パソコンを使うデスクワークはもくもくとできる仕事が多く、営業職のように外を飛び回ることがないので、体力に不安がある方でも続けられやすいです。
在宅でできる仕事も多いため、ライフスタイルに合わせた働き方ができる点も魅力です。
実際にパソコンを使う仕事にはどのような職種があるのでしょうか。
本記事では未経験者でもできる、パソコンを使った高収入が目指せる仕事を紹介します。
この記事を読むと以下のようなことが分かりますよ。
この記事を読んで分かること
- 未経験・初心者から高収入を目指せるパソコンを使った仕事
- 経験者が高収入を目指せるパソコンを使った仕事
- パソコンを使う仕事の特徴
- パソコンを使う仕事で覚えておきたい注意点
- パソコンを使う仕事を本業にしていく方法
競争率が高い職種も多く、未経験から何のスキルもなしで仕事を得るのは大変かもしれません。
また、実際に就いてみてわかる問題点などもあるので、パソコンで仕事をすることで現状を変えたいという方はぜひ参考にしてみてください。
未経験・初心者から高収入を目指せるパソコンを使った仕事オススメ10選
まずは未経験でも高収入を目指せるパソコンを使う仕事を「業種別」に紹介します。具体的な仕事内容やおすすめの理由も解説するので参考にしてみてください。
未経験可のパソコンを使った仕事を選ぶ際のポイント
- 業界未経験者でも働ける
- 試用期間や入社後のサポートが充実している
- ワークライフバランスを大事にできる
おすすめは、以下の10職種です。
- 【未経験1】事務職・一般事務
- 【未経験2】コールセンター・サポート業務
- 【未経験3】Webライター
- 【未経験4】データ入力
- 【未経験5】文字起こし・テープ起こし
- 【未経験6】動画編集・映像編集
- 【未経験7】せどり
- 【未経験・初心者8】ECサイト運営
- 【未経験・初心者9】SNS運用代行
- 【未経験・初心者10】ナイト系スタッフ
それぞれの仕事内容や未経験者におすすめの理由を順番に見ていきましょう。
【未経験1】事務職・一般事務
事務職は主にパソコンを使っての書類作成やデータ入力をする仕事です。事務職は具体的な仕事内容や扱うジャンルによって一般事務・営業事務・経理事務に分類されます。
初心者がチャレンジしやすいのは一般事務です。専門的な知識や資格が必要ないため、未経験でも仕事に就けます。ただし、事務作業においての基本ソフトであるWord・Excel・PowerPointなどのソフトを一定レベルで使えるスキルは必要です。
女性の割合が多い事務職ですが、最近は男性でも事務職を志望する人は増えており、性別で就職・転職が不利にはなりません。
また、事務職は残業が少ないため、仕事とプライベートの両立もしやすいのも魅力でしょう。
【未経験2】コールセンター・サポート業務
実はコールセンターのオペレーターもパソコンを使う仕事です。オペレーターは電話対応がメインですが、お客さまからの電話内容などをパソコンにデータ入力する必要があります。
また、会話をしながらデータ入力もするため、タイピングスキルも必要です。
マニュアルが用意されていて未経験でも仕事に就けますが、あくまでも電話対応がメインのため、クレーム対応が苦手な人には厳しい仕事かもしれません。
なお、企業によっては在宅勤務できる場合もあります。
【未経験3】Webライター
Webライターはパソコンの文章作成ソフトを使って、Web上で公開される文章を執筆する仕事です。
パソコンで文章入力できる人なら誰でも挑戦しやすいため、副業としても人気です。ただし、慣れて稼げるようになるまでは本業にしにくいデメリットもあります。
パソコンスキルよりは文章力が必須となってくるので、下記のWebライターに向いている人の特徴に当てはまる方は、目指してみるとよいでしょう。
- 文章の読み書きが得意
- 人に教えるのが好き
- 好奇心が旺盛
- 地道な作業が苦にならない
- スケジュール管理ができる
【未経験4】データ入力
データ入力の仕事は、指定されたフォーマットやソフトにパソコンで文字や数字を打ち込むのが主な仕事です。
