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新聞記者の年収は高いって聞いたけど本当?
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新聞記者が年収を上げるにはどうしたらいい?
新聞記者は、人々に情報を届けるという重要な社会的役割を持った仕事です。
新聞記者の平均年収は所属している会社やキャリア、スキルによって上下しますが、実際どのぐらい稼いでいる人が多いのか気になる方も多いのではないでしょうか。
この記事では、新聞記者の平均年収を年齢別や性別、地域別を含めて詳しく解説します。
また、新聞記者の収入の内訳、稼げる人と稼げない人の特徴、具体的な年収アップのコツについても紹介します。
加えて、特定の記者クラブに所属せずに、さまざまな事件や社会問題を臨機応変に取材する「遊軍記者」という働き方についても記事の後半で取り上げているので、新聞記者として高い年収を得るためのポイントを知りたい方は、ぜひ参考にしてください。
ちなみに新聞記者には記事のネタを取材する「取材記者」、各部門の原稿の重要度を精査して紙面でのレイアウトや見出し設定などを行う「整理記者」、記事に間違いがないかチェックをする「校閲記者」などがありますが、本記事では主に取材記者を取り上げていきます。
新聞記者の平均年収は約571万
新聞記者の全国平均年収は約571万円です。
これは、月給が40.2万円、年間賞与が88.8万円というデータから計算した数値です。
また、この年収をもとに、「大学卒業後の22歳から定年の60歳まで新聞記者として同一の企業に勤務し続けた場合」の生涯年収を単純計算で求めると、約2億1,698万円になります。
なお、定年間近である55~59歳でピークを迎え、この年代の年収は806.27万円というデータが出ています。
基本的には20代から50代まで右肩上がりで年収が上がっていくため、新聞記者は経験を積んでいくにつれてどんどん年収が上がる職業です。
また、日本全体の平均年収は458万円なので、新聞記者の平均年収はかなり高い水準と言えます。
ただし、こちらは「著述家、記者、編集者」の平均年収である点は注意が必要です。
新聞記者の年収は勤める会社、年齢、役職などによって大きく異なるため、新聞記者として働いても上記の通りの収入になるとは限りません。
ちなみに新聞は下記のように、発行地域や取り上げる内容などによってさまざまな種類があります。
全国紙 |
日本全国で発行され、全国向けのニュースを報じる新聞です。読売新聞、朝日新聞、毎日新聞、日本経済新聞、産経新聞の「五大全国紙」を指します。 |
地方紙 |
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専門紙・業界紙 |
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基本的に、発行部数が圧倒的に多い「全国紙」を発行している大手新聞社の記者は、地方紙や専門紙・業界紙の新聞社の記者よりも給与が高い傾向にあり、平均年収1,000万円を超えます。
参考:職業情報提供サイト(日本版O-NET)jobtag「新聞記者」(参照 2024-7-30)
国税庁「令和4年分 民間給与実態統計調査」(参照 2024-7-30)
新聞記者の収入内訳
新聞記者の収入は主に「基本給+賞与+諸手当」で構成されています。
まず基本給ですが、これは職種や経験年数、勤務する新聞社によって大きく異なります。
また、新聞記者の賞与は年2回支給されることが一般的で、大手新聞会社の規模の場合、年4回支給される企業もあるようです。
諸手当は「通勤手当」「住宅手当」「家族手当」「住宅手当」「時間外手当(残業代)」など、他業界でも一般的に支給されるものが多いです。
役職が上がれば、基本給や賞与に加えて役職手当も支給されます。
一方で、夜間の緊急対応が必要な場合に支給される「宿直手当」といった新聞記者ならではの手当が支給される場合もあります。
ちなみに、記事のネタになる事件が起これば時間を問わず現場に向かって取材を行い、記事を書く必要がある「社会部」や「政治部」といった部署の場合、給与内訳の中で「時間外手当」や「宿直手当」「夜勤手当」といった所定外賃金の割合が大きくなる傾向が強いです。
【年齢別】新聞記者の平均年収
下記の表では新聞記者の平均年収を年齢別で比較しています。
年齢 |
平均年収 |
20~24歳 |
395.49万円 |
25~29歳 |
412.85万円 |
30~34歳 |
467.65万円 |
35~39歳 |
625.7万円 |
40~44歳 |
597.3万円 |
45~49歳 |
667.36万円 |
50~54歳 |
713.98万円 |
55~59歳 |
