ツアーコンダクターは、旅行ツアーに同行してお客様を引率しながら、旅のスケジュールやお客様の安全を管理する仕事です。
旅行業界の花形職業とも言われるツアーコンダクターですが、どれくらい稼げるのか年収事情が気になっている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、ツアーコンダクターの平均年収や稼げる人と稼げない人の違い、年収をアップさせるための具体的な方法について解説します。
ツアーコンダクターになって稼ぎたい方はもちろん、収入を上げたい現役ツアーコンダクターの方にも役立つ情報をお伝えするので、ぜひ参考にしてください。
ツアーコンダクターの平均年収は382万円
ツアーコンダクターの平均年収は約382万円です。
この数字は「令和4年賃金構造基本統計調査」に掲載された、月給28.0万円、年間賞与45.6万円というデータをもとに算出しました。
大学卒業後にツアーコンダクターになり、22歳から定年の60歳までの38年間同一企業で働き続けた場合、単純計算で生涯年収は約1億4516万円になります。
また、ツアーコンダクターの年収は44歳から49歳頃にピークを迎え、この年代の平均年収は443.46万円です。
ただし、平均年収額は「その他のサービス職業従事者」から算出しており、ツアーコンダクター以外のサービス職業従事者の収入も含まれているので、あくまで参考値としてご覧ください。
ツアーコンダクターの収入内訳
ツアーコンダクターの収入内訳は、基本的に「基本給+賞与+諸手当」で構成されます。
手当の内容は「通勤手当」「時間外手当」「引越し手当」「家族手当」など、一般企業とほとんど変わらないものから、「食事手当」や「添乗付加手当」といった、ツアーコンダクターならではのものまでさまざまです。
また、企画旅行の添乗業務を1人で担当するツアーコンダクターは、国内ツアーのみなら「国内旅程管理主任者」、国内・海外ツアーをどちらも担当するなら、「総合旅程管理主任者」という資格が必要です。そのため、「資格手当」を支給している企業も多くあります。
ただしこれらの収入内訳は、旅行会社に正社員のツアーコンダクターとして入社した場合のものです。
ツアーコンダクターは派遣社員や契約社員などの非正規雇用も多く、賞与が出なかったり、一部手当が適応されなかったりするケースがあります。
また「基本給+諸手当」という構成は同じであるものの、正社員の基本給は月給制であるのに対し、非正規雇用の基本給は日給制や時給制となるのが一般的です。
【年齢別】ツアーコンダクターの平均年収
ツアーコンダクターの平均年収は、年齢に応じて変動します。
年齢 |
平均年収 |
20~24歳 |
297.97万円 |
25~29歳 |
346.26万円 |
30~34歳 |
381.93万円 |
35~39歳 |
389.5万円 |
40~44歳 |
443.46万円 |
45~49歳 |
434.32万円 |
50~54歳 |
436.62万円 |
55~59歳 |
418.28万円 |
キャリア初期段階の20代前半の平均年収は297.97万円です。
しかし、年齢を重ねるにつれて年収は上がっており、知識・経験の積み重ねで昇給していることがわかります。
ツアーコンダクターはツアーに同行する業務がメインで、体力が必要な仕事でもあるからか、40~44歳という比較的早い年代で年収のピークを迎えます。
しかし、その後も年収は400万円台をキープしており、大きくは下がっていないのが特徴です。
【性別】ツアーコンダクターの平均年収
ツアーコンダクターの平均年収は、女性よりも男性のほうが高くなる傾向があります。
以下の表では「(きまって支給する現金給与額×12カ月)+年間賞与その他特別給与額」の式で、男女別の平均年収を算出しました。
性別 |
平均年収 |
きまって支給する現金給与額 |
年間賞与その他特別給与額 |
男女計 |
3,818.9 |
280.2 |
456.5 |
男 |
4,287.4 |
309.9 |
568.6 |
女 |
3,088.6 |
233.9 |
281.8 |
男性の平均年収が約428.7万円なのに対し、女性の平均年収は308.8万円で、119.8万円の差があります。
ツアーコンダクターの仕事は長時間勤務や旅程によっては泊りがけの勤務が多いことが特徴です。
