年齢	平均年収
20～24歳	373.94万円
25～29歳	497.51万円
30～34歳	604.24万円
35～39歳	704.28万円
40～44歳	755.6万円
45～49歳	823.14万円
50～54歳	788.22万円
55～59歳	919.24万円

参考：職業情報提供サイト（日本版O-N ET）jobtag「Webマーケティング」（参照 2025-10-20）

20～24歳（373.94万円）から30～34歳（604.24万円）にかけて、約230万円も年収がアップしています。これは実務経験の積み重ねやスキル・資格の取得によって評価が高まり、昇給につながると考えられるからです。

また、40代以降も安定して収入が伸び続けています。、実績による基本給や賞与額のアップ、役職への昇進で収入が伸び続け、キャリアを積むことでさらなる高収入を期待できるでしょう。

【性別】マーケティングの平均年収

Webマーケティングの平均年収は、女性よりも男性のほうが高い傾向にあります。

以下の表は「（きまって支給する現金給与額×12カ月）+年間賞与その他特別給与額」で男女別の平均年収を算出したものです。

性別	平均年収（千円）	きまって支給する現金給与額（千円）	年間賞与その他特別給与額（千円）
男女計	6,907.1	444.0	1579.1
男	7,695.2	488.1	1838.0
女	5,772.6	380.5	1206.6

男性の平均年収が約769.5万円なのに対して、女性の平均年収は約577.2万円となっており、男性の方がおよそ200万円高い水準です。

この年収差には、女性が出産や子育てなどで時短勤務や非正規雇用を選択するケースが多いこと、また管理職への登用率の違いなどが影響していると考えられます。

しかし、これはWebマーケティングに限った話ではなく、スキルと実績で成果を出し続ければ、年齢や性別に関係なく評価され、高収入を得られる可能性が十分にあります。

【地域別】マーケティングの平均年収

Webマーケティングの収入水準は、地域の経済状況やニーズの高さに応じて変動します。

東京都と政令指定都市のある道府県のWebマーケティングの平均年収は、以下の通りです。

都道府県	平均年収
北海道	536.7万円
宮城県	522.1万円
東京都	772.1万円
埼玉県	629万円
千葉県	663.2万円
神奈川県	656.8万円
新潟県	418.7万円
静岡県	607.2万円
愛知県	595.6万円
京都府	570.6万円
大阪府	613.6万円
兵庫県	632.5万円
岡山県	521.3万円
広島県	589.9万円
福岡県	587.3万円
熊本県	622.2万円

参考：職業情報提供サイト（日本版O-NET）jobtag「Webマーケティング」（参照 2025-10-20）

Webマーケティングの平均年収は東京、神奈川、千葉、埼玉といった関東圏が高水準であり、特に東京都は他を圧倒しています。

最も低い新潟県（418.7万円）と比較すると、年収差は353.4万円と大きな開きがあります。
これは、都市部に企業数が集中し、Webマーケティング人材の需要と競争が高いため、地方よりも給与が高めに設定されやすいことが要因として考えられます。

Webマーケティングで年収アップを目指すなら、勤務エリアも慎重に検討しましょう。

マーケティングの平均年収が高いと言われる理由

Webマーケティングの平均年収は約690.7万円で、全国の給与所得者の平均年収約460万円と比較しても高い傾向にあります。

Webマーケティングの平均年収が高いと言われる理由は、以下の通りです。

市場拡大により需要が高まっているから
専門性知識やスキルが高く評価されているから
給与水準が高いマーケターが平均年収を上げているから

3つの理由について、詳しく解説します。

①市場拡大により需要が高まっているから

現代のデジタル化の加速に伴い、Webマーケティング業界は市場規模が拡大しています。

それにより企業のデジタルマーケティング予算は過去最高を更新、2024年第一四半期には5,500億円にのぼり、従来のオフラインマーケティング予算を上回り始めたことからも、その勢いが分かります。

Webマーケティングのニーズは高まる一方ですが、経験者が少なく、日本人をターゲットにした広告制作では外国人採用が難しいことから、優秀な人材を確保するために、給与水準も高くなっていると考えられます。

②専門性知識やスキルが高く評価されるから

Webマーケティング職は、Webに関する知識はもちろん、データ分析力やマーケティング戦略の設計能力といった専門的な知識・スキルが高く評価される傾向にあります。

Web集客や企業認知の拡大といった業務は、成果が企業の収益に直結します。企業が競争力を維持・向上させるうえで、Webマーケターは非常に重要なポジションであり、その価値が給与に反映されていると言えるでしょう。

③給与水準が高いマーケターが平均年収を上げているから

Webマーケティングの年収は、業界や企業規模によって大きく左右されます。
特に給与水準が高いIT・通信業界、金融・保険業界、電子機器メーカーなどのWebマーケターが平均年収を押し上げている傾向にあります。