806.27万円 |
参考:職業情報提供サイト(日本版O-NET)jobtag「新聞記者」(参照 2024-7-30)
新聞記者は年齢が上がるにつれて年収も右肩上がりになりますが、特に30~34歳から35~39歳の年収の上がり方が著しいです。
新聞記者としてキャリアを積んで任される記事の重要度が増していくと昇給額が上がるほか、人によっては役職がつくことで役職手当なども期待できるためと考えられます。
以降も徐々に年収が上がり、定年退職を控えた55~59歳では平均年収が806.27万円になります。
新聞記者は勤続年数や経験が年収に大きく影響するので、長期的な視点で計画的にキャリア形成をしていきましょう。
【性別】新聞記者の平均年収
新聞記者の平均年収を性別で比較すると、下記の通りです。
なお、平均年収は「きまって支給する現金給与額×12カ月+年間賞与その他特別給与額」で算出しています。
性別 |
平均年収 |
きまって支給する現金給与額 |
年間賞与その他特別給与額 |
男女計 |
5717 |
402.4 |
888.2 |
男 |
6630.4 |
456.6 |
1151.2 |
女 |
4702.2 |
342.2 |
595.8 |
参考:e-State政府統計の総合窓口「職種(小分類)、性別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額(産業計)」(参照 2024-7-30)
男性が約663万円、女性が約470万円と、男女で開きがあります。
特に年間賞与の平均額には大きな差があり、男性は約115万円、女性は約60万円と、女性が男性のほぼ半分近い金額です。
平均年収に男女差が出てしまう理由に、新聞記者は不規則な労働時間や緊急対応を求められることが多い点が挙げられます。
女性は結婚、妊娠・出産、育児などで、長時間労働や時間を問わない働き方に対応しづらい人が多いのが実情です。
取材は体力勝負でもあり、実際のところ就業者・管理職の比率ともに男性のほうが多いため、どうしても男性が優位になりやすい業界とも言えます。
【地域別】新聞記者の平均年収
続いて、地域別で新聞記者の平均年収を比較してみましょう。
東京都と政令指定都市のある道府県の平均年収を比べてみると、以下の通りです。
都道府県 |
平均年収 |
北海道 |
652.3万円 |
宮城県 |
705.6万円 |
東京都 |
528.6万円 |
埼玉県 |
795.6万円 |
千葉県 |
288.1万円 |
神奈川県 |
527.2万円 |
新潟県 |
768.4万円 |
静岡県 |
833.2万円 |
愛知県 |
769.9万円 |
京都府 |
572.1万円 |
大阪府 |
780.3万円 |
兵庫県 |
635.1万円 |
岡山県 |
509.8万円 |
広島県 |
1245.2万円 |
福岡県 |
702万円 |
参考:職業情報提供サイト(日本版O-NET)jobtag「新聞記者」(参照 2024-7-30)
新聞記者の平均年収は都道府県によっても大きく差が出ています。
近隣のエリアでも年収が高い県と低い県があり、たとえば埼玉県の平均年収は795.6万円ですが、千葉県の平均年収は288.1万円です。
年収差の要因に、勤めている新聞社の規模や発行部数などが挙げられます。
購読者数が多い新聞社は売上が高く、その分従業員の年収にも反映されやすいです。
そのため、年収アップを狙うのであれば発行部数が多い全国紙やブロック紙などを発行している企業があるエリアを狙うのもおすすめです。
新聞記者の平均年収が高いと言われる理由
新聞記者の平均年収が高い理由は、下記のようにいくつかの要因が考えられます。
- 高い専門知識やスキルを要求されるため
- 勤務時間が長く基本給以外にも時間外手当の収入が多いため
- 活躍すればするほど評価されやすいため
- 新聞に掲載する広告料やイベント事業などの安定した収入源があるため
- 社員の待遇を良くすることで情報の不正な利用や流出を防ぐため
まず、新聞記者になるには、政治や経済、世界情勢、芸能・スポーツ、医療、科学、社会問題などの幅広い知識の習得やアップデートが必要です。
取材力はもちろん高い文章力も重要となるので、これらの専門的な知識やスキルに対しての対価として高い報酬が支払われています。
また、記者となってからの仕事は、早朝や深夜に取材のために急行したり、泊まり込みになったりすることもあります。勤務時間が長く、残業手当や深夜手当などの時間外手当が多く支払われる点も、高収入の理由の1つです。
ちなみに、新聞記者にはノルマというものはありませんが、スクープ(特ダネ)を記事にできれば報奨金を得られます。
大きなニュースや独自の取材によるスクープは高く評価され、活躍すればするほど評価されやすい環境が整っているため、優秀な記者が平均年収を引き上げています。
