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試用期間中だけど、自分の能力不足を理由に仕事を辞めることはできる?
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能力不足で会社に迷惑をかけているのではないかと悩んでいる
特に初めての転職や異業種への転職後の試用期間中に能力不足による不安を感じ、退職を検討する方も少なくないでしょう。
本記事では、仕事の試用期間中に「能力不足で辞めたい」と感じる原因や、試用期間中に退職するメリット・デメリット、退職の判断基準などを解説します。
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円満に退職する方法もご紹介するので、退職を検討している方はぜひ参考にしてみてください!
試用期間中に能力不足で辞めることは問題ない!法的な理由を解説

試用期間中に能力不足を理由に辞めることは、法律上まったく問題ありません。
ここでは、試用期間の意味合いを含め、その理由について詳しく解説します。
そもそも試用期間は「会社を見極める期間」でもある
試用期間というと、「会社が社員を見極める期間」というイメージを持つ人も多いかもしれません。
しかし実際は、会社だけでなく、働く側も会社を見極めるための期間です。
企業側は実際の勤務を通じて、「この人と一緒にこれから働いていけるかどうか」といった適性を判断します。
一方で、働く側も「会社の業務内容や職場環境が自分に合っているか」を判断する大切な時期です。実際に働いてみなければわからないことも多いので、入社してから「思っていたのと違う」と感じるのは、決して珍しいことではありません。
このように、試用期間はお互いに適性を見極めるための期間です。そのため、働く中で違和感があったり、「合わないかもしれない」と感じた場合は、退職を選んでも問題ありません。
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むしろ、早い段階で判断できれば、早期のうちに次のキャリアへ前向きに進める可能性があります。
労働契約の解除は法律で認められた正当な権利のため
能力不足を理由に、自分の意思で会社を辞める場合は「自己都合退職」となります。
これは法律上、何の問題もありません。
実際に、民法では以下のように定められています。
出典: e-Gov 法令検索「民法」(参照 2026-01-16)【期間の定めのない雇用の解約の申入れ】
第六百二十七条 当事者が雇用の期間を定めなかったときは、各当事者は、いつでも解約の申入れをすることができる。この場合において、雇用は、解約の申入れの日から二週間を経過することによって終了する。
つまり、期間の定めがない雇用であれば、退職の意思を伝えてから2週間が経過すれば、会社の同意がなくても雇用契約は終了します。
「迷惑をかけてしまうのでは」「根性が足りないと思われそう」と悩む人も多いですが、正当な権利として退職することが可能です。
試用期間に「能力不足」を感じてしまう5つの原因

試用期間中に「能力不足で辞めたい」と感じる背景には、さまざまな理由があります。ここでは、5つの原因を解説します。
- 作業スピードが追いつかない焦り
- 理解不足によるミスの繰り返し
- 成果を出せないでいる申し訳なさ
- 入社前のイメージと実務の乖離
- マニュアルや指導体制の欠如
今の状況に当てはまるものがないか、ぜひチェックしてみてください。
①作業スピードが追いつかない焦り
新人の頃は、周りの先輩社員がテキパキと仕事をこなしている中で、「自分が業務の進捗を滞らせているのではないか」という強い心理的プレッシャーを感じやすいものです。
試用期間は、あくまで仕事を覚えるための期間です。
新しい環境で働くことは誰にとっても多少なりとも負担になります。そのため最初のうちは「仕事についていけるだろうか」と不安を抱くのも無理はありません。
特に未経験の業界や職種、あるいは新卒の場合は、基礎教育を受ける前提で採用されているにも関わらず、即戦力に近いパフォーマンスを暗に求められると、焦りを感じやすくなります。
こうした周囲との作業スピードの差に対する焦りが大きくなり、自分は能力不足だと思い込んでしまうのです。
②理解不足によるミスの繰り返し
試用期間中は、短い期間で多くの業務を覚えなければなりません。しっかりメモを取っていても、情報量が多すぎて整理しきれず、頭が追いつかなくなることもあります。