未経験者に向いている以下の理由に全て当てはまるので、データ入力の仕事はパソコンでの仕事が初めての人におすすめできます。
- 仕事内容が非常にシンプル
- 簡単なタイピングができればOK
- 特別な知識が必要ない
ちなみに、データ入力の仕事はアルバイトや業務委託での募集が多いのが特徴です。また、時給ではなく出来高払いの場合はタイピングスキルが高いほど稼ぎやすくなります。
【未経験5】文字起こし・テープ起こし
文字起こしとは、インタビューや会議の様子などを録音した音声データを、パソコンで文字に復元する仕事のことです。かつてはテープレコーダーで録音した音声を文字として起こしていたため、テープ起こしとも呼ばれます。
文字起こしは業務委託で募集しているケースが大半です。音声を聞いて文字にするだけの単純作業のため、在宅でも仕事ができます。
未経験者でも始めやすい仕事ではありますが、慣れないうちは音声データを何度も再生することになるので、時間がかかるかもしれません。
【未経験6】動画編集・映像編集
動画編集・映像編集は、動画データをパソコンの映像編集ソフトを使って編集する仕事です。長さを調整したり、テロップ(字幕)やBGMなどを入れたりして、完パケ(完全パッケージ)にして納品します。
パソコンにインストールした映像編集ソフトの使い方さえ覚えられれば、誰でも動画編集・映像編集の仕事は可能です。
映像制作会社に就職して仕事をするパターンと、副業として自宅で仕事をするパターンがあります。副業の場合、求められるクオリティに編集できるようになるまでは、本業にはなりにくいかもしれません。
【未経験7】せどり
せどりは、安く仕入れた商品を高く売り、その差額で儲ける物販ビジネスです。
せどりには、リサイクル・中古ショップなどの実店舗で商品を仕入れる「店舗せどり」と、インターネット上で商品を仕入れる「電脳せどり」の2種類があります。
おすすめは電脳せどりです。特別なスキルがなくても、パソコンやスマートフォンがあれば在宅で始められますし、売れるとすぐにお金になるので初心者にも向いています。
実は当ブログ管理人も副業でせどりをやっていました。ジャンク品をオークション・フリマサイトで安く購入し、修理して適正な中古価格で販売したり、海外サイトで安く買った商品を国内で販売したりすると、結構儲かります。
ただし、悪質な高額価格での転売は迷惑行為になります。トラブルの元になるので注意してください。
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慣れるまでは利益を上げにくいかもしれませんが、意外とすぐに慣れますよ!
【未経験・初心者8】ECサイト運営
ECサイト運営もパソコンでできる仕事です。ECサイトとはインターネット上で商品やサービスを販売するウェブサイトで、「ネットショップ」「オンラインショップ」とも呼ばれます。
ネットショップ運営者の仕事は、取り扱う商品を決めて仕入れし、プロモーションや販売、在庫管理、出荷作業を行うことです。商品が売れると原価を差し引いた額が収入になります。
最近は「BASE」などのネットショップの開設が無料で簡単にできるサービスもあるため、ネットショップを運営している人は増えています。
【未経験・初心者9】SNS運用代行
SNS運用代行とは、企業やブロガーに代わってSNSを運用し、マーケティングを行う仕事のことです。
指定された内容を投稿するだけの仕事もありますが、投稿内容の立案から制作・投稿・フォロワーへの返信までを代行する仕事もあります。
簡単なSNS拡散の仕事でも月に数千円〜数万円を稼げるため、在宅での副業として始めやすいでしょう。
【未経験・初心者10】ナイト系スタッフ
ナイト系スタッフも実は結構パソコンを使う仕事です。
たとえば予約状況のチェックや、公式サイトで女の子の出勤状況やプロフィール、イベント情報などを更新するときもパソコンを使用します。売上の管理や女の子の給料の清算業務などをする際にもパソコンが必要です。
ナイト系スタッフがおすすめなのは、未経験でも稼ぎやすいという理由もあります。