そして、新聞社が新聞の販売だけでなく、広告収入や博覧会などのイベント事業をはじめとした安定した収入源をいくつも持っているのも、新聞記者の高い給与を維持できている理由です。
特に新聞に掲載される広告料は新聞社の大きな収入源であり、基本的に新聞を発行し続けている限り、ほぼノーリスクで収入として入ってきます。
最後に、新聞社は情報の正確性の担保や情報の不正利用・流出を防ぐために、社員の待遇を良くしているという狙いもあるようです。メディアとして影響力があるからこそ、記者が高い倫理観を持って公正な報道を行えるように、待遇の良さを維持することが重要なのです。
これらの複数の要因が新聞記者の平均年収が高い理由となっています。
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新聞記者として働くのは非常にハードですが、それに見合った高い報酬が得られる職業と言えます。
新聞社の年収ランキング
年収の高い新聞社の企業をいくつかの資料をもとにランキング形式でご紹介します。
なお、あくまでも平均年収であるため、これらの企業の記者として就職したからといって、紹介する年収を受け取れるとは限らないので、ご注意ください。
順位 |
企業名 |
平均年収 |
1位 |
日本経済新聞社 |
1,221万円 |
2位 |
朝日新聞社 |
1,208万円 |
3位 |
毎日新聞社 |
878万円 |
4位 |
産経新聞社 |
741万円 |
参考:ダイヤモンド・オンライン「新旧メディア120人の「年収序列」 完全版」(参照 2024-7-30)
このように、地方紙や業界紙専門の新聞社と比べて、全国紙を出している大手新聞社は高収入になりやすい傾向があります。
しかし、別の年収ランキングを見てみると、3位に地方紙である西日本新聞社がランクインしています。
順位 |
企業名 |
平均年収 |
1位 |
朝日新聞社 |
1,221万円 |
2位 |
日本経済新聞社 |
1,208万円 |
3位 |
西日本新聞社 |
878万円 |
参考:東洋経済ONLINE「決定版!「平均年収が高い」300社ランキング」(参照 2024-7-30)
地方紙でも「購読者数が多いブロック紙を発行している」「広告収入が多い」といった新聞社であれば、高い年収を得られます。
高収入を目指すなら大手新聞社に就職すると有利ですが、必ずしも地方紙の年収が著しく低いとは言えない点に留意しましょう。
新聞記者で稼げる人・稼げない人
新聞記者に必要とされる代表的なスキルや資質は以下の通りです。
- コミュニケーション能力
- 交渉力
- 文章力
- 体力
- 調査力
新聞記者として稼げる人・稼げない人を突き詰めていくと以下となります。
新聞記者で稼げる人 |
新聞記者で稼げない人 |
コミュニケーション能力がある人 |
体力に不安がある人 |
フットワークが軽い人 |
知的好奇心が薄い人 |
正確に物事を伝える文章力がある人 |
集中力が続かない人 |
責任感や正義感が強い人 |
受け身な人 |
新聞記者として稼ぐためには、読者にとって有益で興味を引くような魅力的な記事を書き続ける必要があります。
取材対象から情報を引き出すためには、ただ聞きたいことを質問すれば良いわけではなく、「この人になら話をしてもいい」と思ってもらえるような会話力や、相手の反応を見て質問の仕方を工夫するといった交渉力が必要不可欠です。
取材対象者は初対面の人の場合もあれば、所属する記者クラブから情報を仕入れたり、懇意にしている関係者から情報を集めたりする場合も多いので、コミュニケーション能力は非常に重要と言えます。
また、取材内容を簡潔にわかりやすく購読者に伝えるという意味でも、コミュニケーション能力は大事です。さらに、記事によっては複雑な事象の説明や専門用語の解説も必要となり、誰にでも理解できるようにわかりやすい文章を作成しなければいけません。
そして、読者に必要とされる情報をいち早く記事にするためには、フットワークの軽さや臨機応変に対応する行動力、権力や読者からの反応などに臆せず、取材を続ける責任感・正義感なども求められます。
一方で、新聞記者として稼げない人の特徴は、体力がない人や知的好奇心が薄い人、集中力が続かない人、受け身な人などです。
新聞記者は長時間勤務が多く、深夜・早朝の勤務や泊まり込み、緊急時には休日を返上して仕事をします。ミスをして間違った情報を報道してしまうと影響力がかなり大きく、新聞社の信頼低下や社会問題につながってしまう恐れもあります。
体力勝負の仕事なので、体力がない人や集中力が続かない人には難しいでしょう。
また、ネタを集めたり取材・記事の執筆をしたりする際には、知的好奇心が必須です。考えることが苦手だったり、過去の事例や関連知識を調べるのが面倒に感じてしまったり、細かい点が気にならなかったりする人は根本的に向いていません。
