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16Personalities testでISTPと診断されたけど、ISTPにはどんな特性がある?
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ISTPの強みを活かせる適職が知りたい!
本記事では「16Personalities test」の特性論をもとに、ISTP(巨匠)の性格的な特徴や仕事における強み、向いてる職業などを解説します。
また、ISTPと相性の悪い相手、合わない職場環境の特徴や職業なども紹介するので、自分の特徴なども具体的にご紹介します。
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自分の特徴を把握して能力を発揮しやすい仕事探しをしたい方はぜひお役立てください!
\他のタイプもまとめてチェック!/
ISTP(巨匠)の基本的な性格と特徴

ISTP(巨匠)は、特性論ベースの性格診断テスト「16Personalities test」における、診断結果の一つです。
ISTPは複雑な問題や新しい仕事なども含めて何でも一人で挑戦できる柔軟性や、自分のこだわりを貫いていける特性から、「巨匠」とも言われています。
ここでは、ISTPの性格の特徴についてご紹介します。
ISTPは探求心があり問題解決能力が高い
ISTPは問題解決能力に優れていて、目の前の課題に向き合って一人で解決へと導けるタイプです。
マイペースに思考を巡らせるのが得意で、自分のこだわりをもちながらも、柔軟に物事にあたることができる探求心が強い性格が特徴です。
環境への適応力も高く、予期せぬトラブルに見舞われた際でも、冷静に対処できるでしょう。
ISTPは目に見える具体的な情報を重視しながらも、自分が良いと思った感覚も大切にします。つまり、事実に基づいて冷静に物事を考えていることもあれば、自分の感覚を優先して突発的に行動することもあるのです。
そのため、組織内のルールや規律に納得できない場合は、時にはそれらを無視した行動に出てしまう可能性もゼロではありません。
良くも悪くも掴みどころのない性格のため、ISTPは世間から「ミステリアスな人」という印象をよく持たれます。
なお、日本の全人口のうちISTPが占める割合は2.87%と言われており、国内で3番目に少ない性格タイプと言われています。
ISTP-A(自己主張型)とISTP-T(慎重型)の違い
「16Personalities test」では16種の診断結果に加えて、性格ごとにAタイプ(自己主張型)とTタイプ(慎重型)があります。
ISTPも、「ISTP-A」「ISTP-T」という2つのタイプに分類されるのです。
ISTP-A(自己主張型)は、細かいことに執着せず、他人の視線もあまり気にしません。自己肯定感が強く、自分の意見や考えをはっきり主張するので、強いストレスを感じにくい傾向にあります。
しかし、一方で自分の意見を押し通してしまうといった我の強さが出てしまうケースも多いです。
対して、ISTP-T(慎重型)は、あらゆる物事に対して細心の注意を払い、周囲の視線や他人からの評価に敏感です。繊細な感性を持ち、ISTP-Aに比べるとストレス耐性や自己肯定感が低いため、大きな決断を迫られると負担に感じて判断に迷ってしまう場合があります。
AタイプとTタイプはどちらが優れているというものではなく、単なる特性の違いです。
自分のタイプを細部まで把握し「自らの特性を活かせるのはどんな仕事か」を考えるのが、適職を見つけるコツと言えます。
仕事におけるISTPの強み
仕事におけるISTPの強みは以下の3つです。
- 臨機応変に問題を解決できる
- 好奇心が強く新しい試みにも意欲的
- 偏見を持たず客観的な判断ができる
柔軟性があり適応力も高いISTPは、複雑な問題や新しい仕事にも果敢に挑んで上手く対応できるのが強みです。
ISTPが持つそれぞれの強みを、さらに詳しく解説していきます。
ISTPの強み1:臨機応変に問題解決できる
ISTPは、柔軟な対応力と論理的な思考力を兼ね備えています。大きな問題があっても、これらを活用して臨機応変に行動し、効率的に解決へと導けるのが強みです。
ISTPは試行錯誤をすることも苦にならないタイプなので、直面した問題が難解であればあるほどやる気に火がつく傾向にあります。「絶対に問題解決してやる」という気持ちを原動力にエネルギッシュに行動し、実力以上の成果を出せるタイプです。