一度教わった内容を思い出せないと、自分を責めてしまい、焦りからさらにミスを繰り返す悪循環に陥りがちです。また、業務を体系的に把握できるチェックリストが用意されていない職場の場合、仕事の全体像が掴めず、短期間で理解を深めるのが難しくなります。
こうした理解不足によるミスの積み重ねから、「自分は能力不足だ」と思い詰めてしまうと、辞めたいと感じる原因になります。ただし、これは個人の能力だけでなく、職場の教育体制やフォロー不足が影響しているケースも少なくありません。
③期待に応えられない申し訳なさ
試用期間中の新人に、いきなり完璧な成果や大きな結果を求める会社は多くありません。
それでも、責任感が強い人ほど「早く戦力にならなければ」と自分を追い込みやすい傾向があります。
「期待に応えられていないのではないか」「迷惑をかけているのではないか」と感じることで、必要以上のプレッシャーを抱えてしまうのです。
また、設定した目標を達成できない状態が続くと、無力感を覚え、モチベーションが著しく低下する原因になります。
こうした成果を出せずにいる申し訳なさや焦りから、自分は能力不足なのではないかと悩んでしまうケースも少なくありません。
④「思っていた仕事と違う」という入社後のギャップ
入社前に想像していた仕事と実際の業務内容にギャップを感じると、「仕事内容に興味が持てず、やっていてまったく楽しくない」と思ってしまうのは無理もありません。
入社前のイメージと実務がかけ離れている場合、モチベーションの維持が難しくなり、自分の能力不足なのではないかと思い込んでしまうケースもあるでしょう。また、スキルを活かせない環境では、能力を十分に発揮することも難しくなります。
このケースは個人の能力の問題ではなく、単に仕事との相性が合っていないだけの可能性もあります。
⑤マニュアルや教育体制が整っていない
「何度も質問をしたら怒られるかも」と質問をためらうような環境だと、新人は委縮しやすく、結果として業務を覚えにくくなります。
また、業務フローがあいまいだったり、マニュアルが不十分だったりする職場では、新人は何を優先して業務に取り組むべきかを判断できず、混乱してしまいがちです。
特に中途採用では即戦力として期待されることが多く、本来必要な教育やフォロー体制が十分に整備されないまま業務を任されるケースもあるでしょう。
このように、試用期間中に能力不足を感じてしまう背景には、本人の問題ではなく、会社側の指導体制や教育環境に課題がある場合も少なくありません。
試用期間中に能力不足で退職するメリット

試用期間中に能力不足を理由に退職することは、今後のキャリア形成においてむしろプラスに働くケースがあります。
ここでは、試用期間中に能力不足で退職するメリットを2つ解説します。
合わない仕事の悩みやストレスから早く解放される
自分に合わない仕事を無理に続けていると、ストレスを感じやすくなり、重なっていくと仕事へのモチベーションも下がっていきます。
「向いていないかもしれない」という不安を抱えたまま働き続けるのは、想像以上に心身への負担が大きいものです。
試用期間中に退職することで、能力不足を感じながら働く精神的プレッシャーや、人間関係の不一致による過度なストレスから早期に解放され、心身の健康悪化を未然に防げる可能性が高いです。
また、自分に向いていない業務で無理に時間を費やさずに、自分に合った仕事やキャリアを見つけるための次の準備期間として時間を有意義に使えるようになるのもメリットといえます。
「第二新卒」として早めに再スタートが切れる
一般的に、学校卒業後3年以内であれば「第二新卒」として扱われ、新卒に近いポテンシャル採用枠で応募できる場合があります。
試用期間中に退職した場合でも、第二新卒として別の環境で早めに再スタートできる可能性があるのは大きなメリットです。
基本的なビジネスマナーを習得していて、かつ特定の企業文化に染まりきっていない第二新卒は、教育コストを抑えたい企業からの需要が高い傾向があります。
試用期間中に能力不足で退職するデメリット

試用期間中に能力不足を理由に退職することはメリットがある一方で、注意しなければならない点もあります。
ここでは、試用期間中に能力不足で退職するデメリットを2つ解説します。
履歴書に短期離職の職歴が残る
短期離職であっても職歴になるので、履歴書に記載をする必要があります。
そのため、場合によっては採用担当者に「またすぐに辞めるのではないか」といった懸念を抱かれてしまう恐れがある点は、事前に理解しておきたいところです。
なお、試用期間中の退職であっても、社会保険や雇用保険の加入履歴は残ります。履歴書に職歴として記載しなかった場合でも、後から早期退職の事実が発覚してしまうケースもあるので、早期退職の職歴を隠すのは得策ではありません。
