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ESTP(起業家)の適職って何なんだろう?
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ESTP(起業家)の性格を活かせる仕事の特徴を知りたい!
このようにESTPの適職について疑問を抱く方もいるのではないでしょうか。
本記事では、16Personalities testによる性格診断をもとに、ESTP(起業家)の特徴や強み・弱み、向いている仕事の特徴などを詳しく解説していきます。
ESTPは、行動力があり、変化に強く、社交的な一面を持っているのが特徴です。この特徴を活かせる職場環境や、逆に避けたほうがいい環境についても具体例を交えて紹介していきます。
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「ESTPの特性を活かせる職場で働きたい!」と考える方に参考にしてほしい情報をまとめたのでご覧ください!
ESTP(起業家)の基本的な性格と特徴

ESTPは、新しい環境への対応力と素早い判断力が魅力であることから、「起業家タイプ」と呼ばれています。自分の適職を知るためには、タイプの性格や特性を知っておくのが大切です。
ここでは、ESTPの基本的な性格と、仕事の場面で見られる特徴についてご紹介します。
ESTPはリスクや失敗を恐れない性格
ESTPは、リスクを恐れず行動し、積極的に挑戦を重ねてレベルアップしていくリーダー気質を持っています。
精神的にタフな一面を持っており、失敗を真っ向から受け止めて素直に自身の経験値にできるのが強みです。柔軟性にも優れていることから、あっと驚くようなアイデアを提案してどんどんチャレンジする姿勢を貫きます。まさに、刺激を好み積極性も高い外向型の特徴そのものと言えるでしょう。
そのうえ、ESTPは組織全体を俯瞰し、場の雰囲気や現状を理解する冷静な判断能力にも長けています。社交性も高いため、会社やプライベートでも頼れる存在として中心的な役割を担うケースが多いです。
チャレンジ精神が豊富なリーダータイプである一方で、周囲にも自分と同じレベルの行動や考えを求める傾向にあります。そのため、気づかないうちに周囲に過度なプレッシャーや不安を与えてしまうこともあるのです。
なお、日本の全人口のうちESTPが占める割合は2.62%と言われており、全タイプの中でも低い数字となっています。
ESTP-A(自己主張型)とESTP-T(慎重型)の違い
16Personalitiesでは、基本の16タイプにくわえて、自己主張型(-A)と慎重型(-T)に分類されています。
ESTP-A(自己主張型)とESTP-T(慎重型)の違いは以下の通りです。
ESTP-Aは、困難な状況でも動じず、自らの判断で即座に行動を起こせるのが強みです。また、失敗も含め経験できたことをすべて学びとして吸収しようとするポジティブな一面も持っています。ただし、度が過ぎると周囲のペースを考慮せず、独自の判断で行動する可能性があるのも特徴です。
ESTP-Tは、状況を多角的に分析してから決断を下す傾向があり、他者からの意見や評価にもやや敏感です。何事にも柔軟に対応できる適応力を持っていますが、ESTP-Aと違って決断に迷いが生じる場合も少なくありません。
どちらが優れているということではなく、それぞれの特性を活かして貢献しようとする姿勢を持つのが重要です。
仕事におけるESTPの強み

仕事におけるESTPの強みは以下の4つです。
- 行動力が高い
- 変化に対して冷静に対処できる
- 社交的
- アイデア出しが得意
自分の強みを知っておけば、適職を探しやすくなるのはもちろんのこと、仕事をするうえでどのように活かせばいいのか理解できるメリットがあります。ここでは、ESTPの強みについて1つずつ解説するのでぜひご覧ください。
ESTPの強み1:行動力が高い
ESTPは、「まずはやってみよう」という積極的な姿勢を貫いているのが強みです。
物事に取り組む際、実際に行動しながら手探りでより良い方法を探そうとします。初動が早く、常に情熱を注ぎ続ける精神力や体力もあるため、営業職や販売職といった迅速な対応を求められる職種で活躍しやすいです。