また、ISTPは分析力にも優れ、冷静に過去の事実やデータに基づいた実践的なアプローチ方法も提案できます。
業務上の大きなトラブルだけでなく、小さな課題や組織改善の業務などにも積極的に取り組むと、強みを活かしながら高く評価されるでしょう。
ISTPの強み2:好奇心が強く新しい試みにも意欲的
好奇心旺盛なISTPは、初めての仕事や新たな試みなども、自ら進んで引き受ける傾向があります。
「面白そうな企画があれば迷いなく参加する」「効率的だと思った手法はどんどん取り入れる」など、フットワークが軽く行動力があるので、短期間の間に人よりも多くの経験を得られるタイプです。
さらに、興味関心を持つ物事の幅も広く探求心があるため、ISTPは新しい知識やスキルを自主的に身に付けて成長できます。自分のこだわりを貫いて問題に立ち向かうことに喜びを感じるタイプでもあり、スペシャリストとしての適性も高いと言えるでしょう。
ISTPの仕事に対する前向きな姿勢は、周囲にも良い影響をもたらすので、新規プロジェクトの立ち上げや前例のない課題において特に重宝されやすいです。
ISTPの強み3:偏見を持たず客観的な判断ができる
冷静かつ客観的に判断できる性格のISTPは、事実に基づいた判断を下す傾向にあり、人間関係や感情などによって判断を変えるようなことはあまりしません。
視点や考え方がフラットで、誰に対しても偏見を持たずに交流できるほか、先入観にとらわれずに物事を考えられます。そのため、状況や事実に基づいた公平なジャッジを下せるのが、ISTPの長所でもあります。
また、広い視野を持ち、あらゆる可能性を考慮してから最終判断を下すため、大きく判断を間違うことも基本的にはありません。
強みを活かすためには、トラブル発生時やピンチの際にチーム全体を俯瞰して「誰の力を借りるのがベストか」も考えて、戦略的に問題解決を図るのがおすすめです。
仕事におけるISTPの弱点
仕事におけるISTPの弱点は以下の通りです。
- 集中力が長く続かない
- 感情の起伏が激しい
- ストレスを感じやすい
ISTPの人は、論理的でありながらもこだわりが強い一面も持っており、それが仕事の足かせになってしまうケースもあります。
自らの弱点について理解を深め、どうすれば短所を補えるのかも考えていきましょう。
ISTPの弱点1:集中力が長く続かない
ISTPは、興味があることに対してとことん突き詰める一方で、興味関心が他に移ってしまう飽き性な面もあり、物事に長く集中するのが苦手です。
また、刺激を好むタイプで、型にはまったルーチンワークや単純作業がメインの仕事に就くと、つまらないと感じてしまう傾向にあります。
つまらないと感じると途端に興味を失って全く集中できなくなるタイプで、長期的な計画を立案したり、実行したりすることに苦手意識を持ってしまうので、周囲から「飽きっぽい」「短絡的」とマイナスな印象を持たれやすいのも弱点です。
集中が途切れないよう、変則的な業務がメインの仕事や、柔軟な働き方ができる職場環境を選ぶのも大切ですが、仕事をしていれば似たような作業を繰り返さざるを得ない場面は必ず訪れます。
そんなときは「つまらない」と考えるのではなく「つまらない作業を早く終わらせて新しいことに挑戦する時間を増やそう」と発想を変えると、集中力が続きやすくなるでしょう。
ISTPの弱点2:他人の気持ちに寄り添うコミュニケーションが苦手
ISTPは積極的に自分からコミュニケーションをとったり、感情表現や自己開示をしたりするのが苦手な傾向にあります。
自分の軸や価値観を持ち、他人に流されない点は長所でもありますが、一方で感情的な意見を持つ人に共感できず、他者の気持ちに寄り沿うことはしないという一面もあるのです。
さらに、合理性を重視して一人で問題を解決できる行動力もあるISTPは、自分の感情もあまり周りに見せないので、時にはルールを無視してでも自分の考えを強く押し出してしまいます。
そのため、他者はISTPの人が何を考えているかわからず、「協調性がない」「冷たい」と思ってしまいがちです。
円滑に人間関係を構築できるように、相手への配慮や共感を心がけ、自分の思考の共有も意識して行うと良いでしょう。
ISTPの弱点3:ストレスを感じやすい
ISTPは自分の考えをしっかり持っていて、独立心が強く用心深い性格でもあるので、人に干渉されるのが苦手という特性があります。
