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仕事がつらくて心が折れた……
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心が折れてしまったから今の職場ではもう働けない……
仕事中にこのように感じたなら、それは休むべきサインです。
「心が折れる」とは単なる落ち込みや疲労ではありません。適切な支援と十分な休養で心を癒す必要がある状態です。
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心が折れたまま働き続けると、心身ともに疲弊して健康に悪影響を及ぼす可能性があります。
そこで本記事では「心が折れた、もう働けない」と感じる原因や折れてしまったときの対処法を解説します。
今の仕事がつらいと感じている方は、ぜひ参考にしてください。
仕事で「心が折れた、働けない」となる原因6つ

仕事で「心が折れた、働けない」と感じる原因はさまざまです。人によっては、複合的な要因で心身に大きな負荷がかかっている場合もあります。
適切な対処をするためには、自分がどんな理由で心が折れているのかを知らなくてはいけません。
ここでは以下の主な6つの原因をご紹介します。
- 労働時間が長くワークライフバランスが取りにくい
- 社員同士の人間関係が良くない
- 仕事の要求が高く過度なストレスがかかる
- やりがいがなくモチベーションが低下している
- そもそも仕事内容が自分に合っていない
- 会社の将来性に不安がある
当てはまるものがないかぜひチェックしてください。
労働時間が長くワークライフバランスが取りにくい
長時間労働や休日出勤が続くと、心も体も休まる時間がなくなり、知らず知らずのうちに大きな負担が積み重なっていきます。
本来、休息や趣味、家族と過ごす時間は、心身を回復させる大切な時間です。こうした時間が削られ続けると、次第に以下のような不調が現れやすくなります。
- 集中力が低下する
- 仕事へのモチベーションが上がらない
- 不眠や動悸などの体調不良
それでも無理を続けてしまうと、最終的には心が限界を迎えてしまいます。
日本では「がんばることが当たり前」とされがちですが、努力にも限界があります。
自分が頑張り過ぎていないか一度立ち止まって振り返ってみてください。
社員同士の人間関係が良くない
職場の人間関係に悩み、精神的なストレスを抱えている方も多くいます。
具体的には以下のようなトラブルがストレスの原因です。
- そりが合わずトラブルになりやすい上司や同僚がいる
- ハラスメントが横行している
- 無視や陰口などの嫌がらせがある
こういった状況が続くと、心が疲弊し、ある時ふと限界を迎えてしまうことがあります。
特に真面目で責任感の強い方ほど「自分が我慢すれば……」と問題を抱え込んでしまいがちです。
職場には、さまざまな年齢・性格・考え方を持った人が集まります。時には、反りの合わない人と意見がぶつかってしまうことも少なくありません。
価値観が合わない人と対立したり逆に無理して同調したりする人は、職場の人間関係に耐えられなくなり、仕事のパフォーマンスにも影響を及ぼす可能性があります。
仕事の要求が高く過度なストレスがかかる
仕事の内容や求められる成果があまりにも高すぎると、どんな人でも心がすり減ってしまいます。
たとえば、以下のような仕事が続いている方は注意が必要です。
- 過剰なノルマを課せられている
- 期待が大きくプレッシャーがかかる
- 不明確な指示を読み解いて作業をしなければならない
- 自分の能力ではコントロールしきれない業務量を任されている
- 大きすぎる責任を背負わされている
適度なプレッシャーは成長のきっかけにもなりますが、過剰になると、心と体は次第に耐えきれなくなっていきます。
特に真面目な方ほど「期待に応えたい」と頑張り続けてしまいがちですが、それが裏目に出てしまうこともあります。
一人で抱え込まず、まずは「これは本当に自分だけの問題なのか」と立ち止まって考えてみてください。
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あなたが悪いのではなく、過剰な期待や仕組みそのものに無理があるのです。
やりがいがなくモチベーションが低下している
「この仕事に意味があるのだろうか」と感じながら働き続けると、少しずつモチベーションが削がれていってしまうものです。
たとえば、以下のような状況に心当たりはありませんか?
