります。
なお、未経験の職種にチャレンジする際は、希望条件やアピールすべきポイントは変わります。特に役職や年収といった待遇面では、多少の妥協は必要と覚悟しておきましょう。
将来を見据えられている
転職したい理由がはっきりしており、将来を見据えられている人は、次を決めずに退職しても転職で成功する可能性が高いです。
このような人は、次の職場で何を実現したいかが明確になっており、目標を達成できる転職先を見つけやすいです。また、転職後に自分の理想と現実のギャップで苦しむリスクが少なくなります。
明確なキャリアプランがあると面接でも自信を持ってアピールしやすく、採用担当者に好印象を与えやすくなります。
転職活動は目先の変化だけではなく、将来も見据えて行動できるかが重要なポイントです。「転職して実現したい夢や目標がある」という人は、思い切って退職するのも一つの手です。
【番外編】心身に支障をきたしている
仕事の影響で心身に支障をきたしているのなら、次を決める前の退職もやむを得ません。
たとえば、以下の状況は心身が疲労しているサインといえます。
- 朝起きられない日が続いている
- 睡眠不足・寝付けない
- ミスが増えている
長時間労働や人間関係の悪化、ノルマ未達成などが続くと、ストレスや疲労が蓄積されます。ストレスや疲労が蓄積されると、心身に支障をきたすおそれがあるので注意してください。
自分に合った職場に転職すれば、心身の回復が期待できるでしょう。心身の安定は仕事のモチベーションにもつながり、パフォーマンスも発揮しやすくなります。
上記のサインに該当する方は、体やメンタルを壊してしまう前に退職や転職を検討してみてください。
【番外編】労働環境が劣悪
労働環境が劣悪な場合、我慢して働き続けるのは危険なときがあります。
以下をはじめとしたひどい労働環境は、次が決まっていなくても退職するかすぐに転職をすべきです。
- 法定を超える長時間労働を強いられる
- 残業を含めて計算すると給与が最低賃金を割り込む
- 給与の未払いなどから経営難が考えられる
長時間労働は心身に支障をきたす原因です。また、ハラスメントが横行している場合も、心身の健康に悪影響を及ぼす危険性があるため、注意しなければなりません。
経営難の会社は倒産するリスクもあります。給与が未払いか遅延しているのであれば、早急に転職すべきか判断したほうが良いでしょう。
他にも人間関係や社風などの不満や不安があり、問題解決に向けて自分なりに努力しても改善されなければ、転職を検討すべきです。
30代で辞めてから転職に成功する秘訣

30代で辞めてから転職に成功する秘訣は、以下の6つです。
- 退職理由を改めて振り返る
- 金銭的なデッドラインを確認する
- 譲れない条件や優先度を決める
- 自己分析を通して市場価値を知る
- 業界や転職先の分析を行う
- スキルアップや資格取得をする
上記6つのポイントについて詳しく解説するので、退職後に転職活動を始めようと思っている方はチェックしてみましょう。
退職理由を改めて振り返る
会社での立場や仕事内容が合わないと感じた際に、転職を考える人は少なくありません。
しかし、「なんとなく合わなかった」という曖昧な理由で退職を決断してしまうと、次の職場でもミスマッチが起こり、すぐに転職する可能性が高くなります。
転職の繰り返しを避けるには、「なぜその職場に合わなかったのか」という振り返りが大切です。合わないと感じた原因や退職理由を明確にできれば、似たような環境の職場を回避しやすくなります。
退職理由を具体的に説明できれば、面接時の受け答えや仕事の選び方も変わり転職に成功しやすくなるはずです。
金銭的なデッドラインを確認する
いつまでに転職しなければならないかの期限を把握する意味でも、金銭的なデッドラインを確認しておきましょう。
退職後に転職活動を始める場合、次の転職先で最初の給料が入るまでは貯金を切り崩して生活をしなければなりません。失業保険などを活用する方法もありますが、貯金の切り崩しは避けられないでしょう。
転職活動が長引けば、いずれ金銭的にも精神的にも余裕がなくなり、転職活動で妥協してしまう可能性が上がります。
あらかじめデッドラインを決めておけば、不安や焦りに駆られる心配もなく、転職先を妥協して決めるリスクを抑えられます。「いつまでに転職をする」という目標もでき、高いモチベーションで転職活動に打ち込みやすいでしょう。
譲れない条件や優先度を決める
入社後にミスマッチを起こさないためにも、転職の軸を考えた条件の設定が大切です。
自分が求める条件を明確にしないまま転職活動を行うと、給与面や待遇面、環境面などさまざまな点でミスマッチが起こり、不満が溜まってすぐに転職する可能性が高くなります。
もちろん求める条件が複数ある場合、すべてを満たす企業はなかなか見つかりません。条件の優先度を決めておき、自分に合った転職先を探しましょう。
給与や福利厚生、労働時間、環境、やりがいなど、自分がどうしても譲れない条件を整理したうえで、優先順位をつけるのがおすすめです。
自己分析を通して市場価値を知る
転職を成功させるには、徹底的な自己分析による市場価値の把握も重要です。
これまでの経験や習得したスキル、強みを振り返り、仕事で活かせるポイントを見つけましょう。経験やスキル、強みといったポイントは、特定の業界において自分の市場価値がどれほどあるのかを測る指標になると同時に、選考時のアピール材料にもなります。
また、「なぜ転職したいのか」「どのような仕事が自分に向いているのか」の明確化も欠かせません。自己分析によってキャリアの軸が定まり、転職活動を効率的に進められるでしょう。
自分の市場価値を把握すれば、面接でも自信を持ってアピールできます。
業界や転職先の分析を行う
転職活動では、自己分析だけでなく業界や転職先の分析も重要です。
特に未経験職種への転職の際は、業界や企業について分析を行い、深く理解する姿勢が求められます。
分析が不十分なまま漠然とした企業イメージで入社してしまうと、入社後にミスマッチが起こりやすいです。念入りな業界分析はミスマッチを防ぐと同時に、自分の興味や適性とマッチングしているかを確認する機会にもなります。
希望する業界の特徴や成長性、企業が求める人物像を把握しておくことで、書類選考や面接では自分の強みを効果的に伝えやすくなり、転職活動もよりスムーズに進められるようになります。
スキルアップや資格取得をする
資格を取得しておくと、転職活動で有利に働く可能性が上がります。特に特定の業界において優遇される資格を保有していると、専門性をアピールする材料になります。
たとえばIT業界や介護・福祉業界など専門スキルが求められる業界です。関連資格をあらかじめ取得していれば、即戦力・適性があるとみなされやすく、採用担当者からの評価も高まります。他の求職者と差をつけるチャンスでもあるので、積極的に取得したいところです。
資格を取得するには時間をかけて勉強に取り組む勤勉さと意欲が必要です。つまり、自己PRで「目標に向かって努力ができる」「新しい分野でも挑戦する意欲がある」というアピールにもつながるでしょう。
退職後の金銭面の不安を減らす方法