しかし、仕事では人から指示を受けたり、協調して動かなければならなかったりするシーンも少なくないため、ISTPは日々の生活でストレスを感じやすいです。
自分自身をもっとも信頼するタイプで、仕事やストレスも一人で抱え込んでしまうことが多く、自分で自分の首を絞めてしまうケースもあります。
ISTPは一人の時間がまったくないとメンタルに支障をきたしやすいので、ストレスを感じた場合は、毎日短時間でも一人の時間を作って気持ちをリフレッシュさせてください。
そして、周囲の人の能力や特性を見定めて、適宜周りに相談をし、一人でストレスを抱え込まないように工夫することが大切です。
ISTPの自己PR例文をご紹介
ここでは、ISTPの以下の強みをアピールするのに使える自己PR例文を紹介します。
ISTPが持つ論理的思考力や行動力、責任感の強さは、就職・転職活動において大きなアピールポイントになります。
長所を魅力的に伝える自己PRを作成して、就職活動を有利に進めてください。
例文1:論理的思考に基づいた問題解決力があることをアピール
ISTPの長所である論理的思考力をアピールする際は、その能力を活かして問題を解決したことをエピソードに盛り込んで、自己PRを仕上げましょう。
【例文】
私は何事も状況に基づいて論理的に考え、問題の本質を改善できる点が強みです。
前職の営業では、部署全体で初回契約後のリピート率が低いという課題を抱えていました。
そこで、課題解決のために、自主的に顧客にヒアリング調査を実施したところ、お客様は「製品を使う機会があまりない」という理由で、リピートをしないという傾向にあることがわかりました。
私は、お客様がこのように感じる原因は、事前の説明やアフターサービスが不足しているからだと分析しました。
そのため、電話やメール、手紙などでお客様とのコミュニケーションを増やし、お客様の生活スタイルに合った製品の使い方をアドバイスするようにしてみたのです。
この結果、製品のリピート率は2倍に増え、顧客満足度も向上しました。
貴社においても、論理的思考力に基づいて問題を解決できるよう、急なトラブルや課題にもしっかり対応していきたいと考えています。
例文2:柔軟性があり主体的に行動できることをアピール
自分の判断で効率的に業務を進められたエピソードを添えて、ISTPが持つ臨機応変に動ける自立性の高さや柔軟性をアピールするのも好印象です。
【例文】
私の強みは、柔軟に状況を把握・判断して主体的に行動できる点です。
現職では販売員として接客販売業務を行いつつ、店舗マネージャーとして売上管理や新人教育などの業務も担当しています。
一人で多岐にわたる業務を担う必要があるため、マネージャーになった当初は残業続きの日々でしたが、もっと効率の良い方法があるのではないかと考え、業務フローを根本から見直しました。
具体的には、事前に一日のスケジュールを計画しておく、何事も優先順位を立ててから動くなどのルールを自らに設けた結果、全ての仕事を業務時間内に終えられるようにしたのです。
また、自主的にマニュアルを作成して上司にも共有した結果、上司がエリア内の他店舗のマネージャーに配布してくださり、エリア内のマネージャーの業務効率化にもつながる結果となりました。
貴社でも主体性や柔軟性の強みを活かして、業務を迅速かつ確実に処理することをお約束します。
ISTPの世間のイメージと周囲に与える印象
ISTPは論理的思考力が高く問題解決力があるタイプですが、仕事では立ち位置によって、ISTPが周囲に与える印象は変わります。
周囲の人からどのようなイメージを持たれているのかを理解し、さらなる自己理解へとつなげていきましょう。
チーム内のISTPは適格に問題を解決してくれる頼れるメンバー
ISTPは、状況に応じて物事を分析できる判断力、自主的に問題を解決できる方法を考えて実行できる決断力を有しています。
柔軟性と適応力があるので、突発的なトラブルにも強く、職場では多くの人から頼りにされるでしょう。
ただし、決断力が高いからこそ、ISTPはあらゆる物事を自分一人で決めてしまい、チームメンバーから「協調性がない」と思われてしまう場合もあります。また、論理性を追求するあまり、他者の気持ちに寄り添うことが苦手なので、冷たく近寄りがたいという印象も与えやすいです。