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短期離職を隠そうとすると、かえって信頼を損ねるリスクが高まります。正直に記載したうえで、理由をきちんと説明できるよう準備しておくほうが現実的です。
転職活動で退職理由について深く追求される
試用期間中に退職した場合、次の転職活動の面接では「なぜ短期間で退職したのですか?」と質問される可能性が高まります。
やむを得ない事情があったとしても、前職への不満や悪口をそのまま伝えるのは避けましょう。「実際に働いてみて、本当に自分がやりたいことが明確になった」といったように、前向きな理由に言い換えて説明するのが重要です。
環境や他人のせいにしている印象を与えると、評価が下がってしまいかねません。
短期離職から何を学び、次にどう活かそうとしているのかを整理し、ポジティブな姿勢で説明できるよう準備しておきましょう。
試用期間中の能力不足は自分の問題?辞める前の確認すべきこと

試用期間中につまずいてしまう原因は、自分の能力不足だけとは限りません。辞める決断をする前に、冷静に見直しておくべきポイントがあります。
ここでは、辞める前に確認すべきことを4つ解説します。
- 上司や教育担当者に正直な気持ちを相談したか
- 働く環境や人間関係に根本的な問題はないか
- 入社前の説明と実際の業務に乖離はないか
- 自分の努力だけで解決できる範囲の課題か
上司や教育担当者に正直な気持ちを相談したか
辞める決断をする前に、まずは上司や教育担当者に相談するのがおすすめです。
第三者の視点を持つ相手と話すことで、今つまずいている原因が「自分のスキル不足」なのか、それとも「教育体制や期待値の問題」なのかを、冷静に見直しやすくなります。
一人で抱え込むと、どうしても考えが悪い方向へ偏ってしまうこともあります。誰かに相談すると視野が広がり、解決の糸口が見つかる場合もあるでしょう。
また、相談を通じて会社側が把握していなかった教育体制の不備が明らかになれば、指導方法の見直しや環境改善につながり、状況が好転するきっかけになるケースもあります。
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まずは相談で受けたアドバイスや提案を受け止めて、状況が改善しそうか見極めてみましょう。
働く環境や人間関係に根本的な問題はないか
能力不足だと感じたときこそ、働く環境や人間関係にも目を向けてみることが大切です。
たとえば、挨拶をしても返ってこなかったり、他人に無関心な人間関係が日常化していたりする職場では、居心地が悪く本来の能力を発揮しにくいです。
また、離職率が高く慢性的な人手不足に陥っている職場は、既存社員に余裕がなく、新人に過度な負担がかかるケースも少なくありません。
特に優秀な社員や役職に就いている社員が次々と辞めている職場は要注意です。個人の問題ではなく、会社自体が構造的な課題を抱えている可能性も考えられます。
このような職場環境では、能力不足が原因でなくても働き続けることが難しいです。無理をせず退職を検討したほうが良いでしょう。
入社前の説明と実際の業務に乖離はないか
求人票に記載されていた条件と実際の実務内容がかけ離れている場合は、能力不足を理由に自分を責める必要はありません。
待遇面だけでなく、担当業務や残業時間、職場環境などが事前の説明と異なる状況では、会社への不信感からモチベーション維持が困難になります。
また、自分の強みを活かせない環境で能力を十分に発揮するのは難しいです。入社前のイメージと実務にズレを感じる場合、それは能力の問題ではなく、単純に仕事との相性が合っていないだけの可能性もあります。
このようなミスマッチが生じているなら、試用期間中であっても辞めても問題はないでしょう。
自分の努力だけで解決できる範囲の課題か
達成不可能なほど過大なノルマを課せられていて辞めたいと思う原因は、個人の努力不足ではなく、会社側の設定や運営に問題がある可能性が高いです。
たとえば、目標達成度を測るための数値目標である「KPI」の未達成を理由に責められる場合は、その目標が自分の努力だけで解決できた問題だったのかを考えてみることが重要です。
会社から十分なサポートを得られなかったり、市場の状況が悪化していたりと、個人の責任ではない要因が目標達成に影響している場合も少なくありません。
ほかにも、「指導する先輩によって指導内容が異なる」「マニュアルや業務フローが整備されていない」「そもそも業務量が多すぎて対応が難しい」など、自分以外の要因がないかどうかを見極めることも大切です。
試用期間中に能力不足で解雇される可能性はある?

