社会人として働く男性のなかには、今の仕事が忙しいために暇な仕事への転職をお考えの方もいるでしょう。
暇な仕事はメリットも大きい一方で、実は暇だからこそつらいと感じる瞬間も少なくありません。
ライフワークバランスややりがい、給与など、働くうえで重視するポイントは人によってさまざまです。重視するポイントによって、暇な仕事と忙しい仕事のどちらが向いているのか異なります。
そのため、暇な仕事のメリットやデメリットをしっかり理解したうえで転職を検討することが大切です。
本記事では、暇な仕事の特徴やメリットとデメリットについて解説!おすすめの暇な仕事についても厳選して紹介しているので、忙しくない仕事について詳しく知りたい方はぜひご覧ください。
暇な仕事とは?その特徴を解説
暇な仕事とは、業務量が少ない言わば「忙しくない仕事」のことを指しますが、具体的にどのような仕事が当てはまるのでしょうか。
ここでは、暇な仕事の特徴について解説します。
単純作業が多い仕事
単純作業が多い仕事は、暇な仕事と言われています。単純作業はルーティンワークとも呼ばれており、毎日同じ作業の繰り返しが基本。
マニュアルが用意されているケースが多く、マニュアル通りに作業を進められればいいので、極端に言えば自分で考えたり工夫をしたりせずとも働けます。進め方を都度考える時間が必要ないので、一度作業に慣れてしまえば短時間で作業を終わらせることが可能なため、暇な仕事に分類されているのです。
単純作業が多い仕事は、未経験者でも途中から暇に感じやすくなるほど、特別なスキルや知識が必要ないのが特徴です。
ノルマが設定されていない仕事
ノルマが設定されていない仕事は、時間や数字に縛られることがないので、暇になりやすいです。
ノルマとは、納期や成果・作業量などの数値的な目標のことを指します。ノルマが設けられている場合、一定期間内にノルマを達成しなければならないため、時間的にも精神的にも余裕を持てません。
ノルマが設定されていない仕事であれば、残業が続いたり、目標を達成できない際のストレスに悩まされたりといったリスクも少なく、時間にも心にもゆとりを持ちながら働けます。
顧客対応がない仕事
顧客対応がない仕事は、比較的忙しくない場合が多いです。
顧客対応がある仕事は、単純作業のようにマニュアル通りに働けば良いというわけではなく、顧客一人ひとりに合わせて臨機応変な対応が求められます。
また、トラブルやクレームといったイレギュラーが発生した際も適切かつ迅速な対処が必要なので、人によってはストレスも感じるかもしれません。
顧客対応がない仕事は外的要因でのイレギュラー対応がほぼない分、トラブルに巻き込まれずに自分のペースで働きやすいのが魅力です。
精神的負担が少ない仕事
ストレスがかからない仕事は、効率的に業務をこなせる傾向があるため、時間に余裕が生まれやすいです。
ノルマが設定されている仕事や顧客対応がある仕事は、どちらも人によっては強いストレスを感じやすい職業と言われています。
ほかにも、上司をはじめとした職場の人間関係に悩まされたり、仕事量が多く残業を強いられたりといった、ストレスがかかりやすい環境で仕事をすれば、メンタルの不調を起こし仕事のミスが増えやすくなります。
なるべくストレスがかからない仕事を選べば、余計なミスを防げる分集中して業務に取り組めるので、時間にゆとりができるのが特徴です。
自分のペースで働ける仕事
自分のペースで働ける仕事は、時間配分次第で暇な時間を作りやすいのが特徴です。
その日の業務スケジュールを自分自身で立てられる場合が多く、最終的に納期までに業務が完了できれば問題ないケースがほとんどです。
極端な話をすれば、1日8時間労働とした場合に、4時間以内に1日でやるべき業務を終わらせて、残りの4時間は自分の好きなことをしながら過ごすスケジュールも組めます。
また、自分のペースで働ける仕事は、無理なノルマや理不尽な顧客対応などの外的要因を排除した仕事とも言えます。そのため、急なトラブルによって事前に決めた予定が崩れる心配が少なく、時間に余裕を持って取り組みやすいです。
おすすめの暇な仕事11選
暇な仕事にはさまざまな特徴があることがわかりました。
ここからは、「暇な仕事」と言われる仕事を理由とともにご紹介します。暇な仕事をお探しの方は、ぜひチェックしてみてください。
①事務職
事務職の主な仕事内容は、書類作成、処理、データ入力、ファイリング、電話・メール対応、伝票処理など多岐にわたります。事務職には一般事務、営業事務、貿易事務、医療事務のようにさまざまな種類があります。