退職後の金銭面の不安を減らす方法は、以下の3つです。
- 転職期間に要する費用をあらかじめ算出する
- 副業による収入源を確保する
- なかなか決まらない場合は失業保険をもらう
次を決めずに退職すると収入がなくなり、焦りを感じながら転職活動を行ってしまうケースが起きやすくなります。安心して転職活動をするには、これから紹介する方法を実践してみてください。
転職期間に要する費用をあらかじめ算出する
転職活動は、面接会場までの交通費や面接時に着るスーツ代、履歴書や証明写真などの雑費、その他さまざまな費用がかかります。
また、生活費や社会保険料、国民年金、住民税なども含めて、転職以外で出ていくお金も準備しておかなければなりません。
生活費と納税は何もしていなくても毎月発生するので、転職期間が長引けばそれだけ苦しい思いをします。
よって、転職期間に必要なもろもろの費用を確認して、あらかじめ計算しておきましょう。病気やケガなど想定外の出費が発生する場合もあるため、多めに見積もっておくのがポイントです。
副業による収入源を確保する
就業中に副業を始めておくのもおすすめです。本業とは別の収入源を確保しておけば、焦らずに転職活動を進めやすくなるでしょう。
データ入力やWebライティングなど、パソコンがあれば家で簡単に始められる副業も多く存在します。
また、副業を通じて経験やスキルが身につくのもポイントです。希望職種に関連した副業で経験やスキルを習得しておけば、転職活動でアピールできる可能性が高く、選考を有利に進められます。
今のうちから副業を見つけて、収入源を確保しておきましょう。
なかなか決まらない場合は失業保険をもらう
なかなか次の転職先が決まらない場合は、失業保険を活用しましょう。
失業保険は、離職した方が再就職に向けて活動できるよう支給される制度で、受給額は年齢や雇用保険の加入期間によって変わります。
金額には個人差がありますが、一定期間は生活に困らない程度の支援を受けることができます。
また、失業保険の対象外となる場合は「求職者支援制度」を検討するのもおすすめです。
月10万円の給付金を受け取りながら、無料で職業訓練を受けられる制度で、スキルアップを目指しながら生活費の不安もやわらげることができます。
利用を考える際は、条件をはじめ、あらかじめ詳細を確認しておくと安心です。
自分の状況に合わせて、活用できる制度をうまく取り入れていきましょう。
30代で次を決めずに退職するなら準備が重要

30代で次を決めずに退職する場合、なかなか次の転職先を決められず転職活動が長引くリスクもあります。つまり、転職を成功させるには退職までに以下の準備が重要です。
- 退職理由や合わないと感じた原因を明確にしておく
- 金銭的なデッドラインを確認して転職活動ができる期間を把握する
- 転職活動で譲れない条件を整理して優先順位をつける
- 自己分析をして自分の市場価値を把握する
- 業界や企業の分析をして自分の適性とのマッチングを確認する
- 希望の職種に関連した資格を取得する
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準備を万全にしておけば、30代でもスムーズに転職活動を進めやすくなりますよ
また、退職後に転職活動を安心して行うには、生活が送れる程度の資金も必要です。本記事でご紹介した内容を参考に、さっそく資金の調達や転職に向けての準備を始めてください。