普段から積極的にチームメンバーをサポートし、他者の気持ちに共感を示したり周りに意見を求めたりするなどして、信頼関係を築いておくようにしましょう。
リーダーとしてのISTPは決断力があり公平な人物と見られる
ISTPは偏見を持たず、事実をもとに相手を判断する性格です。人事評価でも自分の感情的な意見ではなく、客観的かつ合理的な視点で部下を評価します。
そのため、ISTPがリーダーになると、周囲はフェアな姿勢を持って評価してくれるという印象を持ちます。
一方で、論理的思考を好むISTPは人の感情を理解したり、感情に寄り添った提案をしたりするのが苦手です。
積極的に自分の考えを話したり、部下の気持ちに寄り添ったりする行動をとらないと、「独善的なリーダー」「部下の気持ちを無視するリーダー」と思われてしまう恐れがあるので、ひんぱんに部下と意識や目的の共有を心がけることが重要と言えます。
ISTPと相性が良い相手の特徴
ISTPと相性の良いタイプは以下の通りです。
- ENFP
- ENTP
- INTP
相性の良いタイプを把握しておくと、職場の人間関係構築が楽になり、働きやすさも向上します。
ISTPと相性の良い上司・同僚の特徴をそれぞれ紹介していくので、ぜひ参考にしてください。
上司:新しいことにチャレンジさせてくれる「ENFP」「ENTP」
ISTPは好奇心旺盛で刺激を求める行動的な性格です。
新しいプロジェクトに挑戦させてくれたり、クリエイティブな発想を理解してさらに刺激を与えてくれたりする上司だと、ISTPは自分の能力を存分に発揮できるでしょう。
ENFP(運動家)やENTP(討論者)などは、ISTPと同じく好奇心旺盛で、行動力があるタイプです。
ENFPはISTPと同じく自分が気になった物事に臆さず探求していきます。また、ENTPも知的好奇心や論理的思考力が強みで、新しいアイデアを生み出すことに長けています。
ENFPやENTPの上司なら、積極的に新しい挑戦ができる環境をつくってくれるだけでなく、ISTPのアイデア出しの指導などにも携わってくれるでしょう。
そして、ENFPやENTPは、ISTPよりもコミュニケーション能力に長けていて対話力があるのもポイントです。ISTPが不足しがちな討論力や社交性といった面のフォローをしてくれたり、ISTPと対話して強みを引き出してくれたりといった役割も担ってくれます。
同僚:考え方や価値観が近く良き理解者になる「INTP」
INTP(論理学者)はISTPと共通する部分が多く、お互いを理解し合える良き同僚となれる可能性が高いタイプです。
INTPも論理的思考を得意とし、想像力や知的好奇心が強いです。ISTPとは対等な関係を築いて建設的な会話をする相手としても、切磋琢磨して新しいものを生み出す仲間としても向いています。
また、ISTPとINTPはコミュニケーションのとり方が似ており、一緒にいて居心地の良さを感じる傾向にあるので、コミュニケーションを起因とするスレ違いや衝突が起きる可能性が低い点も、同僚として相性が良い理由の一つです。
共通の目標を持って連帯感を高めながら、共に業務に取り組めるパートナーとなれるでしょう。
ISTPと相性が悪い相手の特徴
ISTPと相性の悪いタイプの例は以下の通りです。
- ESFJ
- ESFP
- ENFJ
事前に相性の悪いタイプを知っておくと、コミュニケーションのとり方の対策を考えられるので、職場での人間関係に悩みにくくなる可能性があります。
相性の悪い相手が職場にいる場合は、お互いにストレスにならない「程よい距離感」を心がけましょう。
上司:感情的かつ秩序を重視する「ESFJ」
ISTPは合理的であれば、必要に応じて秩序やルールを破ってでも新しいことに挑戦します。
そのため、人の感情を何よりも大切にし、ルール・秩序を重んじるESFJ(領事官)タイプの上司とは合わない可能性が高いです。
ESFJは、社交的で思いやりがある一方で、感情的に会話することも少なくありません。ISTPはたとえ上司が正しくても、感情的になられると「もっと筋道を立てて話してくれればいいのに」と不満を抱いてしまいます。
また、ISTPは独立心が強く個人主義な傾向を持っていますが、対照的にESFJは協調性が強く、職場でも人間関係の和を大切にします。
時に一人になろうとしたり、自分の力だけで仕事を進めようとしたりするISTPに対して、ESFJの上司はイライラしてしまい、やや支配的にコントロールしてしまう恐れがあるのです。自由を大切にしているISTPは、過剰に干渉してくる相手に強いストレスを感じてしまうでしょう。
