やればやるほど仕事が増える原因とは?コントロール方法や断るコツ

やればやるほど仕事が増える原因とは?コントロール方法や断るコツ
  • やればやるほど仕事が増えるのがつらい…

  • 頑張っているのに、正しく評価されていない気がする

人よりたくさんの仕事を引き受けているうちに、どんどん仕事が増えたり、成果を出しても負担だけが増えてしまったりする現状に、ストレスや不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。

本記事では、やればやるほど仕事が増える状態になる原因や、仕事量をコントロールする方法などを解説します。

  • 現状を変えたい方にとって、次の一歩を見つけるヒントになるので、ぜひ参考にしてみてください。

目次 open

やればやるほど仕事が増える原因は「できる人依存の職場」にある!

やればやるほど仕事が増える職場の多くは「できる人依存」に陥っています。

「できる人依存の職場」とは、実績や信頼のある人ほど仕事を任されやすく、結果として負担が集中してしまっている職場のことです。

こうした職場には、以下のような問題があります。

  • マネジメントが機能していない
  • 能力や信頼に依存して仕事が集中する
  • 断りにくい文化が根付いている
  • 役割分担や業務フローが不明確
  • 教育・分業が丸投げになっている

ここでは、「できる人依存の職場」に起こりがちな組織構造上の問題について詳しく解説します。

あわせてCHECK!

仕事が終わらない、泣きそう…焦り不安になる前にできる対処法と解決策

マネジメントが機能していない

マネジメントが不十分な職場では、上司がチーム全体の業務量やメンバーが抱えているタスクを把握できておらず、できる人に仕事が集中しがちです。

本来であれば、上司はチーム全体の業務量やメンバーのスキルを把握し、適切に仕事を割り振るマネジメントの役割を担っています。

このマネジメントがおろそかだと、以下のような問題が生じます。

  • 「この仕事はこの人が担当するもの」とタスクが属人化する
  • 人材育成を含めた仕事の割り振りが行われれない
  • 業務の優先順位ではなく、目先の仕事をさばくことを基準に仕事が振られる

このように、上司が全体のバランスや個人の業務量を考えずに仕事を振ると、自然と「できる人」に業務が偏ってしまいます。

能力や信頼に依存して仕事が集中する

「できる人依存の職場」では、能力や信頼が高い従業員に仕事が集中します。

上司や周囲のメンバーが「あの人に任せておけば安心」と考えて何でも仕事を振ってしまうと、以下のようなケースが起こりやすくなります。

  • 納期が短い案件や難易度の高い案件を優先的に回される
  • 信頼されているからこそ新人教育を任される
  • 能力が高いからこそトラブル対応を任される
  • 「あの人にぜひお願いしたい」と他部署や取引先からも指名される

このように、能力の高さや信頼の厚さゆえに任される仕事が増え、自然とその人だけが過剰に業務を抱える状態になってしまうのです。

断りにくい文化が根付いている

「できる人依存の職場」では、仕事を断りにくい雰囲気ができあがってしまっている傾向にあります。

このような職場では以下のような特徴に当てはまるケースが多いです。

  • 上司が頼みやすい人から順に仕事を振っていく
  • 評価基準が曖昧で「断ったら評価が下がるのでは」と不安になる雰囲気がある
  • 同調圧力が強く、過度に助け合う文化がある

「頼まれたら断りにくい」「断ることが悪いと思われるかもしれない」と感じてしまうような同調圧力が強い職場は、仕事を断りづらい雰囲気があります。

そのため、特定の従業員に業務が集中しやすくなります。

役割分担や業務フローが不明確

「できる人依存の職場」では、役割分担や業務フローが不明確になっていることが多いです。

これは特定の業務が一部の担当者の経験やスキルに依存してしまっている、いわゆる業務の属人化が進んでいる状態です。

属人化が常態化すると、以下のような問題が発生します。

  • 最初から最後まで一部の担当者のみで行うので、他の誰も業務の実態を知らない
  • 担当者だけが業務フローを把握しているため、マニュアルが存在しない
  • アドリブ対応を求められても、周りに頼れない

