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大型ドライバーは稼げるって聞くけど、年収はどのぐらい?
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大型ドライバーとして年収を上げるにはどうすればいい?
物流を担う大型ドライバーは実際どのくらい稼げる職業なのかと、気になっている方は多いのではないでしょうか。
この記事では、大型ドライバーの平均年収を、年齢・性別・地域別も含めて詳しく解説します。
さらに、年収を上げるための具体的なポイントや、稼げる人と稼げない人の特徴も紹介します。
大型ドライバーとして年収アップを目指す方法を知りたい方も、ぜひご覧ください。
大型ドライバーの平均年収は477万円

大型ドライバーの平均年収は約477万円です。
これは大型ドライバーの全国平均月給36.6万円と年間賞与37.7万円から算出しています。
この年収をもとに、大学卒業後の22歳から定年の60歳までの38年間を大型ドライバーとして同一の企業に勤務し続けた場合の生涯年収は、約1億8,126万円となります。
なお、大型ドライバーの年収は45~49歳でピークを迎え、この年齢層の年収は約499.4万円に達します。
大型ドライバーの年収は、他業種のドライバーと比較すると、タクシー運転手(361.3万円)やバス運転手(398.3万円)などよりも高めです。
運転手として収入を上げたいと考えるなら、大型ドライバーはおすすめの職種と言えます。
参考:
職業情報提供サイト(日本版O-NET)jobtag「トラック運転手」(参照 2024-5-28)
職業情報提供サイト(日本版O-NET)jobtag「観光バス運転手」(参照 2024-5-28)
職業情報提供サイト(日本版O-NET)jobtag「タクシー運転手」(参照 2024-5-28)
大型ドライバーの収入内訳
大型ドライバーの収入は、「歩合給+諸手当+賞与」から構成されていることが多いです。
毎月の給与は「固定給+歩合給」で計算される企業もありますが、いずれにせよ他職種と比べて固定給の占める割合がかなり低いという特徴があります。
固定給や歩合給の金額は、主にトラックの走行時間や運転する車種、運搬物、契約金額によって変わります。
また、手当の内容は企業によって異なるものの、他の職種でも一般的な「通勤手当」「家族手当」「住宅手当」「深夜手当」「休日手当」などのほか、下記のようなトラック運転手ならではの手当も多いです。
参考
・資格手当
・長距離手当
・無事故手当
・運行手当
・運行宿泊手当
・折り返し手当
・高速手当
・バラ積み手当
管理職に昇進して事務所での勤務になると、歩合給ではなく基本給が基本になり、役職手当が支給されます。
しかし、大型ドライバーの場合、できるだけ長距離を走って歩合給を稼ぐと収入が大幅に上がるので、管理職になるよりもドライバーとして稼ぐ方が高収入というケースも珍しくはありません。
ちなみに、大型トラックドライバーには、賞与支給の制度がない会社もあります。
これはトラック運転手という職種が基本的に歩合給で稼ぐため、普段の月収がすでに個人の頑張りに応じた給与になっているからです。
また、基本的に賞与は基本給の金額に応じて支給されますが、大型ドライバーは給与における固定給の割合が小さいので、賞与が出る場合でも支給額はそれほど多くないというのが実情です。
【年齢別】大型ドライバーの平均年収
大型ドライバーの平均年収を年齢別に見てみると、年齢による差はあまり大きくないことがわかります。
年齢 |
平均年収 |
20~24歳 |
400.19万円 |
25~29歳 |
448.58万円 |
30~34歳 |
471.3万円 |
35~39歳 |
483.4万円 |
40~44歳 |
494.73万円 |
45~49歳 |
499.37万円 |
50~54歳 |
493.78万円 |
55~59歳 |
489.38万円 |
入社したてと考えられる20~24歳から約400万円という高めの数値が出ており、30代以降は400万円台後半で推移しています。
年齢に関係なく稼げるのは、働いた分だけ収入が増える歩合給で働いている大型ドライバーならではの傾向と言えます。
また、大型ドライバーは体力が落ちてくる50代も年収が大きく下がることはなく、定年まで比較的安定して働けるのも魅力です。
