ISFP(冒険家)の適職は?向いてる仕事と強みの活かし方

ISFP(冒険家)の適職は?向いてる仕事と強みの活かし方
  • ISFPと診断されたけど、ISFPの適職って何?

  • ISFPの強みと、それを活かせる職場の特徴が知りたい!

本記事では「16Personalities test」の特性論に則って、ISFP(冒険家)の適職を詳しく解説します。

相性の良い上司や同僚の特徴、マッチする職場環境なども紹介するので、ISFPの特徴や仕事における強みを理解して、今後のキャリア形成をスムーズにしましょう。

  • ぜひ自分の性格に向いている適職を探すヒントにしてみてください。

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ISFP(冒険家)の基本的な性格と特徴

ISFP(冒険家)の基本的な性格と特徴

ISFP「は「内向型(I)」「感覚型(S)」「感情型(F)」「知覚型(P)」の4つの特性を併せ持つ性格タイプです。

想像力があり、自由な精神と探求心を持つことから、日本語では「冒険家タイプ」と呼ばれています。

ここでは、ISFPの性格の特徴についてご紹介します。

ISFPは想像力が豊かで何事にも意欲的

ISFPは好奇心旺盛で自由な発想をもとに物事を考えられるタイプです。

仕事・プライベートを問わず幅広い物事に対してアンテナを張り、考えるよりも先に積極的にチャレンジしていく行動力もあります。

興味を持つ対象が幅広い上に行動力や柔軟性もあるので、もともとインドア派だった人がある日急にアウトドアの趣味に興味を示し、ガラッと行動が変わって周囲を驚かせたりするなんてケースも珍しくありません。

また、ISFPは自分の感覚や世界観を大切にする一方で、他者への関心が強く誰に対してもフレンドリーで、感受性や理解力も高いという特徴を持っています。

ただし、他者との調和を重んじながらも、根本的には自由を好むマイペースな性格なので、大人数のチームで集団行動をしたり、細かいスケジュールに沿って作業を進めたりするのはあまり得意ではない傾向があります。

なお、日本の全人口のうちISFPが占める割合は6.74%で、国内で7番目に多いタイプです。

ISFP-A(自己主張型)とISFP-T(慎重型)の違い

「16Personalities test」の診断結果は16タイプに加えて、自己主張型(Aタイプ)と慎重型(Tタイプ)に分類されています。

ISFP-A(自己主張型)は、基本的に考え方がポジティブ寄りで、自ら考えてどんどん行動を起こせるタイプです。周囲の人に頼られることも多く、リーダーシップ型の人が多いです。

しかし、自己肯定感が高いからこそ自己主張が強くなり、自信過剰気味になってしまうところがあります。目先の目標を重視しすぎて、細かいポイントや周囲の意見を見逃さないように注意する必要があるでしょう。

対してISFP-T(慎重型)は、共感力が高く努力家の人が多いです。他者の気持ちや痛みを理解して誰にでも優しく接しつつ、努力を惜しまず真面目に仕事に取り組みます。

このような姿勢が評価されて職場で重要な仕事や役割を任されやすいですが、敏感な気質を持つために周囲からの評価や意見を気にしすぎてしまい、自分が思うようにすぐに行動できない場合も少なくありません。

適職を探す際は、自分のタイプの特徴までよく考慮しましょう。

仕事におけるISFPの強み

仕事におけるISFPの強みは、以下の4つです。

  • チャレンジ精神が旺盛
  • 偏見なく柔軟に行動できる
  • 想像力が豊かでアイデアが豊富
  • 情に厚く協調性が高い

ISFPはチャレンジ精神や情熱、想像力があり自ら進んで行動できるだけでなく、人に関する関心も強く、感受性・協調性がある点も強みです。

ISFPのこのような強みがどのように仕事に活かせるのか、具体的に解説していくのでぜひご覧ください。

ISFPの強み1:チャレンジ精神が旺盛

ISFPは、好奇心が強くチャレンジ精神が強いです。新しい取り組みや知らない世界への挑戦は、ISFPにとってわくわくするものであり、尻込みしてしまう対象ではありません。

