パチンコ店員の年収まとめ!稼げる人と稼げない人の特徴と年収アップのコツ

パチンコ店員の年収まとめ!稼げる人と稼げない人の特徴と年収アップのコツ

パチンコ店員は高収入を目指しやすい職業と言われています。

しかし、パチンコ業界で年収を上げていく方法を理解していなかった場合、収入を伸ばしづらく、忙しい割にはお金を稼げないという負のスパイラルに陥ることも少なくありません。

本記事では、パチンコ店員の年収や、稼げる人・稼げない人別の特徴、パチンコ業界で高収入を得るためのポイントを解説します。

パチンコ店員として安定した高収入を得たい人はぜひご覧ください!

パチンコ店員の平均年収は約303万円

パチンコ店員の平均年収は約303万円です。

この数字は、2024年11月7日時点で「求人ボックス給料ナビ」に記載されている平均時給を年収に換算したものになり、雇用形態を問いません。

仮に大学を卒業する22歳から定年を迎える60歳までの38年間、同じ企業にパチンコ店員として勤務し続けた場合の生涯年収は1億1,514万円です。

どの職業においても雇用形態によって収入差が生まれやすいですが、パチンコ店員の仕事も正社員と非正規社員で年収が大きく異なります。

参考:
求人ボックス給料ナビ「パチンコの仕事の年収・時給・給料(求人統計データ)」(参照 2024-11-07)
国税庁「令和5年分 民間給与実態統計調査」(参照 2024-11-05)

パチンコ店員の収入内訳

正社員のパチンコ店員の収入は、基本給にくわえて手当やボーナスによって構成されるのが一般的です。

手当の内容は、各企業や店舗によって異なりますが、「通勤手当」「残業手当」「深夜手当」「家族手当」のような一般的な手当以外にも、独身寮に安く入寮できる「独身寮手当」を支給する企業も存在します。

また、全国展開のチェーン店は転勤する頻度が多い傾向のため、引越しや単身生活での生活費増加による金銭的負担を軽減する目的で、「転勤手当」や「単身赴任手当」が支給されたり、帰省費用を負担してもらえたりする場合もあります。

そして、管理職に昇進して任や店長など管理職に就くと、役職手当も支給されます。

高度な知識やスキルを習得できていると判断した従業員に対して「職務手当」を付けたり、勤続年数に応じて「職能手当」も付与したりするケースもあり、企業によっては役職者にならなくても給料アップできる仕組みが整っています。

このように、就職先の企業の特性によって支給される手当の内容が異なるため、パチンコ店員として働く際は、手当を中心に収入内訳をチェックしておくのがおすすめです。

【雇用形態別】パチンコ店員の平均年収

パチンコ店員の雇用形態別の平均年収は、以下の通りになります。

なお、派遣社員とアルバイト・パートの平均年収は「時給×8時間×240日」で算出しています。

雇用形態平均年収
正社員約413万円
派遣社員約265.7万円
アルバイト約229.8万円

参考:求人ボックス給料ナビ「パチンコの仕事の年収・時給・給料(求人統計データ)」(参照 2024-11-07)

国税庁が実施した「令和5年分 民間給与実態統計調査」で、日本の平均年収は460万円とデータが出ていることから、正社員であれば平均値の収入は得られる可能性が高いです。

また、手当が豊富な企業に就職したり、成果を出してキャリアアップをしたりできれば、全国平均よりさらに高い年収になる可能性も考えられます。

一方、派遣社員とアルバイト・パートの非正規雇用の平均年収は、正社員と比べて約150万円〜180万円の差があります。

企業によっては、夕方以降や土日祝日に出勤した非正規労働者を対象に別途インセンティブを支給することで、稼ぎやすい仕組みを作っているケースもあるものの、それでも正社員との賃金差は大きいのが実情です。

パチンコ店員は、雇用形態によって収入格差が顕著に現れやすい職業と言えます。

参考:国税庁「令和5年分 民間給与実態統計調査」(参照 2024-11-05)