仕事内容や手順がチームに共有されていないと、「その人にしかできない」という状態が固定化します。
その結果、特定の人に業務が集中してしまうのです。

教育・分業が丸投げになっている

教育や分業が後回しにされるのも「できる人依存の職場」によく見られる特徴です。

こうした職場では、上司や周囲のメンバーは「あの人になら任せても大丈夫」と考え、研修をはじめとした業務を丸投げしがちです。

その結果、任された人は自分の仕事をこなすことだけで精一杯になり、新人や手が空いている人がいても、仕事を教える時間がなく放置状態となります。

また、表面上は仕事が回っているように見えるので、誰も積極的に分業しようとしないという悪循環も生まれやすいです。

こうして教育体制や分業の仕組みづくりが進まないまま、特定の従業員に業務が集中し続けてしまいます。

やればやるほど仕事が増える職場でターゲットになる人の特徴5選

やればやるほど仕事が増える職場では、特定の人に仕事が集中している傾向があります。

ここでは、そんな「できる人依存」の職場で、仕事が集中しやすい人に共通する5つの特徴を解説します。

  • まじめに仕事に取り組んでいる人
  • 要領よく仕事をこなせる人
  • 人柄がよくて頼まれごとをされる人
  • 信頼と実績を兼ね備えている人
  • 人に仕事を振るのが苦手な人

まじめに仕事に取り組んでいる人

「できる人依存の職場」では、まじめに仕事に取り組んでいる人ほどターゲットにされやすいです。

まじめな人は仕事に対する責任感が強く、任された仕事を最後までしっかり取り組もうとするため、多少の無理や努力も苦にしない人が多い傾向にあります。
また、仕事のクオリティも高く評価されるので、「あの人に頼んでおけば安心」と思われやすいのです。

特にスピードとクオリティの両方が求められている場合は、まじめな人ほど仕事を振られやすくなります。

  • 本来は長所であるはずのまじめさが、職場の環境次第では残念ながら負担を増やす要因になってしまう場合もあります。

あわせてCHECK!

真面目に働くのがバカバカしいと感じる瞬間とは?手を抜くリスクや対処法を紹介

要領よく仕事をこなせる人

要領よく仕事をこなせる人も、「できる人依存の職場」で仕事を振られやすい傾向にあります。

効率的に短時間でタスクを処理できるため、他の人より早く仕事を終えられ、「手が空いているならお願い」と新たな仕事を任されがちです。

その結果、早く終わらせても次々に仕事が渡される「わんこそば」状態に陥ってしまいます。

特に自分の裁量で仕事を調整できない職種では、要領がいい人ほど仕事量の増加につながり、常に忙しくなってしまいます。

  • 周りよりもはるかに多い業務量をこなしていても、仕事をしている時間は同じなので、気づかれにくい点も、この対応のつらいところです。

人柄がよくて頼まれごとをされる人

人柄のよさが裏目に出てしまうケースもあります。

仕事を依頼する側からすれば、嫌な顔や否定的な反応をする人よりも、笑顔ですんなり引き受けてくれる人に頼みやすいものです。

そのため、人当たりがよく気遣いをする人ほど仕事を頼まれやすく、キャパシティを超える仕事の依頼まで引き受けて、常に忙しい状態になりがちです。

また、このタイプの人は「周囲に迷惑をかけられない」と考えしまい、自分からSOSを発信できず、一人で仕事を抱え込む傾向もあります。

信頼と実績を兼ね備えている人

信頼と実績を積み重ねている人ほど「この人に任せれば間違いない」「成果が期待できる」と思われ、仕事が集中しやすくなります。

たとえば、下記のように仕事に取り組んでいる人は、特に多くの仕事を依頼されがちです。

  • 見やすく質の高い資料を作成できる
  • 作業ミスが少ない
  • いくつもの企画や案件を成功させている
  • リーダーシップがあり、周りを引っ張れる

信頼に足る具体的な実績を積み重ねている人ほど「頼みやすい存在」とみなされ、仕事を任されやすくなります。
高い評価につながる丁寧さや成果が、皮肉にも業務集中の要因になってしまうのです。

