脱サラ起業ランキング12選!儲かるための仕事選びのコツ

脱サラ起業ランキング12選!儲かるための仕事選びのコツ
  • 会社を辞めて、起業して一発当てたい

  • 会社や上司に縛られずに、自由に好きなことをして稼ぎたい

会社に勤めたことがある人なら、一度はこんな風に考えたことがあるのではないでしょうか?

本記事では、今はサラリーマンとして頑張っているけれどいつか脱サラしたい・起業して稼ぎたいという方に向けて、脱サラ起業におすすめな職種ランキング10選をご紹介します。

脱サラ起業でよくある失敗例や成功するためのコツ、また脱サラ起業のリスクとその対処法も解説するので、脱サラ起業に少しでも興味のある方は必見です。

目次 open

脱サラ起業したい人の割合と起業したい理由は?

脱サラ起業したい人の割合と起業したい理由

そもそも、起業に興味がある人はどれくらいいるのでしょうか?
実は、日本においては起業したいと考えている人はそこまで多くはありません。
 

起業に関心がある人はおおよそ15%

日本政策金融公庫の調査では、以下のようなデータが出ています。

・すでに起業している…1.2%
・パートタイム起業(副業やフリーランス)している…6.4%
・起業に関心がある…14.9%
・起業に関心がない…77.6%

出典: 日本政策金融公庫「2023年度の起業に関する調査」

すでに起業している人は約8%(専業・兼業の合計)、起業に関心がある人が約15%と、すでに起業しているあるいはこれから起業をしたい人は少数派で、おおよそ4人に1人くらいの計算です。

約77%の人は起業に関心がありませんから、大多数の人にとって起業は馴染みのない話となります。

ただし、民間の転職サイトなどが独自に行っている別の調査では「起業に興味がある人が50%」という結果が出ているものもありましたので、調査をする対象者や年齢層によっては少し状況が変わるかもしれません。

起業したい人は20代から40代に特に多い

日本政策金融公庫の調査によると、起業に関心がある人の年齢層の分布は以下の通りです。

29歳以下:27.2%
30代  :23.0%
40代  :25.1%
50代  :16.7%
60代  :8.1%

出典: 日本政策金融公庫「2022年度の起業に関する調査」

29歳以下と40代が同じくらいの割合で一番多く、次いで30代、50代以降では大幅に数字が落ちる結果となっています。
元の人口比を考えると、若い世代ほど起業に関心がある人の割合が高いと言えます。

30代は、子育てなどに時間を費やす人が増えるため、29歳以下や子育てが落ち着きつつある40代の人と比べると仕事にかける時間が減ってしまうのかもしれません。また、家庭を持つ男性なら家族を養っていく責任感から安易に起業という選択をとれないケースも多いでしょう。

50代以降になると、長年勤め上げた会社を辞めることに抵抗があったり、新しいことを始める勇気や気力がなかったりと、起業したいと考える人の数はさらに限られるようです。

起業したい理由は「収入を増やしたい」「自由に仕事がしたい」

日本政策金融公庫の調査では、起業に関心をもった理由についても調査されています。

起業に関心をもった理由(三つまでの複数回答)
1.収入を増やしたい…56.9%
2.自由に仕事がしたい…42.8%
3.自由に使える収入が欲しい…21.3%
4.事業経営に興味がある…13.7%
5.仕事の経験・知識や資格を生かしたい…13.6%

出典: 日本政策金融公庫「2023年度の起業に関する調査」

「収入を増やしたい」「自由に仕事がしたい」は半数近くの人が選択していることから、年齢に関係なく多くの人に当てはまる起業理由のようです。

特徴的な部分として、2022年と比べると「時間や気持ちにゆとりが欲しい」という理由が繰り上がってきている点です。東京都の調査によると、2022年頃からリモートワークの実施率が格段に下がっており、こういった背景が関連していることがうかがえます。

家庭がある方に限定されると思われますが、「自由に使える収入が欲しい」という理由も3位に入っていることから、大多数が起業するきっかけとしてお金を意識しているのが実情ではないでしょうか。
「自由に仕事がしたい」の詳細としては、働く時間や場所が自由であること、人間関係に縛られないこと、自分のアイデアの実現などが含まれるようです。