【地域別】パチンコ店員の平均年収

パチンコ店員の平均年収は、地域それぞれの経済状況や市場の需要などに応じて異なる傾向にあります。

東京都と政令指定都市のある道府県の平均年収を比べてみると、以下の通りです。

都道府県平均年収
北海道約298.9万円
宮城県約288.9万円
東京都約312万円
埼玉県約305.6万円
千葉県約296.2万円
神奈川県約326.2万円
静岡県約290万円
愛知県約305万円
京都府約311万円
大阪府約320万円
兵庫県約313.4万円
岡山県約293.3万円
広島県約297.2万円
福岡県約284.2万円
熊本県約290.5万円

参考:求人ボックス給料ナビ「パチンコの仕事の年収・時給・給料(求人統計データ)」(参照 2024-11-07)

上記の結果から、パチンコ店員は主に首都圏や関西圏の年収が高いことがわかります。

最も平均年収が高い神奈川県は約326.2万円、最も低い福岡県は約284.2万円です。2つの地域の収入差は42万円であることから、高収入を目指すなら事前に地域別の平均年収もチェックしておくのもおすすめです。

しかし、職業によっては100万円以上の収入差が発生するケースも珍しくないため、パチンコ店員は全職種のなかでも地域による年収差が比較的小さめと言えます。

また、上記の平均年収にはアルバイトや派遣社員の年収も含まれています。

正社員として転職すれば、平均年収が低めの地域でも手当の支給や昇給・昇進などによって平均以上の収入を得られる可能性が高いです。

 

パチンコ店員の平均年収が高いと言われる理由

パチンコ店員の平均年収は、派遣社員やアルバイト・パートも含めると303万円になります。

決して高い給与水準ではないものの、世間では「パチンコ店員の給与は高い」と言われているのが実情です。

パチンコ店員の平均年収が高いという印象を持たれているのは、以下の理由が挙げられます。

  • アルバイトの平均時給が高いから
  • 転職サイトに年収500万円以上を目指せる求人が多数あるから
  • 客単価が高い分店舗売上も高く、利益を従業員に還元しているから
  • 労働環境が厳しい状態での肉体労働を求められるケースがあるから
  • 夜勤や休日勤務が多く、その分手当がつくから

アルバイト・パートのパチンコ店員の全体平均時給は1,197円で、厚生労働省の「令和6年度 地域別最低賃金 答申状況」に記載されている全都道府県の最低賃金を上回っています。地域別最低賃金は、最も最低賃金が高い東京都でも1,163円となっており、パチンコ店員の全体平均時給のほうが高いです。

なお、東京都に絞ったアルバイト・パートのパチンコ店員の平均時給は1,297円で、最低賃金と100円以上の差があることから、「パチンコ店員は他の職種より稼ぎやすい」と認識される要因の一つと考えられます。

また、パチンコ店員として年収500万円以上を目指せる求人を豊富に掲載している転職サイトも珍しくないので、パチンコ店員はデータ上の数値よりも高収入を得やすい職業だと言えます。

そして、パチンコ店は飲食店や小売店と比べて客単価が高いのが特徴です。店舗売上が良く多くの利益を得られるので、自ずと従業員の給料も高くなりやすいです。そのうえ、夜勤・休日出勤ありの企業は、その分手当がつくことから、さらなる収入アップが目指せます。

パチンコ店員の仕事内容は、重いドル箱を持ち運んだり、営業中は広い店内を動き回ったりと、肉体労働が求められます。さらに、長時間騒音が続く環境下で働かなければならなかったり、時にはお客さんから理不尽なクレームを受けたりと忍耐力も必要です。

このようなきつい労働環境にくわえて、パチンコ店は風営法規制によって就労ビザの外国人雇用をできない点も踏まえると、慢性的な人員不足を解消するために給料を上げざるを得ない背景もあります。

参考:厚生労働省「令和6年度 地域別最低賃金 答申状況」(参照2024-10-30)

 

パチンコ店員で稼げる人・稼げない人

パチンコ店員として稼ぐためには、以下のスキルが必要です。

  • コミュニケーション能力
  • 対応力
  • 体力
  • 忍耐力
  • 協調性

上記のスキルを踏まえて、パチンコ店員で稼げる人と稼げない人の特徴をそれぞれご紹介します。

パチンコ店員で稼げる人パチンコ店員で稼げない人
接客が得意な人協調性に欠ける人
柔軟な対応ができる人クレーム対応が苦手な人
体力がある人大きな音が苦手な人

稼げるパチンコ店員は、さまざまなお客様と向き合うための「コミュニケーション能力」や「対応力」に優れている傾向にあります。

パチンコ店員は、お客様からの呼び出しや問い合わせに対応する機会が多い仕事です。日々多くのお客様からさまざまな要望に対して柔軟に対応する力が求められます。場合によっては、理不尽なクレームにも対応しなければいけない場面も出てきます。