自ら考えて新しいことにチャレンジしていくだけでなく、難しい局面でも諦めずにチャレンジを重ねられます。

表向きは親しみやすく穏やかですが、ISFPは心の内に熱い情熱を秘めている人が多いです。一度心に火がつくと、納得できる結果が得られるまで熱中し続けます。情熱的な仕事ぶりで、求められる以上のパフォーマンスを発揮しやすいのも、仕事におけるISFPの強みと言えます。

また、ISFPには負けず嫌いな一面があるため、上手くいかなかったり失敗続きだったりしてもモチベーションが衰えません。それどころか悔しさをバネにさらなる努力を重ねて試行錯誤し、最終的には自身の成長や大きな成功へつなげます。

前例のない状況はもちろん、困難な状況にも果敢に挑み、自身の苦手を克服するためのチャレンジに前向きなので、人よりも早く経験やスキルを積んで成長できる傾向にあります。

チャレンジ精神が求められる仕事やチャレンジしやすい環境が整備された職場を選ぶと、ISFPが持つこの強みを最大限に活かして活躍できるでしょう。

ISFPの強み2:偏見なく柔軟に行動できる

ISFPは自由で独特な世界観を持っているがゆえに他者に対しても偏見がなく、多様な生き方や意見を尊重できる点も特徴です。

しきたりや伝統に縛られることなく、常に自分で考えて行動し、誰に対しても分け隔てなく接します。

また、ISFPはその場の状況に応じて行動できる柔軟性が高いタイプなので、当初の想定と異なる事態が生じた場合も、すぐにリカバリー案を考えて実行に移します。何か問題が起きたときも、大きな問題になる前に食い止められる可能性が高いです。

さらに、ISFPは順応性が高く、新しい環境での仕事に対しても、いち早く環境に慣れて能力を発揮しやすいタイプでもあります。時と場合に応じて人とコミュニケーションを取ることもできるため、仕事においても、幅広い社員から信頼されます。

新規チームを取りまとめるリーダーの資質もあり、ISFPは社内外を問わず高い評価に繋がりやすい人が多いと言えるでしょう。

ISFPの強み3:想像力が豊かでアイデアが豊富

ISFPは想像力が豊かで、これまでになかった視点や発想から斬新なアイデアを湧かせるのが得意です。さらに、「自分のアイデアが本当に良いものなのか」「どこかに落ち度はないか」など、徹底的に探究することも好みます。

アイデア力に加えて探求心にも優れているので、仕事においても実現不可能な単なる思いつきで終わらず、ひらめきをちゃんと形のある商品やサービスに昇華させられるでしょう。

ユニークなアイデアや新たな発想を豊富に持ち、新しいことに特に強い興味を示しやすいため、特にクリエイティブな仕事や新商品・サービスの開発をする仕事などに適任です。

また、「どうすれば求める成果を得られるか」「どうすれば問題解決できるか」などの難しいテーマも柔軟に受け止めて次々にアイデアを出せるので、マーケティング力や問題解決能力が必要な場面でも強みを発揮できるでしょう。

柔軟な発想で0から1を生み出せるISFPは、仕事で革新的な提案をして周囲から「天才」と一目置かれることも多いです。

ISFPの強み4:情に厚く協調性が高い

ISFPは負けず嫌いで、仕事においては競争心を出す場合もありますが、そもそもの気質としては協調性がある平和主義者です。

他者との調和を大切にしてできる限り対立を避けようとし、情に厚いので自分を顧みずに相手を思いやることができます。

また、感受性も高く、他者の感情やニーズに敏感に反応するのがISFPの特徴です。会話中も「相手が自分に何を求めているか」を無意識のうちにキャッチして要求に応えるので、誰とでも良好な関係が築けるでしょう。