また、新聞記者としてのスキルは自ら磨く必要があり、受け身な姿勢では成長が難しいので、稼げる記者の特徴には当てはまりにくいです。
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このように新聞記者は求められるスキルが多岐にわたりますが、だからこそ高収入を実現できる仕事なのです。
新聞記者で年収・給与を上げるポイント
ここからは、新聞記者として年収・給与を上げるためのポイントについて解説していきます。
新聞記者として年収を上げるには、以下のポイントを意識することが大切です。
- 遊軍記者としてスクープ記事を書けるようにする
- 社内で昇進し役職を持つ
- 大手新聞社に転職する
- フリージャーナリストとして独立する
それぞれの項目について、一つずつくわしく解説をしていきますので、ぜひご覧ください。
遊軍記者としてスクープ記事を書けるようにする
遊軍記者としてスクープ記事を書き、報奨金を獲得することで年収を上げるという方法があります。
遊軍記者とは、特定の記者クラブには所属せずに、その都度の取材テーマに合わせて動く記者です。
通常時は「社会部社会班」に所属して連載記事や特集企画などを担当するケースが多いですが、大事件、事故、災害といった出来事があれば、現地に赴き精力的に取材を行う「何でも屋」の役割を担います。
また、自分の興味があるテーマや社会的に関心が高いテーマについて独自に取材をし、スクープ記事を書くことを目指します。
他社を出し抜くような独自のスクープは記者として高く評価され、報奨金が支給されるケースもあるため高収入を得られるチャンスがあるのです。
スクープを獲得するためには、情報源となる取材対象者との信頼関係をしっかり築くことや、迅速かつ的確な情報収集能力が求められます。また、情報の正確性と速報性を両立させるために高い技術(取材力)も必要です。
スクープを巡る競争は非常に熾烈で、他社の記者と情報を競い合い、いかにして独自の情報を掴むかが重要となります。
そのため、遊軍記者は常にアンテナを張り巡らせ、情報をキャッチする敏感さが求められます。
長時間の取材や不規則な勤務が求められるハードな仕事ではありますが、スクープ記事を連発できる遊軍記者は昇進や昇給につながりやすく、結果的に高い年収を得られるのです。
社内で昇進し役職につく
新聞記者として年収を上げる方法の2つ目は、社内で昇進して役職につくことです。
昇進により年収が上がるため、会社の規模によっては年収1,000万円以上を稼げるようになります。
まずは、部下の記者たちをまとめるキャップや、上がってきた記事を確認するデスクなどの役職を目指すのが一般的です。
役職名 |
業務内容 |
キャップ |
記者の一員として、取材記者をまとめる現場のリーダー。 |
デスク |
記事原稿をチェックして修正や加筆の指示をしたり、自ら調整を入れたりして、記事を完成させる責任者です。 |
また、デスク以上になると、一般的には記者のスペシャリストである「編集委員」や「論説委員」といったポストを目指すか、「部長」「局次長」「編集局長」「役員」といった管理職・幹部を目指すかに分かれます。
昇進するためには、業務をこなしながら、何らかの功績を上げることが重要です。
たとえば、特ダネをスクープする、重要な取材を成功させる、チームを上手くまとめるなどの成果が求められます。これらの成果をアピールし、上司や同僚からの評価を得ると、昇進のチャンスが広がるのです。
もちろん、昇進を目指すには社内の競争を勝ち抜く必要があります。競争に勝ち抜くためには、自分の強みを活かし、日々の業務で結果を出すことが大切です。
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昇進できれば、新聞記者としてのキャリアもスキルも充実し、収入が大幅に向上します。
大手新聞社に転職する
新聞記者として年収を上げる方法の3つ目は、大手新聞社に転職することです。
新聞記者の給与水準は所属している新聞社の規模で決まると言っても過言ではなく、全国紙を発行しているような大手新聞社は平均年収1,000万円を超えます。
このような新聞社では、基本給だけでなく福利厚生や手当も充実しているため、年収が大幅に上がります。
大手新聞社への転職を目指す際には、それまでの記者としての経験や実績が非常に重要です。
そのため、中途で入社する場合は、まず地方の新聞社や専門紙・業界紙などを発行する新聞社で経験を積んでから、大手新聞社へ転職するというキャリアパスが一般的となります。
また、近年はネットの台頭で紙媒体の新聞の売れ行きが落ちていることから、デジタルメディアやSNSの運用など、新しいメディアに対応できるスキルが評価されるケースも多いです。