また、行動力があるESTPは、失敗を恐れない性格と言えます。新しいプロジェクトや難しい課題にも積極的に取り組めるため、たとえ失敗したとしても次の機会に活かそうと前向きにとらえられるのも特徴です。
難易度を問わず率先して仕事に取り組めるESTPは、チーム全体においても良い影響を与えられる存在になりえます。自分で結果を残しつつ、他のメンバーのモチベーションを上げる役割も果たすでしょう。
ESTPの強み2:変化に対して冷静に対処できる
高い行動力やストレス耐性を持ちつつ、変化に対して冷静に対処できる点もESTPの特徴です。
ESTPは、新しい体験や変化による刺激を好む傾向にあるため、持ち前の行動力を活かしてさまざまな業務に積極的にチャレンジします。困難な状況に身を置き、試行錯誤してきた経験を持っていることから、予期せぬ事態が起きても冷静な判断ができる柔軟性を持っているのです。
柔軟性が求められる仕事の例として、警察官や消防士などが挙げられます。どちらも一刻を争う状況の中で、めまぐるしい変化に応じて的確に対応をする必要があるので、ESTPの特性を発揮できるでしょう。
また、ESTPは新しいビジネスが発生した時、素早く状況を把握していち早く取り組める強みもあります。変化に対して冷静に対応できる人は、多くのビジネスチャンスをつかみ、さらなるキャリアアップにつながります。
ESTPの強み3:社交的
ESTPは、社交的でコミュニケーション能力に優れているのが強みです。そのため、さまざまな立場の人々と交流し、人間関係を円滑に進めることを得意としています。
新たな職場で人間関係を築いたり、ビジネスチャンスの場でいろいろな人に積極的に話しかけたりすることに対するストレスはほとんどなく、むしろ楽しいとさえ感じています。また、社交性がある人はコミュニケーションスキルも長けている傾向にあり、意図や目的をわかりやすく相手に伝えられるのも特徴です。
ESTPは、行動力と変化への対応力の高さも相まって、プロジェクトの進行役やチームのリーダーといった上のポジションに就く場合が多いです。
ESTPの強み4:アイデア出しが得意
ESTPは、斬新な発想を持つアイデアマンとも言われています。
好奇心が強く、さまざまな分野に関する幅広い知識を持っていることから、周囲が思いつかないようなアイデアを作り出す傾向にあります。
とはいえ、現実主義な一面も持つESTPは、自分やチームメンバーが実行できないような非現実的な提案をしない場合が多いです。その時の状況を把握したうえで実行できるアイデアを出せるように心がけています。
現実的なアイデア出しが得意な人は、新規事業を立ち上げる経営者や起業家などが適しています。また、チーム一丸で一つのプロジェクトに取り組むような仕事であれば、的確なアイデアを出せる特性を活かして、チームに貢献できるでしょう。
仕事におけるESTPの弱点

仕事におけるESTPの弱点は以下の通りです。
- 計画を立てるのが苦手
- 細かいミスをする
- 気が短い
- 過度なプレッシャーを他人に与える場合がある
ESTPは、何事にも前のめりに行動してしまうあまり、欠点ともとらえられる要素もいくつかあります。
ここでは、ESTPの弱点や向いていない職場の特徴を解説します。
ESTPの弱点1:計画を立てるのが苦手
ESTPは長期的な計画を立て、その通りに行動していくことに対して苦手意識を持つ傾向にあります。
目先の業務には柔軟に対応できるものの、あらかじめ決められたスケジュール通りに仕事を進めていくのは苦痛に感じやすいです。「考えるよりまずは行動」を心がけるESTPの場合、事前に入念な計画を立てたがる人を見ると「早くやればいいのに」と考えてしまいます。
とはいえ、仕事において高い計画性を求められる場面はたくさんあります。たとえば、期日までにクライアントに納品しなければいけない制作物がある場合、納品までに必要な業務の工数を考慮してスケジュールを立てなければいけません。
何も考えずに行動していると、業務タスクの配分を見誤る可能性があるため、納期に間に合わないといったトラブルを起こしかねません。
長期に及ぶ業務を行う際は、なるべく仕事の目標を細かく設定して、目の前の仕事に集中できる環境を整えることを意識しましょう。
ESTPの弱点2:細かいミスをする
ESTPは物事を全体的に俯瞰する能力に長けている一方で、細部にまで意識が向いていない一面もあります。そのため、データ入力や書類作成といった正確性が求められる業務ではミスが多くなりやすいです。