人に仕事を振るのが苦手な人

人に仕事を振ったり頼み事をしたりするのが苦手な人も、仕事量が増えやすい傾向にあります。

このタイプの人は、仕事が増えるつらさを経験しているからこそ、他の人の負担を増やすことに強い抵抗を感じることが多いです。

また、自分が業務フローをよく把握していたり、周囲が忙しそうにしていたりすると、「自分がやったほうが早い」と考えてしまうケースもあるでしょう。

さらに、「他の人に仕事を振ると自分の評価が下がるのではないか」と不安に思い、抱え込んでしまうパターンも考えられます。

このようにさまざまな理由から、周囲に気を遣いすぎてしまったり、評価を気にしすぎたりすると、業務を抱え込んで仕事が増える原因になる可能性が高いです。

やればやるほど仕事が増えるループから抜け出す方法5選

やればやるほど仕事が増えるというループから抜け出すには、原因を把握してから適切な対策を講じることが大切です。

ここでは、どんどん仕事が増えてしまう状態から抜け出す方法を5つ解説します。

  • 勇気を出して仕事を断る
  • 業務スケジュールを見直す
  • 上司に仕事の再分配を相談する
  • 同僚や後輩を巻き込み「属人化」を解消する
  • 状況が改善しなければ転職や退職もあり

勇気を出して仕事を断る

個人でできる範囲で実践しやすい方法は、勇気を出して仕事を断ることです。

ただし、人間関係を悪化させないためには、断り方に工夫が必要です。

ポイントは、具体的な理由を添えて断ることです。
例としては以下のような理由が挙げられます。

  • これ以上仕事が増えると、仕事のクオリティに支障が出る
  • タスク完了までの工数を考えると、納期に遅れが生じる可能性がある
  • 仕事の属人化を解消するために、他の人にも仕事を任せたい

このように具体的な理由を明確に伝えると、相手も納得感を得られて、角を立てずに断りやすくなります。

  • 上記のような正当な理由で断るのは当然の行動なので、罪悪感を抱く必要はありません。

業務スケジュールを見直す

やればやるほど仕事が増えている際は、業務の納期やスケジュールの見直しを検討してみましょう。

仕事量が多く業務に追われている場合、そもそも進行スケジュール自体に無理があるケースも少なくありません。

抱えているすべてのタスクのスケジュールを見直し、どのタスクを延ばせるか整理してみることで、業務負担を大きく軽減できる可能性が高いです。

もちろん、クライアントの希望や重要度の高い案件などは、柔軟な対応が求められる場合もあります。
しかし、業務の棚卸しをしてみると、すべての案件が短納期でないと回らないというケースは意外と少ないです。