事務職は、社員のサポート業務がメインの仕事なのでノルマが発生せず、残業も少ないのがメリットと言えるでしょう。
また、基本的にマニュアルが用意されており、年間を通して同じ業務を繰り返しおこなうルーティンワークが多いです。そのため、基本的なパソコンスキルがあれば未経験でもスタートしやすいのも特徴です。
事務職の平均年収は、280万円~380万円程度です。業種によっても年収にバラつきがあり、医療事務は280万程度、貿易事務は380万円程度が目安となります。
暇な仕事と言われる理由
- ノルマが発生しないため残業が少なく、ライフワークバランスを保てる
- ルーティンワークでマニュアルが用意されている傾向にある
- 特別なスキルがなくても働けるため、未経験からでもスタートしやすい
②総務
総務の主な仕事内容は、社内行事の企画、運営、備品発注や管理、株主総会の企画・運営、施設運営管理、契約管理、電話・来客対応など豊富にあります。組織が円滑に運営できるように各部署のサポートをおこなうのが特徴です。
業務内容は多いものの、定型業務が中心の仕事かつノルマもないため、ライフワークバランスを保ちながら仕事に取り組めます。また、社内で完結できる業務がほとんどで、自分の都合で働きやすいのも魅力です。
総務の平均年収は360万円~490万円程度です。
暇な仕事と言われる理由
- 定型業務がメインなので、自分のペースで働ける
- ノルマが発生しないため残業が少なく、ライフワークバランスを保てる
- 社内業務が多く、スケジュールに融通が効きやすい
③期間工(期間従業員)
期間工(期間従業員)の主な仕事内容は、自動車・電気部品などの製造工場によるライン作業です。部品の組み立てや取り付け、機械加工、点検、品質管理など業務内容は幅広く、正確性とスピード性が求められるので、集中力を保ちながら仕事に取り組める人に向いています。
期間工は、基本的にマニュアルが用意されており、毎日同じ作業を繰り返すルーティンワークのため、特別なスキルや経験がなくても始められるのが特徴です。また、顧客対応もなく、臨機応変な対応を求められにくいので、自分のペースで作業が進めやすい傾向があります。
期間工の平均年収は400万円~500万円程度です。雇用期間が限定されていることもあって、やや高めの給与に設定されている場合が多いです。
暇な仕事と言われる理由
- ほぼすべての業務がマニュアル化されているルーティンワーク
- 顧客対応がなく自分のペースで作業を進めやすい
④社内SE(社内システム企画)
社内SE(社内システム企画)は自社内のシステムに関する管理業務を主としており、自社内のシステム導入や企画、運用・保守、問い合わせ対応などをおこないます。また、システムの予算作成といった技術面以外の仕事も担当します。
基本的に自社の従業員を対象にシステム周りの業務をおこなうため、システム開発を外注しない限り、社外で顧客対応をする機会はあまりありません。
さらに、納期の融通が利く傾向がある点も社内SEならではの特徴です。ノルマに追われる心配が少なく残業も発生しにくいため、ライフワークバランスが整った働き方がしやすいでしょう。
有名求人サイトに記載されている社内SEの平均年収は350万円~520万円程度です。
暇な仕事と言われる理由
- 社内の従業員を対象に業務をおこなうため、顧客対応がほとんどない
- 納期の融通が利きやすく、余裕を持って働きやすい
- 残業が少ない傾向にあるため、ライフワークバランスを保ちやすい
⑤フリーランスエンジニア
フリーランスエンジニアの主な仕事内容は、契約を結んだ企業や顧客の要望をもとに、システム設計や開発、サーバーの設計・運用保守、コーディングといったさまざまな業務をおこないます。エンジニア経験やITスキルがあれば、企業での実務は未経験でも活躍できるでしょう。
フリーランスとは特定の組織に所属せず、個人で仕事を請け負う働き方で、企業でエンジニア経験を積みながらIT系のスキルを身につけた人がフリーランスとして独立するパターンがほとんどです。
フリーランスはすべての作業を一人でおこなうため、人間関係に悩まされることはほとんどありません。また、業務をおこなう時間や休日などのスケジュールを自分で調整できるので、納期にさえ間に合えば自由なペースで仕事を進められるのも特徴です。