ISTPの部下とESFJの上司は、重視しているポイントや仕事に対するスタンスが大きく異なるため、無理に深入りせずにビジネスライクな関係を構築したほうが、良好な関係を保てる可能性が高いです。
同僚:人との距離感が近い「ESFP」「ENFJ」
ISTPは内向的な性格で感情表現も控えめです。だからこそ、無理に距離を詰めてくる人や頼んでいないのに人を紹介しようとしてくるタイプに対しては苦手意識を持ちやすく、相性があまり良くありません。
社交的かつ熱量の高いESFP(エンターテイナー)やENFJ(主人公)といった同僚の場合、ISTPは相手のエネルギッシュさに翻弄されて疲れてしまう可能性があります。
本来であれば、内向的なISTPに声をかけてくれる社交的なタイプは相性が良いのですが、ESFPやENFJは何事においてもコミュニケーションを大事にして集団で成功したいと考えがちです。
そのため、ISTPにとってはENFPやENFJの同僚の親切を「お節介」と感じてしまうことが多く、苦手意識を持ってしまいます。
しかし、ESFPやENFJがこのような行動をとるのは、相手を気にかけているからです。悪気があるわけではないので、相手が不安にならないように日頃から自分の考えや価値観を伝え、適度な距離感を保つようにしましょう。
ISTPがマッチする職場環境
ISTPは論理的思考力や分析力を駆使して新しいことに挑戦したり、自分で対策を考えて問題を解決したりできるタイプです。
ここでは、このようなISTPの能力を発揮できる職場を具体的に紹介していくので、適職探しや会社選びにお役立てください。
自分に合った職場を選べれば、働きやすさが向上するだけでなく、理想のキャリアの実現もしやすくなります。
1:評価制度が整っている職場
上司の主観が入らない公平な評価制度が整っている職場は、ISTPに向いています。
事実に基づいて客観的に考えることを重視しているISTPは、主観の強い個人的な評価や、あいまいな基準の評価に強く抵抗を覚えるタイプです。
物事に偏見を持たないタイプだからこそ、ISTPは自分に対しても上司の主観なしで、自分の実績に基づいた評価をしてほしいという気持ちが強いです。
また、ISTPは問題解決能力を活かした改善業務が得意ですが、改善業務の成果は目に見えにくく、会社によっては評価対象になっていない場合もあります。
努力が正当に評価されないと感じると働くモチベーションが下がるため、改善業務に対する評価制度まで細かく整備されている会社がおすすめです。
職場の評価制度は、面接の場で評価ポイントや昇格要件を質問すると確認できます。
2:少数精鋭の職場
ISTPは内向的な性格の人が多く、大人数でワイワイと働くよりも少人数で自分の作業に集中できる職場環境が向いている傾向にあります。
少人数の職場は一人で担当する作業や個人の判断に委ねられている業務が多いので、独立心が強く、自分でどんどんアイデアを出して実行していけるISTPは能力を発揮しやすいです。
さまざまな業務に幅広く関わって多彩な経験が積めることから、長く集中するのが苦手なISTPでも飽きずに働き続けられる可能性が高いでしょう。
さらに、少数精鋭の職場は意思決定のスピードも速く、決断したら即行動したいタイプのISTPにぴったりです。
また、ISTPはルールや規則に厳しく縛られることを嫌う傾向にありますが、大人数の会社は束ねるべき人数が多い分、どうしても社内規定や役割分担、業務フローなどが厳格になります。
その点、少人数の職場はそこまで厳格なルールが設定されていない場合が多く、新しいチャレンジをしやすい環境なので、ISTPは好奇心やチャレンジ精神を満たしながら働けるはずです。
3:裁量権が大きい職場
ISTPが持つ高い自立心や問題解決力は、社員一人当たりの裁量権が大きい職場のほうが活かしやすいです。
決められたルールに従うことが絶対視されている職場の場合、ISTPがせっかく新しい解決策を考えても、実行に移させてもらえない可能性が高いです。
したがってISTPは、自分で意思決定できる仕事の範囲が広く、比較的自由度の高い職場に適性があると言えます。
裁量権が大きい職場は、自分で対応方法を考えて実行する業務が多く、成長できるチャンスも豊富です。
日系の大手企業よりもベンチャー企業や外資系企業のほうが、一社員の裁量権が大きい傾向にあるので、就職先を探す際は企業の規模や特性にもぜひ注目してみてください。