女性の平均年収が低めなのは、結婚・出産・育児などにより長時間勤務ができなかったり、キャリアが途絶えやすかったりする点が一因だと考えられます。
ツアーコンダクターにはこのような賃金格差があることを理解しておきましょう。
【地域別】ツアーコンダクターの平均年収
ツアーコンダクターの年収は、旅行ツアーを申し込む人が多い、人口が集中している地域ほど高くなる傾向があります。
下記の表では、東京都と政令指定都市のある道府県の平均年収を比較してまとめました。
都道府県 |
平均年収 |
北海道 |
356.4万円 |
宮城県 |
356.4万円 |
東京都 |
431.1万円 |
埼玉県 |
375.7万円 |
千葉県 |
394.7万円 |
神奈川県 |
383.1万円 |
新潟県 |
342.6万円 |
静岡県 |
354.1万円 |
愛知県 |
384.1万円 |
京都府 |
341.2万円 |
大阪府 |
379.4万円 |
兵庫県 |
395.1万円 |
岡山県 |
322.4万円 |
広島県 |
413.8万円 |
福岡県 |
356.7万円 |
熊本県 |
316.2万円 |
ツアーコンダクターの平均年収が最も高かったのは431.1万円の東京都、最も低かったのは316.2万円の熊本県でした。
東京都と熊本県では114.9万円もの年収差があるので、年収アップを狙うのであれば働くエリアも重要であることがわかります。
【ツアー先別】ツアーコンダクターの平均年収
海外ツアーは国内ツアーよりも1日当たりの単価が高く、また場所によっては1週間ほどの長期ツアーになるため、1ツアー当たりの単価が高くなる傾向があります。
ツアーコンダクター大手の阪急トラベルサポートの想定によると、国内ツアー担当だと月に7本のツアー行い、11日間の休日を取得する場合だと月収目安額は249,510円であるのに対し、海外ツアー担当で月2本のツアーを行って12日間の休日を取得する場合で395,860円と数万円の差があります。
単純に12か月分で年収換算した数値を、参考として下記にご紹介します。
ツアー先 |
平均年収 |
全体の平均 |
387.2万円 |
国内 |
299.4万円 |
海外 |
475万円 |
先ほど紹介した「総合旅程管理主任者」を取得していれば、海外ツアーの対応資格はありますが、経験の少ない新人のうちは単価の安い国内ツアーの対応が多くなりやすいという実態もあります。
プライベートでも海外旅行に行くことで、実地を肌で感じることで経験をアピールすることで対応の機会を増やすことにもつながります。
ツアーコンダクターの平均年収が低いと言われる理由
国税庁の「令和4年分民間給与実態統計調査」によると、給与所得者の平均年収は458万円でした。
この数字と比較すると、382万円というツアーコンダクターの平均年収は、やや低めと言えるでしょう。
国税庁「令和4年分 民間給与実態統計調査」(参照 2024-04-15)
職業情報提供サイト(日本版O-NET)jobtag「ツアーコンダクター」(参照 2024-04-15)
ツアーコンダクターの年収が低いと言われる主な原因は以下が考えられます。
- 非正規で働いている人も多い業種だから
- 天候や現地の情勢などでツアーがキャンセルになる場合があるから
- ツアー中はイレギュラーな残業が多く割に合わないと感じやすいから
非正規で働いている人も多い業種だから
まずはツアーコンダクターとして働いている人の「雇用形態」が大きく影響していると考えられます。実は、正社員のツアーコンダクターの割合は、全体の31.8%とそれほど高くありません。
ツアーコンダクターは契約社員や派遣、パートといった非正規で雇用されることが多く、正社員に比べると収入が不安定になりやすいです。非正規だと賞与が出ないのが一般的なのにくわえて、基本給も日給制や時給制になるので休みがあればそれだけ収入が減ります。
仕事量が天候や現地の情勢などに影響されるから
旅行業界は繁忙期と閑散期の差が大きい業界であるため、お正月後や梅雨時といった閑散期に入ると、非正規雇用のツアーコンダクターは仕事が減り稼ぎにくくなります。
さらに、台風や地震といった災害、感染症のまん延、海外ツアーの場合は現地で紛争やテロなどが発生すると、予定していたツアーがキャンセルになり、仕事がなくなるといったケースも珍しくはありません。