また、Webマーケターは外資系企業でも活躍の場があります。外資系は成果主義が一般的で、高い英語力や専門スキルが求められる分、実績次第でさらなる高収入を得るチャンスがあります。

マーケティングで年収の高い業界ランキング

Webマーケティングで年収の高い業界をご紹介します。

ここでは、「RECRUIT AGENT」に掲載されている「マーケティングの業界別想定年収」をもとに、ランキング形式でまとめています。

順位	業界名	平均年収
1位	金融・保険業界	725万円
2位	機械・電機業界	675万円
3位	IT・通信業界	662万円
4位	医療・医薬業界	650万円
5位	Web・インターネット業界	640万円

参考：RECRUIT AGENT「マーケティングの想定年収」（参照 2025-10-20）

事業規模が大きく利益率の高い業界は、クライアントが富裕層や大企業であるケースが多く、マーケティング施策に積極的に投資する傾向があります。そのため、給与水準も高めに設定されやすいです。

最も高いのは金融・保険業界の725万円です。この業界は顧客獲得・維持の競争が激しく、積極的にデジタルマーケティング戦略を導入している企業が多いのが特徴です。

こういった背景により、専門的なスキルが求められ、給与が高くなる傾向にあります。

Webマーケティングで年収アップを狙うなら、平均年収の高い業界を狙うのも手です。

マーケティングで稼げる人の特徴

Webマーケティングには分析力やプロジェクト管理能力など、さまざまなスキルが求められます。

Webマーケティングで稼げる人の特徴は、以下の3つです。

物事を論理的に分析できる人
好奇心が強くトレンドに敏感な人
コミュニケーション力やリーダーシップがある人

それぞれの特徴について、詳しく解説します。

①物事を論理的に分析できる人

Webマーケティングでは、客観的なデータをもとに戦略を立て、周囲を納得させる能力が求められます。

起きている事象に対して、クリティカルに効果のある施策を考える力や、数字・データから物事を分析する力も欠かせません。

また、上司や関係部署と今後の方針をロジカルに議論する場面も多いため、論理的思考力が高く評価される傾向にあります。

②好奇心が強くトレンドに敏感な人

Webマーケティングの世界は、トレンドの変化が目まぐるしいです。

たとえば、SEOのアルゴリズムや広告プラットフォームの仕様は頻繁にアップデートされますし、新しいSNSやテクノロジーも次々と登場します。

一度身につけた知識だけでは通用しません。長く活躍し続けるには、常に最新情報をキャッチアップする姿勢が欠かせません。

好奇心が強くトレンドに敏感な人は、常に新しい情報をキャッチし、知識やスキルをアップデートし続けられるため、Webマーケティングの分野で活躍できるでしょう。

③コミュニケーション力やリーダーシップがある人

Webマーケティングの仕事は一人で完結することはほとんどなく、社内外の人を巻き込みながらプロジェクトを進める必要があるため、高いコミュニケーション力とリーダーシップが求められます。

クライアントや上司との対話、他部署や取引先などとの連携が多く、相手の意図を正確に理解する傾聴力と、自分の考えを明確に伝える伝達力が重要です。

高いコミュニケーション力とリーダーシップがあれば、プロジェクトをスムーズに進められ、評価や年収アップにつながりやすいです。

マーケティングで稼げない人の特徴

Webマーケティングは専門的な知識やスキルが求められることから、以下のような特徴を持つ人は活躍するのが難しく、思うように稼げない可能性が高いです。

スキルアップの意欲が低い人
変化に対応するのが苦手な人
試行錯誤することに抵抗がある人

3つの特徴について、それぞれ詳しく見ていきましょう。

①スキルアップの意欲が低い人

Webマーケティングでは、常に最新のSEO対策や広告運用の手法、トレンドへの理解が求められます。

情報のアップデートを怠ると、消費者やクライアントのニーズに応えられず、成果につながりにくくなります。

受け身の姿勢で学習意欲が低い人は、成果を出すことが難しくなり、収入面でも差がつきやすいでしょう。しかし、裏を返せば、自発的に学ぶ姿勢さえ持てれば、年齢に関係なく成長できるということです。

②変化に対応するのが苦手な人

Webマーケティングで成功するためには、最新の市場データやトレンドなどをこまめに収集し、変化に対して柔軟に対応する必要があります。

市場データやトレンドは常に変動しています。変化を嫌い、現状維持を望む人は、急速に変わる環境にストレスを感じやすく、新しいスキルや経験を積むチャンスを逃してしまいます。