逆に言えば、クレーム対応が苦手な人はパチンコ店員として稼ぐのが難しいでしょう。

また、パチンコ店員は、常に店内を歩き回ったり重いドル箱を運んだりするので、体力が必要です。店舗やシフトによっては夜勤が発生する場合もあるので、体力に自信がある人や健康管理がしっかりしている人は、高収入が得られる可能性があります。

そして、他の従業員と協力しながらスムーズに業務を行ううえで「協調性」も欠かせません。店舗の売上を上げるための施策や労働環境の改善など、従業員同士で意見交換をできる場を作れる人であれば、社内での評価が高まりキャリアアップによる収入アップが狙えます。

一方で、パチンコ店員の場合、営業中は常に大音量のBGMが鳴り響く環境下で過ごさなければいけません。そのため、大きな音が苦手な人にとって長く働き続けるのは厳しいです。

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パチンコ店員で年収・給与を上げるポイント

ここでは、パチンコ店員として年収を上げるポイントについて、以下の3点を解説します。

  • パチンコの関連資格を取得する
  • 昇進して管理職を目指す
  • 待遇の良い職場へと転職する

パチンコ店員として希望に近い年収や給与を実現するためには、「自分の頑張りが反映される環境」で、正しい努力を続けることが重要です。

パチンコ店員になったばかりの人や、これからパチンコ店員を目指す人などもぜひ参考にしてください。

パチンコの関連資格を取得する

パチンコ関連の資格を取得すると自身の評価が高くなり、昇給・昇進による年収アップが期待できます。

パチンコ店員の給与を上げる際に役立つ資格は以下の通りです。

資格名特徴
遊技機取扱主任者パチンコ台やスロット台の設置、保守、点検業務を行うための資格です。パチンコ業界で長く活躍するうえで欠かせない資格と言えます。
パチンコ店舗管理者実務能力検定(P能検定)パチンコ店の店長もしくは店長候補者を対象とした実力テストです。
全受験者のなかで、自分の実力はどのランクに位置しているのか把握できます。
サービスマイスター認定資格制度サービス業のスタッフとして必要な接客スキルや知識を習得していることを証明できる資格制度です。
5つの階級に分かれています。

パチンコに関する資格保有者は、パチンコ店の経営に欠かせない存在と言えます。

また、上記の資格以外にも、「防火管理者」の資格取得がおすすめです。

防火管理者とは、防火対象となる建物の火災による被害を防止するために、消防法に則って安全対策や防火管理に必要な業務などを行う責任者を指します。

パチンコ店を運営する際は、防火管理者を専任する必要があります。そのため、資格を持っているだけで社内でも重宝される可能性が高いです。

長期的なキャリア形成にもつながりやすいので、パチンコ店員として高収入を目指す場合は積極的に資格を取得していきましょう。

昇進して管理職を目指す

パチンコ店で管理職に就ければ、昇給額が大幅にアップしたり役職手当がもらえたりするメリットがあり、店長クラスになると年収800万円も期待できます。

パチンコ店の役職者は、企業や店舗によって異なりますが、以下のような仕組みが一般的です。

役職名主な業務内容昇進の目安
班長(リーダー)・ホール・カウンター業務
・金銭管理
・アルバイトスタッフの教育
入社1~3年目
副主任・主任・遊技機(パチンコ・スロット)の管理
・従業員のシフト管理
・ホルコン(ホールコンピューター)のデータ管理
入社3~5年目
副店長・店長・アルバイトの採用
・売上・予算管理
・業者対応
入社5~10年目

ご覧の通り、パチンコ店の管理職は役職ごとに責任を負う分野が異なります。パチンコ店員として昇進するためには、実績を積み重ねつつ、周囲から多くの信頼を得られるかどうかが重要です。