後回しにできる業務は「他の業務の締切が迫っているので、納期を数日調整してもらえませんか」といったように依頼者に相談してみましょう。

上司に仕事の再分配を相談する

仕事が集中する問題を根本的に解決するには、組織全体で業務の偏りを改善することが重要です。

まずは、チーム全体の業務量を把握している上司に現状を説明し、仕事の再分配を相談してみましょう。

以下は進め方の一例です。

・最初は上司と1対1で相談する
・チーム・職場全体での業務量を可視化する場を作る
・最終的にチーム・職場全体で仕事の再分配や優先順位を見直す

上司に相談する際は、業務の工数や残業時間などの数値や、現状のデメリットや今後起こりうるトラブルの例などを添えると、より納得感を持って聞いてもらいやすくなります。

  • 上司に相談してみると、周囲の仕事量も明らかになり、改善につながりやすくなる可能性が高いです。

同僚や後輩を巻き込み「属人化」を解消する

手が空いている同僚や後輩を積極的に巻き込むことも効果的です。

「みんな自分と同じくらい仕事を抱えているだろう」と思い、周囲に協力を頼めない人も少なくありません。

しかし実際には、工数に余裕のある人や、スキルアップのために新しい業務を経験したい人もいます。

誰がどのくらいの業務を抱えているのかを把握し、仕事分担を働きかけてみましょう。

頼める人に業務を任せられると、自分の業務が軽減されるだけでなく、タスクの属人化の解消やチーム全体の作業効率化につながる場合もあります。

  • 属人化していた仕事を一度任せられれば、以後もその業務を分担しやすくなります。

状況が改善しなければ転職や退職もあり

やればやるほど仕事が増える環境が一向に改善しない場合は、転職や退職を検討するのも選択肢です。

組織的に根深いゆがみを抱えている場合、個人の努力や働きかけだけで状況を変えるのは限界があります。

やればやるほど仕事が増える人は、決して能力が低いわけではありません。
むしろまじめで責任感が強く、周囲から信頼されている人が多いです。そのような人材は、転職市場でも評価される可能性が高いです。

特に、身体的・精神的に不調を感じている場合は決して無理をせず、早めの退職や転職を検討しましょう。

  • 転職・退職は決して「逃げ」ではなく、自分を守るための大切な選択です。

あわせてCHECK!

人手不足で仕事が回らない。その原因と今の立場で行える解決策を解説

やればやるほど仕事が増えるメリット3選

やればやるほど仕事が増える状況は、マイナス面だけでなくプラスになる側面もあります。

ここでは、増える仕事をこなしていくことで得られるメリットを3つ解説します。

スキルが身につく

たくさん仕事をこなすことで、業務スキルの習得や向上につながる可能性が高まります。

たとえば、デスクワークの職種ならパソコン操作の効率が上がり、資料作成が多い職種では構成力やデザイン力が磨かれていきます。

さらに、多くの業務をこなすことで、スケジュール調整スキルや複数タスクを同時に処理するマルチタスクスキルなど、マネジメントに関わるスキルが養われます。

量をこなすほど経験やコツが蓄積され、周りよりも早く上達できるのも大きなメリットです。

人脈を作れる

仕事をたくさんこなすと、社内外のさまざまな人と関わる機会も増えます。

仕事が仕事を呼ぶような職場は、実は人との出会いや信頼関係を築きやすい環境でもあります。

日々の業務を通じて多くの人と関わり、多様な価値観や考え方に触れることで、新たな発想や気づきを得られる場合もあるでしょう。

また、自分から積極的に関わる姿勢を見せることで、周囲からの信頼も得やすくなり、結果として人脈が広がるメリットにつながります。

会社からの評価につながる

与えられた仕事をこなすことの最大のメリットは、会社からの評価が上がりやすい点です。

経験を積み、スキルを磨き、仕事のクオリティが向上すれば、その成果は評価に反映されます。

結果として、これまで「やるだけ増えていた仕事」が昇給や昇進といった形で自分に返ってくる可能性も高まります。

さらに、昇進によって自分が仕事を振る立場になれば、「できる人依存の職場」の構造的な課題を解決するチャンスにもなるでしょう。

やればやるほど仕事が増えるデメリット3選

やればやるほど仕事が増える状態は、スキル向上や評価につながるなどのメリットがある一方、やはりデメリットが大きいのも事実です。

ここでは、やればやるほど仕事が増えることで生じるデメリットを3つ解説します。

残業が発生する

仕事がどんどん増えていくと、就業時間内で業務を終えられなくなる可能性が高いです。残業が常態化すれば、プライベートの時間や休息の時間が削られてしまいます。

また、睡眠不足や疲労の蓄積が続くと、集中力や判断力が低下し、仕事だけでなく私生活や健康面にも悪影響が出るおそれもあります。

勤務時間を大きく超えるほどに仕事が膨れ上がっていると感じたら、早急な業務量の見直しが必要です。

ストレスを感じる

やればやるほど仕事が増える状態が続けば、次第に強いストレスを感じるようになります。

次から次に仕事が舞い込み、常に終わりの見えない状況になると、どれだけ頑張っても達成感を得にくくなります。その結果、常に緊張や疲労を抱えてしまい、イライラや不安を感じやすくなるのです。