試用期間中に労働者側が自らの意思で能力不足を理由に辞めることは法律上問題ありません。
しかし、能力不足を理由に企業側から解雇される可能性があるのかと不安に感じている方もいらっしゃるでしょう。
ここでは、試用期間中に能力不足で解雇される可能性について解説します。
能力不足だけを理由に解雇されるケースは少ない
能力不足だけを理由として試用期間中に解雇されるケースは、多くありません。
そもそも客観的かつ合理的な理由がない限り、企業は労働者を解雇できない仕組みになっています。指導の記録が残っていなかったり、改善の機会を十分に与えないまま行われる「能力不足による解雇」は、解雇権の濫用として法的に無効と判断される可能性が高いです。
能力不足による解雇をする場合、企業側は「十分な教育や指導を行った」という事実を示す責任があります。段階的なフォローをせずに解雇を言い渡す判断は、権利濫用の不当解雇とみなされるリスクがあります。
特に、短期間の成果不振のみを理由にして、教育を前提に採用する新卒や中途採用の未経験者を解雇するのは極めて困難です。そのため、正しい手続きや適切な教育なしに解雇されることは、法律上認められにくいのが実状です。
退職勧奨は労働者の合意がなければ成立しない
企業から退職を勧められる「退職勧奨」は、あくまで企業側からの任意の「お願い」に過ぎません。
解雇とは異なり、退職勧奨は労には強制力がありません。
そのため、内容に納得できなければ、同意せずに断ることも可能です
万が一退職勧奨を受けた場合は、その場で合意書や退職届に署名するのは避けましょう。
一度書類を持ち帰り、弁護士をはじめとした専門家に条件や手続きの妥当性を相談することが重要です。専門家のアドバイスを受けると、不当な圧力を受けていないか客観的に判断でき、適切な対応が取りやすくなります。
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不利な条件で退職に追い込まれないためにも、迷いや不安を感じたら早めに専門家のサポートを受けるようにしましょう。
試用期間中に能力不足で解雇された場合の対処法

能力不足だけを理由として企業が一方的に解雇することはできません。とはいえ、やむを得ない事情により解雇された場合は適切な対応が重要です。
ここでは、試用期間中に能力不足で解雇された際の対処法を2つ解説します。
解雇された場合は解雇予告手当を受け取る
企業が労働者を解雇する場合、原則として30日前までに解雇予告を行う必要があります。もし予告から30日以内に解雇する際は、前倒しになる日数分の解雇予告手当を労働者に支払わなければいけません。
労働基準法では、具体的に次のように定められています。
出典: e-Gov 法令検索「労働基準法」(参照 2026-01-16)【解雇の予告】
第二十条 使用者は、労働者を解雇しようとする場合においては、少くとも三十日前にその予告をしなければならない。三十日前に予告をしない使用者は、三十日分以上の平均賃金を支払わなければならない。
なお、入社後14日以内の解雇については、例外的に解雇予告が不要とされています。
ただし、入社から14日を超えている場合は、試用期間中であってもこの規定が適用され、通常の解雇と同じく解雇予告、もしくは解雇予告手当の支払いが必要です。
解雇を告げられた際は、解雇予告手当が支給されるかを必ず確認するようにしましょう。もし支払いに不足がある場合は、労働基準監督署などの専門機関へ相談することをおすすめします。
納得できない解雇は弁護士など専門家に相談する
解雇にどうしても納得できない場合は、「労働審判」の申し立てを検討するのも一つの方法です。
労働審判は、労働者と会社の間で起きたトラブルを解決するための専門的な裁判手続きです。