自由奔放な要素も持ちつつ、必要に応じて周囲と協力しながら仕事を進められるISFPは、組織やチームのバランサー的なポジションを担うケースも多いです。自分と異なる立場、意見を持つ人たちも尊重できるため、周囲の人間関係にトラブルが生じた際には仲裁役として活躍できる素質があります。

ISFPが持つこの強みは、チームの一員として活躍する際に活かせる他、部下を抱える上司となった際にも使いどころが多いはずです。

仕事におけるISFPの弱点

仕事におけるISFPの弱点は、以下の3つです。

  • 長期計画が苦手
  • ルーティンワークが苦手
  • マイペースゆえに誤解されやすい

ISFPは情熱的で刺激を好むといった長所が、働く上では足かせになりやすいという特徴をいくつか持っています。しかし、前もって自分の弱点を把握しておけば対策も立てられ、上手く短所を補えるでしょう。

ここでは、ISFPの弱点を解説します。

ISFPの弱点1:長期計画が苦手

ISFPは好奇心が強い反面、長期にわたって情熱が続きにくい傾向が強いです。

臨機応変な対応には向いていますが、長期間かつ計画的に仕事を進める仕事となると、途中で飽きてしまってストレスを感じやすいです。たとえ事前に計画を立てていても、状況が変われば計画を見直して変更してしまうことが多いタイプでもあります。

また、そもそもISFPは自由を好み、束縛や制約が多い環境が苦手でもあるので、細かい計画に従い続けるのは得意ではありません。

そのため、中長期的な計画を立案したり、他人が立てた契約やルールを守ることを厳守したりする仕事はあまり向いていないと言えます。

長期的な案件は「一つの大きな計画」と捉えるとどうしても飽きやすいので、長期にわたる仕事をする際は計画を細分化して「小さなステップ」をいくつも作るのがおすすめです。こうすることで、ステップごとに得られる達成感が良い刺激になり、飽きにくくなります。

ISFPの弱点2:ルーティンワークが苦手

持ち前の柔軟性・行動力を活かして動くことを好むISFPにとって、同じ作業を繰り返すルーティンワークや、義務感から生じるタスクは、どうしても刺激不足に感じてしまうケースが多いです。

ルーティンワークが定例化してしまうと、次第に興味を失って集中し続けるのが難しくなり、飽きてしまう可能性が高いです。

ISFPの特性を考えると、短期集中型の仕事のほうが向いているでしょう。

とは言え、業務量の違いこそあるものの、どのような仕事にもルーティンワークはあります。

ISFPがルーティンワークを求められたときは「ここまでやったら休憩する」「別の仕事と交互に行う」「より効率化できる方法を考える」といったように、自分なりの区切りを作ったり、より良い作業の仕方を考えたりと、飽きない工夫をすることが大切です。

ISFPの弱点3:マイペースゆえに誤解されやすい

「感情型(Feeling)」の特性を持つISFPは、自分の価値観や感性を大事にするタイプです。また、自分のペースで行動することを好むので、時には周りのペースや意見を気にせずに自分の感覚だけで突き進んでしまう場合もあります。

基本的にISFPは協調性や社交性がありフレンドリーな気質ではあるものの、本質は内向的で自由を重んじる性格です。そのため、自分の意見や感情を他者に伝えるのは苦手な傾向にあります。

自分を信じて行動できるのは長所ですが、頻度が高いとチーム内での孤立につながりやすいです。

また、他者との対立を避けたいという想いから自己主張は弱めなので、周りに自分の考えが伝わらずに誤解されてしまう可能性も懸念されます。加えて、感受性が強くナイーブな一面もあるため、人間関係でストレスがかかったり、他人に批判されたりするような状況になると、自ら他人との交流を断ってしまうケースもあります。