また20代では主に収入を増やしたいと答える人が多いのに対し、30代以降では上記以外に「定年後も安定した生活を得られる」「生涯にわたって働ける」など将来的な安定性を見据えた理由が挙げられる傾向にありました。

家庭を持ったり将来設計の関心が高まる30代以上の世代では、より保守的な理由から起業する人が多いと考えられます。

東京都「テレワーク実施率調査結果 9月」(参照 2024-7-5)

脱サラ起業して稼げる職種ランキング12選

脱サラ起業して稼げる職種ランキング10選

ここから、実際に脱サラして起業したい人におすすめの仕事を紹介していきます。
起業と聞くと、人より難しいことをしたり、ものすごく斬新なビジネスを考えないと成功しないと思うかもしれませんが、そんなことはありません。

脱サラ起業ランキング】初心者でもOKの職種5選

スキルは意外と古くなってしまったり、AIにとって代わられるリスクがあったりするので、脱サラ起業において人より優れた能力は実は必須ではありません。
むしろまず行動してみる力や、簡単なことを人より継続できるなどちょっとした努力が大事になってきます。

以下で、スキルなしの初心者でも脱サラ起業でチャレンジしやすい仕事を5つご紹介します。

1位.Uber Eats(ウーバーイーツ)配達パートナー

Uber Eats(ウーバーイーツ)配達の仕事は、自動車や原付バイクなどで注文者のもとに料理を届ける仕事です。

自分の好きなスケジュールで好きな長さだけ働くことができるのと、採用面接がないためネットから登録するだけで働ける手軽さが魅力です。

自転車などの移動手段さえ確保できていれば特別な初期費用は必要なく、案件を受注するプラットフォーム(=Uber Eatsのサービス)もすでに備わっているため、大きなリスクなく始められるのが最大の利点です。

2位.Webライティング

Webライティングは、インターネット上で読まれるコンテンツを制作する仕事です。日本語での読み書きがスムーズにできる人であれば、特別なスキルは必要ないため、スタートするハードルは低いと言えます。

PCとネット環境さえあれば始められるのも、Uber Eatsの配達員と同じく初期費用が少ないという点で初心者におすすめできます。

ただし良質なコンテンツを生むためには、ただ文章を書いたり情報を伝えたりするのではなく、読者の関心を引きつけたり、検索エンジンでの上位表示やコンバージョンを促進したりという、さまざまなポイントでの工夫や戦略が必要になってきます。

3位.コンテンツ販売

コンテンツ販売は、自分が制作した文章や写真、イラスト、動画、教材などをインターネット上で販売する仕事です。スマートフォンの普及により、多くの人々がオンラインで情報やエンターテイメントを求めるようになったことから、コンテンツ販売はより身近なものとなっています。

専門のプラットフォームを使うケースもあれば、自分のWebサイトやSNSを通じて販売することも可能です。

働き方としては、フリーランスとして記事や写真、イラストや動画、音楽やロゴデザインなど、自分が得意な分野でクライアントからのコンテンツ制作の依頼に応じて納品するのが一般的です。自分の好きなことを仕事にできる点が最大のメリットと言えるでしょう。

継続的にクオリティの高いコンテンツを制作することやお客さんを集めること、顧客サポートなどが成功のカギとなります。

4位.代行ビジネス

代行ビジネスは、特定の業務や作業を他人の代わりに行うことで対価を得るビジネスモデルのことです。

メジャーなのは、洗濯や料理、掃除などの家事の代行やペットのお世話の代行、運転の代行などでしょう。そのほか、イベントの企画・運営代行や営業代行、マーケティング代行など、企業の一部門を丸ごと代行会社が請け負うケースもあるようです。

珍しいところでは、レストランの予約代行や謝罪代行、退職の代行などの一風変わった代行サービスも展開されています。

コンテンツ販売と同様、自分の得意分野を生かしつつ、少ない初期投資で始められる点が初心者に向いている理由となります。

5位.せどり

せどりとは、商品を安く仕入れ、仕入れ値よりも高く売ることで利益を得るシンプルなビジネスです。主にインターネット上のフリマサイトやオークションサイトを活用して商品を仕入れ、転売することで差額分の利益を手にすることができます。

せどりでも、難しいスキルは必要とされません。ただし、売れやすい商品選定と適切な仕入れ先を見つけるためのリサーチと情報収集が欠かせません。価格やニーズの変動を常に追い、利益を最大化するためにマーケットのトレンドに敏感に反応していくことが求められます。