ISTPに向いてる仕事とその特徴
ISTPが持つ論理的思考力や問題解決力や柔軟性は、一つの業務を極めるものづくり、知的好奇心が欠かせない技術職などの仕事でよく求められます。
ISTPの強みを活かせる仕事の特徴は以下の通りです。
- ものづくりをする仕事
- 論理的思考と問題解決力が求められる仕事
- 職人気質の性格を活かせる仕事
上記の特徴から考えられる、ISTPに向いてる仕事の例は下記です。
・システムエンジニア
・プログラマー
・自動車整備士
・機械設計技術者
・Webデザイナー
・データアナリスト
・映像編集者
・研究者
・農家
・職人
農家や職人といったものづくりの仕事は、マイペースに自分のやりたいことや自己流のやり方を考えてとことん追求したいISTPに向いています。
Webデザイナー、映像編集者などの仕事も、細部までこだわりを持って仕上げられる職人気質のISTPの強みを活かせるはずです。
また、ISTPは論理的思考力を活かした分析や問題解決が得意なため、システムエンジニア、プログラマー、機械設計といった技術職や、データアナリスト、研究職なども向いています。
ISTPが避けたほうが良い仕事とその特徴
ISTPの苦手分野を求められるような仕事は、なるべく避けたほうが無難です。
ISTPが避けたほうが良い仕事の特徴は下記です。
- 人の感情に寄り添う必要がある仕事
- 長期的な計画の立案・遵守が仕事
- ルーチンワークが多い仕事
ISTPは合理的なことを重視する傾向にあるので、人の感情を察したり寄り添ったりするのはあまり得意ではありません。
また、好奇心旺盛な一方で飽き性なため、長期的な計画を前提とする仕事やルーチンワークが多い仕事は向いていないでしょう。
上記の特徴を踏まえて、ISTPに向いてない仕事の例は以下の通りです。
・カウンセラー
・社会福祉士
・介護士
・教師
・プロジェクトマネージャー
・コンサルタント
・経営企画
・事務職
・コールセンター
・清掃作業員
カウンセラーや介護士、教師のような、相手の気持ちに寄り添うことが重要な仕事は向きません。人の感情に振り回されるケースも多く、ISTPにとってはストレスを抱えやすい可能性が高いです。
また、プロジェクトマネージャーやコンサルタント、経営企画といった職業も、長期的な計画の立案に苦手意識があるISTPが就くと、苦労する可能性があります。
ルーチンワークがメインで、業務フローがしっかり決められていることが多い事務職や清掃作業員なども不向きで、ISTPの人は刺激不足を感じやすいでしょう。
ISTPのあるある10選
ISTPには、仕事・人間関係・性質面において、よく見られる特徴ややってしまいがちな行動がいくつか存在します。
このような「あるある」な行動を無意識のうちに取っている場合も多いので、さらに自分を知るためにも「ISTPあるある」をチェックしておきましょう。
・難しい問題に直面するとむしろやる気が出る
・もっと良い方法があるならルールを破るのも仕方ないと思う
・興味関心があればいつまででも没頭できる
・交流関係は狭く深く!気の合う仲間とだけ付き合いたい
・仕事の質の高さを評価されたい
・チームワーク重視の環境は苦手
・人の感情よりもデータや事実を重視してしまう
・あまり周りの意見に左右されることはない
・争いごとは苦手なので極力避けたい
・束縛されたりしつこく指示されたりするとうっとうしく感じてしまう
ISTPの成功者一覧
仕事の完成度にこだわる職人気質のISTPは、芸術、スポーツといった分野を中心に成功者がたくさんいます。
ISTPの成功者や著名人として、以下のような人物が挙げられます。
・クリント・イーストウッド(映画俳優)
・マイケル・ジョーダン(バスケットボール選手)
・トム・クルーズ(俳優・映画プロデューサー)
・オリヴィア・ワイルド(女優)
・ミシェル・ロドリゲス(女優)
・ベア・グリルス(作家、冒険家)
・ミラ・ジョヴォヴィッチ(女優)
・ダニエル・クレイグ(俳優)
・インディアナ・ジョーンズ(インディ・ジョーンズ登場人物)
・ホークアイ(マーベル・コミック登場人物)
・ジャック・バウアー(24 -TWENTY FOUR-登場人物)
ISTPに関するよくある質問
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ISTPは孤独になりやすいって本当ですか?