仕事内容によってはスピードばかり追い求めず、ダブルチェックを依頼してケアレスミスを防ぐ努力も必要です。
また、ESTPは「目標を達成すること」を重要視するがゆえに、時には規則やルールを無視して突っ走ってしまう傾向にあります。ルールや規則を無視した行動は、不注意による細かいミスを引き起こすきっかけにつながるため、他のメンバーに負担をかけてしまう可能性があります。
事前にマニュアルを読み込む時間を設けて、ルールに基づいた行動を心がけましょう。
ESTPの弱点3:気が短い
ESTPは、いち早く仕事で結果を出したいがゆえに、自分の思った通りに業務を進められないと焦りやイライラを感じやすい傾向にあります。そのため、慎重に仕事を進めていきたいメンバーから「気が短い」「せっかち」という印象を受けてしまう弱点を持っています。
速いペースで働くのを好むESTPは、仕事の取り組み方に対する考え方が真逆な人と摩擦が生じてしまうと、なかなか改善するのが難しいです。だからといって、自分の働き方を突き通してしまうと、周囲との連携が上手くいかなくなり、結果的に業務効率が下がってしまいます。
周囲の考え方を尊重しつつ、自身の素早い行動力を活かしたパフォーマンスができるような仕事のやり方を探っていくことが重要です。
ESTPの弱点4:過度なプレッシャーを他人に与える場合がある
ESTPは、常に高い行動力と明確な目標・目的を持って取り組めるのが強みであるものの、そういった姿勢がかえって周囲にプレッシャーを与えている場合もあります。
仕事に対して熱意があるESTPは、無意識のうちに周囲に自分と同じ熱量や方針で働くように求めてしまう傾向にあります。人によって仕事へのモチベーションや働き方が異なるのはわかっているつもりでも、ESTP特有の失敗を恐れずチャレンジしていく行動力が目立ってしまうことが、周りにプレッシャーを与える原因につながっているのかもしれません。
ESTPが他人に過度なプレッシャーを与えている印象を和らげるためには、チームのメンバー一人ひとりにヒアリングし、仕事への考え方や取り組み方などをすり合わせておくことが大切です。誰とでもコミュニケーションが楽しめる社交的能力を活かして、周囲と理解を深めていけるように心がけましょう。
ESTPの自己PR例文をご紹介

ESTPは、「行動力」「問題を解決する力」「柔軟な対応力」という強みを持っており、就職活動や転職時にも大きなアピールポイントとなります。
ここでは、ESTPが自身の長所を効果的にアピールできるよう、具体的な自己PR例文をご紹介します。自己PR文の作成に苦戦しているESTPの方はぜひ参考にしてください。
例文1:行動力が高いことをアピール
失敗を恐れず何事にもチャレンジできる高い行動力は、ESTPの大きな魅力の一つです。
自身の行動力の高さによって成功につながったエピソードを交えると、自己PRとして成立します。
【例文】
私の強みは、状況を素早く把握し即座に行動に移せる実行力があることです。
前職では、書店の店長として店舗運営や売上管理、社員やアルバイトのシフト管理などを行っておりました。
1年前、店舗の近くに大型書店ができた影響で、売上が大きく下がってしまった時期があります。
この状況を改善するために、本やCD・DVDなど取り扱う商品別の最新トレンドを徹底的に調査してニーズに合った商品を展開したり、競合店舗の売り場の作り方を参考にお客様が商品を探しやすいディスプレイに変更してみたりして、数々の施策を行いました。
その結果、売上は低迷期の2倍になり、予算達成率も大幅に超えました。
貴社に入社した際は、この行動力を活かして貢献していきたいと考えております。
例文2:柔軟性が高いことをアピール
ESTPが持つ柔軟性の高さは、多くの職種において大きなアピールポイントにつながります。
予想外のトラブルに対して臨機応変に対応できた時のエピソードがあれば、自己PRとして紹介してみるのがおすすめです。
【例文】
私の強みは、状況に応じて柔軟に対応できることです。
前職のレストランでは、予約システムの不具合でダブルブッキングが発生した経験があります。
お客様へ丁重に謝罪したうえで、予約時間の変更を提案し、来店時に改めて直接謝罪をおこないました。その際は、グレードの高い席へ案内し、店舗側の都合を受け入れていただいたお客様に対して感謝の気持ちを伝えられるように対応しました。