ただし、大手新聞社は中途採用であっても、年齢制限を設けているケースがあります。
一定の年齢を超えると応募自体が難しくなるため、転職を目指すなら計画的にキャリアを積んで早めに行動するようにしましょう。
フリージャーナリストとして独立する
新聞記者として年収を上げる4つ目の方法は、フリージャーナリストとして独立することです。
ジャーナリストは、自分の専門分野に関する時事問題や世の中で話題になっている事件などを取り上げて、独自に関係者に取材して記事にするのが仕事です。
企業に属さず自分の力で仕事を取ったり、記事を売り込んだりすると、収入を大幅に向上させられる可能性があります。
フリージャーナリストとして成功して複数のメディアと契約しているジャーナリストになれば、年収1,000万円以上を稼ぐことも夢ではありません。
さらにフリージャーナリストの魅力は、自由な働き方ができる点も挙げられます。
自分の得意分野や興味のある分野に特化して仕事を選べるほか、企業に属していないので自分の意見や主張を自由に交えながら記事を書けるようになります。
ただし、フリージャーナリストとして成功するためには、十分な実績や知名度、そして記事の質、テーマの話題性が重要です。これらすべてがそろっていないと、安定して仕事を得るのは困難です。
また、「知名度のある新聞社の社員」という肩書がなくなって一個人での取材活動となるので、取材の申し込みをしてもあっさりと断られてしまったり、記事の内容次第では名指しで世間から批判されたりといったデメリットもあります。
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独立にはリスクも伴いますが、自分の能力を最大限に活かせるため、記者としてのキャリアをさらに充実させられます!
年収の高い新聞記者の求人を探すなら?
ここでは、年収の高い新聞記者の求人を探すためにおすすめの転職サイトや転職エージェントをご紹介します。
マーケティング・クリエイティブジャンルに特化した求人・転職エージェントサイトです。 |
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日経グループが運営する転職サイトです。 |
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非公開求人が30万件と、優良な求人が多く見つかる転職エージェントです。 |
業界に特化した転職サービスの場合、大手企業をはじめとした求人を探しやすい点や、業界に精通したエージェントが転職をサポートしてくれるといった点がメリットです。
また、大手新聞社や特定のジャンルの業界紙などへの転職を狙っているなら、企業の数自体が少ないので、直接志望している企業のコーポレートサイトの求人情報をチェックしてみるのもおすすめです。
新聞記者以外だと未経験でも年収1,000万円を目指せるナイト系もおすすめ!
新聞記者として収入を上げるためには、社内で成果を出して昇進したり、大手新聞社に転職したり、独立したりと、長い時間をかけての準備が必要となります。
どの方法もすぐに年収が上がるわけではないので、今すぐに高収入を目指したい場合は、大手新聞社の新聞記者と同じく年収1,000万円以上も実現可能な「ナイト系」の求人に応募することも一つの方法です。
ナイト系の仕事は、高校生を除く18歳以上であれば応募可能です。
学歴や経験、特定の資格などは必要なく、未経験者でも活躍が可能で、成果を出せばスピード昇給・昇格が盛んな業界というのも特徴です。
ナイト系の職種は、特にコミュニケーション能力や接客スキル、目標達成のための向上心などが求められるため、これらのスキルを活かせる方にとっては魅力的な職場でしょう。
時間をかけてキャリアを積むのではなく、すぐに高収入を目指したいという場合は、ぜひナイト系の求人を検討してみてください。
新聞記者で稼ぐには昇進や転職、フリーとしての独立が重要!
新聞記者は、他の職種に比べて年収が高い職種です。
しかし、さらに収入を上げるには下記のポイントを押さえてキャリア形成をしていくことが重要となります。
- 遊軍記者としてスクープ記事を書けるようにする
- 社内で昇進して役職を持つ
- 大手新聞社に転職する
- フリージャーナリストとして独立する
現在在籍している会社で年収を上げるには、遊軍記者としてスクープ記事を書いたり、社内で昇進したりして給与を上げていくという方法が考えられます。
また、より待遇の良い大手新聞社へ転職したり、実績があるのであればフリージャーナリストとして独立したりするのも、年収アップにつながります。
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ぜひ、この記事を参考に新聞記者として年収を上げていってください!