競争も激しいため、在庫管理や顧客対応、偽物のリスクなどに注意する必要はありますが、特別なスキルがなくても高収入を目指せる点は魅力と言えるでしょう。

  • 管理人も副業としてせどりをやっていた経験があります。
    せどりで最も大事なのは、稼げる商材を的確に選定すること。僕は使いやすいサイトをいくつか絞って、複数のサイトで相場を調べていました。ジャンルもブランド品、ゲーム関連商品、楽器、スニーカー、家電など単価を問わず幅広い選択肢があるので、最初は自分の好きなジャンルや在庫の管理がしやすいものを選ぶのがおすすめです!

6位.動画制作・編集

動画制作・編集はYouTubeやTikTokなどSNS向けに制作・編集を行う仕事です。
主に動画をカットしたりSEやBGM、テロップを入れるといった作業になります。

動画編集には編集可能なスペックのPCの用意やソフトの費用が発生するものの、場所や時間を選ばず行えるため、時間やコストを抑えられます。
また、動画広告やコンテンツ市場は年々伸び続けているため、仕事の依頼数も一定以上あるため、参入しやすい市場といえます。

まずは趣味や副業で切り抜き動画を制作するといったところからスタートしてみるのも手です。
実績や経験を積んでいくことで、案件の獲得もしやすくなります。

脱サラ起業ランキング高収入を狙える職種5選

せっかく脱サラ起業するなら、高収入を狙いたいという人も多いでしょう。一般的なレベルより稼ぎたいとなると、人並み以上の経験や努力が必要となりますが、その中でも比較的未経験者からでもチャレンジしやすい職種を以下で5つご紹介します。

1位.プログラマー

プログラマーとは、プログラミング言語を使用してアプリケーションやソフトフェアの設計・開発などを行う職種です。

プログラマーはレベルや専門性が幅広く、初心者から上級者までいるので、全く違う職種から脱サラして始めても問題はありません。
デジタル化が進む近年、プログラミングスキルはIT業界やソフトウェア開発企業からのニーズが非常に高く、人手不足の状態が続いています。

フリーランスとして働く場合、案件受注のための営業活動などは必要となるものの、料金やスケジュールを自由に設定できるため、スキルや努力次第では会社員以上の高収入を目指すことが可能です。

いざという時はエンジニアとして会社で働くこともできるので、つぶしの効くスキルと言えるでしょう。

2位.Webデザイナー

Webデザイナーは、Webサイトやアプリケーションのデザインや、どうしたらユーザーにとって使いやすいかなどを設計する専門家です。こちらもインターネットの普及・デジタル化の促進によって需要が高まっています。

ユーザーが視覚的な魅力を感じるデザインを考えるための創造力や表現力が必要とされるほか、デザインの実現にはHTML、CSS、JavaScriptなどの技術的な知識も要求されます。

プログラマーと同様に必要な経験やスキルは少なくないですが、フリーランスとしての活動がしやすいため、自分の裁量で関わる案件を決めたり、さまざまな業界のプロジェクトに関わることができます。自由に働きつつ高収入を目指したい方に向いている仕事と言えるでしょう。

3位.アフィリエイター

アフィリエイトとは、自分のサイトやブログ、SNS上などでさまざまな商品・サービスに関する広告を掲載し、訪問者が商品を購入したりサービスに申し込んだりすることで報酬が受け取れるシステムのことです。

サイトやブログ・SNS運営などの基本的な知識のほか、たくさんの人を集められる魅力的なコンテンツ作りが重要となります。

すぐに利益を出すことは難しいですが、長期的に取り組むことで安定的な収入を得られる可能性が高まります。検索エンジン上での上位や多数のフォロワーの獲得など集客が軌道に乗ると、自ら手を動かさなくても不労所得を得られる可能性がある点が、高収入を狙えるポイントです。

4位.YouTuber・ライバー

YouTubeやライバーは、動画配信プラットフォームを通じて自身の才能や知識を配信し、収益化するビジネスです。

YouTuber・ライバーはゲーム実況や歌唱、トークショーなどエンターテインメント系のテーマから、ビジネスや経済、健康など専門的な分野までさまざまなジャンルで動画を制作し、視聴者に情報や教育、娯楽を提供します。