フリーランスエンジニアの平均年収は200万円~700万円程度で、人によって年収差が激しい職業です。実力が認められて複数のクライアントから依頼が来るようになれば、年収1,000万円以上を超えるケースもあります。
暇な仕事と言われる理由
- 人間関係のストレスに悩まずに済む
- スケジュール調整ができるため、自分のペースで仕事を進められる
⑥地方公務員
地方公務員とは、都道府県や市町村といった地方自治体で働く公務員のことで、市役所や県庁、公立の小中学校や医療機関、警察署、消防署など勤務地はさまざまです。
地方公務員は職種によって仕事内容が異なりますが、どの職種も地域に密着して人々の生活を支える役割があります。
特に事務系の職種は基本的にルーティンワークなので、マニュアルが用意されていることが多いです。ノルマもなく、自治体や職場によって差はあるものの残業もほぼありません。
また、地域手当や住居手当など福利厚生も充実していて、介護休暇をはじめ休暇制度も整っているため、ライフワークバランスも保ちやすいです。
地方公務員の年収相場は500万円~600万円程度です。景気や業績などに左右されない公務員なので、収入が安定しやすいのもメリットと言えます。
参考:総務省「令和4年地方公務員給与実態調査結果等の概要」(参照 2023-11-09)
暇な仕事と言われる理由
- 基本的に毎日同じ業務を繰り返すルーティンワーク
- ノルマや残業が少なく、ライフワークバランスを保てる
⑦図書館司書
図書館司書は市町村や教育機関などの図書館で勤務し、仕事内容は本の貸出・返却の受付、本の整理・分類・登録、図書資料の発注、広報活動など多岐にわたります。
図書館に関する業務全般を担う図書館司書の業務量はやや多いものの、基本的に同じ業務の繰り返しなので、覚えてしまえば時間にゆとりを持って働きやすいのが特徴です。
また、ノルマもないので、ライフワークバランスを保てるのも魅力と言えるでしょう。
図書館司書の平均年収は約300万円程度、東京都の正規職員求人の初任給は約18万円です。
参考:東京都人事委員会「令和4年度東京都職員Ⅱ類Ⅲ類採用試験案内」(参照 2023-11-09)
暇な仕事と言われる理由
- 毎日同じ業務を繰り返すルーティンワーク
- ノルマがなく、ライフワークバランスを保てる
⑧マンションの管理人
マンションの管理人の主な仕事内容は、マンションの設備点検や敷地内の清掃、入居者や退去者への立ち会い、訪問受付、トラブル発生時などの管理会社への報告などさまざまです。
住人同士のトラブルや要望への対応が必要となるケースもありますが、基本は自分のペースで自由に仕事ができるのでストレスがかかりにくいのが特徴です。日中の勤務が一般的で残業もなく、ライフワークバランスを保ちやすいのもメリットと言えるでしょう。
マンションの管理人の平均年収は資格の有無や、個人契約か会社所属かによって変わりますが、330万円~550万円程度です。
暇な仕事と言われる理由
- 基本的に自由に仕事ができるため、ストレスがかからない
- 残業がないため、ライフワークバランスを保てる
⑨夜間の警備員(ガードマン)
夜間の警備員(ガードマン)の主な仕事内容は、オフィスビルや商業施設などの施設警備、イベントや工事現場での交通誘導です。
警備や誘導といった責任感がある業務ではあるものの、特別なスキルがなくとも始められるので、未経験からでもチャレンジしやすい仕事と言えます。
夜間の警備員は、交通量や人出が多い日中に比べて業務量が少ない傾向にあり、ノルマも発生しないので、気持ちに余裕を持ちながら仕事に取り組めるのが特徴です。
夜間の警備員の平均年収は220万円~350万円程度で、警備員の種類によって収入に差が出ます。
暇な仕事と言われる理由
- ノルマが発生しない
- 日中の警備員に比べて業務量が少なく、自分のペースで仕事ができる
⑪ナイト系ドライバー
ナイト系ドライバーの主な仕事内容は、在籍キャストやスタッフの送迎で、指定された場所まで車で安全に送り届けることが重要視されます。お店によっては、最寄り駅からお店までお客さんの送迎をおこなう場合もあります。
待機中は連絡がすぐにとれる状態であれば基本的に自由に過ごせるため、勤務時間中に暇な時間が発生するというのが特徴です。
ひたすら指示されたとおりに送迎を繰り返す仕事なので、すぐに業務に慣れることができます。
実際私がナイト系ドライバーの副業をやっていたとき、正直結構暇でした(笑)待機中はスマホゲームで遊んだり、当時興味があったせどりの副業について情報収集をしたり、有意義に過ごしてましたね。