- 毎日同じ作業の繰り返しで、成長を実感できない
- 頑張っても評価に結びつかず、達成感が得られない
- 何のためにこの仕事をしているのか分からなくなっている
どんな人でも意味を見出せない仕事を続ければ、やがて心が疲れてしまうものです。
「働く意味」や「なぜこの仕事をしているのか」がわからない状態が続くと、ふとした失敗や挫折で、一気に心が折れてしまうことがあります。
やりがいを感じられず、モチベーションも低下して、働く意味を見出せなくなったら、キャリアの方向性を見直すべきサインといえます。
一度立ち止まり、これからの働き方を考えてみましょう。
そもそも仕事内容が自分に合っていない
業務内容が自分の能力や適性に合っていないと評価が上がりづらく、心が折れる原因になります。
たとえば、以下のような状況下では「周囲はできているのに自分はできない」と思い込んでしまいやすく、自己肯定感が下がっていきます。
- 人と話すのが苦手なのに接客業についている
- 細かい作業が苦手なのに事務職をしている
そして、適性に合っていない仕事を無理に続けると、最終的には心が疲弊して折れてしまいます。
向き不向きは誰にでもあるため、「向いていない=甘え」ではありません。自分の向き・不向きを踏まえ、仕事を見極めることも、キャリアを築いていくうえで重要な点のひとつです。
今の職場が合っていないと感じるなら、自分に合った環境へ目を向けてみることをおすすめします。
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きっと、あなたに合う仕事や職場が見つかるはずですよ。
会社の将来性に不安がある
会社の業績や将来性に不安を抱えていると、「このままここで働き続けて大丈夫だろうか…」という気持ちが積み重なり、心が折れやすくなります。
- 業績が下がり続けていて昇給や昇進が見込めない
- 時代の流れに会社がついていけていない
- 将来的なキャリアアップの道が見えない
こうした不安が長引くと、「ここで頑張っても報われないかもしれない」と感じ、働く意義すら見失ってしまいます。
もし今、「この先が見えない」「ここにいても成長できない」と思うなら、それはあなたの感性が鈍っているのではなく、大事なサインです。
環境を変えるのは簡単なことではありませんが、キャリアの方向性を冷静に見直すタイミングともいえます。
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会社だけでなく、自分の人生全体を見据えた選択を大切にしましょう!
仕事で心が折れたときの対処法8選

仕事で心が折れてしまったとき、適切な対処ができなければ、立ち直るまでより多くの時間を要してしまいます。
そこで、ここからは以下の8つの対処法をご紹介します。
- 自分の状態が一時的なものなのか確かめる
- 信頼できる友人・同僚に相談する
- 医師やカウンセラーなどの専門家に相談する
- 休職・休暇でリフレッシュする
- 仕事や人生の目標を見つめ直す
- 労働環境の改善を試みる
- 部署異動や転職を検討する
- 仕事のスキルを磨く
万が一仕事で心が折れたときは、思い出してぜひ実践してください。
自分の状態が一時的なものなのか確かめる
一時的なストレスや疲労であれば、時間の経過や十分な休息によって、自然と回復していきます。
しかし、次のような状態が何週間も続いている場合は、注意が必要です。
- 寝つきが悪く、夜中に目が覚める
- 食欲がなくなってきた
- 何をしても楽しいと感じられない
- 頭がうまく働かず、ミスが増えた
- ずっと心が重く、前向きになれない
こうした状態は、心が折れているサインかもしれません。
「いつからこんなふうに感じているのか」「最近、仕事や生活にどんな変化があったか」などを振り返ってみましょう。
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セルフチェックを通して、自分の状態を客観的に把握することが、次のステップにつながります。
信頼できる友人・同僚に相談する
悩みを一人で抱え込まず、信頼できる友人や同僚、家族への相談も有効な対処法です。
一人で悩んでいると孤独感を抱きやすくなり、心の負担がさらに大きくなる可能性があります。
自分の中でぐるぐるしていた悩みも、誰かに聞いてもらうことで整理が進んだり、思ってもいなかった視点をもらえたりすることがあります。
「こんなことで相談していいのかな」と思わず、まずは気持ちを言葉にしてみましょう。
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あなたの苦しさを理解しようとしてくれる人は、きっと身近にいるはずです。
医師やカウンセラーなどの専門家に相談する
つらい状態が長引いたり、自分ではどうにもならないと感じたときは、無理をせず専門家の力を借りることも選択肢のひとつです。
心療内科や精神科、カウンセリングなど、心の不調に向き合ってくれる専門機関は多く存在します。