その結果、クレーム防止につながったのはもちろんのこと、後日お客様から接客対応の良さに対するお褒めの言葉をいただいています。
貴社においても、この柔軟性を活かし、急なトラブルや課題に対して臨機応変に対応していきたいと考えています。
ESTPの世間のイメージと周囲に与える印象

ESTPは一般的に「行動力のある起業家タイプ」として知られていますが、その印象は周囲との関係性によってはさまざまな形に変わります。
ここでは、ESTPが職場や人間関係の中で持たれやすい印象について具体的に解説します。
行動力が高く創造性が高い人物と評価している
ESTPは、基本的に周囲から「行動力と創造性が高い人」として認識されています。率先して新しい業務に挑戦し、さらにはアイデア出しを得意としていることから、チーム内でも頼りになる存在だと思われている可能性が高いです。
ただし、人によっては何事にも失敗を恐れずチャレンジしようとするESTPに対して「なんだかハラハラしてしまう」「周囲と調和がとれないんじゃないか」と心配してしまうケースもあります。
また、予想外の問題が発生した際、難なく改善策を提案できてしまうESTPを見て、「自分も頑張らなければ」という過度なプレッシャーを受けたり、場合によっては成果を出すESTPに嫉妬心を抱いたりする人も存在します。
ESTPが職場の人間関係を上手く構築していくためには、社交性の高さを活かして周囲とコミュニケーションを取り、メンバー一人ひとりの仕事に対する考え方を知っておくのがコツです。チームメンバーが抱く仕事への価値観を認識しておけば、チーム内で悪目立ちしない行動がわかるきっかけにつながるので、周囲とのわだかまりや偏見が薄れていくでしょう。
困難な状況でも結果を残せるリーダーとして見られる
リーダーとしてのESTPは、周囲に「困難な状況でも結果を残せる人」という印象を与えています。新しい体験や変化による刺激を求めるESTPは、突発的なトラブルが発生しても柔軟に対応できてしまうため、リーダー役に適任だと考える人が多いです。
また、ESTPは、目先の結果を重視します。コンスタントに成果を出せる点も、周囲から高い評価を受けやすい理由の一つです。
一方で、短期的な成果を追い求めすぎるあまり、ルールや秩序を無視してしまったり、長期的なスケジュールを立てるのに苦手意識を持っていたりする弱点もあります。そのため、「なんだか振り回される」「このやり方についていけない」と感じる部下もいるかもしれません。
多くの部下から慕われるリーダーになるためには、目先の結果だけでなく、チームメンバーの長期的な成長にも目を向けることが重要です。
ESTPと相性が良い相手の特徴

ESTPと相性が良い相手の特徴は以下の2つです。
- 上司:結果を重視する「ENTP」
- 同僚:戦略的思考ができる「ISTJ」
ビジネスをしていくうえで、自分のタイプと相性の良い相手を知っておけば、より働きやすくなります。ここでは、ESTPと相性が良い相手の特徴を上司と同僚に分けて紹介するので、職場の人間関係を築く際の参考にしてください。
上司:結果を重視する「ENTP」
ESTPと相性の良い上司の特徴として、仕事の結果を重視する点が挙げられます。ルールや秩序にとらわれず、成果を出すうえで多少型破りな行動をすることを容認する上司であれば、ESTPの強みを活かして働けるでしょう。
ENTP(討論者)は、知的好奇心が旺盛で、物事を柔軟に考える点に長けており、ESTPと似た特性を持っています。また、野心的な考えを持ち、仕事で結果を出すことに強いこだわりがあるので、同じく目先の結果を重視するESTPとの相性が良いです。
さらに、新たなアイデアを出す際は、現状のルールや基準をそこまで気にする必要がないと考える点もENTPの特徴です。そんなENTPが提案するアイデアは、ESTPにとって強く共感するものばかりなので、多くの知識やスキルを教えてもらえる上司として良好な関係が築けるでしょう。
同僚:計画性が高い「ISTJ」
高い行動力と柔軟性を持つESTPと相性が良い同僚は、計画性が高い人です。計画を立てて行動するのが苦手なESTPは、逆に計画性が高くて現実的なスケジュールが組める人を同僚に持てば、互いを補完し合える関係になれるでしょう。