【性別】大型ドライバーの平均年収
大型ドライバーの平均年収を性別で比較すると、女性よりも男性が稼ぎやすい構造になっていることがわかります。
なお、平均年収は「きまって支給する現金給与額×12カ月+年間賞与その他特別給与額」で算出しています。
性別 |
平均年収(千円) |
きまって支給する現金給与額(千円) |
年間賞与その他特別給与額(千円) |
男女計 |
4773.7 |
366.4 |
376.9 |
男 |
4790.2 |
367.5 |
380.2 |
女 |
4085.4 |
321.1 |
232.2 |
大型ドライバーは体力勝負の仕事です。
重量のある荷物をトラックに積み込み・積み下ろしをするので、軽い荷物しか運べない女性の場合、働き方に制限がかかり収入が低めに抑えられてしまう恐れがあります。
また、大型ドライバーで稼ぐには、長時間走行が必須で、必然的に長時間労働になってしまいがちです。
法改正によりこの部分は今後変化してくる可能性がありますが、長距離ドライバーとして働きやすい、体力のある男性の方がどうしても稼ぎやすいのが現状です。
【地域別】大型ドライバーの平均年収
大型ドライバーの平均年収を地域別で比較してみると、都市部の年収が高く、地方は低めという傾向があります。
東京都と政令都市がある道府県で働く大型ドライバーの平均年収は、それぞれ以下の通りです。
都道府県 |
平均年収 |
北海道 |
419.2万円 |
宮城県 |
417.8万円 |
東京都 |
505.2万円 |
埼玉県 |
483.9万円 |
千葉県 |
504.3万円 |
神奈川県 |
530.9万円 |
新潟県 |
459.7万円 |
静岡県 |
516.4万円 |
愛知県 |
509.7万円 |
京都府 |
510.5万円 |
大阪府 |
516.7万円 |
兵庫県 |
515.5万円 |
岡山県 |
447万円 |
広島県 |
501.3万円 |
福岡県 |
469.1万円 |
熊本県 |
420.1万円 |
最も平均年収が高いのは大阪府の516.7万円、最も平均年収が低いのは宮城県の417.8万円なので、約99万円の年収差があります。
都市部には企業や人口が集中しているため、物流の需要が高く、それに応じて運転手の報酬も高くなります。
また、都市部はトラック運転手を雇用している企業の規模も大きく、給与水準も高めです。
一方で、地方では扱う貨物の量が少なく、地域全体での給与水準も低めなので、大型ドライバーの年収も伸び悩んでしまう傾向にあります。
しかし、物流倉庫などは地方に置かれている場合も多いことから、他職種と比べると大型ドライバーは年収の地域格差がそこまで大きくないとも言えます。
大型ドライバーの平均年収が低いと言われる理由

大型ドライバーの平均年収が低い理由として、下記のようないくつかの要因が考えられます。
- トラック運転手の労働時間の規制が厳しくなっているため
- 総支給額に対する基本給の比率が低いため
- 価格競争により売上が下がっているため
まず、近年は働き方改革の関連法により、トラック運転手の労働時間の規制がどんどん厳しくなっていることが挙げられます。
トラック運転手は、各種ドライバー業務の中で特に労働時間が長い職種で、実は全産業平均と比べて、年間労働時間が400時間ほど長いというデータがあります。
長距離輸送を請け負って長時間労働で稼ぐ職種である大型ドライバーにとって、労働時間の規制は収入の大幅減につながりやすいのです。
また、総支給額に対する基本給の比率が低いことも重要な理由です。
多くの大型ドライバーの給与体系は、基本給が低く設定され、歩合給や残業手当で収入が補完される形になっています。
実は基本給が低いと、基本給を基準に計算して支給される残業代や賞与、退職金の金額が低くなってしまうというデメリットがあります。
また、歩合給や手当は条件が変われば金額が変動するため、基本給の割合が低いと収入が下がってしまうケースが出てきてしまうのです。
さらに、運送業界における価格競争も、大型ドライバーの年収低下の一因になりえます。
各運送会社は競争力を維持するために価格を下げざるを得ず、その結果として企業の売上が減少すれば、従業員の給与にも影響が及んでしまいます。
運送業界全体が薄利多売の状況にあるので、企業がドライバーに支払う給与も抑えられてしまう傾向があるのです。