パートなどの非正規雇用の立場でツアーのキャンセルが続くと、生活が困難になることも考えられます。
ツアー中はイレギュラーな残業が多く割に合わないと感じやすいから
ツアー中は夜中や休憩中であっても参加者からの問い合わせやトラブルの対応といったイレギュラーな仕事が発生するため、長時間労働になりがちです。
泊りがけのツアーの場合は、ツアーが終わるまで実質休みがないので、収入に対して割に合わないと感じる人もいます。
また、通訳やホテルの不備への対応など業務範囲を超える対応を求められることもあり、精神的にも苦痛を感じる人も少なくないようです。
このような理由からツアーコンダクターは「年収が低い」「稼げない」と言われているのです。
ツアーコンダクターの仕事内容
前項までお話した通り、ツアーコンダクターの年収が低いといわれる理由は仕事内容に起因しているところが多いです。
しかし、仕事内容があまりつかめていない人も多いのではないでしょうか。ここからは仕事の内容についてご紹介していきます。
ツアーコンダクターは日本語だと「旅程管理主任者」で、旅行のツアーに同行して案内する職業のことを言います。
実際の仕事内容としては下記になります。
【事前準備】
打合せ・施設や航空券の予約・ツアー客のリスト化を行う
【当日】
ツアーへ同行しスケジュール管理やトラブル対応、ツアー客の安全管理を行う
【事後対応】
清算、トラブルの後対応を行う
ツアーコンダクターの仕事の流れ
ツアーによってスケジュールは様々ですが、国内の日帰りツアーの例をご紹介します。
参考
6:30 集合場所に待機
6:45 バス運転手・ガイドとの打合せ
7:00 人数を確認し出発
10:00 観光地①で観光
11:00 観光地②で観光、昼食
13:00 観光地③で観光
14:00 観光地を出発
17:30 解散場所に到着、ツアー客にお礼の挨拶
17:45 バス運転手・ガイドと挨拶、解散
実際の観光案内は現地のガイドが行うことが多いため、ガイドとの打合せが必要になってきます。ツアーコンダクターはガイドのサポートやツアーが円滑に進むための時間管理を行っていきます。
海外ツアーになると移動が飛行機になるため、搭乗手続きや荷物受け取りの案内などが必要になってきます。
ツアーコンダクターで稼げる人・稼げない人
稼げるツアーコンダクターは、共通して以下のようなスキルを持っています。
- お客様と接するうえで必要な「コミュニケーション能力」
- お客様を引率してまとめる「統率力」
- トラブル時でも冷静かつ臨機応変に対応できる「適応力」
- 魅力的なツアーを演出するための「好奇心」
これらの能力を参考に、ツアーコンダクターで稼げる人・稼げない人の特徴は以下です。
稼げる人 | 稼げない人 |
---|---|
コミュニケーション能力が高い人 | 事前準備や計画的な行動が得意な人 |
誰に対しても分け隔てなく接する人 | 気配りができない人 |
イレギュラー時でも冷静に行動できる人 | マニュアル通りの対応しかできない人 |
好奇心旺盛な人 | リーダーシップがない人 |
ツアーコンダクターは、お客様からの評価が収入に直結する仕事です。
そのためコミュニケーションスキルが高く、誰に対しても分け隔てなく接することができる人のほうが稼げます。
また、お客様の要望に応えながら、楽しんでもらう工夫をしなくてはいけないため、事前準備や気配りができる人が評価されます。自分自身も旅行が好きで、好奇心を持って旅行先について勉強できる人であれば、お客様の満足度が上がり、どんどん担当ツアーが増えていくでしょう。
ツアーコンダクターは責任者としてお客様を引率する役割を担っているので、統率が取れるリーダーシップを持った人物でないと務まりません。ツアー中はイレギュラーな事故などを含めて予想外の出来事が起こる可能性もあり、何が起こっても冷静に対応をすることも求められます。
お客様の安全第一でスムーズにツアーを終わらせられるように、常に臨機応変に考えて動ける適応力があると、ツアーコンダクターとして信頼されて仕事を多く依頼されるようになります。
ツアーコンダクターで年収・給与を上げるポイント
年収・給与を上げたいツアーコンダクターは、どのようなことに取り組めばいいのでしょうか?