仕事では自分のペースや感覚を優先させすぎないように意識し、他者への報連相をまめに行うことを心がけるように意識しましょう。

ISFPの自己PR例文をご紹介

ここでは、ISFPが持つチャレンジ精神や創造力・想像力といった強みをアピールする自己PR例文を紹介します。

自己PRでは、どのような長所があるかを見られるだけでなく、情報をわかりやすく伝える力があるかもチェックされています。

内容・文面ともに魅力的な自己PRを作って、就職活動を有利に進めてください。

例文1:チャレンジ精神をアピール

何事にも好奇心を持って、臨機応変かつ自発的にチャレンジできるのは、ISFPの強みです。チャレンジ精神によって得た学びや成功も伝え、具体的な自己PRを仕上げていきましょう。

【例文】
新しい環境にも臆さず飛び込める「チャレンジ精神」が私の強みです。

大学時代は、塾講師のアルバイトを継続しながら、イベントスタッフや飲食店、倉庫内の検品作業などの短期アルバイトにも挑戦しました。
学生の間はさまざまな仕事を体験できるチャンスだと考え、短期のアルバイトでは毎回あえて異なる業種にチャレンジするようにしていたのが目的です。

短期のアルバイトでは初めての経験で上手くできない作業もありましたが、困ったことやわからないことはすぐに先輩に聞くよう心がけ、いただいたアドバイスをメモして定期的に見返していました。

その結果、仕事中は常に「早く一人前になるには何をすべきか」「より良いパフォーマンスをするために足りないものは何か」を考えるようになりました。
また、それまでのアルバイトの経験を活かして、別のアルバイトの際も知識を応用して対応しようという柔軟性も高められたと思っています。

貴社でもこの強みを活かして成長するための挑戦を続け、実績を残していきたいです。

例文2:創造力・想像力をアピール

ISFPが持つ想像力を活かした独自のアイデア力やクリエイティブ性もアピールポイントになります。

長所が発揮された具体的なエピソードを交えると、説得力が増し、相手に好印象を与える自己PRになるでしょう。

【例文】
私の強みは、豊富なアイデアを活かした創造力がある点です。

たとえば、前職でマーケティングの仕事をしていたとき、新たな開発プロジェクトに取り組むにあたって、社内のプレゼンコンテストにエントリーしたことがありました。
そこで、生産管理責任者とコミュニケーションを取りながら市場動向をリサーチし、さらに海外の事例などをもとにアイデアを出し、実現性の高さと顧客のニーズを両立させた商品の製品化を提案したところ、優秀賞に選ばれました。

開発が実現した商品は、競合とは異なるユニークさで人気を集め、今も年間〇〇〇万円を売り上げるヒット商品となっています。
このように「顧客のニーズを汲み取る想像力」と「革新的なコンテンツを生み出す創造力」を併せ持ち、新しいものを一から作り出せるのが、私の武器です。

貴社に入社した際は、この強みを活かして新たな視点やアイデアを提供し、事業に貢献したいと考えています。

ISFPの世間のイメージと周囲に与える印象

一般的にISFPは「積極的で高い創造力を持つ冒険家」というイメージを持たれています。

しかし、個人の印象は置かれる立場によっても変わります。ここでは、ISFPに対する世間のイメージと周囲に与える印象を「チームメンバー」「リーダー」としての視点から見ていきましょう。

チーム内のISFPはアイデアマンで新しい風を吹かせてくれる人だと評価される

ISFPは高い行動力と想像力を持ち、停滞気味の職場に新しい風を吹かせてくれるきっかけになってくれると評価されるタイプです。

アイデアが豊富でこれまで出てこなかった提案をいくつも出してくれたり、それを実行する行動力もあり自発的に動いてくれたりするので、周りから「頼りになる」「あの人ならやってくれる」と尊敬されることが多いです。

また、行動力や想像力が高い一方で、偏見に基づいた他者に不快感を与える言動が少ないので、チーム内においては「安心感がある」「信頼できる」と思われ、相談を持ちかけられる場合も多いでしょう。

感受性が強く、相手が求めていることを察せるスキルもあるため、職場内の雰囲気がピリピリしていても、その場にISFPがいればすぐに状況を察知して平和な空気に持っていってくれる存在です。