ストレスが溜まると、食欲不振や睡眠不足、疲労の蓄積など、体にまで悪影響を及ぼす可能性もあるので注意が必要です。

仕事へのモチベーションが下がる

やればやるほど仕事が増える状況は、仕事へのモチベーション低下の大きな要因になります。

どれだけ頑張っても仕事が減らず、さらに給与アップや昇進といった目に見える報酬がない状態だと、誰でも疲弊してしまうものです。

モチベーションが下がると、仕事のクオリティや会社からの評価にも悪影響を及ぼす可能性があります。そのため、成果を上げ続けるためにも業務負担の調整や仕事の振り分けは欠かせません。

改善が見込めないなら「転職」も視野に入れよう

やればやるほど仕事が増える状況を放置すると、さまざまなリスクを引き起こす可能性があります。対策をしても改善が見込めない場合は、転職も視野に入れましょう。

ここでは、転職活動をスムーズに進めるためのポイントを解説します。

  • 自分の適性を見つめ直してから転職先を選ぶ
  • 働きながら転職活動を進める
  • 長期的な視点で副業や経験を積みつつ準備する
  • 心身に不調を感じ始めたら早期退職・転職を検討する

自分の適性を見つめ直してから転職先を選ぶ

転職先の職場が自分の適性に合っていないと、再びつらい思いをしたり、早期離職につながったりするおそれがあります。そのため、転職活動を始める前に一度自分の適性を見つめ直すことが大切です。

たとえば、「仕事を大量に振られるのは嫌だけど、期待に応えるのは好き」という場合は、マネジメントが機能しており、仕事量がしっかり管理されている職場を選ぶと良いでしょう。

また、自分の裁量で仕事量をコントロールしたい場合は、フリーランスといった働き方も選択肢になります。

自分の適性に合った職場や働き方を選ぶと、ストレスを軽減して長く働き続けられる環境を手に入れられる可能性が高まります。

働きながら転職活動を進める

可能であれば、働きながら転職活動を進めるのがポイントです。退職前に転職活動ができれば、生活費の確保や職歴の空白を防ぐことにつながります。

仕事で忙しいという場合は転職エージェントを活用し、負担を抑えながら転職活動をするのがおすすめです。

転職エージェントは、自分の適性に合う求人の紹介や応募書類の添削、面接対策、企業との日程調整など、幅広くサポートしてくれるため、効率的に動くことができます。

ただし、心身に不調がある場合は無理をせず、退職してから転職活動を始めるのも良い選択です。
また、すぐに退職したい場合は、退職代行サービスを活用して手続きを進めるという方法もあります。

あわせてCHECK!

在職中の転職活動についてメリット・デメリットと成功させるコツをタイプ別に解説

長期的な視点で副業や経験を積みつつ準備する

いずれ別の業界や職種での転職を視野に入れている場合、まずは副業から始めるのも有効な選択肢です。

本業が「やればやるほど仕事が増える」環境だと、最初のうちは負担が大きく、両立が大変に感じるかもしれません。

しかし、副業はスキマ時間や休日を活用できるため、時間管理の習慣を身につけながら自己マネジメントスキルを磨けます。同時に転職の準備も進められるので、一石二鳥といえるでしょう。

  • 特に、WebライターやWebデザインなどの在宅でもできる仕事への転職を考えている場合は、副業として始めてみるのがおすすめです。

心身に不調を感じ始めたら早期退職・転職を検討する

心身に不調を感じ始めたら、早めに退職・転職を検討しましょう。

具体的には、下記のような症状が表れたら、心身が限界に近づいているサインです。

  • 朝にどうしても起きられない
  • 出勤前に気分が落ち込む、不安を感じる
  • 仕事のことが頭から離れず眠れない
  • 頭痛や腹痛といった体調不良が続く

体調不良がさらに悪化すると、回復に時間がかかってしまうため、仕事よりも自分の健康を優先することが何より大切です。

仕事が原因で心身をすり減らしてしまう前に、退職や転職をして環境を変えることを検討しましょう。

あわせてCHECK!