ナイト系ドライバーの月収はエリアによって異なります。東京エリアの年収相場は300万円~400万円程度で、正社員の場合は賞与もプラスされるため、さらに年収が高くなる傾向があります。
暇な仕事と言われる理由
- 待機中は自由に過ごせる
- 同じ業務を繰り返すルーティンワーク
- ノルマがないため、心にゆとりを持って働ける
暇な仕事を選んで働く6つのメリット
さまざまな職種に暇な仕事が存在しており、未経験から始めやすい仕事から資格が必要な仕事までさまざまです。
ここからは、暇な仕事を選んで働くメリットについて解説します。暇な仕事を選べば自分にとってどのようなメリットをもたらすのか知りたい方はぜひご覧ください。
時間にゆとりが生まれ、私生活が充実する
暇な仕事なら残業がほとんどなく、プライベートの時間を仕事に充てずに済むため、ライフワークバランスを保ちやすく、生活にゆとりが生まれるメリットがあります。
プライベートな時間を確保できれば、十分な睡眠がとれたり趣味を満喫したりして、自分の好きなように過ごせます。また、家族との時間を長くとれたり友人と交流できたりと人間関係も大切にできます。
私生活を充実させることは、楽しく生きていくうえで重要なポイントです。
考え事をする時間が作れる
暇な仕事なら心にゆとりが持てるため、考え事をする時間が作れるメリットがあります。趣味のことから自分の将来のことなど、仕事以外のさまざまな考えに思考をめぐらせる時間を設けられます。
また、直面している悩みを冷静に解決したり、よりプライベートが充実するための方法を試したりするための新たなアイデアも創出しやすいでしょう。
時間を有効活用できる
仕事の環境によっては、勤務時間内の暇な時間に他の作業がしやすいのもメリットです。企業によっては、業務に関連する作業であれば空き時間を活用しても良いというルールを設けている場合もあります。
ただ暇な時間を持て余すのではなく、キャリアアップのための資格取得に向けた勉強をしてみたり、デスク周りを整理整頓したりして、有意義な時間を過ごす意識を持ってみてください。
精神的負担が少ない
暇な仕事の多くはノルマや顧客対応などで時間に追われることがほとんどないため、精神的負担が少ないメリットがあります。
忙しい仕事はさまざまなプレッシャーが課せられる環境になりがちですが、暇な仕事のようなストレスがかかりづらい環境下であれば、リラックスした状態で伸び伸びと働けるでしょう。
体力を消耗しづらい仕事が多い
暇な仕事は体力を消耗しづらいケースが多いのもメリットと言えます。忙しい仕事は常に考えながら行動せざるを得なかったり、残業が発生する可能性が高かったりすることから、肉体的に疲弊しやすいのが特徴です。
一方、暇な仕事は事務職やマンションの管理人といったあまり体を動かす必要がない職業も豊富なので、肉体的な負担を感じにくいでしょう。
また、ナイト系のドライバーのような待機時間が発生する仕事も休憩時間が長くなる傾向があるため、体力的に疲れにくいです。
責任が軽い傾向がある
暇な仕事は、比較的責任が軽めな業務が多いです。
職種や業務内容にもよるものの、売上や企業イメージに直結するような責任感のある重要なポジションを任されることはほとんどなく、プレッシャーを感じずに仕事に取り組めるのが特徴です。
また、暇な仕事に就くと裁量権が小さくなる傾向にあるため、「結果を求められる業務は苦手」「自分で仕事のやり方を考えるより指示してもらう方が楽」という方にとってメリットが大きいと言えます。
暇な仕事を選んで働く5つのデメリット
暇な仕事にはさまざまなメリットがある一方で、デメリットがある点にも目を向けることが大切です。
ここでは、暇な仕事を選んで働くデメリットについて解説します。
新たなスキルが身につかない
暇な仕事の多くは、マニュアル通りに毎日同じ業務を繰り返す作業が中心です。自分で思考をめぐらせたり臨機応変な対応を求められたりする機会が少ないため、新たなスキルが身につきにくいデメリットがあります。
たくさんの経験を積めず新たなスキルが習得できない環境では、仕事を通じて成長する機会は得られません。マニュアル通りにしか動けない人材はキャリアアップができず、希望通りの転職をすることも難しいので、キャリア形成や収入アップを目指すなら自己啓発が必要不可欠です。
やりがいが感じられない