リーダーとしてのISFPは共感力が高く親しみやすい人と見られる

ISFPがリーダーになった場合、感受性・共感力の高さから「親しみやすいリーダー」と認識されます。

また、ISFPのリーダーは、自由を好む気質が強いものの無理はしない傾向にあるので、部下に対しても堅実的な目標を掲げて過剰な期待をしません。

ただしISFPには「マイペースで計画的に物事を進めるのが苦手」「調和を重んじた結果、決断を先延ばしにしてしまう」といった一面もあります。そのため、場合によっては部下からネガティブな印象を持たれるかもしれません。

「部下に示した目標や計画を変更する際はきちんと意図を共有する」「物事や決断には期日を設け自分を上手くコントロールする」といった点を意識すれば、より多くの部下から慕われる存在になれるでしょう。

ISFPと相性が良い相手の特徴

ISFPと相性が良いタイプは以下の通りです。

  • ENFJ(主人公)
  • ESFJ(領事)

ISFPは「協調性が高い」「想像力や行動力がある」という強みがある一方、「長期計画やルーティンワークが苦手」という弱みも持っています。

そのためISFPは、自由な発想を許してくれたり、同じように他者との調和を大切にしたりする上司や、弱みを補ってくれる計画的な同僚と相性が良いです。

ここでは、ISFPと相性の良い上司・同僚の特徴を解説します。

上司:調和の取れた人間関係を築ける「ENFJ」

ENFJは(主人公)は、周囲の人をリードしながら調和の取れた人間関係を築くのが得意です。

他者との調和を重んじるのはISFPも同じであり、この共通点によりお互いを思いやりながら協力して仕事を進めていけるでしょう。

また、ENFJは他者への理解力が高く、相手の個性・価値観を尊重しながら長所をより伸ばせるようにサポートする力に長けています。そのためENFJタイプの上司なら、規則に縛られるのが苦手なISFPを上手くコントロールしつつ、自由な発想を活かせる環境を提供してくれるはずです。

ENFJの上司がリーダーシップをとってくれれば、ISFPの部下はクリエイティブ性をさらに発揮でき、大きな成果も上げやすくなります。

お互いを大切にしつつも異なる強みで支え合えるので、ENFJとISFPは「上司と部下」というよりも「お互いを補完し合うパートナー」のような関係になり、強い絆が育まれるでしょう。

同僚:計画が得意な「ESFJ」

ESFJ(領事)は、人間関係を重視しつつも計画的に行動するのが得意なタイプです。

ISFPはアイデアマンで共感力が高い一方、計画に沿って行動するのが苦手なので、物事を管理する能力に秀でたESFJタイプの同僚がいれば、弱みを補ってもらえる可能性が高いです。さらに、ESFJは決断力があるタイプのため、ISFPが決断に迷ったときにも力を貸してくれます。

協調性が高く社交的なESFJはISFPに安心感を与える存在であり、ESFJの同僚がいるだけでISFPは心強く思えて、より能力を発揮できるでしょう。

他者のサポートを好むESFJと、独自の感性を持つISFPは、お互いに持っていないものを提供し合えるバランスの取れた関係と言えます。相違点がお互いに魅力的に映って良い刺激となるため、仲間として上手く機能する可能性が高いです。

ただし、お互いの長所の性質上、衝突しないためにはどうしても「ESFJが計画を立ててリードし、ISFPがついていく」という構図になりやすいので、ISFPも積極的に自分の意見を伝えるようにすると、より良い関係が築けます。

ISFPと相性が悪い相手の特徴

ISFPと相性が悪いタイプは以下の通りです。

  • INTJ(建築家)
  • ENTJ(指揮官)

ISFPは自由を重んじて感受性が高いタイプなため、それらの長所の抑制につながりやすい特徴を持つタイプとは相性が悪いです。相性の悪いタイプを把握し、対処法や接し方を考えておきましょう。