ISTJ(管理者)は、計画性があり強い責任感を持って仕事に取り組める傾向があります。また、細かい作業が得意なので、ESTPが考えたアイデアの実現に向けて、ISTJがサポートする関係が築きやすいです。
ビジネスの場合、「共通点が多い=相性が良い」とは限りません。ESTPとISTJのように、それぞれ得意なスキルが合わされば、仕事で大きな成果が出せる可能性があります。
ESTPと相性が悪い相手の特徴

ESTPと相性が悪い相手の特徴は以下の2つです。
- 上司:決断をしない「INFP」
- 同僚:ルールを重視する「ESTJ」
仕事をしていくためには、相性の良い相手ばかりに目を向けるのではなく、相性が悪い相手ともある程度良好な関係を築いておく必要があります。
ESTPと相性が悪い上司・同僚の特徴をそれぞれご紹介します。
上司:自信家で理想主義者の「INFJ」
ESTPは、組織全体を俯瞰し、現状を理解したうえで行動する現実主義者です。そのため、理想ばかり追い求め、目の前の現実を直視できない上司との相性は良くありません。
INFJ(提唱者)は、仕事に対して強い信念を持つ理想主義者です。自分が理想とする形になるまでとことんやり続ける自信家な一面を持っているため、誰かと対立してしまうと元通りの関係に戻るまでに時間がかかってしまう可能性があります。
ESTPの場合、社交的かつ柔軟性もあるので、表向きはINFJの上司と良好な関係を築こうと努力します。しかし、内心は仕事の取り組み方や考え方が真反対の上司のもとで働くことに対して、大きなストレスを感じているケースがほとんどです。
INFJが上司になった時は、まず相手の意見を聞いて共感できる部分を見つけるのがおすすめです。INFJは自分のことを理解してくれる人を高く評価する傾向があるので、共感する部分がある旨をアピールできれば、今後より働きやすくなるでしょう。
同僚:ルールを重視する「ESTJ」
ESTPは、新しいプロジェクトを進める際、事前に目標達成に向けて必要な工程を確認することに時間を割くより、実際に業務を進めながら今後の取り組み方を決めたほうが良いと考える傾向にあります。そのため、決められたルールや秩序を重んじる人や慎重な人とは、仕事の進め方で対立する可能性が高いです。
ESTJ(幹部)は、ルールや秩序を保つことを第一に考える真面目なタイプです。また、事前に必要な工程を洗い出しリスクヘッジを行うため、対策なしでいきなり業務に取りかかるケースはほとんどありません。まさに、ESTPと働くスタイルが真逆と言えます。
ESTJの同僚と上手く仕事をするためには、お互いの得意分野が活かせる役割分担をするのがおすすめです。ESTPは、柔軟性が高くアイデア出しが得意なのに対して、ESTJは論理的思考で計画的に物事を進められる能力に長けています。
たとえば、ESTJは臨機応変な対応が求められる現場での業務をメインに担当し、ESTJはプロジェクトの進捗管理を担当するようにすれば、お互いを尊重し合える働き方ができるでしょう。
ESTPがマッチする職場環境

ESTPは、自身の高い行動力や柔軟な発想力、コミュニケーション能力などを活かせる環境を選ぶことで、理想のキャリアにより近づきやすくなります。
ESTPがマッチする職場環境の特徴は以下の通りです。
- 自由に行動できる職場
- チャレンジ精神が求められる職場
- チームワークが求められる職場
ここではESTPが持つ特性を発揮できる職場環境について解説していきます。
1:自由に行動できる職場
ESTPの強みを活かせる職場は、自由に行動できる職場です。
ESTPは、高い行動力と柔軟性を兼ね備えています。そのため、細かいルールや手順に縛られすぎず、状況に応じて自分なりの方法で対応できる職場であれば、自分の長所を最大限発揮できるでしょう。
なお、自由度の高い職場は、勤続年数や年齢・学歴より個人の成果を重視した評価基準を設けている傾向にあります。成果重視の会社は、「結果さえ出せれば、自分の判断でどんどん業務を進めてもOK」という方針を掲げている場合が多いです。
自分が思い描く形でいち早く結果を出したいESTPにとって、実力主義を重んじる会社は高いモチベーションで働き続けられる職場と言えます。
2:チャレンジ精神が求められる職場
新しい課題や困難な状況に果敢に挑戦できる職場は、ESTPの特性とマッチしています。