ノルマや目標が設定されていないことが多い暇な仕事は、仕事へのモチベーションを維持するのが難しく、やりがいを感じにくいデメリットがあります。
ノルマや目標が設定されている仕事はプレッシャーがある分、達成したときに満足感を得られます。また、人と関わる機会が多い顧客対応が必要な仕事は、顧客とコミュニケーションをとりながらサポートすることで、やりがいを感じられるでしょう。
淡々と決まった作業を繰り返すことにモチベーションを維持できない方には、暇な仕事は向いていないと言えます。
時間を持て余すと幸福度に影響する
暇な仕事は、空いた時間を無駄にしてしまうことで幸福度に影響する可能性があります。
内閣府が作成した「幸福度に関する研究会報告」によれば、「自由時間が長い=幸福」ではなく、時間の質も重要であるという内容が記載されています。
たとえ自由にできる時間があってもその時間に退屈や孤独を感じている場合、幸福度が高い状態とは言えません。
暇な仕事に就く際は、事前に空いた時間にしたいことを決めて、退屈や孤独に感じる時間を減らす意識を持ちましょう。
参考:内閣府「幸福度に関する研究会報告」(参照 2023-11-10)
給与が低い傾向がある
責任が軽く業務量もそこまで多くない暇な仕事は、忙しい仕事に比べて給与が低い傾向があります。
給与が高い仕事のほとんどは、責任のあるポジションを担ったり、たくさんの業務量をこなしたりして、より仕事に従事する必要があります。そのため、高収入を目指したいのであれば、仕事内容に対して希望の給与が得られるかどうかで仕事を選ぶのがおすすめです。
ちなみに、おすすめの仕事として紹介したナイト系業界は、全体的に給与を高めに設定している企業が多いです。ある程度余裕を持って働きながら高収入を得られる仕事に就きたい方は、ぜひナイト系業界をチェックしてみてください。
仕事の時間が長く感じる
暇な時間が長ければ長いほど、勤務時間も長く感じやすいデメリットがあります。やることがないときは勤務中に時計を見て「まだこんな時間!?」と時間が経つ遅さに驚いた経験を持つ方も多いのではないでしょうか。
日本心理学会によると、時間が経つのが遅く感じる要因は、時間の経過に意識が向く頻度が高いからと言われています。逆に、何かに熱中して時間の経過を気にしていないときは、時間が短く感じがちです。
暇な仕事は、長く熱中できる作業が少ない傾向があるため、時間経過に意識が向く頻度が高く、勤務時間も長く感じやすいと言えます。
また、勤務時間が長ければ職場の人と接する時間も長く感じやすく、人間関係に不満がある人にとっては余計にストレスに感じる可能性が高いでしょう。
参考:公益社団法人日本心理学会「なぜ時間を長く感じたり、短く感じたりするのですか?」(参照 2023-11-10)
暇な仕事をしているときの有意義な時間のつぶし方
暇な仕事で起こりうるさまざまなリスクを避けるためには、有意義な時間のつぶし方を知っておくことが大切です。
ここでは、暇な仕事をしているときの有意義な時間のつぶし方について解説します。
就業中に業務以外の作業をするのは禁止の職場もあるので、自分の職場で可能な範囲で参考にしてみてください。
片付けをする
勤務中にできた隙間時間は、普段自分が作業する場所の片付けに充ててみるのがおすすめです。
デスクワークの場合、デスクの上に散らばった書類や備品を整理整頓することで、見た目がスッキリするのはもちろん、必要なときに目当てのものをすぐに取り出せるようになって、より業務が効率的に進みます。
また、片付けはオフィス環境を整えるという業務の一環として周りから認識してもらえやすいので、「仕事をサボっている」と疑われるリスクも避けられます。
株の投資やトレードをしてみる
暇な時間を有効活用して、株の投資やトレードを始めてみるという手もあります。
最近ではスマホアプリで株の投資やデイトレードができるようになったため、隙間時間にサクッとおこなえます。
また、最近は数百円から投資できる少額投資OKのアプリや、買い物などで貯めたポイントをそのまま投資に充てられるアプリなども登場しており、株の投資やトレードに挑戦するハードルが低くなっているのも特徴です。
きちんと勉強すれば副業にもなり得るので、収入を増やしたい方は暇なときに挑戦してみてください。
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ただし、副業自体が禁止の職場もあるので、必ず就業規則を確認してから始めるようにしてくださいね!