ここでは、ISFPと相性が悪くなりがちな上司・同僚の特徴を解説します。

上司:戦略性を重んじ理論的に考える「INTJ」

INTJは(建築家)は、問題解決や効率を重視して感情よりも理論的に行動します。戦略的な行動を好むので、仕事においては成功率を上げるために、チームメンバーの感情に配慮せずに決断を下すことも少なくありません。

対してISFPは、好奇心や感覚を大切にして直感的に行動するので、そもそもの価値観が異なり、相性はあまり良くありません。

INTJタイプの上司にとってISFPの自由な発想や姿勢は理解しがたいものですし、ISFPにとってINTJの合理的な理論は堅苦しく感じます。特性が違い過ぎてお互いを受け入れるのが難しいため、一緒に働くとストレスを感じやすいのです。

また、距離を縮めようとしても、ISFPの感情的な話をINTJは論理的に受け止めるので、いまいち話がかみ合わずISFPが孤独を感じる場合もあります。

INTJが上司になった際は、相手を戸惑わせないよう常に冷静さを意識してコミュニケーションを取ると良いでしょう。価値観の違いから衝突が起こりやすいので、明確に役割分担をしてお互いが自分の役割を全うすることに専念すると働きやすくなります。

同僚:リーダーシップが強い「ENTJ」

ENTJ(指揮官)は計画的で論理的な思考をもとに、強いリーダーシップを発揮するタイプです。感情や直感を重視して自由に動きたいISFPと価値観が真逆なので、ISFPタイプとENTJタイプが同僚として一緒に働くと対立が生まれる可能性が高いです。

ENTJは効率を重視して迅速に仕事を進めることを好み、周囲にも自分と同じ仕事ぶりを要求するため、自由かつ柔軟に仕事を進めたいISFPにとってプレッシャーになります。

特に、共同作業をする場合は計画やビジョンに沿って行動したいENTJと、その場に合わせて臨機応変に行動したいISFPとの間でたびたび意見が割れ、お互いにフラストレーションが溜まるでしょう。

話し合おうにもENTJは自己主張が強い傾向にあるため、ISFPは相手の圧力に負ける可能性があります。

一度関係に亀裂が入ると修復が難しく対立がエスカレートしやすいので、ISFPはENTJの同僚の戦略的な思考を評価しつつも、適度な距離を保って関係を構築するのがおすすめです。

ISFPがマッチする職場環境

ここでは、各職場環境の特徴を詳しく解説していきます。

ISFPがマッチする職場環境の特徴は以下の通りです。

  • チャレンジさせてもらえる職場
  • 仕事に情熱を持っている人が多い職場
  • 自分のペースで働ける職場

自分に合った職場環境で働くと、強みを発揮しやすく仕事で評価される可能性も高まります。適職を探す際は「職種」だけでなく「職場環境」にも目を向けましょう。

1:チャレンジさせてもらえる職場

ISFPは刺激を求めて常に新しいことへの挑戦を好むタイプなため、積極的に自分のアイデアを活かしてチャレンジできる環境がある職場だと能力を発揮しやすいです。

自発的にチャレンジさせてもらえる職場なら、ISFPが持つ豊富なアイデアを実現させやすく、柔軟性を活かして行動できるので、日々刺激を得ながら仕事に打ち込めるでしょう。

特に、ベンチャー企業や社員の平均年齢が若い会社は、社員のチャレンジを歓迎する風潮があります。このような職場は、挑戦に意欲的な人を高く評価する傾向にあるので、ISFPの頑張りが評価されやすく、働くモチベーションを維持しやすいです。

2:仕事に情熱を持っている人が多い職場

ISFPは情熱的で好きな仕事にとことん打ち込める性格のため、自分と似た情熱を持つ人が多い職場環境が合います。

情熱を持つ人が多い職場なら、周囲からも良い刺激を受けられて切磋琢磨できるので、より仕事に熱中でき、能力を活かせるでしょう。

特に、少数精鋭の職場だと、お互いの情熱やビジョンも共有しやすいです。また、社員の士気が高い職場は「全員で協力して大きな成果を得よう」という空気感が強いため、ISFPが持つ協調性も発揮しやすいと言えます。