「こんなことで相談しても大丈夫かな…」と思っても、今感じている不調や違和感は十分な相談理由になります。
最近では、会社に産業医が常駐していたり、EAP(従業員支援プログラム)という外部相談窓口が整っている企業も増えています。
医療機関やカウンセリングは、ただ話を聞いてもらうだけでも構いません。
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「助けを求めていい」という感覚を、どうか忘れないでください。
休職・休暇でリフレッシュする
心が折れた状態のときは、何よりも「まず休む」ことが大切です。
頑張りすぎた心と体を回復させるには、数日だけでも仕事から離れて、ゆっくり休む時間が必要です。
責任感の強い方ほど「休んだら迷惑をかける」と思いがちですが、自分の健康は最優先です。
- 有給休暇を使う
- 医師の診断で休職制度を活用する
- 家でただ眠る、散歩をする、自然に触れる
どんな休み方でも構いません。
「心が折れた」「もう働けない」と感じているなら、今が休むときです。
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休むことは決して逃げではありません。前に進むための大切な時間です。
仕事や人生の目標を見つめ直す
仕事をする意味がわからなくなってしまった場合、焦らずに自分の気持ちと向き合う時間が必要です。
年齢や心身の状態に応じてキャリアや人生の目標が変化するのは自然なことです。「なぜ今つらいのか」「何が苦しく感じるのか」「本当は何を大事にしたいのか」など、頭の中のモヤモヤを少しずつ整理してみましょう。
ノートに書いたり、マインドマップで気持ちを可視化したりすると、自分でも気づかなかった本音が見えてくるかもしれません。
すぐに答えが出なくても大丈夫。目標や気持ちを少しでも整理できると、立ち直りのきっかけにつながります。
労働環境の改善を試みる
今の職場で強いストレスを感じているなら、自分ができる範囲で働く環境を見直すことも大切です。
たとえば、上司に相談して業務量を調整してもらったり、仕事のやり方を工夫したりすることで、負担が少し軽くなることがあります。
人に頼るのは決して甘えではありません。むしろ、自分の心と体を守るために必要な行動です。
「つらい」と感じたら、ひとりで抱え込まずに、信頼できる相手に話してみてください。
部署異動や転職を検討する
職場の構造的な問題で改善が難しい場合、部署異動や転職を検討しましょう。
環境が変わることで、心が少し軽くなったり、新しいスタートを切れることもあります。
ただし、「今すぐ逃げ出したい」といった衝動で動くのではなく、自分の気持ちやつらさの原因を振り返る時間も大切です。
これまでの経験やスキルを整理して、自分に合った場所を探していきましょう。
なお、今の会社で自分の経験やスキルを活かせる部署が見つからなかった場合、退職を視野に入れる人も少なくありません。もし退職すると伝えにくい場合、退職代行を利用するのも一つの選択肢です。
仕事のスキルを磨く
もし気力が少し戻ってきたら、無理のない範囲でスキルアップに取り組んでみるのもおすすめです。
新しい知識やスキルが身につくと、「自分にもできることがある」と思えるようになり、自己肯定感が少しずつ戻ってきます。
また、できる仕事が増え、自然と自信がつき、前向きに仕事に取り組めるでしょう。
本を読んでみる、オンライン講座をのぞいてみるなど、まずはハードルを感じない方法で始めてみましょう。
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焦らなくて大丈夫。あなたのペースで進んでいきましょう。
頼れる支援制度・お金の不安への対処法

心が折れて働けない場合、さまざまな不安がつきまといます。
もし、仕事やお金に関する不安を覚えているなら、以下の方法で対処しましょう。
- 社内制度・相談窓口や地域の支援機関を利用する
- 傷病手当金や失業保険など公的制度を活用する
- 生活費の見直しや副業も視野に入れる
上記の対処法について詳しく解説します。
社内制度・相談窓口や地域の支援機関を利用する
会社によっては、EAP(従業員支援プログラム)をはじめとした相談窓口が設けられている場合もあります。
EAPはメンタルヘルスの不調を抱える社員を対象に、カウンセリングや復職に向けたサポートなどを行う制度です。社外の専門家と連携して支援プログラムを実施するため、効果的なメンタルヘルス支援を受けられます。
もし社内の相談窓口で話しにくいと感じるときは、厚生労働省の「こころの耳」など、外部の支援サービスを頼ってみるのもひとつの手です。匿名・無料で相談できる窓口もあり、今すぐ動けなくても、「こんな支援があるんだ」と知っておくだけで、少し心が軽くなるかもしれません。
傷病手当金や失業保険など公的制度を活用する
心が折れてしまって働けない状態が続いているなら、まずは心と体を休ませることが一番大切です。
そのうえで、生活の不安を少しでも軽くするために、傷病手当金や失業保険などの制度を利用するという選択肢もあります。
傷病手当金とは?