収益は、広告収入や商品のプロモーション費用、視聴者からの寄付などから得ることができ、再現性のある人気コンテンツを作れれば高収入を目指すことも可能です。

自分の好きなことや得意なことを仕事にできる点はメリットですが、動画編集スキルやコンテンツ企画力、マーケティング力など幅広いスキルや継続的に取り組む熱意が必要になります。

5位.個人投資家

投資とは、将来的に利益を得るために現在の資金や資産を運用することを指します。
株式投資では、企業の株を購入し、その企業の株価が購入時より上がれば差額分を儲けることができます。不動産投資であれば、不動産の購入などを通じて家賃収入を得たり、価格上昇による売却益を得たりすることができます。

投資はさまざまな種類がありますが、どれもリスクを伴うので、基本的な知識や理論を学ぶことは必須になるでしょう。書籍やセミナーを活用しつつ、市場の動向も観察して理解を深めることが重要です。

投資もまた簡単に利益を得られるものではありませんが、正しい情報収集とリサーチ、分析などを時間をかけて行うことで、安定的な利益を出せるようになる可能性があります。

6位.オンライン塾・教師

オンライン塾・教師とは、その名の通りZoomなどのインターネットツールを介して授業を行う塾や教師を示します。

これまでの教師や塾経営と異なり、場所を確保したり生徒の家に赴く必要がないため、経営にかかる時間やコストを抑えられるメリットがあります。
少子化の影響によるリスクをおさえるためにも、社会人向けに開業するのもおすすめです。

起業や投資方法、プログラミング、英会話など分野は多岐にわたるため、自身の得意分野やスキルを活かすことができます。

オンライン教育サービスの市場規模は年々上がっており、特にリモートワークが急激に浸透した2020年ごろより格段に上昇し続けているので、注目の選択肢のひとつです。

脱サラ起業で成功しやすい職種の特徴3つ

脱サラ起業で成功しやすい職種の特徴3つ

脱サラ起業して自営業として何かを始める場合、ビジネスモデルは大きく二つに分けられます。

  • 「実業型」ビジネス:自分で商品やサービスを創り、それを販売して売り上げをつくる(飲食店やネットショップ運営など)
  • 「クライアントワーク型」ビジネス:お客さんに対して労働力や成果物を提供して対価をもらう(コンサルタントやWebライター・Webデザイナーなど)

前者は、上手く軌道に乗れば会社勤めよりもはるかに稼げる可能性がある一方で、安定的な収入を得れるようになるまでの道のりが困難なため挫折してしまう人も多く、比較的リスクが高いタイプと言えます。

一方後者は、あくまで労働量に応じたレベルの収入しか期待できない点はネックですが、案件をもらえればすぐに収入になるため、タイミングを気にせず気軽に始めることができます。

初心者の方におすすめなのは、よりリスクの少ない「クライアントワーク型」の職種です。「フリーランス」や「業務委託」と呼ばれていることもあります。

「クライアントワーク型」のビジネスはどんな点で成功しやすいと言えるのか、特徴を以下で解説していきます。

特徴1.少ない初期費用で始められる

脱サラ起業するときに最もリスクとなるのが、最初に大きなお金がかかり、回収までに多くのリソースを要してしまうことです。

飲食店などの実業型ビジネスでは、店舗となる物件の契約金や設備などへの初期投資が大きくなりがちです。
金融機関や投資家から融資・出資を受ける場合、事業が上手く行けば問題はありませんが、いざ思ったより売り上げが伸びないときには返済のために負債を抱えてしまうリスクがあるでしょう。

そのため初心者が脱サラ起業する場合には、初期投資やランニングコストがあまりかからない職種を選ぶのがおすすめです。

特徴2.利益率が高い(ランニングコストが低い)

利益とは、収益(売り上げと本業以外の収入を足したもの)から経費を差し引いた数字を指します。 経費とは、事業を行うために使用する費用のことです。

事業を継続するためには、初期投資のほか在庫の仕入れや人件費、家賃などのランニングコストもかかってきます。
例えばラーメン店なら、店舗の家賃や光熱費、食材の仕入れ費やお店で働く人の人件費が経費になります。

一方コンサルタントやWebライターなどのクライアントワークでは、飲食店など実業系の経営に比べて大きな固定費がほとんどかかりません。

初めての起業では、限られた資金やリソースを最大限活用する必要があるため、なるべく低い運営コストで高い利益率をあげられる職種を選ぶようにしましょう。

特徴3.定期的に収入が入ってくる(ストックビジネスである)