- 大型ドライバーと物流の2024年問題
- 2024年の法改正によって、2024年4月からトラックドライバーの時間外労働は年960時間までとの規制が入るようになりました。
トラックドライバーの労働時間の制限に伴って長距離輸送が難しくなると、歩合給で稼いでいる大型トラックドライバーの給与に大きく影響します。
大型ドライバーで稼げる人・稼げない人

大型ドライバーに必要なスキルや特徴は以下の通りです。
- 運転スキル
- 体力
- 忍耐力
- 集中力
これらの能力を踏まえて、さらに大型ドライバーで稼げる人と稼げない人の特徴をそれぞれご紹介します。
大型ドライバーで稼げる人 |
大型ドライバーで稼げない人 |
体力に自信がある人 |
車の運転が荒い人 |
自己管理能力がある人 |
一人で仕事をしたくない人 |
勉強熱心な人 |
不規則な生活に対応できない人 |
まず、大型ドライバーは大前提として体力がないと務まりません。
大型ドライバーの給与は歩合給が多くを占めているので、事故を起こさずに集中力を保ちながら長距離運転ができる体力は収入に直結します。
長距離配送といったできるだけ稼げる仕事を引き受けられるよう、体調管理を含めて自己管理をしっかり行える人が稼ぎやすいです。
また、大型ドライバーは運転という同じ作業を長時間続けるほか、道路状況や荷受人の都合に振り回されることもあり、忍耐力も重要です。
そして、収入を上げるためには「運行管理者」や「けん引免許」などの資格を取得する必要もあり、常に学ぶ姿勢がある人が稼げます。
一方で、稼げない人の特徴としては、短気な人が挙げられます。
トラックドライバーは、渋滞などに巻き込まれた際にすぐにイライラしてしまったり、荷受人に対して短気な態度をとってしまったりする人は向いていません。短気は運転スキルにも直結してしまう性質で、普段から荒い運転をしてしまう人や急ぐあまりに交通ルールを無視してしまう人だと、重大な事故を引き起こしてしまうリスクも出てきます。
そして、トラック運転中のメイン業務である運転中は一人になるので、チームでの仕事をしたい人や他者からの刺激がほしいという人はモチベーションを保つのが難しいです。
さらに、前述の通り、大型ドライバーは長距離運転の仕事をするほど給与が上がるため、稼ぐには必然的に勤務時間が不規則になります。
つまり、不規則な生活に順応できない場合は、収入が大幅に下がってしまう傾向にあるのです。
大型ドライバーで年収・給与を上げるポイント

ここまで、大型ドライバーの年収についてさまざまな角度から見てきました。
ここからは大型ドライバーとして働くのに欠かせないスキルを持ったうえで、さらに年収・給与を上げるポイントを詳しく解説していきましょう。
大型ドライバーで年収を上げるためのポイントは下記の3つです。
- 長距離の大型ドライバーになることを希望する
- できるだけ夜勤に入り深夜手当で稼ぐ
- 資格を取得して車両の種類や仕事の幅を広げる
それぞれ詳しく見ていきましょう。
長距離の大型ドライバーになる
大型トラックドライバーは、近・中距離を走るよりも、長距離専門の大型ドライバーは高収入な傾向があります。
ちなみに、長距離トラック運転手とは、一般的に片道300km以上運転する業務従事者を指します。
トラックドライバーの給与は走行距離や拘束時間によって大きく左右されるので、長距離の運転をすれば、高い報酬が得られると言っても過言ではありません。
また、長距離走行は夜間に行われるケースが多く、支給される深夜手当で収入アップにつながります。歩合制を導入している会社では、深夜運転や長距離走行が評価され、さらに追加の報酬が支給される可能性があるのもポイントです。
しかし、長距離のトラックドライバーは、長時間の運転が伴い、体への負担も大きくなります。
運転中の集中力を維持できるように体力を保つことが求められるので、健康管理が重要です。
数日にわたっての運行スケジュールの場合、休憩を挟みながら2~3日は自宅に帰らずに運転するといったケースもあり、どうしても不規則な生活になってしまう点も避けられません。
それでも、やればやるほど収入が増えるため、努力と成果が直接的に反映される職業でもあります。
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長距離運転が得意であり、体力に自信がある人は挑戦する価値があると言えます!