アルバイトでも東京では時給1,200〜2,000円が相場で、比較的高給です。社員になるとスタート時でも月給30万円ほどが相場となり、人気店・高級店では月給40万円以上もらえることも珍しくありません。
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ナイト系の仕事はがんばり次第ですぐに評価されるので、スピード出世も夢じゃないですよ
経験者が高収入を目指せるパソコンを使った仕事オススメ8選
次にある程度経験を重ねたり特定の経験を活かしたりすることで高収入も可能な、パソコンでできる仕事を紹介します。
どのような業種で高収入を目指せるのか、具体的に紹介していきましょう。
高収入を目指せるパソコンを使った仕事を選ぶポイント
- 年収が2021年(令和3年)の平均年収である443万円を超えている
- 昇給や賞与がある
- 経験を積むとスキルアップできて高収入を目指せる
おすすめは、以下の8職種です。
- 【経験者1】ITコンサルタント
- 【経験者2】ITエンジニア
- 【経験者3】アプリケーションエンジニア
- 【経験者4】ゲームクリエイター
- 【経験者5】Webデザイナー
- 【経験者6】Webマーケター
- 【経験者7】イラストレーター
- 【経験者8】eスポーツ・プロゲーマー
それぞれの仕事内容や収入の目安を見ていきましょう。
【経験者1】ITコンサルタント
ITコンサルタントは、ITツールによって企業の課題を解決する仕事です。企業の経営戦略に沿ったIT整備計画の策定や必要なツール導入の支援、費用対効果の検討などを行います。
具体的なITコンサルタントの仕事内容は企業によって異なりますが、以下のような経験やスキルがあると有利です。
- IT技術に興味関心がある
- ある程度ハードな働き方でも耐えられる体力がある
- 課題をヒアリングして解決策の提案をした経験がある
年収は約500万〜600万くらいです。大企業に勤めるITコンサルタントや経験を積んで独立したITコンサルタントの中には、年収1,000万円を超える人もいます。
また、「中小企業診断士」や「SAP認定コンサルタント資格」「ITコーディネータ」といった資格があると就職の選考時に有利になる傾向があります。
【経験者2】ITエンジニア
ITエンジニアは情報技術を取り扱うエンジニアの総称です。活躍する分野はアプリケーションやデータベース、インフラ基盤などがあります。
ITエンジニアに向いているのは、以下のような経験・スキルを持っている人です。
- IT全般に関する幅広い知識
- プログラミングの経験やスキル
- 課題解決のための提案力
ITエンジニアの平均年収は450万〜550万円です。プロジェクトマネージャーやITコンサルタントにキャリアアップして、年収1,000万に到達する人もいます。
【経験者3】アプリケーションエンジニア
アプリケーションエンジニアはITエンジニアの一つで、Webアプリやスマホアプリ、業務系アプリなどを開発する仕事です。
設計から開発までのアプリ開発の全ての流れを担うため、以下のような経験・スキルが求められます。
- プログラミングの経験・スキル
- システム開発の経験・スキル
- システムの運用、保守の経験
アプリケーションエンジニアの平均年収は約450万〜600万円程度。プログラミングの業務をメインとするプログラマーより約2〜3割高いのが相場です。
【経験者4】ゲームクリエイター
ゲームクリエイターは、ゲームソフトやアプリの制作に携わる人の総称で、ディレクター、プランナー、シナリオライター、CGデザイナー、プログラマーなどの職種に分かれます。
ゲーム制作のどの部分に関わるかで必要なスキルは異なりますが、共通して必要とされるのは以下のようなスキルです。
- 豊かで自由な発想力
- 粘り強さおよび体力
- コミュニケーション能力
ゲームクリエイターの年収は関わる分野や企業の規模で大きく変わります。トップクリエイターとなれば、年収1,000万円以上稼ぐことも可能です。