ESTPは、変化を恐れないどころか、むしろ率先して困難な課題にチャレンジしようとするのが特徴です。他の人なら一歩引いてしまうような難易度の高い案件にも、新たな刺激を求めてトライします。
仕事の難易度が高ければ高いほどやる気が湧いてくるESTPの場合、ある程度の失敗に対しても寛容な対応を示せる職場がぴったりです。とくに、保守的で従来のやり方を重んじる職場より、風通しが良い職場であれば、チャレンジ精神を持ってとことん動き回れる可能性があります。
風通しが良い職場は、主に中小企業やベンチャー企業といった企業規模が小さい会社や新規事業に力を入れる会社に多くみられます。自分の挑戦心を大事にしたい方は、ぜひ風通しが良い職場も転職先の候補の一つに入れてみてください。
3:チームワークが求められる職場
社交的なESTPは、チームワークが求められる職場で働くのもおすすめです。特に、メンバーと協力しながら目標達成に向けて業務を進めていく場面で活かせます。
たとえば、プロジェクトを進行するうえで業務の意図や目的をわかりやすく伝えたり、社外とやりとりする際に窓口担当になったり、ESTPの高いコミュニケーション能力によってチームをより良い方向に導く原動力になります。
ただし、ESTPはスピード重視で業務を進めがちなので、時にはメンバー一人ひとりの仕事のペースに合わせられるように注意しましょう。特に慎重に仕事に取り組みたいメンバーに対しては、そのメンバーの意見を聞いたうえで自分がやるべき行動を考えることが重要です。
ESTPに向いている仕事とその特徴

ESTPは、リスクや失敗を恐れず行動できる積極性と、急なトラブルや予定変更にも冷静に対応できる柔軟性を兼ね備えているのが特徴です。また、立場を問わず誰とでも仲良くなれるほど社交的で、新たなアイデアを考えることにも長けています。
そんなESTPの長所を活かせる仕事の特徴は以下の通りです。
- 素早い判断力と行動力が求められる仕事
- 優れた交渉力と臨機応変な対応が必要な仕事
- リーダーシップと決断力を発揮できる仕事
- 現状を踏まえて現実的な提案が求められる仕事
そして、上記の特徴を踏まえて、ESTPに向いている仕事をいくつかご紹介します。
・営業職
・販売職
・警察官
・消防士
・経営者
・マーケティング
・投資家
・ファイナンシャルプランナー
ESTPの行動力の高さや優れたコミュニケーション能力は、顧客第一の対応が求められる営業職や販売職にぴったりです。さらに、警察官や消防士は、困難な状況にも冷静に判断しなければいけない場面が多いので、自身の強みを活かせるでしょう。
経営者の場合、時にはリスクを恐れず思い切った方針を打ちだすことで事業が成功するケースもあり、チャレンジ精神が旺盛なESTPとの相性が良いです。
マーケティングや投資家、ファイナンシャルプランナーは、わかっている情報をもとに注意点や改善点などを見つけ出し、解決策を提案・実行する必要があります。アイデア出しを得意とするESTPにとって、適職と言えます。
ESTPに向いていない仕事とその特徴

ESTPの弱点として、計画を立てるのが苦手で、自分が思った通りに仕事が進まないと焦りやイライラを感じてしまう気の短さが挙げられます。また、目の前の仕事に前のめりになってしまうがゆえに、気づかないうちに周囲に過度なプレッシャーを与えてしまう恐れもあります。
このような短所が出やすい仕事の特徴は以下の通りです。
- 長時間のデスクワークが中心の仕事
- 細かい作業とこまめな確認が必要な仕事
- 感情面のケアや共感が求められる仕事
- 決められた手順や規則に従う必要がある仕事
ESTPに不向きな仕事も以下のようにまとめました。
・データ入力
・経理
・エンジニア
・カウンセラー
・保育士
・図書館司書
・工場作業員
・研究職
データ入力や経理、エンジニアといった仕事は、厳格に納期が決められている場合が多いです。期限内に業務を終えられるようにスケジュールを組む必要があるので、計画性に欠けるESTPは苦労する可能性があります。
カウンセラーや保育士の仕事内容は、「〇〇するのが目標」といった明確なゴールを設けていないケースがほとんどで、抽象的な業務ばかりです。目的意識が低くなりやすい環境下で働くと、ESTPのモチベーションを下げるきっかけにつながります。