ストックビジネスとは、契約によって継続的に収入を得られるビジネスのことです。
代表的なものに、不動産の家賃収入やガス・電気などのインフラ事業、月会費制のスポーツジムなどがあります。「サブスクリプション(サブスク)」と呼ばれる動画配信サービスなどもこれに含まれるでしょう。

個人で取り組めるものとしては、アフィリエイトやYouTube、会費制のサロンなどがあります。
集客のスキルは必要になりますが、仕組みさえ作ってしまえば「何もしなくても安定的に収入が得られる状態」ができるので、将来的に不労所得を得たい人や長い時間をかけて取り組める方にはおすすめできます。

脱サラ起業で成功しやすい職種の特徴
1.初期費用が少ない、またはかからない
2.利益率が高い(ランニングコストが低い)
3.定期的に収入が入ってくる(ストックビジネスである)

脱サラ起業でよくある失敗例と失敗しないためのポイント

脱サラ起業でよくある失敗例と失敗しないためのポイント

巷では「起業した人のうち、10年間事業を継続できるのは約10%」という通説がささやかれていますが、実際のところはどうなのでしょうか?

日本M&Aセンターの記事によると、起業後の企業生存率は、起業から1年で95.3%、2年で91.5%、3年で88.1%、4年で84.8%、5年で81.7%とされています。

脱サラ起業は簡単なことではありませんが、十分に情報収集して準備をすれば失敗する確率を抑えることができます。以下で、起業でありがちな失敗例と成功するためのポイントを見ていきましょう。

日本M&Aセンタ「企業生存率とは?企業の存続に立ちふさがる壁や、生存率を高める方法を解説」(参照 2024-7-5)

失敗例1.自分の得意ではないジャンルを選んでしまう

「よく分からないけど儲かりそう」「流行っているし面白そう」というような安易な理由で起業するのは得策ではありません。

脱サラ起業するなら必ず、自分が得意だったり、人に教えることができるくらい詳しい分野でチャレンジするようにしましょう。趣味や特技としていることでも構いません。

なぜなら、商品やサービス、お客さんのことがよく分かるからです。「こんな人にこんな悩みがあって、それをこんな商品やサービスが解決する」という勝ち筋を具体的にイメージできなければ、ビジネスが上手く行くことは中々ありません。

経験や興味が全くない分野だと、お客さんのこと、つまりどんなニーズがあるかどうかや、自分のこと、つまりどんな商品やサービスを提供できるかを想像することは難しいでしょう。

どんなビジネスも、必ず誰かと争うことになります。全く未経験の分野でうまく行くためには、経験者を上回る圧倒的な何かがなければ厳しい戦いになりますので、最初から自分が強いフィールドで戦う方が確実です。
 

失敗例2.すぐに大きく稼ごうとしてしまう

脱サラ起業したいと考えている人によくあるのが、「すぐに大金を稼ぎたい!」という思考です。
気持ちは理解できますが、基本的にどんなことでも最初の目標が高すぎるとすぐに挫折してしまいやすいです。

SNSでは、誰でも簡単に稼げるといった煽り文句や起業で成功した美談を目にするかもしれませんが、短期間で一発当ててドカンと大金を稼げるのは限られたごく一部の人のみです。

脱サラ起業であれば、基本的にお金や時間はあまりかけすぎず、まずは無理のない範囲の資金かつ、すきま時間で小さく始めてみましょう。

画像やイラスト・ホームページ作成、動画編集、簡単なアプリ制作などの分かりやすいビジネスから始めると、収益が確実に得られてモチベーションが保ちやすいのでおすすめです。
 

失敗例3.脱サラ起業で稼いだお金を派手に使ってしまう

脱サラ起業で失敗してしまう人に意外と多いのが、事業が少し儲かってきた段階で高級車を買ったり、高級マンションに引っ越したり、ブランド品の購入や旅行で散財し、いつの間にか破産してしまうパターンです。

中小やベンチャー起業の経営者ではこのような人が少なくないという口コミを、時々筆者のまわりでも耳にします。
一時的または短期間でお金を手にすれば、今までよりちょっと贅沢をしたいという気持ちは自然と生まれるものでしょう。しかしそこで大幅に生活水準を上げたり、金銭感覚を狂わせてしまわないことが大事です。