ポイントは主に下記4つです。
- 海外ツアーに同伴する
- お客様からの評価を上げる
- 正社員に転職する
- 独立開業する
ここからは以上のポイントについて、詳しく解説していきます。
稼げるツアーコンダクターを目指している方は、ぜひ参考に実践してみてください。
ポイント1:海外ツアーに同伴する
ツアーコンダクターの日給や添乗付加手当は、国内旅行よりも海外旅行に同行したほうが高くなる傾向があります。そのため積極的に海外ツアーに同伴すれば、年収アップにつながる可能性が高いです。
しかし、ただ「海外ツアーに同伴したい」とアピールするだけでは、なかなかチャンスは回ってきません。海外旅行のツアーコンダクターとして活躍するためには、トラブル対応が的確にできるように現地の言葉をマスターし、文化や風習などについても熟知しておく必要があります。
勉強する言語は、日本人に人気の旅行先でよく使われる、英語や中国語、韓国語などがおすすめです。使える言語が多いほどチャンスが増えるので「一つの言語を習得したら終わり」とするのではなく、あらゆる国の言語を学び続ける姿勢が大切です。
語学が堪能だと会社から信頼されるうえお客様からの評価も高くなり、海外旅行添乗の機会に恵まれやすくなります。
さらに、語学力があれば日本旅行に訪れた外国人観光客向けのツアーにも同行できるようになるので、任される仕事の幅も広がります。
また、最近はインバウンドのお客様向けに国内での外国人向けツアーに需要があり、語学力を活かせるツアーは以前より増えています。外国人向けツアーを担当できるほどに語学力があると、収入アップにつながる可能性も高いです。
ポイント2:お客様からの評価を上げる
ツアー終了時に実施されるお客様アンケートは、ツアーコンダクターの年収を大きく左右するものです。ツアーコンダクターの昇給査定ではお客様からの評価が重視されるため、アンケートで高評価が多いほど昇給して年収が高くなります。
対して、アンケートでの評価が低いと人材としての評価も下がり、仕事を任されにくくなるため年収が上がりづらいです。
よって、ツアーコンダクターとして年収を上げるのであれば、お客様から高評価をもらえるよう努力することが欠かせません。
お客様から高評価を得るには、ツアーの質を高める必要があります。
ツアーが予定通り進むよう気を配るのはもちろん、お客様から何か要望があった際には迅速に対応し、的確にフォローし続けることを意識しましょう。
添乗員付きツアーを選ぶお客様は比較的シニア層が多いので、高齢のお客様も気持ちよく旅ができるよう工夫するといった努力は評価アップにつながりやすいです。中には困っていながらも、なかなか自分からツアーコンダクターに声をかけられないお客様もいます。そのようなお客様に自分から声をかけ、旅行を楽しんでもらえるよう全力でサポートできるツアーコンダクターは需要が集まります。
インターネットの普及や翻訳アプリなどの台頭で、昔より個人で旅行がしやすくなってはいますが、人の感情に寄り添って臨機応変にツアーを引っ張っていける人はこの先も活躍できる可能性が高いです。
ポイント3:正社員に転職する
ツアーコンダクターは派遣や契約社員のような非正規雇用が多いですが、正規雇用もあります。
安定して年収を上げたければ正社員のツアーコンダクターに転職するのも一つの手です。
正規雇用されれば月給制となり閑散期でも一定の収入が得られるほか、賞与をもらえる可能性もあるので、年収が安定しやすいです。
ツアーコンダクターの正社員求人の中には、月給40万円を超えるものもあります。
給与水準が高い企業は、事業が順調で同行できるツアーの選択肢も多いので、自己成長にもつながりやすく、さらに稼げるようになるという好循環が生まれやすいです。大手の旅行会社や人気観光地のツアーを積極開催している会社、金銭に余裕のある年齢層向けの高額なツアーを企画している会社などは、年収が高くなる傾向が強いのでねらい目です。
ただし、旅行会社に入社した場合は、ツアーコンダクターの専任ではなく、法人営業や企画などを担当しながら、必要に応じて添乗をすることになるケースが多いです。
ツアーコンダクターだけをやりたいという人は、求人内容をよく確認してから応募しましょう。
語学力がある人やお客様アンケートで高評価を得た実績がある人は、転職時にアピールすると、より条件が良い企業に就職しやすくなります。
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語学力の有無は証明するのが難しいため、TOEICや観光英語検定などの資格を取得するのもおすすめです。