Webマーケティングは、変化こそがチャンスと捉え、柔軟に対応できる適応力が求められる分野です。

③試行錯誤することに抵抗がある人

Webマーケティングは「明確な正解」がありません。
「仮説を立てる→検証する→改善する」という試行錯誤の繰り返しが不可欠です。

そのため、自分で物事を整理して道筋を立てることが苦手な人や、指示待ちの受け身の姿勢、決められた手順以外を好まないルーティンワーク志向の人には、変化の多い業務や柔軟な対応が求められるこの環境は、ストレスになりやすいかもしれません。

Webマーケティング職に興味がある場合、まずは小さく仮説を立てて挑戦することから始めてみましょう。

マーケティングで年収・給与を上げるポイント

Webマーケティングで年収・給与を上げる方法はいくつかあります。

専門知識やスキルを高める
スキルを磨いて社内で昇進する
より給与が高い企業に転職する
副業や独立などでキャリアの選択肢を広げる

上記4つのポイントについて、詳しく解説します。Webマーケティングで年収アップを目指したい方はぜひ参考にしてみてください。

①専門知識やスキルを高める

Webマーケティングでは、スキルや経験がそのまま市場価値に直結し、年収アップにつながりやすいです。

たとえば、次のような需要の高いスキルを磨くことで、年収交渉の強力な材料になります。

データ分析
リスティング広告運用
SNSマーケティング戦略

また、「ウェブ解析士」や「Webアナリスト検定」といった資格を取得すれば、担当できる業務の範囲が広がるだけでなく、より年収の高い企業や職種への転職にも有利になります。

年収を上げるには、実務経験を積んだり資格を取得したりして専門性を高めることが重要です。

②スキルを磨いて社内で昇進する

Webマーケティング職で高収入を得るには、社内での昇進も重要なポイントです。

チームリーダーとしてマネジメントや戦略設計、意思決定に関わる経験を積み、管理職へとステップアップすることで、大幅な年収アップが見込めます。

近年は単なる施策運用スキルよりも、中長期的な「戦略構築」ができる人材が評価される傾向にあります。

そのため、チームマネジメント能力を磨き、リーダーシップを発揮できるポジションを目指すことが年収アップには欠かせない要素です。

③より給与が高い企業に転職する

Webマーケティング職の給与水準は業界や企業によって大きく異なります。

一般的に企業規模が大きくなるほど、マーケティング予算やプロジェクトの規模も拡大し、それに伴いWebマーケターの年収も高くなります。特に金融・保険、IT関係、外資系などはWebマーケターの年収が高い傾向です。

そのため、給与水準が高い企業に転職するのも、年収を上げるうえで重要な決め手です。

スキルを磨いてこれらの企業に転職できれば、大幅な年収アップを狙えます。

④副業や独立などでキャリアの選択肢を広げる

副業やフリーランスとしての独立は、収入の上限を大きく広げる選択肢です。
高単価案件を受けたり、複数の案件を同時に担当したりすることで、収入の上限を大きく広げられます。

特にフリーランスとして独立すれば、自分のスキルや実績に応じて報酬を設定できるため、会社員時代より稼げる可能性もあります。

ただし、フリーランスとして成功するには営業力や人脈が重要です。そのため、まずは会社員として経験と実績を積んでから独立するケースが多いです。

マーケティングで年収アップを目指す際の注意点

Webマーケティングで年収アップを目指すには、以下の点に注意が必要です。

柔軟にキャリアビジョンを描く必要がある
常に市場変化やトレンドに対応しなければならない
数字での成果を求められプレッシャーを感じやすい

それぞれの注意点について、詳しく解説します。Webマーケティングで稼ぎたい方は、しっかり押さえておきましょう。

①柔軟にキャリアビジョンを描く必要がある

Webマーケティング業界は変化が激しい環境のため、あらかじめ明確な目標を定め、目標達成に必要なスキルを主体的に磨き続けることが欠かせません。

また、柔軟に対応できるように、Webマーケティングに関する幅広い知識習得に努め、短期・長期の両方でキャリアビジョンを持っておくのも大切です。

特に未経験・異業種からのキャリアチェンジの場合、いきなり理想のポジションに就くのは難しいため、段階的にスキルと経験を積み重ねていく必要があります。

②常に市場変化やトレンドに対応しなければならない

Webマーケティングの世界は、デジタル技術の進化や消費者のニーズの変化が非常に速く、常に最新情報をキャッチし、トレンドを的確に捉えて迅速に対応する力が求められます。

アンテナが張れていて、市場やトレンドの変化をキャッチできる人ほど、高い成果を出しやすく、結果的に年収アップにもつながります。そのため、勉強会への参加や最新情報のチェックなど、日常的に知識をアップデートし続ける姿勢が重要です。