継続的に事業を伸ばしたり、大金を稼ぎ続けられる人は少数です。見栄や贅沢のための浪費を続けていると、業績が悪くなったときに立ち行かなくなってしまう恐れがあります。

脱サラ起業で儲けたお金は、ビジネスをさらに大きくする投資に回したり、株式や不動産投資にまわして運用していく方が賢明でしょう。

脱サラ起業で成功するためのポイント
1.自分が得意または詳しいジャンルの職種でチャレンジする
2.すぐに大きく稼ごうと考えない
3.稼げるようになっても、浪費せず投資に回す

 

必ず知っておきたい脱サラ起業のリスク

必ず知っておきたい脱サラ起業のリスク

脱サラ起業に興味はあるものの、自己資金が不足している、ビジネスアイデアが思いつかない、失敗したときのリスクが大きい、十分な収入が得られそうにない、などの理由からいざ実行となると踏みとどまってしまう人は多いでしょう。

脱サラ起業には、実際どのようなリスクがあるのでしょうか?
 

安定した収入を失う

サラリーマンとして働く場合と違い、起業家は収入が不安定になるリスクがぐっと高まります。特に初めのうちは信頼や実績を積んでいく必要があり、まともな生活ができるほど仕事量と収入を安定させるには数年かかるケースもあります。

また、ビジネスが成功するかどうかは様々な要因に左右されます。競争の激化、需要の低迷、景気の悪化などが重なりビジネスが失敗した場合、安定した収入はおろか投資した事業資金を失ってしまったり、負債を負ってしまうリスクもあるでしょう。

独身であればそこまで深く考える必要はないかもしれませんが、家族を養っている身であれば、収入が不安定になることや借金を追ってしまうことは死活問題ともなり得ます。

家族に迷惑をかけてしまうことを恐れて、なかなか起業に踏み切れない人がいることもまた事実です。
 

社会的信用がなくなる

脱サラ起業した際、安定した収入と並んで失う可能性が高いのが、社会的な信用です。
残念ながら、フリーランスや個人事業主、独立したての会社の社長などは、会社員に比べて社会的な信用が低いとみなされるケースが多いです。

決まった収入を継続的に受け取れる会社員とは違い、毎月の収入が上下しやすいほか、ビジネスの業績が直接個人の収入に反映されやすいため、返済能力の見極めが難しいと考えられているためです。

仮にローンなどの審査が通っても、借入可能額が会社員と比較して少なくなってしまうケースも珍しくないため、希望通りにローンを組めないことも頭に入れておくべきでしょう。

また、社会的信用の問題と近しい問題として、世間体が良くない場合があるという問題もあります。例えば、結婚していれば相手の家族から脱サラや起業を反対されることが考えられます。

脱サラ起業は多くの可能性を秘めている反面、リスクも避けては通れないことを理解しておきましょう。

 

脱サラ起業のリスクを抑える方法

脱サラ起業のリスクを抑える方法

ここまで脱サラ起業のリスクを見てきましたが、十分な準備と計画をしておけばリスクを最小限に抑えることができます。

具体的に、どのような点に注意すれば脱サラ起業のリスクを減らせるのか、以下で2つご紹介します。
 

いきなり脱サラしない

脱サラ起業して成功する人は、いきなり脱サラするのではなく、脱サラする前から副業をするなど十分に準備をしているケースが多いです。

どんなに優れたビジネスプランでも、どんなに世の中の役に立つ商品・サービスでも、売れなければ利益にはなりません。

つまり、集客力や営業力はビジネスにとって最も重要と言っても過言ではありません。しかし、集客チャネルや人脈の構築には時間がかかるため、脱サラと同時に1から構築することは現実的ではないでしょう。
起業を有利に進めるためには、独立するまでにすでにお客さんがいる、ある程度の資金がある、お金の仕組みができていることが理想です。

また、会社員を続けながらの起業であれば、急に収入を失うこともありません。空いた時間や余った資金など最小限のリソースで小規模に始めることで、ビジネスがどれくらい儲かるのか・市場のニーズがどれくらいあるのかといった点が把握できます。