ポイント4:独立開業する
経験を積めばツアーコンダクターとしてフリーランス(個人事業主)として独立開業することも可能です。独立をする場合、国内旅行のみなら「国内旅程管理主任者」、海外旅行なら「総合旅程管理主任者」の資格が必要となります。
これらの資格は講座の受講と修了テストで取得できるので、独立開業を考える人であればそれほどハードルは高くありませんが、旅行会社に属さないと取得することができません。
また、自分で旅行の企画まで行うなら「旅行業務取扱管理者」の取得も必要です。まずは旅行会社で経験を積みながら資格の取得を目指しましょう。
旅行会社から直接依頼を受けるフリーランスになれば、間に入る派遣会社などがないので、報酬をそのまま自分の収入にできます。
また、自分の得意なジャンルのツアーや報酬が高いツアーを選んで受注できたり、需要が高そうなツアーを自ら企画したりできるので、上手くいけば大幅に収入アップする可能性が高いです。
ただし、旅行会社との契約はすべて自力で行う必要があるため、軌道に乗らないと収入は安定しません。ツアーコンダクターとしてのスキルはもちろん、営業力なども必須になってきます。
年収の高いツアーコンダクターの求人を探すなら?
年収の高いツアーコンダクターの求人を探すなら、優良求人を多く掲載している転職サイトや、業界に特化した転職サービスを利用するのがおすすめです。
大手や優良企業の非公開求人を多く掲載し、経験者採用に強い転職サイトです。 |
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大手旅行会社をクライアントに持つ、ツアーコンダクターに特化した派遣会社です。 |
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阪急交通社が100%出資している、旅行関連業務のサポートや人材派遣を行う企業です。 |
転職サイトやエージェントサービスは多数存在しますが、手当たり次第に登録すると管理が大変になり、遠回りな転職活動をしてしまう可能性があります。
効率的に年収アップできる企業と出会いたいなら、ツアーコンダクターの転職事情に詳しいサービスを厳選して利用しましょう。
ツアーコンダクター以外だと、未経験でも年収1000万円を目指せるナイト系もおすすめ!
ツアーコンダクターは、英語をはじめとした外国語の語学力を身につければ、高収入を狙えるチャンスが増えます。
しかし、語学習得には膨大な時間がかかるため、短期間で高年収を目指すのは難しいでしょう。
「特別なスキルはないけど稼ぎたい」「短期間で高収入を得たい」という方は、ナイト系への就職も選択肢の一つです。ナイト系の仕事は高校生を除く18歳以上であれば誰でも応募でき、未経験者でも歓迎されます。
また、実力次第でスピード昇給や出世も可能であり、短期間で年収1,000万円に到達することも不可能ではありません。インバウンドが注目されているので、今後ナイト系も外国からのお客様に向けたサービスを積極的に展開するようになる可能性もあります。
外国の方に向けたサービス業に興味がある方も、自分のアイディアを形にできるチャンスはあるでしょう。
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ツアーコンダクターだけにこだわらず、大幅なキャリアチェンジが年収アップのきっかけになることも多いので、ぜひ一度ナイト系の職種も検討してみてください。
ツアーコンダクターで稼ぐには語学力と気配りなどが重要!
ツアーコンダクターの平均年収は約382万円であり、日本の給与所得者の平均年収である458万円と比較すると年収の低い仕事と言えます。
ツアーコンダクターとして高年収を得たいのであれば、以下のポイントを押さえてスキルやキャリアを高めることが大切です。
- 海外ツアーに同伴する
- お客様からの評価を上げる
- 正社員に転職する
- 独立開業する
ツアーコンダクターは旅行業界で人気の職種なため志望者が多く、競争率が高い仕事です。そのため、与えられた仕事をただこなすだけでは平均年収を大きく超えるような年収アップは難しいといえます。
年収アップを目指すなら「どうすればより多くのツアーに同行できるか」「どうすればよりお客様に喜んでもらえるか」を意識して、着実にスキル・キャリアを上げていきましょう。
国税庁「令和4年分 民間給与実態統計調査」(参照 2024-04-15)