業務外のケガや病気が原因で連続して4日以上仕事を休んでいる場合に支給される給付金です。
給与の支払いがないときに、給与の約3分の2の金額が支給されます。
支給期間は最長で1年6ヶ月です。
失業保険とは?
失業保険とは、離職者を対象として再就職できるように支援する給付金制度です。
支給期間や支給額は、働いていた期間や給与額などによって異なります。
こういった公的制度を活用すれば、精神的・経済的な安心材料となるでしょう。気になる制度があったら、公式サイトで詳細を確認してください。
生活費の見直しや副業も視野に入れる
働くのがしんどい時は、収入を増やすより、支出を減らすことから始めてみるのも一つの手です。
何にお金を使っているかを見直すだけでも、気持ちに少し余裕が生まれることがあります。
また、体調が少し落ち着いてきたら、在宅でできる軽めの副業をゆっくり探してみるのも選択肢です。
- Webライティング
- アンケート案件
- スキル販売 など
こうした仕事は、短時間・自分のペースでできるものが多く、「自分にもできた」という小さな自信にもつながります。
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体調や気持ちを第一に、自分に合ったペースで、少しずつ選択肢を増やしていきましょう。
仕事で心が折れているかもしれないサイン

心が折れると体調面や精神面にさまざまな影響が出やすくなります。心身の健康が大きく崩れる可能性もあり、早期発見と適切な対処が重要です。
ここでは、仕事で心が折れているかもしれないサインを7つご紹介します。
- 頭痛・吐き気・食欲不振など体調不良が続いている
- 常に疲労感がある
- 夜寝たくても寝られない
- 何事にもやる気が出ず楽しみを感じられない
- 休みの日も仕事の悩みばかり考えている
- 出勤前になると涙が出る・動悸がする
- 友人や家族との連絡を面倒に感じる
これらに当てはまるものがないか、ぜひチェックしてください。
頭痛・吐き気・食欲不振など体調不良が続いている
頭痛、吐き気、食欲不振といった体調不良が長期間続くのは、心や体が限界を迎えているサインかもしれません。
過度なストレスや疲労が積み重なると、自律神経が乱れ、体調にもさまざまな影響が出てきます。
「ただの疲れかも」と思って頑張り続けてしまう方も多いですが、そうした状態が続くと、日常生活や仕事に影響が出る前に立ち止まることが必要になります。
今はまず、十分な休息をとること、そして、無理のない範囲で医師や相談窓口に話を聞いてもらうことを検討してみてください。
常に疲労感がある
「しっかり寝たのに疲労が取れない」「日中に眠気が襲ってくる」など、疲労感が常にある状態が続いている場合、ただの疲れではなく、心身のバランスが崩れている可能性があります。
頑張りすぎていると、睡眠や休息では解消しきれない慢性的な疲労が蓄積していきます。
まずは短い時間でもいいので、しっかりと休むことに集中してみてください。
それでも疲れが抜けない、回復の兆しが見えないという場合は、一人で抱え込まず、専門家に相談することも選択肢のひとつです。
夜寝たくても寝られない
仕事の悩みや不安が頭をよぎって夜眠れない日が続く場合、不安やストレスがたまっているサインとも考えられます。
不眠は心身の回復を妨げ、次の日のパフォーマンスにも悪影響を与えるため、早急な対処が必要です。
寝付けない場合は、自分に合ったリラックス方法を試したり、空調や照明などの室内環境を整えたりといった方法を試してみましょう。
それでも改善しない場合は、一人で抱えず、信頼できる人や専門家に話を聞いてもらうことも大切です。
何事にもやる気が出ず楽しみを感じられない
「何事にも興味を持てない」「楽しいと感じる瞬間が少ない」と感じたら、心が折れているサインです。
精神的に追い詰められていると、日常の些細な出来事や趣味にも楽しみを感じられなくなることもあります。
そういった時は、何か趣味や関心事を見つけるのも手です。
小さなことで構いません。ほんの少しでも「落ち着く」「心が軽くなる」と思えることがあれば、それを大事にすることが心の回復につながっていきます。
休みの日も仕事の悩みばかり考えている
「せっかくの休日なのに、仕事のことが頭から離れない……」そんな状態が続くときは、ストレスや疲労が蓄積しているサインです。