【経験者5】Webデザイナー
WebデザイナーはWebサイトをデザインするのが仕事です。クライアントの求めに応じたデザインと機能的なサイト構成を提案し、コーディング(HTMLやCSSといった専用言語の仕様に沿ってプログラムを形成していく作業)までを行います。
求められるのは以下のような経験・スキルです。
- テーマに沿ったデザインをする知識とセンス
- クライアントの要望を把握するヒアリング力
- Webサイトを構築するコーディング力
- グラフィックツールを扱う経験やスキル
Webデザイナーの平均年収は業界や企業、実力によって異なり、約350万〜800万円と幅があります。
【経験者6】Webマーケター
マーケターは商品・サービスが多くの人に選ばれ、売れるようにする仕組みづくりをする職業のことです。そして、WebマーケターはWeb上で商品・サービスが売れる仕組みづくりをする人を指します。
Webマーケターとして活躍するために必要なスキルは以下の通りです。
- データに基づく論理的な思考力
- さまざまなデジタルツールを使うためのITスキル
- チームで仕事するためのコミュニケーション能力
Webマーケターの平均年収は約500万円で、全業界の正社員の平均年収よりも高めです。幅広い知識や情報収集能力も必要になってきますが、そのぶんやりがいがある仕事といえるでしょう。
【経験者7】イラストレーター
イラストレーターは紙媒体やWebメディア、ゲームなどで使われるイラストを描く仕事です。
アナログの画風のイラストレーターもいますが、近年はパソコンで「Photoshop(フォトショップ)」や「illustrator(イラストレーター)」「CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)」などのグラフィックソフトを使ってイラストを作成する案件が大半を占めています。
イラストレーターとして就職するためには、グラフィックソフトの使用経験はほぼ必須といえるでしょう。
年収はプロダクションや制作会社に勤めた場合、300〜500万円が相場です。フリーランスで仕事をする場合は、作品の評価や知名度、案件によって収入が大きく変わり、有名イラストレーターになると年収1,000万円を超えます。
【経験者8】eスポーツ・プロゲーマー
eスポーツはコンピューターゲーム・ビデオゲームを使った対戦をスポーツ競技として捉える際の名称です。大会などに出場して収入を得る人をプロゲーマーと呼びます。
プロゲーマーに求められるのはゲームスキルと、長時間のプレイにも耐えられる体力や集中力です。
プロゲーマーの収入はプロスポーツ選手と同じく実力次第で変わります。
「Fortnite(フォートナイト)」などのオンラインゲームの国際大会では賞金総額が200億円を超える大会もあり、16歳の少年が優勝賞金300万ドル、日本円で4億円以上を手にしたこともありました。
パソコンを使う仕事の特徴を詳しく解説
パソコンを使う仕事は共通してデスクワークなので「長時間座る仕事」です。
また、他に以下のような特徴があります。
- タイピングスピードが作業に影響する
- 世界共通のスキルを身につけられる
- マルチタスク能力が求められる
- 選ぶ職業で使用するPCが違う
- 経験を積むことで高収入も目指しやすい
それぞれの特徴を当ブログ管理人の体験談も交えていきましょう。
タイピングスピードが作業に影響する
パソコンを使う仕事ではタイピングのスピードが作業時間に大きく影響します。
文字を打つスピードが速いと作業効率が上がるため、早く仕事が終わるだけなく受けられる仕事量自体も増やせます。
特に出来高制の仕事なら速くなった分だけ収入アップに直結するので、タイピング練習ソフトなどでスキルを向上させましょう。
- 出来高制とは
- 労働者が販売した金額や製造した物の量に応じて賃金の額を決定する賃金制度。
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タイピング練習ソフトはゲーム感覚で練習できるものがおすすめです!