成功してから初めて、徐々に事業規模を拡大するようにすれば大きく失敗するリスクを抑えられるでしょう。
 

起業家や税理士などの経験者・専門家から情報収集する

脱サラ起業する際、最初は一人でビジネスを始めることがほとんどだと思いますが、起業家は会社員と比べて人とのつながりが少ない分、得られる情報が限られてしまいがちです。

重要となるのが、適切な人脈と誰かにサポートしてもらう仕組みを作っておくことです。起業したい業界の専門家や起業経験者、メンターとのつながりがあれば、自分のビジネスについて相談したりアドバイスを受けることができます。

自分の選択に絶対的な自信があれば必要ないかもしれませんが、特に初心者にとっては経験や知識のある人からの客観的な意見を聞き入れることは、リスク管理の観点からも大事な役割を果たします。起業家同士のコミュニティに参加したり、コンサルティングを受けることも有効でしょう。

脱サラ起業で失敗するリスクを減らすポイント
1.いきなり脱サラせず、まずは副業から始める
2.経験者や専門家の話を聞くなど十分に情報収集をする

 

脱サラ起業以外の選択肢を考えるのも一つの手

脱サラ起業以外の選択肢を考えるのも一つの手

重要なのは脱サラ起業する目的

皆さんが脱サラ起業したい理由は何でしょうか?
「自分のビジネスで、社会のこんな課題を解決したい」や、「自分らしい生き方や働き方を実現したい」など、起業には人によってさまざまな目的があることでしょう。

しかし、ただサラリーマンが嫌という理由や、お金を稼ぎたいからという理由で起業を考え、「起業すること」「独立すること」そのものが目的になってしまっている場合は要注意です。
起業が目的になってしまうと、起業を実現すること自体に時間と労力を費やしてしまい、いざ起業しても思ったような成果を上げられずに失敗に終わってしまう可能性が高まります。

起業という手段を通じて達成したい目的は何なのかをよく考えてみましょう。ただ現状を変えたいだけであれば、脱サラ起業までする必要はないかもしれませんよ。
 

ナイト系なら、脱サラ起業しなくても稼げる!

特に起業してやりたいことはないけれど「今の仕事への不満(人間関係が悪い・収入が低いなど)を解消するために脱サラしたい!」と考えている方に検討してほしいのが、ナイト系への転職です。

ナイト系なら、起業というリスクのある選択をとらなくても、人間関係が要らなかったり高収入を狙えたりする好待遇な職場で働くことができす。

例えば今の仕事の収入に不満があるなら、ナイト系スタッフがおすすめです。ナイト系スタッフは、PCなどの事務スキルから接客経験、コミュニケーション能力など幅広い経験が生かせるため、業界未経験でも高収入を目指せますよ。

あるいは、今の職場の人間関係に不満があり、できるだけ人づきあいの要らない仕事をしたいと考えているなら、ナイト系ドライバーがおすすめです。

車でお客様のもとに女性キャストを送り、仕事が終われば迎えに行って、次の現場や待機所へ送り届けるといったシンプルな仕事でありながら、難しいコミュニケーションの必要がないため、一人で黙々と仕事をしたい方に向いています。
 

ナイト系なら、働きながら独立を目指せる!

ナイト系で働くメリットの一つに、「働きながらノウハウを身につけて、将来的に独立を目指せる」ことがあります。

ナイト系は開業資金が比較的少なくて済み、「やることをしっかりやる」ことで儲けを出すことができる業界です。

特に多店舗展開しているグループ店の中には「独立支援制度」といって、店舗スタッフとして働いている会社にノウハウを提供してもらい、新規店を開業させる制度のあるお店があり、開業資金や運転資金を援助してくれる場合もあります。

いずれ脱サラ起業したいけど、今はまだやりたいことがない…という方は、ナイト系のスタッフやドライバーとして働きながら独立の準備をすることをぜひ視野に入れてみてくださいね。

著者情報

シュウジ
シュウジ twitter

兵庫県生まれ。都内の私立大学卒業後、パチンコにハマって単位を落とすも、一浪して大学を卒業。派遣社員として工場で働きながら、副業としてナイト系ドライバーやせどりを始める。
本業に嫌気がさし、転職を決意し資格取得に励む。奇跡的に大手人材会社に入社し、給料が倍になり人生が変わる。人材業界でさまざまな職業や経歴を持つ人々との交流を通じて知識を蓄え、2023年にブログ「仕事図鑑」を開設。