休日を楽しめない原因とは?仕事が頭から離れないときの対処法や解決法を紹介

「やればやるほど仕事が増える」と感じる人からよくある質問

最後に、「やればやるほど仕事が増える」と感じている人がよく抱く疑問をまとめました。自分の状況を客観的に見直すヒントが見つかるかもしれません。

現状を変えるための第一歩として、ぜひ参考にしてみてください。

仕事を断ったら評価に影響する?

常識的な範囲であれば、仕事を断っても評価は下がりません。

むしろ、自分の業務量を把握したうえで適切に仕事を断る場合は、「自己管理とマネジメントができている」とみなされて評価が上がることもあります。

もちろん、度を越して周りに何でも押し付けるような態度は逆効果ですが、適切な判断のもとで仕事を調整できるのは「プロ意識の表れ」として評価されやすく、少なくとも評価が下がることはないでしょう。

上司に相談しても改善しなかったらどうすればいい?

まずは、上司への伝え方やアプローチ方法を見直してみましょう。

たとえば、相談内容が「自分がつらい」といった感情的な訴えだけだと、相手に納得感を与えづらく、改善につながらない可能性があります。

相手の理解を得るためには、数値や具体例を交えて伝えるのが効果的です。
また、自分なりの解決策の案を添えることで、建設的な対話が生まれやすくなります。

  • それでも改善しない場合は、退職を考えるのも一つの手です。

転職や退職を考えるタイミングはいつ?

心身への不調を感じ始めたら、なるべく早く転職や退職を検討しましょう。

休日も仕事のことが頭から離れなかったり、不眠や食欲不振が続いたりする場合は、すでに心身が限界を迎えている可能性があります。

心身に何か大きな不調が生じてからでは、転職活動にも支障が出てしまい、思うように進まなくなるリスクが高まります。

転職や退職は「逃げ」ではありません。無理をして働き続けるよりも、自分の健康を最優先に、環境を変えることを前向きな選択肢ととらえましょう。

やればやるほど仕事が増えるときは職場の改善から始めよう!

やればやるほど仕事が増える状況は、「できる人依存の職場」で起こりやすい問題です。まじめで責任感が強く、周囲からも信頼されている人ほど、仕事が集中してしまう傾向にあります。

しかし、これは決して個人のスキル不足や仕事のスピードが原因ではなく、職場の構造やマネジメントの仕組みに根本的な課題がある場合が多いです。

まずは上司やチームに現状を共有し、業務分担の調整や優先順位の見直しを提案するなど、できる範囲で改善に取り組んでみましょう。
それでも改善が見込めない場合は、転職や退職を検討するのも前向きな判断です。

本記事でご紹介した内容を参考に、長期的に安心して働ける環境を手に入れるための第一歩を踏み出してみてください。

あわせてCHECK!

しんどい職場は逃げるが勝ち!心身もキャリアも守り転職する秘訣

著者情報

シュウジ
シュウジ twitter

兵庫県生まれ。都内の私立大学卒業後、パチンコにハマって単位を落とすも、一浪して大学を卒業。派遣社員として工場で働きながら、副業としてナイト系ドライバーやせどりを始める。
本業に嫌気がさし、転職を決意し資格取得に励む。奇跡的に大手人材会社に入社し、給料が倍になり人生が変わる。人材業界でさまざまな職業や経歴を持つ人々との交流を通じて知識を蓄え、2023年にブログ「仕事図鑑」を開設。