世界共通のスキルを身につけられる
パソコンは世界共通のビジネスツールです。
特にオフィスソフト(Excel、Word、PowerPointなど)の使い方は、日本以外の国でもさまざまな仕事で活かせます。
また、プログラミング言語も習得できれば世界的に活躍できるチャンスが広がるので、将来的に海外で働きたいと考えている方に役に立つスキルです。
マルチタスク能力が求められる
パソコンではさまざまな仕事ができます。しかし、書類やメールの作成・スライド資料の作成など、幅広い仕事に使えるため、どうしてもマルチタスクになりがちです。
マルチタスクとは、短時間で切り替えながら複数の作業を同時並行で行なっていくこと・またそのスキルを指します。マルチタスクが苦手でパニックになってしまいがちな人は、以下のポイントに気を付けましょう。
- 都度スケジュール管理をしながら進める
- 作業の優先順位をつけて上位のものから片付ける
- タスクを分割する(ゴール設定を細かくする)
- タスク管理ツールを活用する
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私もマルチタスクが苦手でしたが、すべての業務に優先順位をつけて、一つひとつの作業に集中することでこなせるようになりました。納期の早いものから手を付けるのもコツです!
また、一部ではありますがパソコンを使う仕事のなかにも一つのことに集中できる職種もあります。詳しくは下記の記事をご確認ください!
指定された専門ツールを使うこともある
会社によっては基本的なオフィスソフト(Excel、Word、PowerPoint)以外にも、専門のツールを使うように指示される場合があります。
たとえば経理であれば会計ソフト、人事であれば人事労務管理ソフト、マーケターやWebライターであればCMSなど、業種によって専用ツールは異なり、会社が導入しているツールの種類によっても使い方が変わります。
- CMS(シーエムエス)とは
- コンテンツ・マネジメント・システムの略称。Web専門知識がなくても、簡単にホームページ・ブログの作成・更新・運営ができるシステムを指す。もっとも一般的なものにWordPress(ワードプレス)がある。
専用ツールが指定されている場合は、マニュアルを読み込んで使い方を覚えていきましょう。
選ぶ職業で使用するPCが違う
パソコンはOSによっても使い方や使用できるソフトが異なります。
- OS(オーエス)とは
- 「オペレーティング・システム」の略で、パソコンの操作やアプリを仕様するための基本ソフトウェアのこと。代表的なのは「Microsoft Windows」(マイクロソフト ウィンドウズ)と「MacOS」(マックオーエス)の2つです。
一般的なデスクワークではWindowsのパソコンが一般的ですが、Webデザイナーやクリエイター系の仕事はMacが多く使用されます。企業や職種によってはOSが指定されている場合もあるので、仕事に合ったOSに慣れるようにしましょう。
経験を積むことで高収入も目指しやすい
パソコンスキルは経験を積めば比較的短期間で上達します。スキルが収入に直結するので、経験を積めば積むほど収入をアップさせることも可能です。
また、マスターしている人が少ないスキルを身につけたり、クリエイティブ系の仕事で実績を積んだりすると、一般的な会社員の平均年収を上回る高収入を得られる可能性もあります。
パソコンを使う仕事で覚えておきたい注意点
パソコンを使う仕事ならではの、注意したいポイントはいくつかあります。
- 情報漏えいや機密情報を扱うにはセキュリティ対策が必須
- テレワークは通信速度や作業環境を整えることがポイント
- データはクラウドを活用してリアルタイムで保存できるようにする
- 慣れていないと腰や首を痛めやすい
- 集中力の持続が難しい
それぞれの注意点を当ブログ管理人の体験談も交えながら詳しく見ていきましょう。
情報漏えいや機密情報を扱うにはセキュリティ対策が必須
パソコンを使う仕事は外出先やリモートで行うことも多いため、常にセキュリティ対策を意識しなければいけません。
情報漏洩があると勤務先やクライアントに多大な迷惑をかける恐れがあり、場合によっては評価を大きく下げてしまう場合もあります。
下記の表にまとめた5つの視点と対策を参考にセキュリティ対策をしてください。