原則として3回以内の期日で話し合いが進められるため、比較的短期間で解雇の撤回や解決金の支払いなどを目指せる点が特徴です
申し立てを行う際は、弁護士などの専門家に相談しましょう。弁護士を代理人として立てることで、会社側に圧力を与えられ、より有利な条件で和解を引き出せる可能性も高まります。
また、専門家に相談する前に、会社に「解雇理由証明書」を請求し、法的な解決に備えて解雇の根拠を書面として残しておくことも重要です。
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会社側は従業員を解雇した際に従業員から請求があれば、遅延なく解雇理由証明書を発行しなければいけません。
試用期間中の能力不足でも円満に退職する方法

能力不足を理由に自ら辞める決断をした場合、円満に退職するために切り出すタイミングや伝え方に工夫が必要です。
ここでは、退職の意思を伝えるタイミングや伝え方、手続きの流れを解説します。
- 繁忙期などの業務状況を踏まえて、直属の上司に退職の意思を伝える
- 法律で定められた退職2週間前までに申し出る
- 感謝とともに退職理由を伝える
- 退職届の提出から備品返却までを速やかに行う
繁忙期などの業務状況を踏まえて、直属の上司に退職の意思を伝える
退職の意思を伝える際は、原則として組織の指揮命令系統を守って、直属の上司に伝えるのが鉄則です。いきなり人事や他の上司に相談すると、直属の上司のメンツを潰してしまいかねず、退職までの人間関係がギクシャクする恐れがあります。
また、退職を切り出すタイミングは、できるだけ繁忙期や業務が立て込む時間を避けるようにしましょう。適切な時期を選ぶことで職場への負担を抑えられ、「配慮に欠ける人」という印象を持たれにくくなります。
伝え方としては、メールやチャットで済ませるのではなく、事前にアポイントを取り、対面で誠実に伝えることが大切です。
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お互いに落ち着いて話せる時間を設けてもらうことで、自分の気持ちを正しく理解してもらいやすくなります。
法律で定められた退職2週間前までに申し出る
法的には、退職希望日の2週間前までに会社へ退職の意思を伝えれば問題ありません。
民法第627条により、期間の定めがない雇用契約では、退職の意思表示から2週間が経過すると雇用契約は終了するとされています。
ただし、円満に退職するには、会社の就業規則を尊重するのが無難です。一般的には「退職希望日の1ヶ月前までに申し出る」といったルールを定めている企業が多いので、まずは社内規則を確認し、規定に沿ったスケジュールで進めるようにしましょう。
また、後任の採用や業務の引き継ぎの時間を確保するためにも、退職の意思を固めた時点で可能な限り早めに申告することも大切です。早めに申し出れば、会社側も余裕を持って対応でき、良好な関係を保ったまま退職しやすくなります。
感謝とともに退職理由を伝える
円満退職のためには、退職理由の伝え方にも配慮が必要です。
これまでお世話になった感謝を伝えることで、相手の心情に配慮でき、退職を受け入れてもらいやすくなります。
退職理由は職場への不満としてぶつけるのではなく、あくまで「自分なりに考えた前向きな決断」や「自分の問題」として伝え、これまで受けた指導への感謝を添えましょう。
たとえば、「能力不足」といったネガティブな表現を避け、「自分の適性と業務内容にミスマッチを感じた」といったように言い換えるのがポイントです。自分自身の適性と向き合った結果であることを強調すれば、角を立てずに周囲の納得感を得やすくなります。
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「短い期間でも学びがあった」といった前向きな感謝の言葉を添えると、印象がやわらぎますよ!