③数字での成果を求められプレッシャーを感じやすい

Webマーケティング業界は成長性が高い一方で競争が激しく、成果が数字でシビアに評価される厳しい面があります。

特に毎月1,000万円以上の広告予算を預かるようなクライアントを担当する場合、結果がシビアに見られ、他社がより魅力的な提案をすれば簡単に契約を乗り換えられてしまうこともあります。
一方で、結果を出せば、それが年収やキャリアアップにつながるやりがいのある世界でもあります。

この業界で成功するには、常にスキルを磨き、成果を出し続けなければならない重圧があることも把握しておきましょう。

マーケティングで求人を探すのにおすすめなエージェント

待遇・条件の良いWebマーケティングの求人を探すなら、以下の転職サービスを活用するのがおすすめです。

リクルートエージェント	業界最大級の求人数を誇り、Webマーケティングからブランドマーケティングまで幅広い職種の求人を網羅している転職エージェントです。豊富な選択肢のなかからキャリアプランに合った求人を見つけられます。
ウィンスリー	デジタル＆マーケティング分野に特化した転職エージェントです。大手企業の優良案件を中心に扱うほか、実務経験が豊富なコンサルタントが多数在籍しているため、専門的な知見に基づいたサポートを受けられます。
マイナビITエージェント	IT・Web業界に特化した転職エージェントで、20～30代の若手向け求人が豊富です。未経験・第二新卒にも対応しており、丁寧なキャリア相談を受けながら自分に合った企業を見つけられます。

Webマーケティングに特化したサービスや求人数が多い転職サイトを活用することで、高年収の企業とマッチしやすくなります。

業界知識のあるエージェントのサポートにより、転職活動を効率良く進められるでしょう。

マーケティングと似た稼げる仕事3選

Webマーケティングを目指すのが難しいと感じたら、以下のようにWebマーケティングに似た仕事に目を向けてみるのも一つの方法です。

アカウントプランナー
Webディレクター
Webコンサルタント

ここでは、Webマーケティングの経験やスキルを活かしやすく、収入アップも目指せる仕事を3つご紹介します。

①アカウントプランナー

アカウントプランナーは、企業の広告出稿に伴う企画や営業を担当する職種です。広告出稿に関するサポートを行うため、働きながらデジタルマーケティングの知識を身につけられます。

Webマーケティングの求人では、広告会社の勤務経験やマーケティング経験が求められるケースが多い傾向にあります。アカウントプランナーとしての経験を積んでいくと、知識やスキルが身につき、将来的にWebマーケターへの転職を目指すことも可能です。

アカウントプランナーの求人をチェックする

②Webディレクター

Webディレクターは、Webサイト制作におけるプロジェクト全体の統括を担う職種で、案件の受注からサイトの企画・設計や制作進行、運用まで幅広く指揮します。

案件全体のディレクションを手がけたい人や、チームで成果を出す役割に挑戦したい人におすすめです。

案件規模や経験、保有する資格によっては、年収1,000万円以上も狙えます。Webマーケティングの経験を積んでからキャリアアップすると、年収アップが期待できるでしょう。

Webディレクターの求人をチェックする

③Webコンサルタント

Webコンサルタントは、Webに関する戦略立案から改善策の実行までを担い、クライアントの成果向上に直結する職種です。経営戦略にも深く関わる分、クライアントの売上に大きな影響を与えるため、高収入を得られる可能性があります。

また、Webマーケティングの知識を活かすだけでなく、クライアントとの対話や調整など高度なコミュニケーション力も求められるので、人との関わりが得意な人に向いています。

Webコンサルタントの求人をチェックする

マーケティングで稼ぐには分析力や知識のアップデートが重要！

Webマーケティングは平均年収が約690.7万円と全職種の平均年収に比べて高く、稼ぎやすい職種です。

Webマーケティングで年収アップを目指すには、以下のような方法があります。

専門知識やスキルを高める
スキルを磨いて社内で昇進する
より給与が高い企業に転職する
副業や独立などでキャリアの選択肢を広げる

市場やトレンドの変化が激しい業界なので、常に最新情報をキャッチし、知識やスキルをアップデートすることが重要です。

専門性を高め続けていけば、Webマーケターとして長期的に活躍し、年収アップが期待できます。

著者情報

シュウジ: 兵庫県生まれ。都内の私立大学卒業後、パチンコにハマって単位を落とすも、一浪して大学を卒業。派遣社員として工場で働きながら、副業としてナイト系ドライバーやせどりを始める。
本業に嫌気がさし、転職を決意し資格取得に励む。奇跡的に大手人材会社に入社し、給料が倍になり人生が変わる。人材業界でさまざまな職業や経歴を持つ人々との交流を通じて知識を蓄え、2023年にブログ「仕事図鑑」を開設。

マーケティングの年収まとめ！稼げる人と稼げない人の特徴と年収アップのコツ

マーケティングの平均年収は約690.7万円

マーケティングの収入内訳

【年齢別】マーケティングの平均年収