パソコン本体 | ・ファイアウォール(インターネットからの不正侵入を防ぐシステム)を導入する・セキュリティソフトを導入する など |
ネットワーク・接続デバイスなど周辺環境 | ・セキュリティの高い回線を選ぶ(無料Wi-Fiは使わない)・紛失の恐れがあるのでUSBメモリを安易に接続しない など |
使用方法 | ・メールの添付ファイルやリンクを不用意に開かない・フィッシングサイト(実在の宅配業者、金融機関、ショッピングサイトなどを装ったサイト)に気を付ける など |
認証の方法 | ・二段階認証や多要素認証(知識情報、生体情報など)を導入する・パスワード管理を徹底する など |
データ管理 | ・定期的にバックアップをする・アクセス権限を厳しく設定する など |
テレワークは通信速度や作業環境を整えることがポイント
テレワークで在宅勤務するときは、インターネット環境を整える必要があります。ネット環境が極端によくない場合、作業効率が大きく落ちてしまい、収入や評価に関係してくる可能性もあるので、注意が必要です。
ポケットWi-Fiをメインにすると通信制限で速度が遅くなることもあるため、できれば光回線の使用がおすすめです。
ちなみに、在宅勤務をする際に目安となる通信速度は、10Mbps~30Mbpsほどとされています。10Mbpsあれば、10MBの容量のファイルを約10秒ほどでダウンロード可能です。
- 通信速度のチェック方法
- 現在の作業環境での通信速度を知りたい場合は、下記の方法で測定できます。
①Google検索で「インターネット速度テスト」と入力し、トップに表示される枠内右下にある青色の「速度テストを実行」のボタンをクリックして測定
②「USEN GATE 02」「FAST.COM」といったWebサイトにアクセスして測定
また、作業に集中できる環境を用意する、業務通話をしながらパソコンの操作ができる場所を確保するといった点でも、作業環境を整えてみるとよいでしょう。
データはクラウドを活用してリアルタイムで保存できるようにする
パソコンを使う仕事では、データのバックアップを取れるようにしておくことも大切です。
なんらかの理由でデータが消えてしまうと、作業にかけた時間が無駄になったり、会社の大事なデータを消してしまったりするおそれがあります。
データは一つの場所に保存するのではなく、必ずバックアップを取っておくように習慣化しましょう。
また、クラウドサービスを使用すると、リアルタイムでデータの保存ができたり、パソコンの故障やバッテリー切れといった不測の事態でも他の端末で編集ができたりするので、データのリカバリーがしやすくなります。
- クラウドサービスとは
- インターネット経由で利用できるサービス。その中で、インターネット上の仮想のストレージ(データ置き場)にデータを保存できるサービスを「クラウドストレージ」や「オンラインストレージ」と呼ぶ。
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私も以前、8時間かけて書いた原稿が消えて真っ青になったことがあります(笑)それ以来、必ずパソコン本体とクラウド上の二か所にデータを保存するようになりました
慣れていないと腰や首を痛めやすい
パソコンを使う仕事は、長時間同じ姿勢で作業するため首や腰を痛めやすいので注意してください。
首こり・肩こり・腰痛になりやすい原因は以下です。
- 背中が丸まり、顎や顔を突き出す姿勢をしている
- 作業中に肩が上がっている
- キーボードが肘よりも高い位置にある
首こり・肩こり・腰痛を防ぐには、椅子に深く腰掛けて背を伸ばし、ディスプレイの上端が目の高さより低くなるように座るとよいでしょう。
適切な姿勢をとれるように、パソコンのスタンドや椅子の整備も必要です。
また、長時間画面を見ていると目も疲れやすくなるので、適度に休憩をとるようにしてくださいね。
集中力の持続が難しい
ずっとパソコン仕事をしていると、集中力の持続が難しくなるケースもあります。
特に在宅で仕事をする際は、必ず適度な休憩を挟みましょう。集中して作業をする時間と休憩時間とでメリハリをつけるのが、集中力を持続させるコツです。
私も適度な休憩を挟みながら仕事しています。50分集中したら10分休むといったペースが私のおすすめです。
パソコンを使う仕事を本業にしていく方法
最後に、これからパソコンを使う仕事を本業にしたいという方のためのアドバイスをまとめました。