図書館司書や工場作業員、研究職は、どの職種も決められたルールに沿って細かい業務を行うことを求められる傾向があります。規則に縛られたり細部にまで気を遣ったりするのが苦手なESTPにとって難しいでしょう。
ESTPのあるある13選
ESTPが「あるある」と感じる特徴を以下にまとめました。
・「とりあえずやってみよう!」が口癖
・会議中に長時間考えるのが苦手で、できればさっさと決めて動き出したい
・計画を立てるより、その場の状況で臨機応変に対応する方が楽に感じる
・新しいプロジェクトの立ち上げ時は誰よりも積極的に動ける
・マニュアルに沿って作業する仕事は苦手で、自分なりのやり方を見つけたい
・困っている人を見かけたら、すぐに具体的な解決策を提案してしまう
・理屈や理論より、実際の経験から学ぶことが多い
・チーム内で停滞ムードを感じると率先して行動を起こしたくなる
・慎重派の同僚から「もう少し考えてから行動しよう」と諭される
・仕事でもプライベートでも予定は決めすぎない方が気楽
・長時間デスクワークをしていると体がそわそわしてくる
・話し合いよりも実践しながら物事を進めたい
・急な予定変更も「やってみましょう!」と前向きにとらえる
ESTPの成功者一覧
ESTPの成功者や著名人として、以下の人物が挙げられます。
・アーネスト・ヘミングウェイ(小説家)
・ジャック・ニコルソン(俳優)
・エディ・マーフィ(コメディアン・俳優)
・マドンナ(歌手・女優)
・マイケル・J・フォックス(俳優)
・ブルース・ウィリス(元俳優)
・ドナルド・トランプ(元アメリカ合衆国大統領)
ESTPに関するよくある質問

ESTPの性格に関するよくある質問は以下の通りです。
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ESTPは頭がおかしいと言われる理由は?
-
ESTPが「起業家」と呼ばれるのはなぜ?
チャレンジ意欲と発想力を持つESTPの場合、常識では考えられないような行動を取ってしまうことも珍しくありません。
ここでは、ESTPによくある質問と回答をご紹介します。
Q:ESTPは頭がおかしいと言われる理由は?
ESTPは、型破りかつ突拍子もない行動を取るケースがあるので、一部の人から「頭がおかしいのでは?」と思われる場合があります。また、やりたいことがあれば今すぐにでも取りかかりたいという気持ちが強すぎるがゆえに、周囲からせっかちだと受け取られかねない振る舞いをする傾向にあります。
しかし、これらの特徴は決して短所とは言い切れません。むしろ従来の枠にとらわれない発想や行動力が新しい価値を生み出す原動力となる可能性もあります。
ESTPの特性は、組織に新たな風をもたらし、固定観念を打ち破る存在として大きな強みとなるでしょう。
Q:ESTPが「起業家」と呼ばれるのはなぜ?
ESTPには、市場の変化を素早く察知し、ビジネスチャンスを掴むうえで即行動に移せる特性があります。鋭い観察眼と素早い行動力は、起業家に必要な要素と言えます。また、リスクを恐れず新しいことに挑戦できる精神力も起業家として求められる能力の一つです。
起業は、自分のやりたいことを自由にできて、成果を出した分だけ収入が上がりやすいメリットがあります。これらのメリットは、ESTPが魅力だと感じる価値観とマッチしているため、起業家と呼ばれているのです。
ESTP(起業家)の適職と適性を知り転職に活かそう

改めて、ESTP(起業家)の強みと適職例をまとめました。
ポイント
【ESTPの強み】
・行動力が高い
・変化に対して冷静に対処できる
・社交的
・アイデア出しが得意
【ESTPの適職例】
・経営者
・営業職
・販売
・投資家
・マーケティング
ESTPは、優れた行動力と柔軟な発想力、さらには高い社交性を活かして周囲を巻き込む力を持つリーダータイプです。これらのスキルは、ビジネスシーンでも重宝され、理想のキャリアを築く原動力になると言えます。
ただし、自分の強みを活かせる仕事に就かなければ、得意なスキルを発揮する機会が少なくなり、ビジネスで苦労する可能性が高いです。
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本記事でご紹介したESTPにマッチした職場環境や向いている仕事の特徴なども参考にしながら、自分に合った仕事を探してみてください!