まずは、先述したパチンコの関連資格の取得を目指しながら、コミュニケーションや協調性を意識して仕事に取り組むようにしましょう。

待遇の良い職場へと転職する

もし、同じ企業や店舗で大幅な昇給や昇進を望めないようであれば、より待遇が良い職場への転職を検討しましょう。

求人サイトでは、「店長候補」「幹部候補」といった管理職のポストに就けるスキルを持つ人材を募集する企業の求人がたくさんあります。推定年収や福利厚生なども記載されている場合が多いので、自分が理想とするキャリアを目指しやすい企業を探してみるのがおすすめです。

しかし、現在のパチンコ業界は、ギャンブル依存症問題の解消に向けた政府の規制が強くなっていたり、レジャーの多様化が進んだりしている影響で、業界全体の規模が縮小傾向です。「せっかく転職したのに、会社がつぶれてしまった」という事態が起きないように、転職先は慎重に決める必要があります。

多くのパチンコ企業では今まで通りの利益を確保するために、経営の効率化を積極的に行っています。今後は、店舗数を増やしすぎず、一店舗あたりの規模を大きくしていく方針に変わっていくとみられています。

転職先を探す際は、売上高が右肩上がりの中堅企業も視野に入れることで、将来年収が上がる可能性が高いです。

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年収の高いパチンコ店員の求人を探すなら?

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パチンコ業界に特化した転職サイトは、取り扱う求人の企業に関する非公開情報や業界の動向などを把握している傾向があります。そのため、転職希望者の要望を汲み取りつつ、その時期にぴったりな求人を紹介してもらえる可能性が高いです。

パチンコ業界で転職を成功させたい人は、ぜひ転職サイトの利用を検討してみてください。

 

パチンコ店員以外だと未経験でも年収1,000万円を目指せるナイト系もおすすめ!

パチンコ店員として収入を上げるためには、パチンコ関連の資格を取得したり、実績を積んで管理職を目指したりするなど、年単位で努力する必要があります。

もし、より早く高収入を得たい場合は、ナイト系の仕事への転職を視野に入れるのもおすすめです。

ナイト系は、資格・経歴を問わず入社後の成果次第で、早期の昇給・昇進が目指せる仕事が豊富です。コミュニケーション能力や協調性が求められる仕事が多いので、パチンコ店員で培ったスキルを活かして高収入を目指せます。

実際に、パチンコ店員からナイト系の仕事に転職して年収1,000万円近く稼いだケースもあります。

また、ナイト系は18歳以上(高校生を除く)であれば応募可能で、研修制度も整っている傾向にあることから、未経験からでもスタートできるのも魅力です。

高収入を目指して頑張りたい人は、ぜひナイト系も検討してみてください。

 

パチンコ店員で稼ぐには資格の取得や昇進、転職が重要!

パチンコ店員は、年収が高いと言われる職業の一つです。

しかし、働き方次第では、年収が平均を下回る可能性もあります。

パチンコ店員として高収入を目指す場合は、以下の3点を意識して昇給や昇進ができるように取り組むことが大切です。

  • パチンコの関連資格を取得する
  • 昇進して管理職を目指す
  • 待遇の良い職場へと転職する

稼げるパチンコ店員になるうえで、キャリアアップは欠かせません。仕事に役立つ資格を習得したり、周囲からの信頼を集めて自分の評判を上げたりできれば、管理職に昇進して大幅な収入アップが狙えます。

もし今の職場でこれ以上の昇給・昇進が難しいと感じた場合は、思い切って転職してみるのもおすすめです。今のパチンコ業界の規模は縮小傾向にあるものの、転職先を選ぶコツを押さえておくことで、待遇の良い企業が見つかります。

  • この記事を参考にしながら、稼げるパチンコ店員を目指しましょう!

著者情報

シュウジ
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兵庫県生まれ。都内の私立大学卒業後、パチンコにハマって単位を落とすも、一浪して大学を卒業。派遣社員として工場で働きながら、副業としてナイト系ドライバーやせどりを始める。
本業に嫌気がさし、転職を決意し資格取得に励む。奇跡的に大手人材会社に入社し、給料が倍になり人生が変わる。人材業界でさまざまな職業や経歴を持つ人々との交流を通じて知識を蓄え、2023年にブログ「仕事図鑑」を開設。