以下の4つのステップを試してみてください。
- 【STEP1】パソコンを使って何をしていきたいか決める
- 【STEP2】正社員で募集している仕事をリサーチする
- 【STEP3】基本的なスキルや資格取得を目指す
- 【STEP4】未経験者はクラウドソーシングサイトで実績を作る
【STEP1】パソコンを使って何をしていきたいか決める
まずは自分がパソコンを使って何をしたいのか、目標を明確にしましょう。「Webデザイナー」でも「イラストレーター」でも目指すべきものを決めてください。
パソコンを使う仕事はかなり幅広いので、仕事内容や必要なスキルは職種によってまったくと言っていいほど変わります。目標を明確化すると、目指すべきプロセスやスキルも分かりやすくなります。
【STEP2】正社員で募集している仕事をリサーチする
パソコンを使う安定した仕事に就くのであれば、正社員の求人を探してください。
派遣社員やアルバイトでもパソコンを使う仕事はできますが、やはり雇用が不安定だったり、時給が低かったりするので、生活が安定しません。
正社員なら絶対安泰というご時世ではないですが、それでも非正規と比べれば雇用や給与が安定しています。そして、生活の心配をせずに仕事をして経験値を積める魅力もあります。
正社員になるなら、転職エージェントを活用して、転職のプロに紹介してもらう方法も手です。
求人を見つけられても自分が応募資格にあてはまらないという場合は、必要とされているスキルを積んだり、資格を取得したりしてから就活にチャレンジすると効率的ですよ。
【STEP3】基本的なスキルや資格取得を目指す
求人を探していくと応募資格に「基礎的なパソコンスキルがある方」などの応募条件が記載されています。狙っている仕事の応募条件を参考にしながらスキルを磨きましょう。
パソコンの基礎的なスキルは、以下が当てはまります。
- Word(ドキュメントソフト)で文章を入力できる
- Excel(表計算ソフト)で基本的な関数を入力できる、グラフを作成できる
- PowerPoint(プレゼンテーションソフト)で発表資料を作成できる
- メールの送受信ができる、ビジネスメールを作成できる
- 検索エンジンで必要な情報を自分で調べられる
まずはこれらのスキルを身に着けましょう。
また、基礎的なスキルを身に着けるだけでなく、各職種に必要な資格も取得していると、より本業にできる仕事の幅が広がります。
【STEP4】未経験者はクラウドソーシングサイトで実績を作る
クラウドソーシングサイトとは、仕事を発注したい企業や個人が、不特定多数のワーカーに仕事を依頼したりアイディアの募集をしたりするWebサービスです。フリーランスで仕事を探している人や副業を探している人が多く活用しています。
パソコンを使った仕事の実績がないのであれば、クラウドソーシングサイトで副業として仕事を受注して、実績とスキルを積み上げるのもおすすめです。就職・転職時の面接で「クラウドソーシングサイトで仕事を請け負った実績がある」と告げると、就職・転職に有利に働くこともあります。
最初は低い単価の案件を請け負っていくのが一般的ですが、徐々に実績を重ねると単価も上がっていくので、ゆくゆくはフリーランスで仕事をしたいという方も、利用してみましょう。
パソコンを使う仕事は未経験からでも始められる!高収入を目指せる仕事も多い!
パソコンを使った仕事を始める際に知っておきたいポイントをおさらいしていきましょう。
- パソコンを使う仕事は、未経験・初心者でも始められる仕事からプラスアルファのスキルを積んでより高収入を目指せる仕事まである
- パソコンを使う仕事は、タイピングスピードやマルチタスクの能力、場合によっては特定のOSやソフトの操作スキルが求められる
- 仕事をするにあたってセキュリティ対策やデータのバックアップに対する意識が必要不可欠
- パソコンを使う仕事を始めるなら、基本的なスキルの習得のほか、クラウドソーシングで実績を作るといった手段も有効
パソコンを使う仕事は難易度や収入はさまざまですが、未経験で働ける職種も多いです。自分に合った仕事を選んでチャレンジしてみてください。
また、パソコンスキルは汎用性があり、今後も需要の高いスキルです。常に最新のスキルを学び続ける必要はありますが、基本を身につけておくとさまざまな業界・職種で活用できます!