-
ISTPは頭が悪いと言われる理由が気になる…
独立心が強いISTPは「孤独になりやすい」というイメージをよく持たれます。
また、論理思考力があり分析力も高いISTPが「頭が悪い」と時には評価されることがあるのはなぜなのでしょうか。
ここでは、こういったISTPに関するよくある質問・疑問にお答えします。
Q:ISTPは孤独になりやすいですか?
ISTPは自立心が高く、自分の判断に基づいて自由に行動することを好みます。
他人に一切関心がないというわけではないものの、個人主義的な考え方が強く、どうしても他人に対する興味よりも自分の関心を引く物事への興味のほうが強くなりがちです。
このような特性により、ISTPは集団の中で一人だけ浮いてしまうケースも珍しくなく、孤立しやすいタイプと言えます。
また、内向的な性格で他人との深い関わりを避ける傾向があったり、自分の気持ちを共有することが苦手だったりする点も、ISTPが孤立しやすい一因でしょう。
ISTPは一人の時間が苦になりにくいため、一人の時間を大切にしたいのであれば、さほど問題ありません。
しかし、孤独感を覚えたり、他人に気を遣わせてしまったりする状況の場合は、適度に周囲の状況や人との交流に目を向けるようにするのがおすすめです。
Q:ISTPが「頭悪い」と言われることがあるのはなぜですか?
ISTPは論理的思考力に長けていて、分析力や問題解決力にも優れています。
一方で、「頭が悪い」と言われてしまう場合があるのは、周りの感情を無視して自分のこだわりを重視しすぎてしまったり、社交的でないことから周りに誤解されやすかったりする点が原因として考えられます。
また、合理性や新しい試みを重視するあまりに、ルールを破ったりリスクをとってしまったりするケースがあるのも、周りからは「短絡的な考え」「何も考えずに秩序を乱そうとしている」と思われてしまう可能性が高いです。
深い考えがあってとった行動でも、その意図が伝わらなければ誤解されてしまいます。
このような評価を防ぐためには、自分が考えている内容や意図を都度周りに伝えて、意思疎通を図ることを意識するようにしましょう。
ISTP(巨匠)の適職と適性を知り転職に活かそう
おさらいとして、ISTPの特徴と適職を振り返りましょう。
ISTPが持つ特徴は以下の通りです。
- 論理的思考や事実・データに基づいた分析が得意
- 自主的に新しいことに挑戦し、問題解決能力が高い
- 知的好奇心が強い
- 他人の感情を察したり寄り添ったりするのが苦手
- 長期的な計画やルールに従うのが苦手
このような特徴を踏まえて、ISTPに向いてる仕事の例は下記の通りです。
・システムエンジニア
・プログラマー
・自動車整備士
・機械設計技術者
・Webデザイナー
・データアナリスト
・映像編集者
・研究者
・農家
・職人
ISTPは論理的思考力や問題解決力が高いことが強みです。ただし、集中力の持続性やストレス耐性に欠けるところは弱点なので、自己分析と企業研究を繰り返して自分に合った適職に就きましょう。
ISTPはものづくりの仕事や、問題解決力が求められる仕事などで活躍できる可能性が高く、今回紹介した職業以外にもISTPの適職はたくさんあります。
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この記事を参考にしながらISTPに対する理解を深め、ぜひ自分に合った適職を探してみてください。
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