資格の勉強をする
暇な時間を有意義に使うなら、資格の勉強もおすすめです。企業によっては資格手当の支給や昇格につながるケースもあるため、資格を取得すれば収入アップやキャリアアップが見込めるでしょう。
また、資格を保有していれば転職活動で有利に働きやすくなります。なかには資格保有者のみが従事できる職種もあるので、転職先の幅が広がるメリットもあります。
自分の人材価値を高めるためにも、可能であればスキルアップや転職に役に立つ資格の勉強も検討してみてください。
ネットで情報収集をおこなう
暇な時間を使ってネットで情報収集をおこなうのも一つの手です。仕事に直結する情報はもちろん、趣味に関する情報や世間で話題のニュースといったありとあらゆる情報を収集することで、有益な知識をインプットできます。
興味の有無を問わず幅広い知識を身につけられれば、業務に関する良いアイデアが浮かんだり職場の人との会話がスムーズに進められたりして、仕事に良い影響を与えるきっかけにつながるかもしれません。
暇を感じる隙がないほど忙しい仕事3選
今まで暇な仕事について解説してきましたが、逆に忙しい仕事にはどのようなものがあるのでしょうか。
ここでは、暇を感じる隙がないほど忙しい仕事をいくつかご紹介します。
①個人営業
個人営業は、一般消費者に対して商品・サービスを売るのが主な仕事内容です。個人営業には保険や不動産、銀行、教育教材などさまざまな商材があります。
企業を相手に何度もプレゼンを重ねる法人営業とは異なり、個人営業は顧客との距離が近く一回のプレゼンで決着がつくケースも珍しくないのが特徴です。
成果主義を重んじる企業が多い営業職は、場合によっては厳しいノルマも課せられるのも相まって、プレッシャーが重くのしかかりやすい仕事と言えます。
また、個人を相手にするので、土日や夜間といった日中以外に商談が入るケースもあります。そのため、プライベートな時間をまとまって確保するのが難しく、暇に感じる時間はほとんどないでしょう。
②飲食店の店長
飲食店の店長は、店舗の管理・運営が主な仕事です。スタッフの教育やシフト管理、売上管理、営業計画策定、食材の発注や品質維持など幅広い業務をおこないます。
店舗運営の責任がかかっているので、常にプレッシャーを感じやすい仕事と言えます。
また、店舗で発生するトラブルやクレーム対応も店長の役目です。顧客に合わせて適切な対応が求められるので、心にゆとりを持った働き方は難しいでしょう。
飲食業界は、慢性的な人手不足の問題を抱えるお店が多く、ときには残業をせざるを得ないケースも珍しくありません。店長職に就けば、さらに業務量が増えて暇に感じる時間は少なくなります。
③客先常駐で働くエンジニア
客先常駐エンジニアとは、クライアントである企業に出向いて働くエンジニアを指し、プログラミング、テスト、設計、保守運用などの工程に関わります。また、ネットワークやサーバーの設計、構築、運用もおこなう場合もあります。
クライアント先で働くことにプレッシャーを感じるのはもちろん、ブラック企業に当たってしまえば、その環境に合わせて働かなければならず、無理難題な要望を出されたり長時間労働を強いられたりする可能性があります。
企業ごとで異なる社風の違いや人間関係によってストレスを感じやすいため、暇を感じる時間はほとんどないでしょう。
暇な仕事はリスクもあることを理解しておこう!
ここまで暇な仕事の特徴やおすすめの仕事、メリットやデメリットについて解説してきました。今回ご紹介した内容をおさらいしていきましょう。
暇な仕事の特徴やメリット・デメリットまとめ
- 暇な仕事は「単純作業」「ノルマがない」「顧客対応がない」「ストレスがかからない」「自分のペースで働ける」といった特徴がある
- 暇な仕事は「精神面や肉体面の負担が少ない」「時間にゆとりができる」「空いた時間を有効活用できる」といったメリットがある
- 暇な仕事は「新たなスキルが身につきづらい」「やりがいを感じにくい」「給与が低い傾向がある」「幸福度に影響を及ぼす」「仕事の時間が長く感じる」といったデメリットもある
暇な仕事は一見メリットだらけに思われがちですが、多少のデメリットも存在するため、双方を比較したうえで自分に合った仕事が見つかるかどうか検討するのが大切です。
今回ご紹介した内容をもとに、自分が仕事に対して重視したいポイントをはっきりさせたうえで、後悔しない転職活動をおこないましょう!