できるだけ夜勤に入り深夜手当で稼ぐ
夜勤の時間帯にシフトを入れる選択肢も、収入アップにつながります。
法律上、夜22時から翌朝5時までの勤務は深夜勤務となり、この時間帯に働くと通常の25%増の賃金が支給されます。体力に自信がある人は、日勤よりも夜勤の方が稼げるためおすすめです。
また、夜間専門のトラックドライバーの職も存在します。
たとえば、食品系の会社は夜間に商品を配送することが多く、夜間専門のドライバー職を見つけやすいです。配送する品物の内容によって需要のある輸送時間は変わるので、夜勤の仕事をできるだけ請け負うのも収入アップの選択肢になります。
夜間勤務は生活リズムが不規則になるため、やはり体調管理が重要ですが、その分、収入面では大きなメリットがあります。
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夜のシフトをうまく活用して、収入を最大限に引き上げられるよう、体調管理をしっかりと行いながら、夜勤にチャレンジしてみてください。
資格を取得して扱える車両の種類や仕事の幅を広げる
大型ドライバーとして収入を増やすためには、資格を取得して運転できる車両の種類やスキルを増やすのも効果的です。
大型トラックだけを見ても、平ボディ、バンボディ、ウィングボディ、冷凍冷蔵車など幅広い種類があります。その他、事業用トラックには、ダンプ車、タンクローリー、バルク車、水素運搬車、ミキサー車といった特殊な形状のトラックも存在します。
いずれも大型免許を持っていることが前提ですが、さらに運転のコツは車種によって変わるので、運転できる車両が多いと業界で重宝されやすいです。
また、下記のような資格を取得すると、さらに運転できる大型車両が増えたり、特殊な業界の仕事を請け負えたりするようになります。
資格名 |
大型ドライバーが取得するメリット |
けん引免許 |
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大型特殊免許 |
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玉掛作業者 |
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フォークリフト運転技能者 |
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危険物取扱者 |
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運行管理者 |
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これらの資格を取得することで、大型ドライバーとしてのスキルを向上させ、より多くの業務に対応できるようになります。
その結果、より報酬が高い仕事を自分で選んだり、安定を求めて管理職を目指したりといった道が拓けてくるので、可能な限り資格は取得しておいて損はありません。
年収の高い大型ドライバーの求人を探すなら?

ここでは、年収の高い大型ドライバーの求人を探すのにおすすめのサイトを厳選してご紹介します。
大型ドライバーとして年収を上げるには、長距離の運転や夜間の勤務、資格の取得などの工夫も大切ですが、今よりも待遇の良い会社に転職してしまうというのも大きな手段の一つです。
特に、今の会社でスキルを積み上げてきてさまざまな仕事をこなせる自信がついてきたのであれば、転職はキャリアアップの選択肢として欠かせないものでしょう。
大型ドライバー以外だと未経験でも年収1000万円を目指せるナイト系もおすすめ!
大型ドライバーが収入を上げるためには、日々の長距離運転に加え、資格取得の勉強をコツコツ進めていく必要があります。
時間を要するうえに体力が必須なので、大型ドライバーとしてずっと年収を維持していくのは難しいかもと不安になってしまう方もいるのではないでしょうか。
手っ取り早く高収入を目指したいなら、業界未経験から年収1,000万円を目指すことも不可能ではないナイト系の求人に応募するのも一つの方法です。
ナイト系の仕事は高校生を除く18歳以上であれば応募可能で、比較的簡単に始められます。
学歴・職歴・資格の有無は不問で活躍できるほか、完全実力主義のため成果次第ではスピード昇給・昇格も可能です。
ナイト系はトラック運転手と同様に夜間の仕事が多く、生活リズムの調整は必要ですが、その分高い収入が得られるチャンスがあります。
さらに、送迎ドライバーといった職種もあるので、車に関わる仕事を続けたいという方にも向いている仕事がある点もポイントです。
未経験から高収入を目指せるナイト系の仕事に興味がある方は、一度検討してみることをおすすめします。
大型ドライバーで稼ぐには資格取得や体力が重要!

ご紹介した通り、大型ドライバーで稼ぐためには、以下の方法があります。
- 長距離の大型ドライバーになる
- できるだけ夜勤に入り深夜手当で稼ぐ
- 資格を取得して扱える車両の種類や仕事の幅を広げる
大型ドライバーは走行距離で給与が決まる傾向が強いので、長距離運転の仕事を多く請け負うと収入がアップします。夜勤が含まれる仕事であれば夜間手当も支給されるため、さらなる収入アップが期待できます。
次に、資格を取得して仕事の幅を広げることも重要です。
たとえば乗車できる車両の種類が増えるけん引免許や、特定の業界での仕事を請け負いやすくなる玉掛作業者などの資格を取得すれば、報酬が高い仕事にも対応できるようになります。
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体力管理をしっかり行いながら資格取得をすることで、大型ドライバーとして収入を上げていきましょう!