心がうまく休めないままでいると、やがて睡眠や食欲など、体にも影響が出てきてしまうことがあるので、少しずつリフレッシュできる時間を作ることが大切です。
たとえば、趣味に没頭したり、家族や友人と過ごす時間をあえて取ったりするだけでも、心の緊張が和らぐことがあります。
また、休日は「仕事から距離を置く工夫」をするのもおすすめです。
たとえば「仕事着と私服をはっきり分ける」「平日はコンタクト、休日は眼鏡にする」といった小さなルールが、意外と気持ちの切り替えにつながることもあります。
出勤前になると涙が出る・動悸がする
出勤前に涙が出たり、動悸がしたりといった症状があるなら、心が折れているサインです。
気持ちは「まだ頑張れる」と思っていても、体が先に反応してしまうこともあります。
このような状態が続くと、無理を重ねるほど心身への負担が大きくなってしまいます。
そんなときは、出勤をいったん止めて、しっかり休むという選択も大切です。
「休むこと=悪いこと」ではありません。自分を守るために必要な行動です。
友人や家族との連絡を面倒に感じる
周囲との関わりが少なくなるのも心が折れているサインです。
人と関わることすら負担に感じるほど心が消耗していると、自然と孤立しやすくなり、さらに苦しさを抱え込みやすくなります。
「誰かに相談する余裕すらない」と感じるときでも、無理せず、必要に応じて外部の相談窓口を頼る選択肢があることだけでも、思い出しておいてください。
社内制度を活用するのが難しいときは、厚生労働省の「こころの耳」などの公的支援窓口も利用できます。
いまは無理せず、少しでも「話せそう」と思えるタイミングが来たら、そのときに動けば大丈夫です。
心が折れたらどうする?よくあるお悩み・疑問への回答

「心が折れた、働けない」と感じた場合、「今すぐ仕事を辞めるべきか?」「病院に行くべきか?」といったさまざまな疑問が生まれます。
心が折れている状態では正常な判断をするのが難しくなるため、何をすべきかの判断基準を理解しておいてください。ここでは、心が折れた場合のよくあるお悩みや疑問をご紹介します。
今すぐ辞めるべき?甘えだと思われない?
「仕事を辞める」という決断には慎重になるべきです。
心が折れた際に必要なのは十分な支援と休養の時間ですから、必ずしも「仕事を辞める」が解決につながるわけではありません。
あくまで数ある選択肢の一つなので、辞める決断をする前に自分の状態を把握し、専門家や上司などに相談したうえで辞める、辞めないのを検討するのが得策です。
「仕事がつらい」という感情は多くの社会人が抱いています。決して「仕事を辞める=逃避や甘え」ではないので、まずは心身の健康を最優先に行動しましょう。
病院に行くべきかはどう判断する?
病院に行くべきかの判断基準は、以下の症状を鑑みて総合的に判断しましょう。
【身体面の症状】
・倦怠感や不眠
・食欲低下や体重減少
・頭痛や肩こり、めまい、耳鳴り、吐き気
・集中力の低下
【精神面の症状】
・イライラしやすくなった
・趣味や日々の些細なことに楽しみを感じられなくなった
・さまざまな物事に対して不安が強くなった
・ネガティブな考えが止められなくなった
【その他の症状】
・身だしなみに気を遣わなくなった
・人との接触を避けるようになった
上記のような症状が何日も続く場合、精神科や心療内科を受診すべきです。精神科や心療内科を受診するのは心身の健康を守る大切な一歩であり、決して恥ずかしいことではありません。
適切な支援や治療を受けるためにも、病院に行く前に「自分の状態」を言語化しておくようにしましょう。
「心が折れてもう働けない」と感じても焦らず対処しよう

心が折れたまま無理に働き続けると、心身の健康に悪影響を及ぼす可能性があります。
まずは原因をよく知り、自分の心をしっかりと守りましょう。
もし、それでも心が折れてしまったときは、焦らずに必要な対処をしなくてはいけません。
自分の心と体が出すサインを見逃さないように日頃から気をつけてください。
そして、心が折れてしまった自分を慈しみ、必要な支援を受け、十分な時間をかけて休養を取りましょう。
今の職場を続けるべきなのかは、余裕ができてから自分のペースで対処すれば大丈夫です。
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一旦、冷静に現状や自分を客観視して、必要な対処を一つずつ進めていきましょう。