3:自分のペースで働ける職場

ISFPにはマイペースな一面があり、自由を重んじる気質があります。自分のペースが乱れる他者からの指図や決まり事が多い職場環境は苦手です。

そのため、他者からの干渉が少なく、自分のペースで仕事を進められる職場が向いています。

たとえば、フレックスタイム制やリモートワークのような柔軟な働き方ができる企業を選ぶと、自分のペースを崩さずに働けて仕事に集中できるでしょう。

また、個人の裁量権が大きい社風の職場も、行動力があるISFPの能力を活かしやすいです。縛りが少ない職場なら自由な発想も生まれやすく、真の実力を発揮できる可能性が高いと言えます。

ISFPに向いてる仕事とその特徴

ISFPは「好奇心旺盛でクリエイティブ」「柔軟性が高い」「共感力と協調性がある」などが強みです。

これらの強みを活かしやすい、ISFPに向いてる仕事の特徴は以下です。

  • アイデアや芸術性を活かせる仕事
  • 自分のペースで働ける仕事
  • 他者をサポートする仕事

上記の特徴から考えられる、ISFPの適職例を挙げます。

icon参考

・企画職
・写真家
・料理人
・デザイナー
・イラストレーター
・コピーライター
・美容師
・編集者
・営業職
・カスタマーサポート

写真家、デザイナー、イラストレーター、コピーライターなどの仕事は、アイデアやセンスが求められる仕事で、ISFPのクリエイティブ性を活かせます。ISFPが持つセンスや感性を活かしやすく、情熱を持って自分らしく働けるはずです。

クリエイティブ職は柔軟な働き方ができる職場も多いので、会社に属していても毎日出社を求められない場合があり、比較的自分のペースで仕事を進められるのも特徴です。

また、アイデアマンでもあるため、企画職や料理人、編集者といった仕事も向いています。

そして、共感力・柔軟性が高いISFPは、美容師や営業職、カスタマーサポートのような、人と密に関わり、相手の気持ちを察する必要がある仕事も適職です。顧客と真摯に向き合い、相手が最も必要とするものやサービスを提供できるので、これらの仕事に就くと評価されやすいでしょう。

ISFPが避けたほうが良い仕事とその特徴

ISFPの弱点として「長期計画が苦手」「飽きっぽいところがある」「マイペースゆえに誤解されやすい」などが挙げられます。

これらの弱みから考えられる、ISFPが適性を発揮しにくい仕事の特徴は以下の通りです。

  • 長期計画を立てる必要がある仕事
  • ルーティンワークの仕事
  • 細かいルールや手順に従う仕事

上記の特徴を踏まえて、ISFPが避けたほうが良い仕事をいくつか紹介します。

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・事務職
・清掃員
・人事
・プロジェクトマネージャー
・コンサルタント
・公務員
・会計士
・弁護士
・警察官
・銀行員

事務員や清掃員といった仕事は、型にはまったやり方で同じ作業を繰り返すタスクが多いです。ISFPはルーティンワークが苦手で、独自のアイデアを活かしにくい環境だと能力を活かしづらいため、不向きと言えます。

この他、長期にわたる計画や戦略を立てる必要がある人事、プロジェクトマネージャー、コンサルタントといった職業も、ISFPには難しいかもしれません。

また、公務員、会計士、弁護士、警察官、銀行員といった仕事は、ルールや手順が厳密に決まっていて、自分のペースや発想で柔軟に仕事を進められないという制約があるので、ISFPには合わない可能性が高いです。