退職届の提出から備品返却までを速やかに行う
退職の合意が取れたら、速やかに退職届を提出するのがおすすめです。早目に書面で提出することで、口頭のみのやりとりによる行き違いやトラブルを防ぐ証拠になります。
また、貸与されたPC、社員証などの返却物はあらかじめリスト化しておき、最終日までに確実に返却するようにしましょう。返却を忘れると、後日改めて会社へ持参したり、郵送対応が必要になったり、手間やトラブルにつながる可能性があります。
そして、在籍期間の長さに関わらず、資料整理や後任者への引き継ぎを完遂することも大切です。円満退職をするためには、後任者や会社に迷惑をかけないように最後まで責任を持って丁寧に業務を行いましょう。
次の職場で同じ失敗を繰り返さない仕事選びのコツ4選

転職をするのであれば、次の職場で同じ失敗を繰り返さないようにすることが大切です。
最後に、次の職場で同じ失敗を繰り返さないための仕事選びのコツを4つご紹介します。
- 自己分析をやり直し、得意・不得意を客観的に把握する
- 教育制度が充実している未経験歓迎の求人に応募する
- 自分のペースを守れるチーム体制の職場を探す
- 転職エージェントを活用して企業の内部事情を確認する
①自己分析をやり直し、得意・不得意を客観的に把握する
まずは次の転職を成功させるために、改めて自己分析を行いましょう。
今回の退職に関して「自分にとって何が苦手だったか」に目を向けるだけでなく、これまでの小さな成功体験もすべて書き出し、自身の強みを再発見する視点が重要です。
また、自分にとって心地良い作業ペースや集中できる環境なども言語化し、能力を発揮しやすい条件を見つけると、適職を見つけるための足掛かりになります。
「自分の強みを活かせる分野や環境はどこか」「どのような仕事なら無理なく続けられるか」を明確にすれば、入社後のミスマッチが起こりにくくなり、自分らしく働ける職場が見つかりやすくなるでしょう。
②教育制度が充実している未経験歓迎の求人に応募する
教育制度が充実している職場を選ぶのもポイントです。
「未経験歓迎」と記載のある求人は、育成を前提とした文化が根付いている職場の傾向があり、実務に必要な基礎知識やスキルを一から着実に習得できる環境が整っている可能性が高いです。
ただし、求人票の言葉だけで判断するのは避けたいところです。面接では、研修内容や教育体制、育成にかかる期間などを具体的に質問してみましょう。事前に実態を把握しておくことで、入社後の「思っていたのと違った」を防げます。
新人の成果を急かさないような育成重視の企業を選ぶと、精神的なゆとりの確保にも繋がります。心に余裕を持って仕事に向き合えれば、能力不足に悩むリスクを抑えながら着実な成長を目指せるはずです。
③自分のペースを守れるチーム体制の職場を探す
責任の重圧を感じやすい方は、個人ノルマよりもチーム全体の目標を重視する職場を意識して探してみましょう。
チームで助け合える環境であれば、「自分の能力不足かもしれない」といった不安を一人で抱え込まず、仲間と共有しながら前向きに乗り越えていけます。周囲のフォローがあることで、自身の課題にも落ち着いて向き合えるようになるでしょう。
積極的に仕事の悩みをチームメンバーに相談して連携が強化されれば、個人の負担が分散され、大きなプレッシャーにも対処しやすくなります。
さらに、各メンバーのスキルや視点を活かして互いに補完し合えば、成果の質が向上するだけでなく、精神的な安定を保ちながら自分らしく働ける可能性が高まります。
④転職エージェントを活用して企業の内部事情を確認する
一人で転職活動を進めるのが不安な場合は、転職エージェントを活用するのがおすすめです。
求人票だけでは見えない社風や人間関係といった内部情報も収集できるため、入社後のミスマッチを未然に防ぎやすくなります。
また、転職活動のプロに相談することで、自分では「短所」だと思い込んでいる特性をプロの視点で「強み」に再定義してもらい、自己肯定感を回復させられるといったメリットもあります。
前職の退職理由をポジティブに言い換えるアドバイスを受ければ、自信を持って面接に臨めるようにもなるでしょう。さらに、膨大な求人の中から自分にマッチする会社を厳選して紹介してもらえるため、効率的に次の仕事を探せます。
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プロからサポートを受けることで、次こそ自分らしく働ける環境を見つけられる可能性を高められます。
試用期間中に能力不足で辞めることは可能!次への一歩につなげよう

試用期間中に能力不足を理由に辞めることは、法的に問題ありません。
ただし、本当に自分の能力に原因があるのかどうかをしっかりと確認する姿勢が大切です。
たとえば、会社の教育体制に問題がある場合は、上司や教育担当者に相談すると状況が改善する可能性があります。一方で、労働環境や人間関係に根本的な問題があり、改善が見込めないなら早めに転職を検討したほうが良いでしょう。
試用期間中の円満退職を実現するには、退職の意思を伝えるタイミングや伝え方に注意が必要です。誠実な姿勢で丁寧に対応すれば、試用期間中の退職であっても気まずくなる心配はありません。
次の転職を成功させるには、再度自己分析を行い、自分がどのような環境や働き方に向いているかを明確にすることが重要です。自分らしく輝ける場所への一歩を踏み出してみましょう。