ISFPのあるある15選

ISFPの人に多く見られる「あるある」を知ると、イメージが湧きやすく自己理解がさらに深まります。

ここでは、ISFPの人が「あるある」と感じる特徴を以下にまとめました。自分の気質や行動を振り返りながら読み、いくつ当てはまるかチェックしてみてください。

・自由に働けないとストレスを感じる
・新しい経験は心が躍る
・予定外の場面があるとむしろわくわくする
・自分を表現できる場が好き
・日常から現実逃避しがち
・長期的な予定通りに動けないことが多い
・決まっている計画よりもその場の流れを重視したい
・完璧さに欠けていて詰めが甘い
・ルール通りに従うだけではつまらない
・深く狭い人間関係を好む
・周りが落ち込んでいると自分の気持ちも引きずられる
・できるだけ人間関係で波風を立てたくない
・他人の期待にはできるだけ応えたい
・批判されるとものすごく落ち込んでしまう
・社交的と言われるけど感情表現は苦手

ISFPの成功者一覧

ISFPの成功者には、以下のような人がいます。

・ケビン・コスナー(俳優)
・ラナ・デル・レイ(シンガーソングライター)
・ブリトニー・スピアーズ(歌手)
・マイケル・ジャクソン(歌手)
・ジェシカ・アルバ(俳優)
・ジョス・ストーン(歌手)
・ベアトリクス・キドー(キル・ビル登場人物)
・ジェシーピンクマン(ブレイキング・バッド登場人物)
・エオウィン(ロード・オブ・ザ・リング登場人物)
・クレア・リトルトン(LOST登場人物)
・ヒューゴ・レイエス(LOST登場人物)
・テア・クイーン(ARROW登場人物)
・レミー・ハドリー(ドクターハウス登場人物)
・イーディス・クローリー(ダウントン・アビー登場人物)

ISFPに関するよくある質問

ISFPに関するよくある質問を紹介します。

  • ISFPにはどのような業界が向いていますか?

ここでは、ISFPに向いてる業界について解説するので、ぜひ参考にしてください。

Q:ISFPにはどのような業界が向いていますか?

ISFPは自分のセンスやクリエイティブ性を発揮でき、マイペースに働ける柔軟性の高い業界が向いています。

以下のような業界は、特にISFPの価値観を大切にしながら、強みを仕事に活かしやすいです。

  • ファッション
  • 美容
  • 芸能
  • 広告
  • 出版

いずれもクリエイティブなスキルを求められる業界で、想像力を活かして新しいアイデアを出したり、新しい価値観を世に発信できたりする業界です。

しきたりやルールよりも実力が重視され、働き方も自分でコントロールしやすい傾向もあるので、マイペースな一面があるISFPは能力を発揮しやすいでしょう。

ISFP(冒険家)の適職と適性を知り転職に活かそう

ISFPの特性や適職のおさらいをしましょう。

  • チャレンジ精神を持っていて想像力が豊か
  • 感受性が強く平和を重んじる
  • 長期的な計画に準じる仕事やルーティンワークが苦手

ISFPは発想力と行動力を併せ持ち、何事にも積極的に取り組めるタイプです。ISFPが持つ特性はさまざまな業界で求められ、特に芸術性を活かせる仕事や自分のペースで働ける仕事、協調性が求められる仕事などで重宝されます。

ISFPに向いてる職業の例は以下の通りです。

・企画職
・写真家
・料理人
・デザイナー
・イラストレーター
・コピーライター
・美容師
・編集者
・営業職
・カスタマーサポート

もちろん、今回ご紹介した仕事以外にもISFPに合う仕事はあります。本記事を参考にISFPに対する理解を深め、自分にぴったりの職業を見つけてみましょう。

著者情報

シュウジ
シュウジ twitter

兵庫県生まれ。都内の私立大学卒業後、パチンコにハマって単位を落とすも、一浪して大学を卒業。派遣社員として工場で働きながら、副業としてナイト系ドライバーやせどりを始める。
本業に嫌気がさし、転職を決意し資格取得に励む。奇跡的に大手人材会社に入社し、給料が倍になり人生が変わる。人材業界でさまざまな職業や経歴を持つ人々との交流を通じて知識を蓄え、2023年にブログ「仕事図鑑」を開設。

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